ソフトバンクの「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」は”置くだけWi-Fi”と称され、工事不要でコンセントにつなぐだけで即ネットが使える手軽さが最大のメリットです。
私自身、手軽さというメリットに惹かれて契約したわけですが、モバイル回線を利用したWi-Fiサービスとあって通信速度は光回線に劣るという点で、
SoftBank Airの速度で動画がちゃんと観れるか?
という点だけちょっと心配でした。
先に結論だけ言っておくと、
SoftBank Airは、NetflixはHD画質でしっかり視聴可能でした。
いまどき動画視聴くらいはさほど速度必要ないので、SoftBank Airのようなモバイル回線のWi-Fiでも余裕でしたね。
下記で詳しくレビューしていきます!
SoftBank Airの実際の通信速度はどれくらい?|時間帯ごとに速度テストしてみた
私が実際に使っているAirターミナル3(上記写真)で、朝〜夜まで時間帯ごとに速度を測ってみました。
無線Wi-Fiでの通信速度テスト結果
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り36.7Mbps/上り8.14Mbps
- 【昼12時】下り46.6Mbps/上り6.79Mbps
- 【夕方5時】下り35.3Mbps/上り6.76Mbps
- 【夜8時】下り8.89Mbps/上り7.64Mbps
朝から夕方くらいまでは概ね下り30〜40Mbpsほど。これくらいの速度が出せれば文句なしですね。
SoftBank Airは夜間に速度低下しやすいので20時にグッと下がって下り9Mbps弱くらいの速度になります。とはいえ、ネットを使う上ではまず問題ない数値です。ネットサーフィンはもちろん、動画やゲームでも問題ないと思われる数値です。
ちなみに、SoftBank Airの速度は日によって同じ時間帯でも結構速度が変わります。下り50Mbps以上出る日もあるし、夜間でも下り20Mbps以上出る日もあります。
当サイトのSoftBank Airの他記事でも幾度と速度テストしていますが、平均的には
- 朝〜夕方:下り30〜60Mbps
- 夜:下り8〜20Mbps
の間で揺れ動く感じですね。
モバイル回線のサービスとしては、ポケットWi-Fiなどと比較しても優秀な速度が出ていると感じています。
関連記事【レビュー検証】SoftBank Airは速度が遅い?評判が割れる理由
【注意】SoftBank Airの速度はエリアによって大きく変わる!
ただ注意点があります。
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)はモバイル回線サービスなので、地域エリアによって通信品質(速度や安定度)が大きく変わる性質があります。
上記の速度結果は、あくまで私のエリアでの速度なので、あなたのエリアで同レベルの速度が出るかはわかりません。
なのでまず、自分の住所がSoftBank Airのエリア圏内かどうかを必ず確認してください。
エリア情報は、
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度です。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261Mbps(※)の速度が出せるということです。ちなみに私が上記で速度テストしたエリアは「261Mbps」のエリアです。
逆に、ここに掲載されていないエリアでは、最大速度が、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsにまで落ちることが公式に明記されています。
「最大速度」は理論上可能な数値という意味で、実際の使用で出ることはないと思ってOKです。潜在スペック的な意味合いで捉えておきましょう。
結論を言うと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。動画はおろか、ネットサーフィンすらストレスが溜まるレベルの可能性があります。
下記の公式サイトで必ずエリアをチェックしておいてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
SoftBank AirでNetflix(ネットフリックス)を実際に視聴してみた
では本題、Netflixの動画がSoftBank Airの速度で満足に観れるのか調査していきます。
なおSoftBank Air(ソフトバンクエアー)では、以下の2つの周波数帯でWi-Fi接続ができます。
- 【5G(5GHs帯)】
→ 速度が出やすく通信も安定するが、通信距離が遠くなったり壁などの障害物があったりすると不安定になりやすい - 【2G(2.4GHs帯)】
→障害物に強く電波も遠くまで届くが、速度が遅めで周りの機器の電波干渉を受けやすい2.4GHz帯
今回は、速度が出やすい5GHz帯のネットワークに接続して検証しています。
Netflix視聴に必要な速度は0.5Mbps以上!できれば5Mbpsが欲しい
Netflixの動画は、再生に必要な速度が公式に明記されています。
ブロードバンド接続に必要な最低速度 | 0.5Mbps |
ブロードバンド接続に推奨される速度 | 1.5Mbps |
SD画質(480p、DVD程度)の推奨速度 | 3Mbps |
HD画質(720p、地デジ程度)の推奨速度 | 5Mbps |
UHD画質(4K) | 25Mbps |
動画を再生するだけなら0.5Mbpsあれば十分ですが、画質が上がるごとに必要速度も上がっていきます。
ヘビーユーザーの私としては、HD画質で再生できれば十分です。なので必要速度は下り5Mbpsですね。速度テストの数値だと合格しているラインです。
なお、今回はHDまでに対応している「スタンダードプラン」で行っています。「プレミアムプラン」でのみ利用できるUHD画質での再生検証は行っていません。
というのも、プレミアムプランに対応するコンテンツ自体がかなり少ないこと、そのうえ月額料金はスタンダードの1200円と比べて600円も割高な1800円であるため、利用する人はそう多くないと考えたためです。
【検証結果】1日通してHD画質での再生が可能!
まず朝の時点では、問題なくHD画質で動画を再生できました。
動画の映像が乱れたり、途中で再生が読み込みに追いついて止まったりすることはありません。
続いて昼間12時。
同じモバイル回線サービスである格安SIMなら、最も回線混雑する時間帯です。
ですが、SoftBank Airは朝と変わらずHD画質での再生ができました。
映像はきれい、途中で止まってしまうこともなく、何も言うことなしです。
SoftBank Airは昼間使う人は少ないため回線が混雑しないのでしょう。
続いて夕方。
さすがに、若干回線が混んできた気配を感じました。
お昼までは、動画を選択してから再生されるまでの待ち時間が2~3秒でサクサク進みましたが、夕方は5秒位まで待たされました。
とはいえ、画質は変わらずHDで再生可能なので別にどうでもいいと言えばどうでもいいのですが…。
夜に近づくにつれ、少しずつ回線が混み合ってくる感じは体感します。
そして、最も速度低下しやすい夜の時間帯。
意外なことに、全くと言っていいほど問題なく快適そのものでした。
夕方にやや遅れだした? 再生待ち時間もサクサクで、ストレスを感じることは1ミリもありません。
画質ももちろんHDでの再生が可能で、実に快適に映画が観れました。
SoftBank Airの速度でも、Netflixは1日通してHD画質で快適に観ることができました。
速度テストの数値では夜間は画質も覚悟しましたが、不要な心配でしたね。やはり速度テストの数値と実際の使用感は必ずしも比例するわけではないようです。
エリア判定を忘れずに!
この検証は、あくまで私のエリア(最大261Mbpsエリア)で計測した結果です。
SoftBank Airはエリアによって速度が大きく変わるので、契約を検討する際には必ず公式サイトで自宅地域がエリア情報に掲載されているかチェックしてください。
ソフトバンクエアーは有線接続が可能!LANケーブルで直接繋ぐとパフォーマンスは向上するか?
SoftBank AirはLANケーブルで有線接続ができる
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は、LANケーブルを直接繋ぐことで「有線接続」することもできます。
一般的には、SoftBank Air ⇔ 接続デバイス間を無線Wi-Fiでやりとりするより、LANケーブルで直接繋いで通信する速度向上・安定が見込めます。
SoftBank AirのAirターミナル背面に、LANポートが2つあります。
AirターミナルにはLANケーブルが1本付属するので、パソコンとAirターミナルをケーブルで繋げば有線接続環境はあっという間に整いますよ(LANポートは1Gbpsまで対応)
SoftBank Airと接続デバイスの間に何も障害物がなければアレですが、ドアや家具など間に障害物がある場合は有線接続した方がパフォーマンス向上するかもしれません。
有線接続でも使用感はさほど変わらず
有線接続でNetflixを視聴した結果、Wi-Fi接続時とさほど違いは感じませんでした。
私の場合、SoftBank Airとデバイス(スマホやPC)の間に障害物もないので、Wi-Fi接続でも十分に電波が到達していたのでしょう。
これが例えば、SoftBank Airを壁やドアを隔てた別の部屋に置いている人だったりすると、Wi-FiよりLANケーブルで有線接続した方が大きくパフォーマンスアップするかもしれません。
≫SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトへ移動する
動画が重い・・・SoftBank Airが遅いときに通信速度を少しでもあげる対策方法
ただし、どちらとも劇的な改善をもたらすものではありません。
5G(5GHz帯)で接続する
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は「2G(2.4GHz)」と「5G(5GHz帯)」という2つの周波数帯を使うことができます。これは接続する際に好きな方を選ぶことができます。
両者を比較すると、5Gの方が新しい規格で通信速度が速いです。なので速度有線するなら5Gで接続するようにしましょう。「○○-5G」というSSIDに接続すれば5GHz帯を利用できます。
ただし、5Gは高速な反面、障害物に弱いという弱点があります。Airターミナルと接続機器(今回はiPhone)の間にドアや家具、床や壁などの障害物があると電波が届きにくくなるので注意しましょう。
2Gと5Gの特徴をざっくり比較すると以下の通りです。
2Gと5Gの違い
- 【2G(2.4GHz帯)】
→速度は普通だが、障害物に強く電波も遠くまで届く。しかし周りの機器の電波干渉を受けやすい。 - 【5G(5GHz帯)】
→ 速度は早いが、障害物に弱く通信距離が遠くなったりすると不安定になる。周囲の機器の電波干渉には強い
詳しくは下記記事に書いているので、参考にしてください。
Airターミナルは電波を拾いやすい窓際に設置する
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は外を飛んでいる電波をキャッチして室内に広げているので、Airターミナルの設置場所(置き場所)で電波の拾い具合に差が出たります。
詳しくは「SoftBank AirのAirターミナルは置き場所で速度が変わる?どこに置くのがベストか」という記事で検証してみたのですが、
結論を言うと、なるべく窓際にAirターミナルを置きましょう。
窓際の方が外の電波をキャッチしやすいからです。逆に部屋の奥の方に置いたり、障害物に囲まれた位置に置くと外の電波をうまくキャッチできずに通信が不安定になったりするので移動させましょう。
ただ、厳密に言うとどの位置がベストかは一概に言えないので、自分で一番安定するポイントを探してみるといいです。
≫SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトへ移動する
【申し込み前に】SoftBank Airの基本情報をおさらい
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず