以前に購入してレビューしたmoto g7 plusがそこそこ快適に使える高コスパスマホだったので、より進化した後継機の登場を待ち構えていたところ、ついに「moto g8 plus」が登場しました。
moto g8 plusでは、カメラがトリプルレンズになって特に動画撮影に強くなったり、バッテリー容量が増えて電池持ちが良くなったりしました。
実際に発売日に購入してみたので、下記で詳しく使用感を詳しく解説していきます!
販売MVNO
OCNモバイルONE
moto g8 plusの外観デザインをチェック!
moto g7 plusは緑色の派手なパッケージでしたが、moto g8 plusは落ち着いた黒い外箱になっています。
外観はmoto g7 plusとあまり変わらず
店頭在庫の関係で青い「コズミックブルー」を購入しましたが、g7 plus同様赤い「ポイズンベリー」というカラーもあります。
本体前面はmoto g7 plusとほぼ同じ、インカメラ周りまで画面が広がったいわゆる「ノッチ」ありのディスプレイ搭載です。
「Galaxy S20シリーズ」や「TCL PLEX」などインカメラ部分だけくり抜かれた「ピンホールディスプレイ」が主流になりつつあるので、正直ちょっと古臭さがあります。
g7 plusだと背面上部真ん中に大きくカメラがありましたが、左端に移動してスッキリしたよくあるデザインに。
正直g7 plusの背面はカメラが性能のわりに妙に出っ張っていてイマイチに感じていたので、moto g8 plusの背面の方が好みです。
音量ボタン下にある電源ボタンはギザギザ加工で、触れば見なくても区別できる親切仕様。
音楽を聴きながら移動していて「ポケットに入れたスマホの音量を本体を取り出さずに操作したい!」という時に、ボタンの長さ以外でもどの機能かわかるのは地味にありがたいんですよ。
充電端子は前機種と同じ、裏表を気にせずケーブルを装着できるUSB Type-Cです。
イヤホンジャック搭載!有線イヤホンを使えるが位置は残念
私は完全ワイヤレスイヤホンマニアなのでなくても大丈夫ですが、有線イヤホンを活用している人には嬉しいイヤホンジャック搭載。
ただし個人的に残念だったのが、本体上部に端子があること。
イヤホンを接続して耳に装着すると、本体と顔の間にコードがある状態になるので煩わしいです。
本体下部に端子があれば、ケーブルが画面より手前に垂れるので邪魔にならなくてもっと良かったですね。
デュアルSIM対応・microSDカードと排他的利用
moto g8 plusは2枚のSIMを切り替えながら利用可能です。
さらに高音質通話のVoLTEにも対応した「DSDV」ですが、注意したいのはスロットが1つ減ったこと。
g7 plusはSIMカード2枚とmicroSDカードを同時に使えるトリプルスロットでしたが、moto g8 plusは2枚目のSIMスロットとmicroSDカードスロットが共通になりました。
3枚のカードを同時に使えるのがmoto g7 plusの魅力だったので、退化してしまったのは大いに残念…。
RenoA(楽天モバイル版)のようにストレージが大きければ妥協できますが、64GBと並程度の容量なので、容量増設とSIMカード2枚の同時利用はしっかりできて欲しかったです。
付属品はケースや充電器
moto g8 plusには充電機器とイヤホン、そしてケースが付属します。
ケースは開封時点で本体に装着されていますが、SIMカード等を入れる関係上絶対に外すことになるので、別に同梱されていたほうが良かった気もします。
柔らかいTPU素材のケースは市販されていれば1000円以上しそうなしっかりした作り。
「将来の売却価格を上げるために付属品はきれいな状態を保ちたい!」ということがない限り、わざわざ買い足す必要はないです。
ただし保護フィルムは付属しないので、必要ならAmazonで購入するのがおすすめ。
moto g8 plusのトリプルレンズカメラの性能を検証してみた
moto g8 pluは、g7 plus時代の背面ダブルレンズから1つレンズが増えてトリプルレンズカメラ仕様となりました。
背面のトリプルレンズカメラは、「標準レンズ+深度測定レンズ+動画用レンズ」という構成。各レンズの画素数は以下の通りです。
レンズ画素数
- アウトカメラ:4800万画素+500万画素+1600万画素
- インカメラ:2500万画素
正直私のようにスマホカメラの複数レンズに興味がある人ってズームや広角を使いたいと思うので、「深度測定」や「動画用」というのはややトレンドを外してきた印象。
一応ウリとしては以下の3点が挙げられます。
カメラ性能のウリ
- 動画撮影時の手ブレが起こりづらいので、手持ち移動などの動画をキレイに撮れるようになった
- Cinemagraphモードを搭載、手軽にgifやmp4の動画を作れる
- g7 plusと同様AI搭載・自動で最適設定を施してくれる
似たようなスマホが多い昨今、「動画重視」という変わった進化を遂げてきたのはちょっと面白いですね。
しかしながら実際に使ってみないと、良し悪しは判断できません。
色々なモードを使って、写真や動画を撮ってみました。
風景写真は肉眼に近い平均的な写り
風景写真は過剰な補正はせず肉眼に近い状態で撮影されますね。
補正されすぎて逆に違和感を覚えるスマホもあるので、ありのままを撮れるのは悪くないです。
3万円台で買えるスマホのカメラとしては、平均的な写りの印象。
正直ちょっと前機種から代わり映えしなさすぎるので、もう少し進化を感じさせて欲しいとも感じました。
このように曇っている日だと、もう少し明るめにはっきり写るように自動補正して欲しくなります。

夜景を明るく撮影!価格帯を考えれば良いクオリティ
moto g8 plusは夜景撮影機能を搭載しているので、夜景モードを使えば暗い場所を明るく撮影できます。
例えば、以下の写真は標準で撮影した一枚↓
これを夜景撮影モードで撮ってみるとこの通り↓
一目見ても明るくなっていることが分かりますね。
照明で潰れていた看板の表記や建物の内部が、よりはっきりと写せています。
夜景やイルミネーション撮影を3万円台で整えられるのは、コスパが高くて良いと感じました。
食事写真のAI調整が過剰!AIオフでの撮影がおすすめ
ちょっと残念だったのが食事モード。
上記は普通に撮った一枚。AIで食事と判定されなければけっこう美味しそうな飯テロ写真を作れますが…
食事モードになると画面が真っ黄色に↓
食事モードはどのメーカーも「やや黄色っぽい色合い」にすることで美味しそうな写りを表現していますが、moto g8 plusはやりすぎです。
この食事モードのやりすぎ感は、アップデートで精度を改善してもらえると嬉しいです。(現状、食事はカメラ画面から手動でオフにしてから撮るのがおすすめ)
深度を測るセンサー搭載!背景ボケのある写真を撮影可能
深度センサー搭載なのでおそらく背景ボケのある「ポートレート写真」をよりキレイに撮影できると思い、検証してみました。
まずは普通に撮ってみましたが、ポートレートモード適用前でもすでにけっこうボケてますね↓
これにポートレートを適用してみたらこちら↓
奥においたバイクのフィギュアのボケが強めになりましたが、その代わり手前のフィギュアのボケる必要がない部分も変にボケてしまいました。
ポートレートモードにしないほうがキレイにボケたのも前機種と共通しているので、モトローラスマホのポートレートモードは無理に使わないほうが良いです。
アクションカメラ機能に過度な期待は禁物…
1600万画素の動画撮影用レンズにより、手ブレの少ないGoPro的な動画を撮れるのもmoto g8 plus独自のメリット。



動画を貼るのが難しいので、文字での説明になりますが…
縦持ち必須小さな横長画面に撮影中の映像が表示されるので、自転車等に取り付けての撮影はバランスを崩しやすい&徒歩を含め撮影画面を確認しづらく不便。
手ブレ補正もちょっと地面ががたがたしていたると全く効かなくなり、画面がブレてしまいます。
合計20分程度撮影してみましたが、あまりにブレるので確認中にちょっと酔うほどでした。
風切り音が多く入るのも厳しかったですね。
「GoProなしで動きのある動画を撮れるようになって満足!」と言いたいところでしたが、やっぱり素直にGoProを買ったほうが良いです。
27Wの急速充電&大容量バッテリー搭載!寝坊しても出かけるまでに充電すれば1日持つ
moto g8 plusは前機種と変わらず27Wの急速充電対応。付属の充電器や他社の急速充電器を使えば2時間程度で満充電にできます。
外出先で長時間スマホを使う&スマホを複数台所有するので、夜に充電できない機種もありがちな私にとって、爆速で充電して使用準備を整えられるのはありがたい仕様。
実際に13時4分・バッテリー残量14%の段階で充電をしてみると…
30分ほどで50%をオーバー。
100%には充電開始から110分程度経過した、14時55分に到達しています。
70%くらいまでは一気に充電されますが、フル充電に近づくほどスピードが下がっていくので、結果としてフル充電には2時間近くかかっています。
前機種・moto g7 plusは1時間ほどで満充電になっていたので初めは「性能退化してない?」と思ったんですが…
調べてみると、バッテリー容量はg7 plusから1000mAh増量されていました。
確かによほど使わない限り2日は充電無しで使えているので、バッテリー容量のアップは使い勝手に良い影響を与えていますね。
また大容量バッテリーである関係上、g7 plusと同様に1時間かけて70~80%くらいまで充電できていれば、夜までは充電無しで使えます。
「容量アップでバッテリーそのものが減りづらくなった+残量が減った時は急速充電ですぐ対応可能」と考えると、前機種以上にバッテリー性能の充実度は高いです。
moto g8 plusはステレオスピーカー搭載!同価格帯のスマホの中で最高の音質
moto g8 plusは本体スピーカーの音が高音質で、YouTube等で動画や音楽を楽しむ際にイヤホンやスピーカーを用意する必要がないのが良かったです。
3万円台のスマホってせいぜい「まぁ聴ける」程度の微妙な音質のスピーカーを搭載しているので、動画・音楽再生重視の人にはおすすめできない傾向にあります。
例えば先日レビューした同価格帯のAQUOS sense3はスピーカーの音がかなり悪かったので動画や音楽には不向きで、快適に楽しむならイヤホン等は必須でした。
moto g8 plusは高価格帯のGalaxyなどと比べても遜色ない音の良さで、初めて使った時は腰を抜かしそうなほどでした。
おそらくここ1年に発売された3万円台の機種では一番高音質なので、スマホで主に動画や音楽を楽しんでいる方なら大満足できるかと。
moto g8 plusのスペック・ゲーム性能を評価
moto g8 plusのスペックは以下にまとめた通り。
前機種と比較すると主にCPU性能とバッテリー容量(電池持ちの性能)がアップしました。
moto g8 plus | moto g7 plus | |
amazon価格 | 35273円 | 32545円 |
OS | Android 9 | |
CPU | Snapdragon 665 | Snapdragon 636 |
メモリ | 4GB | |
ストレージ容量 | 64GB | |
画面 | 6.3インチ、2280×1080 | 6.24インチ、2270×1080 |
カメラ | アウトカメラ:4800万画素+500万画素+1600万画素 インカメラ:2500万画素 |
アウトカメラ:1600万画素+500万画素 インカメラ:1200万画素 |
重さ | 188g | 172g |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3000mAh |
おサイフケータイや防水に対応していないのは痛いですが、価格を考えれば十分高水準なスペックに収まっています。
3000円差でよりサクサク動く高性能CPUと電池持ちの良い大容量バッテリーを使えると考えれば、今から買うならmoto g8 plusがおすすめですね。
なおベンチマークテストは、いつも使っていたAntutuのアプリが公開停止になってしまったので行えませんでした。
ただし同じCPU・メモリ性能の機種「A5 2020」が163223点だったので、おそらく同じくらいです。
使用感もA5 2020と同じく、ネットサーフィンや動画再生、ゲームは特に問題なくこなせていました。
PUBGは「標準・中」画質でスムーズに動作した
本体性能ごとに選べる画質や動作の快適さが変わるPUBGですが、moto g8 plusは「標準・中」までを選択できました。
実際にプレイしてみると、思いのほか快適でした。
低スペックだともたつきがちなマップ移動もスムーズに動きます。
攻撃シーンでも操作にラグが発生したり画面がガタつくこともなく、滑らかに動きます。
さすがに画質はiPhoneのようなハイスペスマホと比べて抑えめになりますが、ゲームプレイ自体は快適に行えるので、よほどこだわりがない限りストレスはないレベルです。
moto g8 plusを使って感じたメリット・デメリット
moto g8 plusを買って良かったと感じたメリット
良かったところ
- キレイに食事や風景を撮影可能
- CinemagraphでGIF動画を簡単作成・被写体の動きを手軽に表現できる
- 急速充電対応で寝坊しても出かけるまでに満充電可能、バッテリー持ちも良い
- スピーカーが高音質で、音楽や動画をオプション品不要で楽しめる
コスパは十分高く、ゲームアプリも快適に動作しているので買って後悔することはないかと。
特に夜景撮影は価格帯を考えるとかなり頑張っていたので、遊園地のパレードや冬のイルミネーションをたくさん撮る人は満足できますね。
moto g8 plusのイマイチだったデメリット
イマイチなところ
- おサイフケータイと防水に非対応・ほぼ同じ値段でより高性能なRenoAを買える
- AIが過剰すぎ、食事写真が真っ黄色になる
- アクションカメラは普通に手ブレするので使い勝手悪し
同価格帯のRenoAがおサイフ・防水対応+CPUもmoto g8 plusより1ランク上なので、本商品もコスパは高いもののどうしても見劣りしてしまうのが残念…。
カメラ性能に関しても、一押しされている機能(アクションカメラ、自動適用のAI、専用センサーによる背景ボケ)は軒並み微妙なクオリティなのが悩ましかったです。
moto g7 plusの販売情報|MVNOでのセット購入も可能!
最後にmoto g7 plusの販売情報をまとめておきます。
SIMフリースマホなので格安SIMとのセット購入できます。セット購入だと安くなったりするので、格安SIMで運用する人はぜひセット契約を検討してみましょう。
現状では、
OCNモバイルONE
販売MVNO | 税抜き価格 |
OCNモバイルONE![]() ![]() |
税込25300円 |
Amazon価格 | 32545円 |
お使いのSIMカードがまだ決まっていないようであれば、OCNモバイルONEでセット契約した方が端末代も安くなるのでお得です。
公式HPリンク
OCNモバイルONE
まとめ



前機種のようにMVNOから2万円程度で買えるようになればかなりおすすめできますが、正直カメラ性能は細かい機能を見るとイマイチな部分も目立っています。
今のところは「迷ったらRenoAを選ぶのがおすすめ」な印象ですが、充電スピードの速さや本体スピーカー音質を求めるなら、moto g8 plusも満足できるスマホです。
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