Xperiaシリーズはドコモなどの大手キャリア向けに販売されていて、格安SIM利用者向けにはほとんど展開されていませんでした。
しかし2019年10月、ついに格安SIMの
UQモバイル
や
ワイモバイル
向けに「Xperia 8」が登場。
Xperia 8は最新の縦長大画面デザイン+2倍ズーム対応のデュアルレンズカメラ搭載で、わずか3万円台から購入可能です。
初めて使ったスマホが初代XperiaだったほどのXperiaファンである私は居ても立っても居られなくなり、購入して1ヶ月ほど使ってみたのでレビュー記事にまとめていきます!
Xperia の外観をチェック!|奇抜な縦長画面が特徴
外箱は文字のみ、
UQモバイル
版なのでUQモバイルのロゴが表記されていますね。
付属品は説明書のみの超シンプル仕様。
格安SIM向けのスマホは充電器やケース付きが主流なので、時代の流れに逆らっている印象が。

高硬度ガラス背面ボディの美しさが魅力!
Xperia 8の本体デザインはXperia 1や5に近く、Xperiaシリーズではおなじみのツルツルしたガラス製ボディが採用されています。
画面周りのフレーム部分に照明が反射し、キラキラして美しいです。
背面もツヤツヤで、周りの景色がかなり写り込みやすいです。(撮影が大変でした)
カメラは背面から2mmくらい出っ張っているので、安定して机に置くにはケースが必須ですね。
電源ボタンは指紋認証センサー内蔵、電源の上に音量ボタンがあります。
Xperia 1はなぜか電源ボタンと指紋認証センサーが別になっていましたが、Xperia 8はXZ1以前と同じく1つにまとまっていてスッキリしていますね。
充電端子はUSB Type-Cなので、ケーブルの向きは気にしなくてOK。
SIMスロットはmicroSDカードと分断されています。
microSDカードを入れ替える際にSIMカードが外れてなくなってしまう心配はありません。
ケースはAmazonでの購入がおすすめ
ガラス製ボディは傷つく心配があるので、Amazonで650円のケースを買ってみました。
画面より少し上まで覆われているので、画面側から落としても尖ったものがない限り画面割れの心配はありません。
ボタンもしっかりガードしてくれています。
背面はカメラ周りまでしっかり保護されています。
とくに安っぽくなく、持ちづらくなったり滑りやすくなったりすることもないので、おすすめのケースです。
光学2倍ズーム対応!Xpeira 8のカメラ性能を検証
Xperia 8のカメラは、標準レンズと光学2倍ズームレンズ搭載のデュアルレンズ仕様。
ズーム自体はズームレンズなしのスマホでもできますが、ただ撮影した写真の一部分を拡大表示するだけの「デジタルズーム」だと画質が悪くなってしまいます。
Xperia 8のような光学ズームレンズ搭載なら、画質の劣化をさせずに被写体を大きく写すことができます。
実際に何枚か写真を撮ってみました。
風景写真は2倍ズームで大写しもOK!写りは並程度
まずは普通に撮ってみた一枚。
風景写真はとくに派手さのない、シンプルな写りです。
撮影ボタンの横にある「×1」というボタンを押すと表示が「×2」になり、2倍ズーム撮影を行えます。
2倍ズームで、被写体を拡大してみました。
2倍ズームで撮影
川の上の橋のような部分が大きく表示されましたね
通常撮影と同じく、可もなく不可もない印象。ズームしても画質クオリティに変化がないのは光学ズームの力を感じますね。
Xperia 1や5はトリプルレンズ搭載でよりきれいな写真を撮れるので、カメラ重視のXperiaファンはおとなしく高性能モデルを購入することをおすすめします。
カメラにこだわりがないなら、Xperia 8のカメラでも十分満足できると思います。
21:9の比率で写真を撮れる
Xperia 8は21:9の縦長大画面搭載で、写真を撮るときも21:9の縦長大画面で撮影できます。
ただ比率を21:9で撮影してもXperia 8で見るぶんにはしっくりきますが、他のスマホやパソコンから見ると妙に長いだけなので無理に使う必要はなさそうです。
食事写真は可もなく不可もなし・SNS投稿程度なら十分
大根おろしの表面が白飛び気味だったり、画面の色合いが沈んでいたりしますが…。
焼き魚から滲み出た油が食欲をそそるなど、極端に悪くもない印象。
牛丼も手前にピントが合っていて奥行きが感じられ、玉ねぎや肉につゆが染み込んだ様子が写真から伝わってきます。
SNSに投稿してスマホで多くの人に見てもらう程度なら、十分な写りではないでしょうか。
Xperia 8は貴重な格安SIM向けXperia
Xperiaシリーズはドコモなどの大手キャリア向けに国内展開をしていて、格安SIM利用者向けにはほとんど機種が売り出されていませんでした。
しかし2019年秋にスマホの値引き規制が行われた(=キャリアで割引をつけて安く売って普及しづらくなった)こともあってか、ついに登場したのがXperia 8です。
ドコモなどで直前に販売されていた低価格モデル・Xperia Aceは古臭いデザインでシングルレンズでしたが、Xperia 8は最新デザイン+デュアルレンズ。
Xperiaブランドが大好きな方にとって、デザイン・機能・販売時期のいずれも新しいXperiaを手に入れられるのは嬉しいですよね。
販売サイト
ただし販売経路が
今後は高価格モデルも含めて、もっと積極的にSIMフリーのXperiaを販売させてほしいと思います。
縦長大画面はアプリの同時機能や映画視聴に最適!
Xperia 1から採用された21:9の縦長大画面は、上下でアプリを同時起動したり映画を見たりするのに最適な長さです。
私はよく上画面でYouTubeを見ながらChromeで情報収集を行いますが、Xperia 8の画面比率はどちらも大きく表示できて快適でした。
映画には横にとても長い画面の作品がちらほらありますが、Xperia 8ならほぼ画面全域に表示可能。
iPadや普通のスマホだと黒帯が大きくて物足りないですが、Xperia 8なら迫力満点です。
ただし本体スピーカーの音質はそれほど良くないので、音も楽しみたいなら有線イヤホンを用意するのがオススメ。
もちろんおサイフケータイや防水に対応!(ワンセグには非対応)


http://www.felicanetworks.co.jp/osaifu/
Xperia 8は高級Xperiaと同じく、おサイフケータイと防水に対応しています。
おサイフケータイは、キャッシュレス決済の普及に国を挙げて力が入れられている現代に必須の機能ですよね。
2020年6月までは電子マネーの楽天EdyやiDで支払えばコンビニやスーパーで2~5%の還元を受けられますし、Suicaでの支払いに対応するお店も日本全国にたくさんあります。
防水も天候が変わりやすい日本ではあった方が安心、お風呂や洗い物中に暇つぶしもできます。
低価格モデルだからといって重要な機能を削減していないのは、流石日本メーカーといったところでしょう。
ただしXperia 1や5と異なりワンセグには非対応なので、ご注意ください。
Xperia 8のスペック評価|最低限快適に使える性能・ゲームに不向き
Xperia 8のスペックには突出した部分がありませんが、2019年末時点で「最低限快適にスマホを使うため必要な性能」の基準は満たしています。
税抜価格(
|
新規契約・MNP32400円 機種変更39600円 |
OS | Android 9 |
CPU | Snapdragon 630 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB |
画面 | 6インチ、2520×1080 |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 170g |
バッテリー容量 | 2760mAh |
Xperia 8はスペック上の特徴が弱いですね。
「Xperiaらしいボディ設計」「最新の縦長デザイン」といった外観デザイン部分の美しさに注力されていて、スペックは価格を抑えるためにだいぶ妥協したと考えられます。
よりサクサクな動作・高性能を求めるならReno Aのほうがおすすめですが、Xperiaの最新デザインに魅力を感じるならXperia 8を選ぶのも良いでしょう。
「動画再生や軽いネットサーフィン・SNS中心」という人なら、Xperia 8の性能でも十分です。
ベンチマークテスト結果はAQUOS sense3より少し落ちる
スペックを数値化できるAntutuベンチマークテストの結果は「112424点」でした。
以前レビューしたAQUOS sense3の「118769点」より少し性能が低くなっていました。CPUやメモリ容量は同じなので、内部の細かい部分で何らかの差が生じていると考えられますね。
事実、AQUOS sense3と比べてXperia 8はやや動作がもっさり気味です。
ソーシャルゲーム「PUBG」は動作もっさりと重い・・・
スマホのゲーム性能については、人気ゲーム「PUBG」をプレイしてみるとわかりやすいです。
PUBGは、スマホのスペックに合わせて画質が自動設定される仕組み。
Xperia 8では画質が「標準・中」に設定されましたが、この設定のまま遊ぶと動作が重すぎてカメラ移動時に画面が固まります。
全体的なプレイ感でも、残念ながらもっさり挙動でした。
手動で画質設定を最小の「スムーズ・低」に切り替えると最低限は遊べる程度の挙動になりましたが、上位ランクを目指すならもっと快適に動くスマホを使ったほうが良いでしょう。
同じCPUを搭載するAQUOS sense3も同様に重かったので、同価格帯のスマホでもっと快適にゲームで遊びたいならReno Aがおすすめですね。


Xperia 8を使って感じたメリット・デメリット
Xperia 8を手にとってわかったメリット
- Xperia 1やXperia 5と同じデザインのXperiaを低価格で手に入れられる
- 画面を分割して動画再生+SNS・ネットサーフィンをしても窮屈さがない
- おサイフや防水に対応していて、大手キャリアからの乗り換えで機能不足になりづらい
- 縦長画面のおかげで、横持ち時に横長大画面の映画を大きく表示できる
「最新デザインのXperia」であることが、最大のメリットだと思います。
「大手キャリアにおいて長い間Xperiaを使ってきたXperiaファンで、格安SIMに乗り換えてからもXperiaを使いたい、性能にはこだわらない」という人のための機種ですね。
ちなみに、縦長画面はかなり奇抜で使いづらそうに見えるかもしれませんが、2画面分割でアプリを併用したり、映画を見たりといった活用方法を知っていれば最高に便利です。
イマイチに感じたデメリット
- 若干動作が重く、アプリの切り替えやスクロールがカクつく
- 写真(カメラ性能)のクオリティがイマイチ
- 左右や手前まで大きく撮影できる広角レンズが欲しかった
- UQモバイル版はオレンジやブルーを選べない
Reno AやAQUOS sense3と比べてスペック上の突出した部分がないので、コスパを求める人には不向きですね。
私は
Xperia 8の販売情報
Xperia 8は、MVNOでは
販売価格は以下の通り。
販売カラー | 販売価格 | |
|
ブラック、ホワイト | 新規契約・MNP32400円 機種変更39600円 |
|
ブラック、ホワイト、ブルー、オレンジ | 新規契約・MNP36000円 機種変更42546円 |
新規契約やMNPなら割引が適用されるので、かなり安く購入できます。
なおワイモバイルのXperia 8にはSIMロックがかかっているので、解除しなければワイモバイルのSIMでしか通信できないことにご注意ください。
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