”置くだけWi-Fi”のキャッチコピーで人気のソフトバンクのWi-Fi「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」。
開通工事が不要で、コンセントに繋いで電源ONするだけでネットが使えるため、
- できるだけ手軽にネット回線を導入したい!
- 賃貸アパート・マンションで光回線工事ができない!
- 引越しや出張が多いので、わざわざ工事したくない!
こんな人たちにおすすめのWi-Fiといえますね!
しかし、「コンセントに繋ぐだけでOK」というメリットの反面、デメリットとなるのが通信速度です。
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)のような工事をしない「置き型Wi-Fi」は、しっかり工事して回線を引っ張ってくる光回線とは違って、スマホなどと同じモバイル電波をキャッチして通信するWi-Fiです。
そのため必然的に、
- 「工事して繋げる光回線よりも速度は遅く」
- 「時間帯(回線の混雑具合)によって速度が変動しやすい」
という特徴を持っています。
私も実際に現在SoftBank Airを使っていますが、光回線より速度は遅いといっても動画視聴やオンラインゲームも基本的に普通にできているのでさほど気になってはいません。
気になるのは「時間帯によって速度変化する」ことで、SoftBank Airはとくに夜間(20時以降くらい)に速度低下しやすいです。
- 実際にどれくらい速度低下するのか?
- また速度低下した夜間はネットがちゃんと使えるのか?
といった点を、この記事で私が実際に検証してみたいと思います。
ソフトバンクエアーの通信速度をスピードテスト|夜は急激に速度低下する結果に
早速ですが、我が家のSoftBank Airで実際に通信速度を計測してみます。
時間帯による変化を分かりやすくするため、朝8時/昼12時/夕方17時/夜20時と時間帯を分けて測ってみました。
その結果がこちら↓
夜20時ごろから速度は急激に下がりやすい
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】:下り71.8Mbps/上り9.67Mbps/Ping28ms
- 【昼12時】:下り85.0Mbps/上り9.01Mbps/Ping29ms
- 【夕方17時】:下り68.1Mbps/上り7.67Mbps/Ping29ms
- 【夜20時】:下り8.13Mbps/上り8.09Mbps/Ping28ms
ご覧の通り、朝から夕方までは十分すぎる速度が出ています。下り100Mbps以上でる光回線に比べるとやはり劣りますが、下り数十Mbpsも出ればネットを使う上では問題ないですし体感的な違いは気にならないレベルです。
しかし、問題は夜!
夜20時の速度が下り8Mbpsと急激に下がっています・・・!!
- 朝〜夕方:下り40Mbps〜80Mbps
- 夜:下り8Mbps〜15Mbps
程度になることがほとんどです。
夜間は回線混雑しやすく速度制限がされやすい
なぜ夜間に急激に速度低下するかというと、単純に回線混雑してくる時間帯だからです。みんな学校や職場から帰宅してネットを触り始めだすのが大体20時くらいなので。
SoftBank Airには、「3日で10GBまで」のような一律の速度制限はありません。
ただし、絶対に速度が下がらないわけではなく、公式サイトでは下記のように明記されています。
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。
「低下する”場合がある”」という書き方ですが、まぁほぼほぼ夜間は回線混雑するので速度低下しているイメージです。
ただ、速度制限とはいっても下り5〜10Mbpsくらいは出るのでかなり緩いとは言えます。
これがWiMAXやポケットWi-Fiなんかだと、3日で10GB以上使うと最大1Mbps以下まで一律で速度制限を食らうので、動画やゲームはおろか普通にWEBサイトのページを開くのすら遅すぎてストレス溜まるレベルです。
それに比べると、SoftBank Airは制限されても下り10Mbps弱くらいは出るのではるかにマシです。
SoftBank Airの速度についてもっと詳しい記事
SoftBank Airは夜に速度低下しても、YouTube動画はHD画質(720p)で再生可能
速度テストの数値で見ると、朝〜夕方まで下り40Mbps以上あったのが夜になると下り8Mbps程度になるので急激に下がったように見えます。
しかし実際にネットを使っている体感では、そこまで急激にネットが遅くなるというわけでもありません。
普通にウェブサイト見たり動画を見たりする程度なら、通信速度は下り5Mbpsも出れば十分だったりします。なのでSoftBank Airで夜間に速度が落ちても、下り8Mbpsも出れば体感的には普通にネットできるんですよね。
参考までに、誰もが利用しているであろうYouTube動画を視聴してみましょう。
Youtube動画は、画質によって必要な速度が変わります。
再生開始時は、通信速度に応じた画質が自動で適用されるシステムです。速度が遅いほど低画質再生になり、速度が早ければ高画質再生が可能になります(手動で画質を切り替え可能)。
画質レベルごとの必要速度
- 144p:0.2Mbps ←最低画質
- 240p:0.3Mbps
- 360p:0.5Mbps
- 480p:1Mbps ←標準画質
- 720p:2Mbps
- 1080p:3〜5Mbps ←高画質
※一応、YouTube公式のシステム要件では、「500kbps以上のネット接続」と記載あり。
上記の目安速度が必要最低限だとすると、回線混雑時のことなどを考えると余裕を持って2倍はみたいところ。なのでざっくり言えば、YouTubeは2〜4Mbpsが出せれば(標準画質480pで)問題なく視聴できるとしてOKです。
というわけで、夜間の速度低下した20時にYouTube動画を再生してみたところ・・・
再生時の自動設定だと画質は標準480pでした。このデフォルト画質だと問題なく快適に動画再生が可能です。
さらに、手動で画質を上げると720p(HD画質)まではOKでした。
ただし、最高画質(フルHD)の1080pでの動画再生は無理でした。画像のとおり読み込み中のまま止まってしまい、なかなか安定して再生できません。
とはいえ、夜間でも標準画質より1個上の720p(HD画質)が問題なく再生できたので十分好調と言える結果です。
詳しくは下記記事で検証しましたが、朝から昼の時間帯はフルHDでも快適に視聴できましたので安心してください。
参考記事【検証】SoftBank AirでYouTube動画は快適に視聴できる?速度・画質まで検証してみた!
ちなみに、SoftBank AirはLANケーブルを直接繋ぐことで「有線接続」することもできます。
LANケーブルで直接繋いでみると、夕方〜夜間でもフルHD(1080p)画質で再生が可能でした。
有線接続だとパソコンでの視聴になりますが、パソコンで動画見る人は参考にしてください。
公式リンク
他の動画サイトについても検証した結果はこちら
SoftBank Airは夜に速度低下しても、オンラインゲームはわりと問題なくできる
「
人気のスプラトゥーンやモンハン、ジャンルはFPSから格ゲー、機種はPS4からニンテンドースイッチまであらゆるゲームを実際にプレイしてみた結果、まとめると以下のような感じです。
ポイント
- ほとんどゲームは問題なく普通にプレイできた
- 格ゲーはオンライン対戦になるとラグが発生することがある
- FPSはタイトルによっては重くなる(バトルフィールド1が重かった)
- ゲームのアップデートやダウンロードは時間がかかる
基本的にほとんどのゲームはSoftBank Air回線でも普通にプレイできています。夜間に速度低下を受けた状態でも許容範囲で、わりと普通にプレイできます。
唯一、ラグの発生や重さが気になったのは、検証したタイトルの中では格ゲー(ストリートファイター30thアニバーサリーコレクション検証記事)のオンライン対戦時とバトルフィールド1(FPS検証記事)くらいでした。
格ゲーのオンライン対戦は相手側の通信レベルも影響してくるので検証が難しいのですが、一瞬のラグが命取りになるので格ゲーオンライン対戦だけは厳しいイメージです。
もう一つオンラインゲームについてもう少し細かいことを言うと、ゲームをサクサク快適にプレイするには下り速度だけでなく、応答速度を示す数値である「Ping」が重要になります。
このPingは数値が低いほど良い(応答が早くサクサク動く)のですが、目安は以下の通り。
Ping値の目安
- Ping10ms以下:とても快適
- Ping20〜40ms:普通くらい
- Ping50〜100ms:動きがもたつきストレスを感じる
- Ping100ms〜:ゲームの快適プレイは不可能
※単位はms(ミリ秒)
先に出した速度テストを見ると、SoftBank AirのPingは概ね25〜30ms程度です。
このようにPing(応答速度)で見てもわりと申し分ない数値が出ているので、SoftBank Airは思った以上に快適にオンラインゲームできてい流のが率直な感想です。
ここでは結果だけ書きましたが、ゲーム検証についてもっと詳しくは下記のまとめ記事を書いたので、参考にしてください。
公式リンク
【注意】SoftBank Airの速度はエリアによって大きく変わる!
最後に、速度に関して1つ大事な注意点があります。
SoftBank Airはモバイル回線サービスなので、地域エリアによって通信品質(速度や安定度)が大きく変わる性質があります。
エリアが変わると電波の届き方も変わるので、全国どこでも同じ速度が出るわけではありません
なので、SoftBank Airを検討する時はまず、自分の住所がSoftBank Airのエリア圏内かどうかを必ず確認してください。
エリア情報は、
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261〜962Mbpsの速度が出せるということです。ちなみに私が上記で速度テストしたエリアは「261Mbps」のエリアです。
結論を言うと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。ゲームはおろか、ネットサーフィンすらストレスが溜まるレベルの可能性があります。
下記の公式サイトで必ずエリアをチェックしておいてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
【申し込み前に】SoftBank Airの基本情報をおさらい
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず