Androidを開発しているGoogleが自ら展開しているスマートフォン・Pixelシリーズ。Pixel3から日本国内でも販売開始され、いよいよ後継機の「Pixel4」が登場しました。

Pixel4は、最大8倍ズームに対応した2眼のアウトカメラや常時最新OSが提供される豪華仕様により、メインスマホとして快適に活用できていますよ。
ただしバッテリー持ちが非常に悪いという欠点も…。
今回は、Pixel4を実際にしばらく使ってみた感想をお届けします。
販売サイト
Pixel4・Oh So Orange(64GB)の外観デザインをチェック!
今回はPixel4の64GBモデル、オレンジカラーを購入しました。
メインスマホとして使うため本当はストレージが大きい128GBモデルが欲しかったんですが……手に入ったのは64GBモデルでした。
64GBモデルしか手に入らないなら…ということで、128GBモデルでは選べない「Oh So Orange」を選択。
使ってみると64GBでも問題なくやりくりできていますし、オレンジはなかなか派手で面白いカラーリングなので結果的には満足です。
本体はマットな質感
Pixel4は、メタリックカラーのツヤツヤボディが多いAndoroidスマホの中では珍しいマットな手触りです。
私は正直なところ、店頭で展示品を見たときに「ちょっと安っぽいな…」と思いました(下のツイートは当時の印象)
Pixel4を家電量販店で見てきました!
正直3に比べて、カラーリングや手触りなどはちょっと安っぽい印象を受けました(^_^;)
性能は段違いですが、本体の高級感だけなら、Xperia 8やGalaxy A20のほうが上かもしれないです。#Pixel4 pic.twitter.com/MRs8sdGnSG— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) October 18, 2019
買ってからも正直、本体デザインは「価格に見合った高級感はない」と感じています。(5万円程度なら納得ですが、8〜10万円のスマホには見えません)
しかし手触りは良く滑りづらいので、触っていたら徐々に好きになってきました。
Pixel3シリーズと同様、電源ボタンだけ色が異なっていて目立つデザイン。
画面にはSpigenの保護ガラスを貼りました。キレイで手触りも良いためおすすめです!
USB Type-Cの充電端子も含め、背面と電源ボタン以外(前面・フレーム)は黒で統一されています。
付属品は充電機器とイヤホン、変換アダプタ
- ACアダプター
- USBケーブル
- イヤホン
- 変換アダプタ(通常サイズのUSB→USB Type-C)
変換アダプターを使って、手元にある古いスマホからデータを移せるようになっています。(microSDカードリーダーやHDDを接続して、データをやり取りすることも可能)
同梱物がないスマホも多いので、一通り揃っているのは嬉しいですね。
Pixel4にケースや保護ガラスは付属なし。Amazonでの購入がおすすめ
Andoroidスマホだとケースや保護フィルムも付属することがありますが、残念ながらPixel4には一切付属せず。
ケースが付属していない理由として考えられるのは、5000円ほどの高級純正ケースを展開していることですね。
ヤマダ電機で売っていたので、買ってみました。
純正ケースは布系の素材でできていて高級感があります。着脱も非常にかんたんなのが良かったです。
ただし非常に滑りやすいので、むしろ着けていると落として壊す確率は上がります…。
といった理由から、純正ケースは正直使いづらく感じたので、普段用としてAmazonで450円の透明ケースを買ってみました。
薄くて軽量、透明なので本体カラーを強調できる+滑りづらいです。
個人的には純正ケースよりこっちの方が満足しています。
しっかり本体を保護したい方は、保護ケースとフィルムを別途用意しましょう。
なお今回のPixel4はドコモで取り扱わなかった影響か、家電量販店ではあまりアクセサリーを取り扱っていません。
Amazonなど、ネットショップで用意するのが手っ取り早いですよ。(実店舗だとソフトバンクショップに行けば、多くの場合ケースや保護フィルムが販売されています)
販売サイト
Pixel4はカメラ性能は高い!2眼レンズ・最大8倍ズームを検証
Pixel4のアウトカメラは、デュアルレンズ仕様となりました。
Pixel3では「1眼に絞り、スマホ側での処理によって高クオリティな写真を撮影する」しくみでしたが、Pixel4ではズームレンズが追加されています。
個人的には単眼のPixel3の方が他のメーカーとの違いを強く出せていて面白かったですが…、それはそれとして、Pixel4のカメラ性能にも満足できました。
風景写真を撮ってみた
こちらがPixel4で撮影した風景写真。
空の青さがちょうど良い青さだったり、全体的に色鮮やかにキレイに撮影できていますよね。
そしてここからが、Pixel4のカメラの重要点。
Pixel4は最大8倍ズームに対応する
Pixel4にはズームレンズが搭載されていて、最大8倍のズームができます。
上の写真をズームで見てみましょう。


2倍ズーム
2倍ズームだと、建物の上にある象のオブジェクトがより大きく写し出されましたね。


8倍ズーム
Pixel4の最大ズーム・8倍で撮った写真がこちら。
正直2倍までに比べると若干ぼやっとした画面になってしまってはいますが、以前紹介した10倍ズーム対応スマホ・Reno 10x Zoomにも負けない大写しが実現できています。


遠くにあるもの・動物を撮影するときは、ズームを活用できますね。
夜景写真のクオリティもなかなか綺麗
Pixel3シリーズも夜景写真の撮影が得意でしたが、Pixel4も同様です。
夜の駅の写真を撮ってみました。
なかなか光を綺麗に捉えていて、1階の駅内部の様子がよく見えますよね。
安いスマホだと建物内の光で白潰れしてしまって見えづらくなりますが、Pixel4ならしっかり写せます。
食事写真も美味しそうに撮れる
全体的にそつなくキレイに撮影できていますね。
食事写真は安いスマホだと暗めに写ってしまってあまり美味しくなさそうになるんですが、Pixel4はそばの質感や天ぷらの衣の色合いなど良い感じです。
レストランや喫茶店で食事をしてSNSに写真を投稿する際も、Pixel4のカメラクオリティには満足できるでしょう。
Pixel4は防水やおサイフケータイ対応!アウトドアにも最適
Pixel4は、防水とおサイフケータイを標準搭載しています。
台所や洗面台で水がかかっても大丈夫ですし、モバイルSuicaやiDでの買い物も可能ですよ。アウトドアなんかではPixel4一台持っておけば写真撮影や買い物まで全てできるので便利ですね。
Pixel4と同じくズームに強かったReno 10x Zoomはどちらにも非対応だったので、おサイフ・防水を活用したい人にはPixel4がおすすめです。
防水性能を活かしてお風呂でPixel4を使って動画を見たり、モバイルSuicaで新幹線に乗ったりと日々機能を役立てられています。(夜景写真を撮影した駅にも、地元からモバイルSuicaを使って行きました)
モーションセンスで本体を触らずに操作できる(2020年春~)
Pixel4独自の新機能として用意されている「モーションセンス」は、本体の前で手を動かすことで様々な操作ができるものです。
アラームの停止や音楽の操作(再生・一時停止)などがスマホに触らずにできるので、他の作業中に少し離れた場所にあるスマホを操作する際に活用できそうですね。
しかし残念ながら、モーションセンスは2020年春にならなければ国内で使えません。(海外では利用可能)
法的な問題で利用可能になるまで時間がかかるとのことですが、事前にしっかり対応した状態にしておいてくれれば嬉しかったですね。
Pixel4のスペック評価|全体的には高性能だがバッテリー容量が残念…
本体価格(Googleストア) | 64GB:89980円 128GB:103950円 |
OS | Android 10 |
CPU | Snapdragon 855 |
メモリ | 6GB |
ストレージ容量 | 64GB、128GB |
画面 | 5.7インチ、2280×1080 |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素+1600万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 162g |
バッテリー容量 | 2800mAh |
販売サイト
CPUやメモリは最近のハイスペックスマホの平均的な仕様で、実際に使っていても動作はサクサク・快適です。
スペックで唯一残念なのは、バッテリー容量がかなり少ないこと
参考までに、2019年の主なスマホ(Snapdragon 855搭載)とバッテリー容量を比べてみると、
バッテリー容量 | |
Pixel4 | 2800mAh |
Galaxy S10 | 3300mAh |
Xperia 1 | 3200mAh |
ZenFone 6 | 5000mAh |
見てのとおり他のスマホと比べてもPixel4はバッテリー容量が少なく、電池切れがかなり早くなっているんですよね。
実際に設定で電池の詳細をチェックしてみても、フル充電の時点から既に18時間しか持たないようになっています。
朝7時に満充電になった場合、たまにSNSやネットサーフィンを行うだけでも夕方6時過ぎには残量が20%を切ります。



ツイッターで口コミを調べてみても、
Pixel4いいなぁ
ただバッテリーはちょっと不満— ️️ (@96nKsk) November 13, 2019
Pixel4くん、バッテリーの持ち以外は満足
一方、バッテリーの方は、テザリングすると2hで100%→0%になる勢いでやばい— きせのん (@Xenon_kisenon) November 8, 2019
あとpixel4バッテリーがくそ雑魚すぎる
— 亜紀音* (@akine_kanra) November 9, 2019
やはり多くの人がバッテリー容量に苦言を呈しています・・・。
ゲームプレイなんかは特にバッテリーの減りが早いので、ゲームを遊びたい人はおとなしくZenFone 6やGalaxy S10を買ったほうが良いですね。
せっかく本体性能が高いのに電池持ちの悪さのせいで活かしづらいのは、非常に惜しい!
一応日々学習して電池持ちを改善する仕様になっているんですが、1ヶ月近く経っても改善した感じはしません。
Antutuベンチマークテスト結果
Pixel4の性能を計るため、Antutuベンチマークテストをした結果は421784点。
Snapdragon 855搭載のスマホなので、基本的に性能はZenFone 6やXperia 1、Galaxy S10シリーズといった機種と同程度ですね。
PUBGでゲーム性能も検証
続いて人気アクションゲームで、スマホの性能によって選べる画質が変化する「PUBG」でも遊んでみました。
Andoroidにおける最高画質であるHDRの極限を選択できました。
流石にゲームと相性の良いCPU「Snapdragon 855」を搭載しているだけあって、ゲームは最高スペックで遊べそうですね。
実際にプレイしてみても、動きはサクサクで快適そのもの。
移動や攻撃のシーンでラグがでたり動きがガタつくことは一切ありません。
ゲームプレイの快適性で言えば何の心配もいらない高スペックスマホですね。
ただし、ゲームで遊んでいるとバッテリーが著しく消耗していくので、正直ゲーム向けのスマホではないと感じています。
ゲーム向きのスマホはこちら


Pixel4を実際に使ってみてわかったメリット・デメリット
Pixel4の満足できたメリット
- 高性能でサクサク動く、iPhoneに近い動作で快適
- 本体サイズが小さめなので、衣服のポケットに入れやすい
- カメラ性能には満足、きれいな写真を簡単に撮れる
- おサイフケータイと防水に対応、日本人でも使いやすい
- 最新OSにどんどんアップデートされるので、常に最新のAndroidを体験できる
スマホの大型化が進んでいる2019年ですが、Pixel4は比較的小さめ・軽量なので持ち運びやすいのが良いですね。
カメラ性能も十分高く、使っていてとくに不満はありません。
またPixelシリーズはキャリアのXperiaやGalaxyと比べて早くアップデートが行われるので、最新OS(最新機能)をすぐに体験できるのが楽しいです。
セキュリティのアップデートも早いので、ウイルス対策も万全です。
Pixel4のイマイチだったデメリット・注意点
- 電池持ちが悪く、1日持たせるのが厳しいレベル(ゲームに不向き)
- 広角レンズがない
- microSDカードを入れられないので、データは本体ストレージにしか保存できない
- 独自機能の「モーションセンス」は春まで使えない…
せっかくの独自機能が封印されているので、今のところ「高性能・高機能だけど電池の減りが早いスマホ」といった印象がどうしても強くなってしまっています。
また2019年はGalaxyやiPhoneで採用されたこともあって「超広角」がスマホカメラのトレンドになっています。Pixel4は広角撮影非対応なため、流行から外れてしまっているのもちょっと惜しいポイントですね。
まとめ
スペックやカメラ性能には大満足、メインスマホとしてGalaxy S10+から乗り換えて、これからも活用予定です。
バッテリー持ちの悪さだけがとにかく残念…。
以前レビューしたAnkerのモバイルバッテリーを持ち歩いて、弱点を補いたいと思います。


販売サイト
【お得情報】Amazonでの買い物はAmazonギフト券を利用してポイントを貯めよう!
Amazonで買い物をするときは、クレジットカードでそのまま購入するよりも、「Amazonギフト券」を活用した方がお得になります。
現金でギフト券チャージするたびに、チャージ金額の最大2.5%ポイントが還元されるからです。
※初回1000Pもらえるキャンペーン中!
※Amazonプライム会員なら最大2.5%還元!
最大2.5%ポイントが付くのはバカにならないです。大きい買い物ほど尋常じゃないスピードでポイントが貯まっていきます。
お得に買い物するならぜひAmazonギフト券をチャージしてザクザクポイントを貯めましょう!(現在、チャージ+初回購入で1000Pもらえるキャンペーン中!キャンペーンエントリーはこちら)