私は以前WiMAXを契約していたのですが、WiMAXは通信速度が速く家でも外でも使えるので、それはそれで非常に気に入っていました。
その一方で気になっていたのが、
ワイモバイル
のPocket WiFiです。
WiMAXのライバル商品であるPocket WiFiについてもいつか使ってみたい…と感じていたのですが、ナイスタイミングで「603HW」というPocket WiFi端末が大幅割引で実質0円になるという話を家電量販店の店員の方から聞きつけました。
これを逃す手はないと即購入。
現時点でおよそ2ヶ月ほど、Pocket WiFiを活用しているので、通信速度から使用感までレビューにしてお伝えしたいと思います。
公式HP
ワイモバイル
Pocket WiFi 603HWを開封!
今回購入したのは、こちらワイモバイルのPocket WiFi「603HW」です。
Pocket WiFi端末は他にも沢山の種類がありますが、603HWは最新機種でありつつ割引額が大きく上がったのでお買い得でした。
公式サイト
ワイモバイル
というわけで、まずは本体外観からチェックしてみましょう。
本体の外観をチェック!
外箱から。
開けていきます。
本体前面はこの通り、ありふれたタイプのデザインです。シンプルでごく普通のポケットWi-Fiですね。
背面はサラサラした素材です。
充電端子はUSB-C。Type-Cとも呼ばれますね。
2017年はまだまだmicroUSBとUSB-Cが混合していますが、603HWはしっかり最新の端子を採用してくれているのがありがたいです。
Pocket WiFiは3年契約なので、これから3年も古い規格であるmicroUSBの製品を使い続けるのはちょっと厳しいもの。603HWならその心配は不要ですね。
付属品はUSB-C対応のケーブル
付属品
- 本体
- USB-Cのケーブル
- 説明書
USB-Cのケーブルが付属していることには感心させられました。ドコモのスマホなど、キャリア端末は最近けっこうケーブルを省いて別に購入させるタイプの機種が多いのです。
ただしACアダプターは付属していないので、スマホのACアダプターを使いまわしたり別途100円ショップなどで購入したりする必要がありますね。
Pocket WiFi 603HWの使用感/メリットとデメリット
大事なPocket WiFiの通信速度は後述で実機レビューするとして、まずは主に端末そのものや通信エリアに関連した使用感を解説します。
メリットもデメリットもそこそこ重要なものが多かったので、契約を検討している方は参考にしてみてください。
メリット3つ
①:小型で持ち運びやすい
WiMAXのルーターに比べて若干分厚い印象はありますが、603HWは十分小型で持ち運びの際に邪魔になることがありません。カバンのポケットにしっかり収納できますね。
またカバンの中でもしっかり電波は送受信できるので、基本的に電源さえ入れておけば外出中に本体を外に出す必要はありません。
持ち運びやすさは、第1のメリットです。
②:地方に旅行に出かけた際もしっかりアンテナが立った
通信エリアは事前にワイモバイルの公式サイトで確認してから申し込んでいます。
公式HP
ワイモバイル
私が1年間の中で主に出かけるスポットは、
- 仙台(居住先)
- 青森
- 東京
これら3つの都道府県です。東京と仙台は心配ないのですが、青森県は若干エリア外になっている部分も多いように見受けられたのでちゃんと繋がるのか心配でした。
しかし実際に持ち運んで使ってみたところ、アドバンスモード(使い放題の回線)でまったく問題なし。しっかり通信できました。
ただし新幹線での青森県への移動中は、アドバンスモードでも標準モードでも圏外になってしまう時間が長かったですね。仙台の地下鉄内でもちょっとアンテナの立ちが悪いことがあります。
外や喫茶店などで使うなら問題なし、乗り物の中では注意が必要という印象です。
③:メニュー画面からすぐにSSIDや通信量などを確認できる
Pocket WiFiの603HWには液晶画面が搭載されており、メニュー画面から接続している機器やSSID、パスワード、本日の通信量などを確認できます。
SSIDやパスワードは自分の好きな表示に変えられるので、最初から指定されているデタラメな文字列だと覚えられない…と悩んでいる人も安心です。
通信量は、Pocket WiFiの603HWの場合、
- 標準モード:7GB通信すると速度制限
- アドバンスモード:直近3日間に10GB以上通信すると18~1時まで最大1Mbps
という制限があります。
603HW本体に表示される通信量を目安にして通信制限を回避できるのも、地味に助かっています。
メリット④:ワイモバイル契約者は月額料金500円引き、端末一括購入ならさらに月々の支払いが下がる!
私はワイモバイルの格安SIMも契約しているのですが、ワイモバイル契約者は家族割が適用されて月額料金が500円引きになるのが助かっていますね。
また603HWの本体を一括購入したので、毎月1065円ほど割引を受けられているのも大助かりです。合計1565円引きですね。(代わりに契約時に端末代を4万円程度支払っていますが…)
これらの割引のため、私のPocket WiFiの月額料金は2800円ほどになっています。4000円以上かかるWiMAXよりも事実上安上がりで家計的にも大助かりです。
デメリット3つ
①アドバンスモードは建物の中に入ると電波が弱くなってくる
Pocket WiFiのデメリットとしてまず気になったのは、通信量が無制限(3日10GB以上使うと速度制限はあり)となるアドバンスモード利用時に、屋内だと電波の入りがイマイチになりがちなことですね。
これはWiMAXと共通の仕様。アドバンスモードで使われているAXGPの回線は壁などの障壁に弱いようです。
一応、標準モードに切り替えればワイモバイルのLTE回線で通信できるので、屋内でもつながりやすくなります。ただし、標準モードは月7GBの上限があるので切り替え忘れに要注意。
屋内利用では場合によって使い分けが必要になります。
②バッテリーが短い時は3時間も持たない
603HWの難点は、バッテリー持ちの悪さですね。大体使い始めて3~4時間くらいでバッテリーが残り僅かになります。また酷使した際は3時間どころか2時間程度しか持たないことも…。
以前iPhone Xを購入した際にPocket WiFiを使ってiCloudのバックアップをiPhone X上で読み込んでいたところ、本体が2時間程度で異常な高温となり、バッテリーも0%となってしまいました。
一応バッテリー節約モードもありますが、正直あまり変化がない印象。603HWを1日使うならモバイルバッテリーは必須ですね。
③割引があるとはいえ端末代がかかる、3年契約は長い
Pocket WiFiは3年契約です。WiMAXは2年間なので、正直長すぎると感じています。
私は本体を一括購入しているので、「使わなくなったら1万円程度の解約金を支払って解約すればいいか」と考えています。
しかし本体を分割購入するなら解約時にその残債がかかってくるので、余計に3年縛りは負担が大きくなるでしょう。
また端末代がかかること自体も、どちらかというとデメリットですね。WiMAXなら多くの場合ルーター代がかかません。
- 端末代
- 契約期間
- 通信制限(3日間で10GB)
これらの契約に関する注意点は、しっかり納得した上で契約するのが大事ですね。
ワイモバイルのPocket WiFiで通信速度を1日計測してみた
ポケットWi-Fi端末を契約する際に最も気になるのは「通信速度」。実際に1日かけて計測してみました。

さらに動画再生やアプリのダウンロードなども1日中OKです。
朝、昼、夕方、夜と速度は安定していた
朝は格安SIMだと中には1~2Mbps台に下がってしまうものもありますが、Pocket WiFiではその心配はありません。
<朝8時の速度>
下り27Mbps以上と、流石に光回線並みではないものの、動画再生やアプリのダウンロードなど全く問題ない速度が出ていました。
そして回線が混みやすいお昼どき。
お昼は格安SIMだと最悪0.5Mbpsなどにまで落ち込んでしまいますが…
<昼12時の速度>
ワイモバイルのPocket WiFiなら、この通り余裕の下り28.5Mbpsです。
速度が遅めの格安SIMを契約している場合でも、別途Pocket WiFiを用意しておけば混雑時の速度は補えるでしょう。
そして夕方も速度は快調でした。
<夕方17時の速度>
やや午前中やお昼に比べると速度が下がっていますが、それでも動画再生やアプリダウンロードなどでは問題無しのスピードです。
そして最後に、昼と同じく回線が混みやすい夜21時ごろ。
<レビュー_PocketWifi_速度-夜>
速度は下り20Mbps台にまで上がっています。快適そのものですね。
この通り、Pocket WiFiの通信速度は1日中ほぼ安定しています。しかもこれは屋内の自室で計測したデータです。
なおこの日は他にも何回かテストしていますが、最高速度は下り32.9Mbpsでした。



アドバンスモードオフ時の通信速度はさらに速い!
最後に、アドバンスモードをオフにした「標準モード」についても計測したところ⬇︎
なんと下り60Mbpsを超えています。
アドバンスモードの2倍以上で通信できていました……!
標準モードは最大7GBという制限には注意したいですが、速度が必要な時はアドバンスモードを一旦オフにするのもおすすめですね。
まとめ



外出先での心強い相棒になりそうです