ソフトバンクの「置くだけWi-Fi」と呼ばれる「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」を使い始めて2年くらいになりました。
ここ数年は仕事の関係で引越しが多くなったので、開通工事が不要でコンセントに挿すだけでネットが使えるSoftBank Airを契約してみたわけですが、最初はネットの口コミで低評価も見られたりと若干不安でした……。
百聞は一見にしかず、かれこれ2年ほど実際にSoftBank Airを使って分かったのは、
ということ。
SoftBank Airって、スマホやポケットWi-Fiと同じ「モバイル回線」を使ったWi-Fiなので、利用するエリアや環境によって使い心地が大きく変わるんですよね。評判が賛否両論分かれるのは原因ココだなと。
私はSoftBank Airが問題なく使えるエリア(最大速度261Mbpsエリア)で利用しているわけですが、そこで本音のソフトバンクエアー評価レビューを詳しく書いてみたいと思います。
- 実際の通信速度どれくらい出るの?
- 動画とかちゃんと観れるの?
- オンラインゲームとかまともにプレイできるの?
- 戸建・一軒家でも使える?
- メリット・デメリットは?
みなさん気になるのはこの辺りだと思うので詳しく書いていきます。惜しみなく全部書くと結構長くなるので、下の目次から知りたい箇所だけ読むのもOKです!
ソフトバンクエアーは速度が遅いって聞くけど、実際のスピードは?
まず、誰もが一番気になるのが「通信速度」でしょう。
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は通信速度が遅いという評判は私も良く聞いておりました。
確かに、SoftBank Airはモバイル回線のWi-Fiサービスなので、工事をして自宅まで回線を引いてくる光回線(固定回線)に比べると速度は遅いです。これは商品の仕組み上しかたないです。工事不要で光回線と同じ速度がだせたら光回線が存在する意味なくなりますからね。
で、「じゃあ実際どのくらいの速度が出るの? 」って話。
これが実際に使ってみると、
ネットをするのには全く問題ない速度がしっかり出ています。
参考にしかなりませんが、私の通信環境で実際にSoftBank Airの通信速度を計測してみました。
SoftBank Airの実際の速度をテストした結果
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】:下り71.8Mbps/上り9.67Mbps/Ping28ms
- 【昼12時】:下り85.0Mbps/上り9.01Mbps/Ping29ms
- 【夕方17時】:下り68.1Mbps/上り7.67Mbps/Ping29ms
- 【夜20時】:下り8.13Mbps/上り8.09Mbps/Ping28ms
イメージしてたよりずっと速いと思いませんか?
もちろん、速度テストは日によって数値は結構上下します。でも、当サイトでも別記事でSoftBank Airの速度テスト20回くらいやってるのですが、大体は、
- 朝〜夕方:下り30〜70Mbps
- 夜(21時〜):下り8〜15Mbps
くらいの範囲内に収まることが多いです。
朝から夕方は結構振れ幅が大きくて、テストによって30Mbps〜90Mbpsと3倍以上の差がでることもありますが、下り30Mbps以上も出ていれば体感的には違いが分からないレベルなのでどうでもいいです。30Mbpsを下回ることはあまりないですね。
また、SoftBank Airは回線接続するときに周波数帯を「2G(2.4GHz)」と「5G(5GHz)」の2種類から選べます。上記の速度結果は、一般的に高速とされる5G接続で行なっています。
2Gと5Gの特徴をざっくり比較すると以下の通りです。
2Gと5Gの違い
- 【2G(2.4GHz帯)】
→速度は普通だが、障害物に強く電波も遠くまで届く。しかし周りの機器(とくに電子レンジ)の電波干渉を受けやすい。 - 【5G(5GHz帯)】
→ 速度は早いが、障害物に弱く通信距離が遠くなったりすると不安定になる。周囲の機器の電波干渉には強い
障害物などの問題がなければ、基本的に5G接続した方が安定的に速いのでおすすめです。
夜間の速度制限は確かにある!
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)の速度テスト見て分かる通り、夜間の速度がガクッと下がっているのが分かります。
これは、SoftBank Airが夜間に回線混雑で速度制限を受けやすいからです。
私の感覚では、夜20時〜21時くらいから速度低下することが多く、およそ下り8〜15Mbpsくらいまで落ちることが多いです。
SoftBank Airは速度制限がないと言っている人もいるのですが、これは間違い。
確かにWiMAXやポケットWi-Fiのように「3日で◯GB使ったら制限」といった”一律”の速度制限ルールはないのですが、回線が混雑した場合には状況によって速度制限がかかることがあります。ケースバイケースというやつ。
公式サイトでも下記のように明記されています。
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。
「低下する”場合がある”」なんてヤラシイ書き方してますが、利用者の私から言わせると「夜間は下がるものと思っておいていい」です。
ただ、速度制限といっても下り10Mbps前後は普通に出ます。
詳しくは後述しますが、制限されてもこのくらいの速度が出れば(夜間でも)動画視聴もオンラインゲームも割と普通にできています。
そして、SoftBank Airには通信量制限(1ヶ月◯GBまでみたいな)はありません。この点はちゃんと「使い放題」なので、使いすぎに心配はいりません。
詳細記事SoftBank Airは夜に速度低下しやすい?時間帯による速度変化と夜間の使用感をレビュー
SoftBank Airの速度が遅い人もいる理由って? 考えうる3つの理由
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)ユーザーの中には、私のように何の問題もなく使えている人もいれば、「遅すぎて使い物にならん!」という人もいます。
この賛否両論の原因は、SoftBank Airが利用エリアと環境によって通信品質が大きく変わるためです。
それと全く同じです
SoftBank Airの速度が(私の数値に比べて)遅すぎる人の理由は大きく3つ考えられます。
- 利用エリアの問題
- 周辺の建物・障害物などの通信環境
- 同エリア内のユーザー数の増加
大体このどれかだと思います。
1. SoftBank Airの速度はエリアによって大きく変わる
まず一番大事なのが「エリア」です。大体これです。
SoftBank Airには提供可能エリアというものがあり、公式サイトにエリア情報が掲載されています。
まず契約前に必ずエリア情報を確認してください。ここに掲載されていないエリアでは使えないか速度がダダ下がるので論外です。
エリア情報は、SoftBank Air
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度です。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261〜962Mbps(※)の速度が出せるということです。
逆に、ここに掲載されていないエリアでは最大速度が大きく落ちることが公式に明記されています。
SoftBank Air提供エリアで、上記に記載のない地域は、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsを提供しております。
めっちゃ遅い!!
結論を言うと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。動画やゲームおろか、ネットサーフィンすらストレスが溜まるレベルの可能性があります。
エリア確認をせず、エリア圏外なのに契約してしまうと「SoftBank Air遅すぎる!使い物にならん!」という愚痴をネットに書き込んでしまうハメになります。
なので、下記の公式サイトで必ずエリアをチェックしてみてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
「最大速度」は理論上可能な数値という意味で、実際の使用で出ることはないと思ってOKです。潜在スペック的な意味合いで捉えておきましょう。
2. 周辺環境によっても速度は揺れる
またエリアだけでなく、周辺の建物や遮蔽物の存在によっても電波が遮られたり通りにくくなったりします。
周囲に高層ビルなどが建っているだけで電波が届きにくくなりますし(=速度低下、不安定)、もっと言うと、室内のどこにAirターミナルを置くかによっても微妙に変わってくるくらい敏感です。
後述する「速度を少しでも早くする方法」でも書きますが、モバイル回線は屋内に弱い性質があるのでAirターミナルをなるべく窓際に設置するだけでも多少マシになったりします。
3. エリア内のユーザー数が増えると、ある日急に速度低下しはじめることも
「今まで普通に使えてたのに、最近急に速度が遅くなった……」
なんて声もよくあります。これの原因は、同じエリア内でSoftBank Airユーザーが増えたことによる回線混雑が原因の可能性があります。
モバイル回線なので格安スマホと同じで、1エリアごとに1本の道路(回線)をみんなで走っている状態です。なので同じ道路を走るユーザーが増えるほど、道は渋滞して速度が出にくくなるわけです。
こうした外部要因でも、ソフトバンクエアーの通信品質は影響を受けるわけですね。なので私の場合も、今は快適でも今後遅くなる可能性は十分にあります。
もし遅すぎて使えない場合は?
もし契約後に、遅すぎたり圏外で使えなかった場合、契約日より8日以内であればで無料解約できます。
SoftBank Airは実際にその場所で使ってみないと何とも言えないので、もし全然ダメだったら必ず「8日以内」に解約を申し出ましょう。
関連記事【検証】SoftBank Airは速度が遅いって本当?実際のスピードや速度制限をテストした結果
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)でYouTubeやネット動画は快適に視聴できるか?
速度についてイメージは分かったと思うので、次は実際にネットを使ってみてのレビューに移ります。
まずはSoftBank Air(ソフトバンクエアー)で動画視聴が快適にできるか?について。
最近はYouTubeは観ない人の方が少ないですし、私なんかは「Amazonプライムビデオ」や「Hulu(フールー)
ソフトバンクエアーで動画サービスが快適再生できるかは、当サイトで動画サービスごとにガッツリ検証記事を書いてきました。結果だけ下記にまとめておきます。
結論としては、どの動画サービスでもHD以上の高画質で快適に視聴できるという結果が出ました。
動画サービスの視聴レベル
- YouTube(検証記事はこちら)
→ 1日通して720pの高画質で視聴可能。フルHD(1020p)は夜だと厳しめ。 - Amazonプライムビデオ(検証記事はこちら)
→1日通してHD再生が可能。フルHDは厳しい。 - Hulu(検証記事はこちら)
→1日通して「最高レベル」画質での視聴が可能。 - Netflix(検証記事はこちら)
→1日通してHD画質での再生が可能。 - U-NEXT(検証記事はこちら)
→1日通して高画質での再生が可能 - TSUTAYA TV(検証記事はこちら)
→1日通してSD画質で再生可能(HD画質はテレビ視聴のみ対応) - dTV(検証記事はこちら)
→1日通してHD画質での視聴が可能 - Abema TV(検証記事はこちら)
→スマホ視聴なら1日通して再生可能。Fire TVでテレビ視聴すると動画が止まること数回。
動画再生自体がそこまで速度を必要としないので、SoftBank Airでも余裕です。
検証中は夜間に下り8Mbpsまで速度低下することも度々ありましたが、それでもHD画質レベルならほぼほぼ問題なく視聴できています。よほど画質にこだわりがある人以外は、HD画質で十分に”高画質”なので問題ないでしょう。
注意ポイント
この検証結果は、あくまで私の通信環境(最大261Mbpsエリア)で計測した結果です。SoftBank Airはエリアによって速度が大きく変わるのにご理解を。
契約前のエリア確認は必ずしてください。
SoftBank AirでPS4やニンテンドースイッチのオンラインゲームは快適にプレイできるか?
続いて、SoftBank Air(ソフトバンクエアー)でオンラインゲームが快適にプレイできるか?
ゲームプレイは動画視聴よりハイスペックが要求されるので「モバイル回線には荷が重い」と言われがちです。
私は過去に、同じモバイル回線サービスである他社のポケットWi-Fiでオンラインゲームをしていた経験があるのですが、頻繁にタイムラグが発生したり画面がカクカクになったり、しまいには通信切断が起こりまくりで、快適プレイなんて夢の夢といった感じで最悪でした。
なのでオンラインゲームに関してはSoftBank Airもやや不安があったのですが、意外や意外、
結果的にほとんどのゲームはSoftBank Air回線でもプレイできました。
【サクサク感の目安】SoftBank AirのPing値はなかなか優秀
オンラインゲームの快適性は、下り速度だけでなく「Ping」という数値が重要になります。Pingは応答速度を意味する数値で、要するに操作の「サクサク感」に影響するもので、数値は小さければ小さいほどサクサク動きます。
主観ですが、おおよそPing値の目安は以下の通り。
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
で、最初に出したSoftBank Airのスピード結果を振り返ると、
- 【朝8時】Ping28ms
- 【昼12時】Ping29ms
- 【夕方17時】Ping29ms
- 【夜20時】Ping28ms
Ping値は1日通して20台msで推移しているので、目安でみても合格ラインです。日によっても違いますが、ほぼ20ms〜35msの間に収まるのでスペック的にも想像より優秀なんですね。
ゲームタイトルごとのプレイ感想まとめ
で、ゲームに関しても人気ゲームタイトルごとに徹底検証して記事を書いてきましたが、ここでは結果を簡潔にまとめておきます。
(より詳しく知りたい人は各ゲームの「検証記事」のリンク先を読んでください)
オンラインゲーム検証まとめ
- 【PS4】モンハンワールド(検証記事はこちら)
→ プレイにはほとんど問題なし。ゲームのアップデートに10分かかった。 - 【PS4】Apex Legends(検証記事はこちら)
→ プレイに全く問題なし。あらゆるシーンでサクサク動く。 - 【PS4】バトルフィールド1/コールオブデューティブラックオプス3(検証記事はこちら)
→コールオブデューティブラックオプス3は余裕でプレイ可能。バトルフィールド1は移動動作が重かったり、読み込み時間がかかったりと厳しさが見える。 - 【PS4】マインクラフト(検証記事はこちら)
→ プレイ自体はサクサク快適。ただ夜にダウンロードしたら2時間かかった。 - 【Switch】スプラトゥーン(検証記事はこちら)
→余裕でサクサクプレイ可能。夜間下り8Mbpsでも問題なし。 - 【Switch】ポケモンソード(検証記事はこちら)
→余裕でサクサクプレイ可能。夜間下り8Mbpsでも問題なし。 - 【Switch】マリオカート8デラックス(検証記事はこちら)
→余裕でサクサクプレイ可能。 - 【Switch】ストリートファイターシリーズ(検証記事はこちら)
→格ゲーのオンライン対戦は相手の通信環境が悪いとクソ。コマンド入力から技発生までラグが出るのでゲームできたもんじゃない(これは相手のせい) - 【3DS】スマッシュブラザーズ(検証記事はこちら)
→光回線でプレイしてる時と変わらないレベルのサクサク感 - 【ソシャゲ】フォートナイト(検証記事はこちら)
→ゲームプレイはサクサク快適そのもの。ただゲームダウンロードに25分かかった。
以上のように、ほとんどのゲームはプレイ自体はびっくりするほど普通にできました。私自身、正直オンラインゲームは厳しいかなぁ……と予想していたので、良い意味で予想を裏切ってくれた感じ。
結果的に「ちょい重いなぁ……」とストレスを感じたのは、FPSのバトルフィールド1くらいですかね。
BF1はゲーム内でできることが多く高クオリティなので、そのぶんハイスペ要求されている印象。
一方で同じPS4のFPSゲーム「コールオブデューティブラックオプス3」は快適そのものだったので、FPSだから厳しいというわけでもないようです。
また、全体としてゲームプレイ自体は問題ないものの、ゲームのダウンロードやアップデートには(光回線より)時間がかかるのは確かですね。この辺はモバイル回線の限界が見えました。とくに夜間は速度が落ちてより時間かかるので、ダウンロードやアップデートは朝〜昼の回線が空いている時にしています。
あと、結果だけで言えば一番厳しかったのは格闘ゲームです。格ゲーのオンライン対戦は、こっちだけでなく相手側の通信環境が大きく影響するので、相手によってはクソみたいなラグや遅延が発生します。
遅延が出まくりで画面がカクカクになります。
しかもコマンド入力から技の発生までもラグが出たりするので、こうなると正直ゲームになりません。無理ゲーです。
ただ、これは本当に相手によります。相手によっては普通にプレイできるので、やはり私のSoftBank Airではなく相手側の通信環境に原因があるとしか思えません。
他のゲームについては今でも普通にプレイしています。
注意ポイント
繰り返しますが、この検証結果はあくまで私の通信環境(最大261Mbpsエリア)で計測した結果です。SoftBank Airはエリアによって速度が大きく変わるのにご理解を。
契約前のエリア確認は必ずしてください。
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)のゲームダウンロード時間は遅い
私の通信環境ではオンラインゲームのプレイ自体はほとんど普通にできるのですが、唯一、SoftBank Air(ソフトバンクエアー)はゲームのダウンロードだけは遅くて時間がかかります。
詳しくはこちらの記事「SoftBank Airのゲームダウンロードは遅い。どれくらい時間がかかるか検証してみた」で検証したのですが、結果だけ言うと以下の通り。
各ゲームのダウンロード時間
- Nintendo Switch「Warframe」:3時間弱(12.7GB)
- 3DS「イナズマイレブン」:20分(250MB)
- iPhone版「PUBG」:2時間半(2.1GB)
スイッチなどの大容量ゲームはダウンロード完了までに数時間から一晩くらいかかるタイトルもあります。寝る前のダウンロード開始しておく感じですね……。
このように、ダウンロードに関しては光回線に比べると明確に時間がかかります。ここは妥協点ですね。
検証で分かったこともまとめておきますね。もっと詳しくは参考記事をお読みください。
検証でわかったこと
- 10GB以上の大容量ゲームだとダウンロードに数時間は必要(光回線の2〜3倍くらい)
- 夜よりも朝の方が断然早いので、ダウンロードは朝に行うのが良い
- 5Gと2Gの周波数帯ではそこまで差は出ない
- 無線Wi-Fi接続と有線接続では差が出なかったが、各々の通信環境による
≫SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトへ移動する
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)の通信速度を少しでも早くする方法
とは言っても劇的に変化するわけではなく「応急処置」てきなものです。
1. LANケーブルで有線接続する
意外と知らない人が多いのですが、SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は無線WiFiサービスであるものの、LANケーブルを挿して”有線”で使うことも可能です。
Airターミナル裏側にLANポートが付いているので、LANケーブルでAirターミナルとPCやゲーム機器を「直接」つなぐことで、多少は通信速度を安定・高速化が期待できます。
とくに、SoftBank Air本体と接続機器(PCやゲーム機など)の間に家具・壁・ドアなど障害物がある場合は、有線で繋いで通信した方がいいかと思います。
LANケーブルはSoftBank Airを契約したら付属品で付いてくるので、別途用意しなくても大丈夫です。
参考までに私のSoftBank Airで有線接続で速度テストをしてみると↓
MAXで下り100Mbpsまでマークできました(とはいえ、平均すれば60〜80Mbpsくらい)。
私の環境ではAirターミナルと接続デバイスの間に電波を遮る障害物もないので、Wi-Fi接続で十分なパフォーマンスが出せており、有線にしても体感的には大きな変化はありません。
Airターミナルの置き場所が離れていたり、他の電子機器(電子レンジなど)が近くて電波干渉を受けそうな人は、有線接続をためしてみてください。
2. 5G(5GHz帯)で接続する
最初の速度テストの項目でも書きましたが、SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は「2G(2.4GHz)」と「5G(5GHz帯)」という2つの周波数帯を使うことができます。これは接続する際に好きな方を選ぶことができます。
両者を比較すると、5Gの方が新しい規格で通信速度が速いです。なので速度有線するなら5Gで接続するようにしましょう。「○○-5G」というSSIDに接続すれば5GHz帯を利用できます。
ただし、5Gは高速な反面、障害物に弱いという弱点があります。Airターミナルと接続機器(今回はiPhone)の間にドアや家具、床や壁などの障害物があると電波が届きにくくなるので注意しましょう。
2Gと5Gの特徴を再度確認しておくと。
2Gと5Gの違い
- 【2G(2.4GHz帯)】
→速度は普通だが、障害物に強く電波も遠くまで届く。しかし周りの機器(とくに電子レンジ)の電波干渉を受けやすい。 - 【5G(5GHz帯)】
→ 速度は早いが、障害物に弱く通信距離が遠くなったりすると不安定になる。周囲の機器の電波干渉には強い
一応わたしの環境でも2Gと5Gで速度テストしてみたところ↓
- 左画像:2G(31Mbps)
- 右画像:5G(51Mbps)
同じ時間に連続でテストしましたが、確かに5G接続の方が数値的には速いですね。ただ、2Gでも下り30Mbps出てる状態なので体感ではほとんど分からないレベルです。
(2Gと5Gについて詳しくは下記記事に書いているので参考にしてください)
3. Airターミナルは電波を拾いやすい窓際に設置する
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は外を飛んでいる電波をキャッチして室内に広げているので、Airターミナルの設置場所(置き場所)で電波の拾い具合に差が出たります。
結論を言うと、なるべく窓際にAirターミナルを置きましょう。その方が外の電波をキャッチしやすいです。
逆に部屋の奥の方に置いたり、障害物に囲まれた位置に置くと外の電波をうまくキャッチできずに通信が不安定になったりするので移動させましょう。
ただ、厳密に言うとどの位置がベストかは一概に言えないので、自分で一番安定するポイントを探してみるといいです。
≫SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトへ移動する
【おすすめできない】戸建・一軒家(1階/2階または別の部屋)でSoftBank Airを使うとオンラインゲームは厳しい
本記事の検証は私の自宅、つまり一人暮らしのマンションで行いましたが、
前提としてSoftBank Air(ソフトバンクエアー)は戸建住宅で家族みんなで使うのにはおすすめしません。
というのも電波を使ったWi-Fiなので障害物に弱く、例えばAirターミナルを1階において2階の部屋で通信したり、リビングに置いて別の部屋で通信したりすると、壁や天井が障害物となって通信レベルが下がるからです。
戸建住宅でSoftBank Airが使える否かも、私の実家にSoftBank Airを持っていって実際に検証してきました(下記記事↓)
結論から言うと、戸建住宅においてAirターミナルの置き場所と別の部屋で通信すると、動画はまだ見れますがオンラインゲームをプレイするのは厳しかったです。
1階にAirターミナルを置いて2階で通信した時の速度
1階と2階でSoftBank Airを使ったときの通信速度がこちら↓
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り21.8Mbps/上り2.93Mbps/Ping42ms
- 【昼12時】下り15.7Mbps/上り2.60Mbps/Ping44ms
- 【夕方17時】下り26.3Mbps/上り2.64Mbps/Ping43ms
- 【夜20時】下り9.09Mbps/上り6.81Mbps/Ping42ms
下り速度は思いの外いい数字が出ているのですが、応答速度を示す「ping」が跳ね上がっているのが分かります。普通に速度テストしたときは20ms台だったのが、2階で通信すると40ms台になっています。
結論として、ネットサーフィンや動画視聴ならさほど問題なくできますが、オンラインゲームは動作が重くなるのでちょっと厳しい印象…。
Airターミナルを1階に置いた状態で、2階でスマブラをプレイしましたが、全体的にキャラの動きが重く感じます。
時間帯によっては気にならない程度にプレイできましたが、まぁ快適とは言い難いですね。オンラインゲーマーの人はちょっと1階/2階で使う場合はちょっと注意。
Airターミナル1階/2階で通信結果まとめ
- 速度的には思ったより低下しない。下り9〜21Mbps
- 普通のネットサーフィンは問題なし
- 応答速度が遅い(Ping値が高い)ので、オンラインゲームは重くなることがある
- 動画は夜間に画質が480pまで下がるが視聴だけなら問題なし
- 5Gだと接続が切れることがあるので、2Gで接続しないといけない
隣の部屋にAirターミナルを置いたときの速度
続いて、壁とドアを隔てた隣の部屋にSoftBank Airを置いて速度テストしてみた。
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り53.1Mbps/上り3.76Mbps/Ping27ms
- 【昼12時】下り49.0Mbps/上り3.97Mbps/Ping28ms
- 【夕方17時】下り49.6Mbps/上り3.46Mbps/Ping30ms
- 【夜20時】下り5.01Mbps/上り3.54Mbps/Ping27ms
隣の部屋に置いた場合も、下り速度の数値は意外と速いんですよね。応答速度にあたるPing値も30ms弱と、1階/2階で40ms台だったのに比較するとだいぶマシです。
しかし、実際の使用感としてはかなり悪かったです。
ネットサーフィンはまぁ普通にできます。YouTube動画なんかも夜間に画質が480pに落ちる程度でまぁ見れます。が、オンラインゲームはかなり厳しいです。
Airターミナルを置いた同じ階の別の部屋でスマブラをしてみましたが、結果は散々でした。
1階/2階のときよりも明らかに重く、ラグも頻繁に発生し、しまいには通信エラーで強制終了になる場面も……。天井よりも横の壁の方が電波は通りにくいのかもしれません……。
Airターミナルを隣の部屋に置いた結果まとめ
- 速度的にはほとんど変化なし。夜間は下り5Mbpsまで下がるが他は50Mbpsと絶好調
- 普通のネットサーフィンは問題なし
- オンラインゲームは重い・ラグの発生・通信エラーで強制終了など諦めモード
- 動画は夜間に画質が480pまで下がるが視聴だけなら問題なし
戸建で使うならSoftBank Airより光回線(ソフトバンク光)を検討した方が良さげ
もちろん実際の使用感は建物にもよりますが、ひとまずうちの2階建の実家で検証してみた感じだと、戸建でSoftBank Airはやや力不足感が否めません。
同じ部屋ならいいですが、2階や別の部屋で通信するとオンラインゲームなんかは完全にキツイです。
なので戸建でのネット回線は、やはり回線工事をして光回線(
SoftBank光
ソフトバンクであれば、
SoftBank光
ちゃんと家まで回線を引いてくる固定回線なので、ソフトバンクAirのようにエリアで通信速度が上がったり下がったりせず、常に安定した高速通信が可能です。
ソフトバンク光のオンラインゲーム検証も下記記事でしていますが、通信速度が下り100Mbps以上出るレベルなので全く問題ありません。
月額料金は集合住宅か戸建かで変わりますが、ソフトバンクAirとそこまで変わりません。
詳細
SoftBank光
ソフトバンク光のデメリットとしては、開通工事(また解約の際は撤去工事)が必要なことですね。ネットが使えるまでに時間かかりますし、業者を家に招くなどの手間もあります。
通信速度でいうと仕組み上確実にソフトバンク光の方が速いし安定しているので、戸建で回線工事ができるのであれば光回線にしておくに越したことはありません。
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)の料金プラン・キャンペーン情報
最後に、これから申し込み検討している人向けに、確認しておきたいSoftBank Airの基本事項をまとめておきます
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず