ネット回線というのは、基本的には開通工事をして屋内まで線を引っ張ってくる固定回線(光回線)が最も通信が安定します。
しかし、事情によって自宅で開通工事ができない、光回線が引けないという人は多いですよね。
例えばこんな人たち↓
- 自宅アパート・マンションが回線工事を禁止している……
- 寮に住んでいるので勝手に光回線を工事できない……
- 転勤や出張が多いので、毎回のように光回線を工事するのが面倒……
こうした光回線が引けない人たちは、
工事不要でコンセントに挿すだけで使えるWi-Fi
がおすすめです。
「おすすめ」というか、それ以外に選択肢がありません。
そこでこの記事では、コンセントに挿すだけで使えるネットWi-Fiとしておすすめできる以下3つのサービスについて紹介していきます。
工事不要の3つのWi-Fi
- SoftBank Air(公式HP)
……ソフトバンクが提供している据え置き型Wi-Fi。工事は不要、コンセントに挿して電源ONすればすぐにネットが使える。使い放題。 - WiMAX(UQ WiMAX公式HP)
……au系列のUQ WiMAXが提供しているモバイルWi-Fi。コンセントに挿して使う据え置き型ルーターもあれば、外へ持ち運ぶこともできるポケットサイズのルーターもあり。3日で10GB制限あり。 - ポケットWi-Fi(公式HP)
……ソフトバンク系列のワイモバイルが提供しているモバイルWi-Fi。ポケットサイズのWi-Fiで屋内でも外でも使える。3日で10GB制限あり。
大手3キャリア(ソフトバンク系列、au系列)のWi-Fiサービスに限定しました。
まず私自身が3サービスとも利用経験があるので詳しいこと(現在はSoftBank AirとWiMAX利用中)と、やはりネット回線のような小難しい契約は、名前もよく知らない会社よりも、馴染みのある大手の安心感があった方がいいので。
そして最初に言っておくと、上記3サービスのような「コンセントに挿すだけで使えるWi-Fi」は、回線工事をしないので、スマホと同じ電波(モバイル回線)を使ったサービスになります。
モバイル回線Wi-Fiの特徴として、
- 光回線に比べると通信速度は劣る
- 利用するエリアや通信環境によって通信速度や安定度は変化する
という2点は最低限知っておきましょう。開通工事なしで使えるという分、いい意味でも悪い意味でも「ライト(簡易的)」なネット回線というイメージです。
というわけで、それぞれのWi-Fiサービスについて紹介していきます。
【1番おすすめ】通信量制限なしで使い放題の SoftBank Air(ソフトバンクエアー)
今回紹介する中で「自宅で使うネット回線」としてであれば、一番おすすめできるのはSoftBank Air(ソフトバンクエアー)です。
先に言っておきますが、ソフトバンクユーザーだけでなくauやドコモ利用者でも契約可能です。ただ、ソフトバンク/ワイモバイルのスマホ利用者だとスマホセット割引で毎月のスマホ代が1000〜2000円安くなるので超お得になります。
ソフトバンクエアーの特徴を並べてみましょう。
SoftBank Airの特徴
- 回線工事が不要!コンセントに挿して電源ONするだけでネットが使える
- 通信量の制限はなく使い放題
- ただし、回線が混雑した際に速度制限がかかる場合がある
- 通信速度は利用エリアと通信環境に大きく左右される(私も使っていますが、私の環境では動画もオンラインゲームもほぼ問題なくできるレベル)
工事不要の手軽さ!専用機器(ルーター)をコンセントに挿すだけでWi-Fiが使える
SoftBank Airの最大のメリットは、開通工事も面倒なプロバイダ契約も一切必要ないところ。
申し込み後に送られてくるWi-Fiルーター(Airターミナルという名称)をコンセントに挿して電源ONする。たったこれだけです。
うちのAirターミナル。ティッシュ箱くらいの大きさのルーターです。
ご覧の通り、コンセントに挿すだけで屋内にWi-Fiを飛ばすことができます。
SoftBank Airの通信速度
つまり、SoftBank Airユーザーの中でも人によって通信速度が結構違うわけですね。問題なく使えている人もいれば、エリアが悪くて速度が遅くなっている人もいます。
参考までに私の場合、全く問題ない通信速度が出せています。
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り83.6Mbps/上り6.02Mbps/Ping31ms
- 【昼12時】下り45.8Mbps/上り6.89Mbps/Ping28ms
- 【夕方17時】下り98.1Mbps/上り7.38Mbps/Ping29ms
- 【夜20時】下り9.52Mbps/上り7.43Mbps/Ping33ms
速度テストの数値は日によって結構幅が出るのですが、平均すると大体は
- 朝〜夕方:下り30〜80Mbps
- 夜(21時以降):下り8〜15Mbps
くらいの範囲に収まるケースがほとんどです。
このくらいの速度が出せれば、ネットで動画を見たりゲームをしても全く問題ないレベルですね。
夜間に速度がガクッと落ちていますが、これは後述する速度制限の影響です。
動画視聴やオンラインゲームも基本的には普通にできる
上記のSoftbank Airの速度テストの数値は、たしかに下り100Mbps以上でる光回線(SoftBank光)に比べるとSoftBank Airの通信速度は遅いです。しかし実際にSoftBank Airを利用している私の体感的に、このくらい通信速度が出せればネットをしていて困ることはそうありません。
ネットサーフィンはもちろん、YouTubeで動画を見たり、AmazonプライムビデオやHulu(フールー)
実際に「SoftBank Airで動画視聴は快適にできるか?」という検証も下記記事でまとめているので、気になる人はチェックしてください。
PS4やニンテンドースイッチなどオンラインゲームについても、基本的には普通にできています。
オンラインゲームを快適にプレイするには通信速度以外にも、応答速度を示す「Ping」という数値が重要になります。このPing値は数値が低いほど良いのですが、目安は以下の感じ↓
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
SoftBank Airは上記の速度テストで示した通り、大体Ping20〜30台に収まるので応答速度もそれなりに優秀です。
実際にプレイして確かめました。
人気のスプラトゥーンやモンハン、ジャンルはFPSから格ゲー、機種はPS4からニンテンドースイッチまであらゆるゲームを実際にプレイしてみた結果、まとめると以下のような感じですね。
ポイント
- ほとんどゲームは問題なく普通にプレイできた
- 格ゲーはオンライン対戦になるとラグが発生することがある
- FPSはタイトルによっては重くなる(バトルフィールド1が重かった)
- ゲームのアップデートやダウンロードは時間がかかる
基本的にほとんどのゲームはSoftBank Air回線でも普通にプレイできています。夜間に速度低下を受けた状態でも許容範囲で、わりと普通にプレイできます。
ラグの発生や重さが気になったのは、検証したタイトルの中では格ゲー(ストリートファイター30thアニバーサリーコレクション検証記事)のオンライン対戦時とバトルフィールド1(FPS検証記事)くらいでした。
格ゲーのオンライン対戦は相手側の通信レベルも影響してくるので検証が難しいのですが、一瞬のラグが命取りになるので格ゲーオンライン対戦だけは厳しいイメージです。
ここでは結果だけ書きましたが、ゲーム検証についてもっと詳しくは下記のまとめ記事を書いたので、参考にしてください。
夜間は速度制限あり。しかし制限はゆるく下り5〜10Mbpsは出せる
後述で紹介するWiMAXやポケットWi-Fiには「3日で10GB以上使ったら速度制限」という一律の速度制限ルールがありますが、
「回線が混雑した場合に、一時的に速度制限することがある」というやや曖昧なルールになっています。
公式サイトでは下記のように明記されています。
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。
「低下する”場合がある”」なんてヤラシイ書き方してますが、実際に利用している私から言わせれば、夜間(20〜21時以降)はほぼ速度が制限されると言っていいです。
とはいえ、SoftBank Airの場合は速度制限を受けても下り10Mbps前後くらいはでます。私の環境で下り5Mbpsを切ることはほとんどありません。
これがWiMAXやポケットWi-Fiだと、制限を食らうと下り最大1Mbpsまで制限を食らうのでかなり厳しいです。1Mbpsを切るレベルだとネットサーフィンもストレスが溜まるレベルで、動画やゲームは厳しいです。
その意味で、自宅用のネット回線でオンラインゲームもするなら、(私の経験上)WiMAXやポケットWi-FiよりもSoftBank Airの方がはるかに快適です。
≫ SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトを見る
参考記事工事なしのWi-Fiでオンラインゲーム・PS4を遊ぶなら選ぶのはどれ
【重要】SoftBank Airはエリアによって速度が変わる!契約前のエリア確認が必須
最後に一番重要なことです。
前述した通り、Softbank Airはスマホと同じモバイル回線サービスなので、利用可能エリア(地域)というのが細かく決まっています。利用するエリアによって引き出せる最大速度が異なり、体感的にも速度がかなり変わってきます。
SoftBank Airは利用可能エリアが外れると速度が遅すぎて使い物にならないので、まずは自分の住所がSoftBank Airのエリア圏内かどうかを必ず確認が必要です。
この利用可能エリアは、
このように、かなり細かくエリアが区切られています。
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261Mbpsの速度が出せるということです。私が使っているのも「261Mbps」のエリアです。
逆に言うと、このエリア情報に掲載されていないエリアは、速度レベルがダダ下がることが公式にも記載されています。
SoftBank Air提供エリアで、上記に記載のない地域は、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsを提供しております。
予め言っておくと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。
契約検討する際は、まず最初に下記の公式サイトで必ず自宅のエリアをチェックしておいてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
関連記事【レビュー検証】SoftBank Airは速度が遅い?評判が割れる理由
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず
申し込み手順はこちらの通りに
外へ持ち運びも可能!WiMAX(ワイマックス)の特徴
WiMAX(ワイマックス)は、au系列が提供しているモバイルWi-Fiです。こちらもソフトバンクAirと同じくモバイル回線を利用したWi-Fiになります。
WiMAXには、通信量無制限で使い放題の「ギガ放題プラン」と、月7GBまでの「7GBプラン」があります。現在の主流はやはりギガ放題ですね。7GBを選ぶ人はあまりいません。
なので、ギガ放題を選べば一応は「使い放題」となります。ただし重要なこととして、WiMAXには3日10GB制限があります(後述)。
WiMAXの特徴をまとめてみると次の通り。
WiMAXの特徴
- 据え置き型とポケット型の2種類ある(ポケット型は外へ持ち運べる)
- 通信量無制限の「ギガ放題プラン」あるが、3日10GBの速度制限あり
- 通信速度はエリアによって影響を受ける
- プロバイダが複数ある
- auスマホにセット割引あり
コンセントに挿して使える「据え置き型」と、持ち運び可能な「ポケット型」のルーターがある
先に紹介したSoftBank Airと違い、WiMAXには色々な種類のルーターがあります。
主流なのは、ポケットサイズで外出先にも持ち運べる小型ルーター。私もこちらのタイプを利用しています。
(お試しレンタルサービス「Try WiMAX」で借りているW05という機種)
私の場合、外出先のカフェやファミレスでPC作業がしたいので、外で使うようにポケット型ルーターを契約しています。
一方で、SoftBank Airのように自宅用の据え置き型ルーターもあります。
「HOME L02」という据え置き型のルーターで、コンセントに挿すだけで使えるようになります。
他のポケット型ルーターと違って外に持ち運べませんが、屋内なら最大40台を同時に使えて電波を遠くまで飛ばせる強みがあります。
WiMAXの通信速度|3日10GB制限あり
WiMAXには以下の2つの通信モードがあります。
- WiMAX回線で通信する「ハイスピードモード」
- au回線で通信でき、エリアが広い「ハイスピードプラスエリアモード」
それぞれのモードで通信速度テストをしてみた結果がこちら↓
- ハイスピードモード
→下り21.7Mbps/上り1.05Mbps/Ping68ms - ハイスピードエリアモード
→下り15.1Mbps/上り6.96Mbps/Ping69ms
この程度の数値差であれば、体感的にはそこまで分からないレベルです。
モバイル回線のWi-Fiである以上、実際の速度は利用するエリアや通信環境によって大きく変わることは注意しましょう
そして重要なこととして、WiMAXには3日10GB制限という速度制限ルールがあります。正確にいうと、WiMAXは3日で10GB以上使うと最大1Mbpsまで速度制限がかかります。
あらかじめ言ってしまいますが、WiMAXで速度制限を受けるとネットサーフィンがやっとくらいで、動画視聴はストレスが溜まるレベル、オンラインゲームに至ってはかなり厳しいです。
つまり、3日で10GBまでしか使えないということは、実質的に1ヶ月約100GBが上限となります。動画視聴くらいなら100GBあれば十分ですが、ヘビーゲーマーであれば確実に速度制限を食らうでしょう。
この点から、自宅用ネット回線でオンラインゲームをたっぷりしたいのであれば、WiMAXよりもSoftBank Airがおすすめになります(SoftBank Airは3日10GB制限がない上、速度制限を受けても低下レベルが緩いため)。
オンラインゲームや動画視聴はできるか?
速度制限を受けていない通常時の場合、普通にネットサーフィンしたりYouTube動画を見るくらいなら問題なく可能です。
ただ、あくまで私の体感ですが、オンラインゲームに関してはSoftBank Airに比べるとWiMAXの方が重さを感じることが多いですね。
というのもSoftBank Airの項目で書いた通り、オンラインゲームのサクサク快適性には応答速度を示す「Ping」という数値が重要なのですが、WiMAXは上記のスピードテストでPing値が68〜69msとやや高いです。
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
Ping値は数値が低いほどサクサク動きます。SoftBank AirでPing値は20〜30台くらいなので、WiMAXの70弱は意外と大きな差があります。
このPing値の差が、WiMAXの方がオンラインゲームで動作が重くなる原因かと考えられます。
また、繰り返しますがWiMAXは3日10GB制限があり、制限速度ではオンラインゲームはかなり厳しいため、ゲームをガッツリやりたいならおすすめはしにくいです。同じモバイル回線Wi-FiでもSoftBank Airの方がマシですね。
WiMAXはプロバイダが複数ある
WiMAXは、回線事業者であるUQ WiMAXの他にも、代理販売しているプロバイダが複数あります。
商品(WiMAX)自体は同じものですが、どこのプロバイダで契約するかによってほんの少し月額料金が変わったり、キャッシュバックが受けられたりします。
各プロバイダの月額料金とキャッシュバックを表にしてみました。
プロバイダ | 月額・キャッシュバック特典 |
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BIGLOBE WiMAX |
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※全てギガ放題プラン(通信量無制限)の料金です
繰り返しますが、商品(WiMAX)自体は同じもので「どこで契約するか」だけの話です。それでもどのプロバイダにするか決められない人は、下記の基準で選びましょう。
信頼とサポート力を優先するならUQ WiMAX
UQ WiMAXは、WiMAXサービスの運営元であり「本家」に当たります。auスマホをauショップで契約するようなものなので、契約するにしても1番安心と言えるでしょう。
キャッシュバック額などは少なくても1番信頼できるところで契約したいならUQ WiMAXを選びましょう。
月額料金の安さを優先するならBroad WiMAX
シンプルに月額料金が一際安いのがBroad WiMAXです。キャッシュバックは高額な初期費用と相殺されるので戻ってくるお金はないのがネックですが、初期費用無料で月額最安なので最もお得感を味わいやすいプロバイダです。
一番お得にWiMAXを契約したいならBroad WiMAXにしましょう。
持ち運びもできるワイモバイルのポケットWi-Fi
最後に紹介するのは、ソフトバンクのサブブランドである「
ポケットWiFiは、先に紹介したWiMAXとほぼほぼ同じようなサービスです。au系列のWiMAXと、ソフトバンク系列のポケットWiFiという違いですね。
ポケットWiFiの特徴をまとめてみると次の通り。
ポケットWiFiの特徴
- ポケット型のみで、据え置き型はない
- 使い放題プランはあるが、3日10GBの速度制限あり
- 通信速度はエリアによって影響を受ける
- ワイモバイルスマホとセット割引あり
ポケットWi-Fiは小型ルーターのみ
SoftBank AirやWiMAXと違い、ポケットWi-Fiは据え置き型のルーターがありません。全てポケットサイズのルーターになります。
こちらは私が実際に使っているのは「603HW」という機種。603WH自体のレビュー記事も以下に書いているので、気になれば参照ください。
レビューワイモバイルのPocket WiFi「603WH」レビュー|通信速度や使用感をまとめ
他にも色々な機種がありますが、まぁ機種ごとに物凄い性能差があるわけではないです。
ポケットWi-Fiの通信速度|3日10GB制限あり
ポケットWi-Fiの通信速度についても、実際にスピードテストしてみました。
数値的にいうと、SoftBank Airよりは平均的に遅く、WiMAXと大体同程度という印象ですね。普通にネットサーフィンする分には全く問題ない速度です。
ただし、忘れてはいけないのが3日10GBの速度制限です。
WiMAXと同じく、ワイモバイルのポケットWi-Fiにも、3日で10GB以上使うと通信速度が最大1Mbpsまで制限される速度制限ルールがあります。
私も速度制限は何度か受けたことがありますが、速度制限を受けたら(1Mbps以下では)オンラインゲームプレイは無理と思っておいていいです。軽いゲームならまだしも、PS4でFPSとか無理ゲーです。
そのためポケットWi-Fiに関しても、実質的に使えるのは月100GB程度(30日計算)とイメージしておいて良いです。動画視聴がメインならまだしも、ヘビーゲーマーには厳しい”通信量制限”と言えますね。
動画やオンラインゲームは基本的にはできるが、夜間はやや重くなる
速度制限を受けてない通常の状態であれば、ネットサーフィンはもちろんYouTubeの動画視聴なんかもいたって普通に楽しめています。
オンラインゲームについては下記記事で詳しく検証したのですが↓
PS4のバトルフィールド4をプレイしてみた結果だけいうと、朝から夕方までは普通にプレイできるものの夜20時以降は重さが気になり始めます。
夜に回線混雑してくるとキャラの動きがガタガタになってきます。個人的には我慢できるレベルですが、「気にはなるレベル」でもあります。
というのも、上記の速度テストを見れば分かる通り、ポケットWi-FiもPing(応答速度)の数値が90〜117と高い=遅いです。SoftBank Airが20〜30台、WiMAXで70弱なので、ポケットWi-Fiが一番Pingがダメダメです。
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
3日10GB制限やPingの高さを考えると、やはり自宅ネット回線でオンラインゲームをしたいなら同じソフトバンクのSoftBank Airの方がおすすめですね。
ポケットWi-Fi(使い放題プラン)の月額料金や契約期間
ポケットWi-Fiを使い放題プランで利用する場合は月額4380円以上かかります。
代表的な「Pocket WiFiプラン2」だと以下の通り。
月額料金 | |
Pocket WiFiプラン2 | 3696円 |
アドバンスオプション(使い放題) | 684円 |
本体代金 | 実質0円など |
合計 | 4380円~ |
ポケットWi-Fiは、通信料無制限(使い放題)で通信をするための「アドバンスオプション」料や本体代金がかかるため、月額料金は4380円からとなります。
ポケットWi-Fiの契約期間は基本的に3年間です。WiMAXなら2年契約も選べますが、ポケットWi-Fiは3年と長めなので注意しましょう。
まとめ
長くなったので最後にまとめておくとこんな感じです↓
コンセントに挿すだけのおすすめWi-Fi
- 「SoftBank Air」……家でゲームするなら一番おすすめ。3日10GB制限なしで通信量を気にする心配なし。速度制限も一番マシ。
- 「UQ WiMAX」……据え置き型とポケット型が選べる。3日10GB制限あり。ゲームの快適さだとSoftBank Air以下/ポケットWi-Fi以上という印象
- 「
ポケットWi-Fi」……ポケット型のみ。3日10GB制限あり。Ping値が高くゲームプレイは速度制限なしでも夜は重い。
※全て私の個人的な使用感による評価です。どのWi-Fiも利用する人のエリアと環境によって速度が変わるので、あくまで参考程度にしてください。
最後に一応注意書きをしておくと、
光回線の工事ができるのであれば、ネット回線は光回線を選ぶに越したことはありません。光回線の方が通信速度も圧倒的に速く・安定しています。
コンセントに挿すだけで使えるWi-Fiはあくまで「簡易版ネット回線」であることを忘れずに。事情によって回線工事ができない人には非常におすすめですが、回線工事ができる人であれば大人しく光回線にしておくことをおすすめします。
光回線の選び方は以下の記事を参考にしてください。