ソフトバンクの”置くだけWi-Fi”「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)。
工事不要でコンセントに挿すだけでネットが使える超お手軽なネット回線(Wi-Fi)ですが、いわゆるスマホなどと同じモバイル電波を使ったWi-Fiなので、しっかり工事する光回線より速度が出ないのはサービスの性質上当然です。
ネット上の口コミや評判では、
”SoftBank Airはオンラインゲームのラグがヤバイ”
という声をチラホラ聞くので、
実際にSoftBank Airを利用していてゲーマーでもある私が、SoftBank Airのラグ事情について実際のところを書いてみつつ、ラグがやばいときの対策についても書いていきます。
最初に結論を言っておくと、
ただ、ラグの発生頻度・重さは人によって変わる(私は全然許容範囲)という点も重要なところです
下記で詳しく説明していきましょう。
SoftBank Airは格闘ゲーム・FPS・スマブラはラグが発生しやすい
【前提として】私の自宅での通信環境・速度について
まず大前提の話をしておかなければならないのですが、SoftBank AirというWi-Fiは「利用するエリア」「利用する通信環境」「Airターミナルの種類」によって速度が大きく変動します。
つまり人によって速度がかなり変わります。
中でもエリアによる速度差は非常に大きく、SoftBank Airの
私の自宅の場合、
- 最大速度261Mbpsのエリア(仙台)
- 都市部ではない地方(ど田舎ではない)
- Airターミナル3を利用(最新は4なので一世代前の機種)
という条件でSoftBank Airを利用しています。
その上で、SoftBank Airの速度を計測してみるとこんな感じ↓
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】:下り71.8Mbps/上り9.67Mbps/Ping28ms
- 【昼12時】:下り85.0Mbps/上り9.01Mbps/Ping29ms
- 【夕方17時】:下り68.1Mbps/上り7.67Mbps/Ping29ms
- 【夜20時】:下り8.13Mbps/上り8.09Mbps/Ping28ms
下り100Mbps以上でる光回線に比べるとやはり劣りますが、それでも下り数十Mbpsも出ればネットを使う上では問題ないですし体感的な違いは気にならないレベルです。
SoftBank Airは夜間から(大体20時くらいから)速度低下しやすいので、夜20時になると下り9Mbpsまで下がっていますが、それでも下り9Mbpsも出れば大抵のことは問題なくこなせるレベルです。
※ちなみに、PS4の速度計測は他の速度テストアプリよりかなり遅い数値が出る傾向にあります
その点について、当サイトでは様々な人気ゲームを実際にSoftBank Airでプレイして検証しており、詳しくは下記記事にもまとめています↓
ほとんどのゲームタイトルについてはほぼほぼ快適にプレイできているのですが、その中でラグが気になったのは、
- 格闘ゲーム(ストリートファイタシリーズ)
- FPS(バトルフィールド)
- スマブラ
この辺りです。
ストリートファイター5のランクマッチはなかなかラグい
格闘ゲームはストリートファイター5に1番ハマっていますが、ランクマ(ランクマッチ)は所々でラグが発生します。
特に闘うステージによってラグの出やすさがあります。
トレーニングモードの背景グレーのステージだとラグ出にくいですが、
このように背景に重いCGグラフィックが使われているステージではラグが出やすいです。
そのため大会なんかでは、(ラグ発生を考慮して)利用禁止のステージが定められたりするくらいです。
1試合の中でも動きがカクッとなることが数度あり。私の使用キャラ・豪鬼の場合、Vトリガー発動時に細かいラグが出ることが多いように感じます。
豪鬼は特にVトリガー発動時のコンボが非常にテクニカルかつ強力なキャラなので、ここでラグが出てコンボが繋がらなくなると早々に試合を投げ出したくなります(笑)
やはりコンボやクリティカルアーツなどグラフィック的な演出が発生する瞬間でラグが出やすいですね。
毎試合のようにラグが発生するわけではなく、たまに「うっ」とくる程度です。
ただ、スト5はその一瞬のラグで勝敗が大きく動くので、程度はどうあれラグは嫌われ要素です(ラグると再戦を拒否されたりする泣)。
ラグがないに越したことはないですが、私は慣れたのでこの程度のたまのラグは許容範囲です。
詳しい記事はこちら
FPSはラグいというより重いと感じる時がある
FPSゲームはハイスペゲームが多いためSoftBank Airには荷が重いと言われがち。
一応私も以下のゲームで検証してみたところ↓
最初の3つはそこそこ普通にプレイできましたが、特に重さを感じたのがバトルフィールド1。
バトルフィールド1は最大64人という大人数でのオンライン対戦ができることが特徴で、重くなる要素はメガ盛りです。
ラグというより、キャラクターの移動中は常に動きがもっさりしていて快適とは言えない感じです。
「こんなんじゃ全く遊べない!」というレベルではないのですが、光回線のプレイ感に慣れているとストレスが溜まりそう。
バトルフィールド1は戦車に乗って周囲を攻撃することもできますが、戦車もやや動きがもっさりするように感じられました。砲撃自体は普通に行えたので、慣れれば気にならないくらいですが。
さらには読み込み中画面でよく「サーバー遅延が大きい」と表示されてしまう始末・・・。
総評としては、”遊べなくはない”くらいですね。
とはいえPUBGやApexといった人気ゲームは比較的快適にプレイできているので、バトルフィールド1が特別重いだけかもしれません。
スマブラは対戦相手の回線状況に影響されやすい
スマブラに関しては、対戦相手の回線がゴミのことが多いゲームという印象。
オンラインゲームは、自分だけじゃなく相手の回線速度も影響してきます。なので自分の回線が問題なくても、対戦相手がゴミ回線を使っていると当然ラグが出やすくなります。
スマブラはPS4ゲームに比べると老若男女のプレイヤーがいて、子供のプレイヤーもめちゃくちゃ多いため貧弱な安いネット回線を使っているプレイヤーが多いです。あと、単身一人暮らしでネット無料マンション住まいのゴミ回線使っている人とか。
そういうプレイヤーに当たるとラグくなるので、自分は問題なくても多少のラグは許容する広い心が必要なゲームです。
SoftBank Airのラグが酷いときの対策は!?
「ゲームやるってレベルじゃねぇぞ!」
ってくらいにラグが酷い場合、検討すべき対策はざっくり4つ。
- 有線接続で試してみる
- Airターミナル4に機種を交換する
- 光回線に乗り換える
- 同じような他社のモバイルWi-Fiに乗り換える
個人的に上から試したい順です。
それぞれ説明します。
【対策1】SoftBank AirをLANケーブルで有線接続する
Wi-Fi接続している人は、ひとまずLANケーブルで有線接続に変えてみてください。
特にゲームでは、無線(Wi-Fi)で接続するよりも有線接続した方が速度が向上したり安定しやすくなったりします。
もし、Airターミナルと接続機器(PS4など)の間にドアや壁・家具などの障害物がある場合は、有線接続で直接繋ぐことでだいぶマシになることはあります。
とはいえ、余程の障害物があるなどの理由がない限り、有線接続にしたところで激的な変化があるわけではなく、あっても気休め程度です。Wi-Fi接続でゲームしてる人は一度ケーブルで繋いでプレイしてみては?というレベル。
【対策2】最新のAirターミナル4に機種を交換する
SoftBank Airのルーター(端末)を「Airターミナル」と呼びますが、2020年現在は最新のAirターミナル4が出ています。
Airターミナル4は最大速度が大幅に速くなっていて、下り最大速度962Mbpsという超ハイスペックに進化しています。
私が使っているのは一世代前のAirターミナル3です。3だと下り最大速度350Mbpsなので、Airターミナル4の下り最大962Mbpsはほぼ桁違いレベルのスペックになりました。
と言っても、もちろん「最大速度」は理論値なので実際に962Mbps出るわけじゃないですよ。それだけ洗剤スペック=ポテンシャルが上がったということです
現在Airターミナル3を利用している人でも、SoftBankに問い合わせれば契約はそのままAirターミナル4にしてもらうことはできます。が、その場合は新たにAirターミナル4の端末代金(購入またはレンタル)がかかります。
これから新規でSoftBank Airを契約する人はAirターミナル4を使えるので問題ありません。
光回線にする(※工事が必要)
早い話いちばん確実なのは、光回線にすることです。
ソフトバンクの光回線であれば、
SoftBank光
リンク
SoftBank光
光回線は開通工事が必要ですが、しっかり工事して屋内まで線を引いてくる分、通信速度は速くなりますし安定もします。
私は実家でSoftBank光を使っていますが、通信速度を計測してみるとこんな感じ↓
Wi-Fi接続の速度
有線接続の速度
下り100Mbps以上出る爆速なので、オンラインゲームもラグなし重さなしで快適そのものです。
詳しくは下記記事でも書いています↓
回線工事ができる人であれば、ネットは光回線に越したことはありません。
SoftBank Airから
SoftBank光
料金的にもSoftBank Airとそこまで変わらないですし、ソフトバンクスマホとのセット割引なども同じです。
開通工事ができる人あれば、SoftBank光の方がオンラインゲームは100%快適です。
他社のモバイルWi-Fiに変える(推奨はWiMAX)
回線工事ができないから困ってんだよッ!!
という人は、もう他社のモバイルWi-Fi(SoftBank AIrと同じタイプの工事なしWi-Fi)を試してみるしかありません。
ポケット型Wi-Fiを含めるとモバイルWi-Fiは今や数多くありますが、私が一つ推奨するなら最大手の「WiMAX(ワイマックス)」です。
WiMAX(ワイマックス)は、au系列が提供しているモバイルWi-Fiです。こちらもソフトバンクAirと同じくモバイル回線を利用した工事なしWi-Fiになります。
WiMAXの特徴をまとめてみると次の通り。
WiMAXの特徴
- ホームルーター型とポケット型の2種類ある(ポケット型は外へ持ち運べる)
- 通信量無制限の「ギガ放題プラン」あるが、3日10GBの速度制限あり
- 通信速度はエリアによって影響を受ける
- プロバイダが複数ある
- auスマホにセット割引あり
WiMAXは、SoftBank Airと同じように屋内に設置する「ホームルーター型」と、いわゆるポケットWi-Fiと呼ばれる携帯型ルーターがあります。
主流なのは、ポケットサイズで外出先にも持ち運べる携帯型ルーター。私もこちらのタイプを利用しています。
(お試しレンタルサービス「Try WiMAX」で借りているW05という機種)
SoftBank Airのように自宅用の据え置き型ルーターは、同時接続台数のスペックが高かったりと屋内のみで使うならおすすめです↓
「HOME L02」という据え置き型のルーターですが、SoftBank Airと同じくコンセントに挿すだけで使えるようになります。
通信速度の話をすると、機種による速度差はそこまで大きくは変わりません。
参考記事【工事なし】ホームルーターとモバイルルーターの違いって何?どちらがおすすめか?
携帯型ルーターで通信速度テストをしてみた結果がこちら↓
- ハイスピードモード(WiMAX回線で通信)
→下り21.7Mbps/上り1.05Mbps/Ping68ms - ハイスピードエリアモード(au回線で通信でき、エリアが広い)
→下り15.1Mbps/上り6.96Mbps/Ping69ms
速度数値的にはSoftBank Airより遅いですが、体感的には多分そう変わりません。
SoftBank AirとWiMAXはエリア判定も違うので、SoftBank Airだと速度が出ないエリアでも、WiMAXなら速度が出ることも往々にしてあります。
WiMAXには、3日10GB制限という速度制限ルールがあります。
具体的には、WiMAXは3日で10GB以上使うと最大1Mbpsまで速度制限がかかります。
この最大1Mbpsというのは、ネットサーフィンがやっとくらいで、動画視聴はストレスが溜まるレベル、オンラインゲームに至ってはかなり厳しいです。
それに比べると、WiMAXの3日10GBという一律ルール、しかも1Mbps以下まで制限されるのはかなりキツい制限といえます
3日で10GBなんて、土日休みでオンラインゲームがっつりやったらすぐ終わってしまいますし、なんならゲームをダウンロードしたりアプデしただけでも10GBなんて一瞬で消費します。
なので、その時点でオンラインゲームをやる目的ならSoftBank Air(ソフトバンクエアー)の方が断然マシというのが私の意見です。
関連記事工事なしのホームルーターでオンラインゲームはできる?PS4やニンテンドースイッチで検証
WiMAXはプロバイダが複数ある
月額料金などコスト面についてですが、WiMAXは回線事業者であるUQ WiMAXの他にも、代理販売しているプロバイダが複数あります。
商品(WiMAX)自体は同じものですが、どこのプロバイダで契約するかによってほんの少し月額料金が変わったり、キャッシュバックが受けられたりします。
各プロバイダの月額料金とキャッシュバックを表にしてみました。
プロバイダ | 月額・キャッシュバック特典 |
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BIGLOBE WiMAX |
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※全てギガ放題プラン(通信量無制限)の料金です
商品(WiMAX)自体は同じもので「どこで契約するか」だけの話です。それでもどのプロバイダにするか決められない人は、下記の基準で選びましょう。
信頼とサポート力を優先するならUQ WiMAX
UQ WiMAXは、WiMAXサービスの運営元であり「本家」に当たります。auスマホをauショップで契約するようなものなので、契約するにしても1番安心と言えるでしょう。
キャッシュバック額などは少なくても1番信頼できるところで契約したいならUQ WiMAXを選びましょう。
月額料金の安さを優先するならBroad WiMAX
シンプルに月額料金が一際安いのがBroad WiMAXです。キャッシュバックは高額な初期費用と相殺されるので戻ってくるお金はないのがネックですが、初期費用無料で月額最安なので最もお得感を味わいやすいプロバイダです。
一番お得にWiMAXを契約したいならBroad WiMAXにしましょう。
まとめ
以上、SoftBank Airのゲームプレイ時のラグ事情と対策についてまとめてみました。
工事なしのお手軽Wi-Fiなので、光回線と同じように語ってはいけません。多少のラグは許容する広い心が必要です。
私のようにエリアが良くそれなりの速度が出る人であれば、ほとんどのゲームはそこまでストレスなくできると思います。
ただ本当にエリア次第というところが大きいので、もしラグが酷すぎてダメそうであれば、
などしか手はないですね。
ちなみに、SoftBank Airは契約日から8日以内なら解約料無料で契約キャンセルできるので、これから契約を検討している人はまず契約して実際に使ってみて、ダメそうであれば8日以内にキャンセル→他へ乗り換えというやり方でOKです。