スペックやカメラに強いAndroidスマホと言えば、XperiaやPixelと共に名前が挙がるのがGalaxyですよね。
日本国内の5G時代突入と共に、いつもより2ヶ月ほど早い3月にGalaxyの最新機種「Galaxy S20」が登場しました。

正直昨年のS10から大規模な変化は感じられなかったものの、画面の鮮やかさやズーム性能などの細かい部分がパワーアップしてさらに魅力的になった印象です。
Galaxy S20の外観から、細かい使用感まで詳しく解説していきます!
Galaxy S20の外観デザインをチェック!
S9やS10は箱が二重構造(薄い外箱の中に内箱がある)でしたが、S20ではiPhoneのような蓋を開くと即本体などが出てくるシンプル設計になりました。
S10までの外箱は高級感こそあったものの開けるのが面倒くさかったので、S20の箱の仕様でもとくに問題はないです。
本体前面はS10とほとんど区別がつかない黒一色。
今回は「クラウドブルー」を購入。
iPhoneなどにはあまりない水色で、気に入っています。
S10やNote10+のようなメタリックカラーではなくなり、落ち着いて万人向けになった印象ですね。
電源ボタンと音量ボタンは右側面にまとまっています。
メイン端末として今も使っているNote10+は左側面にボタンがあったので、個人的にはどうにも配置に慣れません…。
右手で持って操作する場合は握った部分にちょうどボタンが来るので、Note10+より使いやすくなっていますね。
充電端子はいつもの通りUSB-Cで、ケーブルの裏表関係なしに装着可能。
残念ながらS10シリーズにあったイヤホンジャックがなくなってしまったので、所有する有線イヤホンを使いたい方は変換アダプターの用意が必要です。
4Gの格安SIMでも問題なく使えた
キャリア向け端末なので、SIMカードは1枚のみ使えます。
今回買ったのはauモデルですが、私は本家auの回線を未所有。
ちょっと不安になりながらau回線の格安SIM・
「Galaxy S20を使いたいけど5GプランのSIMを持っていない!」という場合も、2020年4月時点では大丈夫です。
(ただし、今後アップデートなどでふさがれる可能性も0ではないのでご注意ください)
付属品はUSBケーブルとイヤホン、ケース
付属品
- イヤホン
- USB-Cケーブル
- 透明ケース
ACアダプターは付属しないので、別途購入しましょう。
以前レビューしたGalaxy純正のACアダプタ「Galaxy TRAVEL ADAPTER」なら、最大45Wによる超急速充電を行えます。


Galaxy S20の付属ケースは質感が良く、Note10+やS9のケースのようにべた付かないのが好印象でした。
Galaxy S20はカメラが出っ張っていますが、ケースを着ければしっかりカメラと本体の段差を埋めて、平らに置けるようになります。
Spigenのシン・フィットケースを装着してみた
spigenの軽量ケース「シン・フィット」を買ってみました。
画面周りより若干ケースのフレームが高くなるので、落下時の画面割れリスクを軽減してくれるのが良いですね。
カメラよりわずかにケースが高くなるので、カメラレンズの割れも防げます。
軽量なので純正ケースと比べてもとくに重くならず、Galaxy S20の魅力である軽さ・持ちやすさは損なわれませんでした。
Galaxy S20のケースではオススメできますね。
Galaxy S20のカメラ性能を検証!Note10+と写真を比較してみた
カメラレンズの性能
- アウトカメラ:1200万画素×2+6400万画素
- インカメラ:1000万画素
Galaxyシリーズの特徴である高性能カメラ。
もはや最近のスマホはどの機種も高性能で「キレイ」の一言で済んでしまうので、今回は直近モデルのNote10+とも写真を比べながら性能をチェックしていきます。
食事写真をNote10+と比較|AI補正が抑えめになった
Galaxyシリーズは食事写真を黄色っぽい色合いにして美味しそうに見せるAI補正が特徴。
食事をとろうとすると自動で設定をオンにしてくれます。
S20で撮影
今回S20で色々食事を撮影してみましたが、傾向として「補正が抑えめ」ですね。
下の写真はNote10+で撮影した同じカレーですが、S20と比べるとかなり黄色っぽく見えます。
Note10+で撮影
どちらもキレイな食事写真で甲乙つけがたいですが、S20の方がどちらかというと肉眼で見た時に近い印象。
風景写真をNote10+と比較|色の主張が全体的に弱まった
S20で撮影
こちらはS20で撮影した風景写真。
Galaxyの写真は全体的に色が濃いめに写る印象でしたが、S20は以前より薄めになったように感じます。
Note10+で撮影
※諸事情で別の日に撮影しているので、天候の違いはスルーでお願いします。
こちらはNote10+で撮影した写真。
S20と比べてNote10+の方が色は濃く、全体的に色が強調されている印象。
やはり肉眼で見た時に近いのはS20、SNS等に投稿した際に目を引くのはNote10+でしょうか。
食事・風景共に、「進化」というよりは「方向性の変化」を感じさせる写りの違いですね。
必ずしも新しいS20の方がカメラ性能が上とは断言できない、なかなか難しい判定です。
ズーム撮影は従来の2倍から3倍に倍率アップ!30倍ズームにも対応
S20の3倍ズームで撮影
こちらは先の被写体をGalaxy S20の3倍ズームで撮影した写真。
Galaxy Note10+までは2倍ズームだったズームレンズはS20で3倍に変更されたため、遠くの被写体をより大きく写せるようになりました。
Not10+の2倍ズームと比較してみても、明らかにS20の方が駅ビルを大きく写せていますよね。
今までに状に近づかなくても遠くの被写体を大きく・キレイに写せるようになったので、旅行などでは役立ちそうです。
ちなみにS20ではズーム機能利用時に、小窓で拡大している場所を表示してくれるようになりました。
今どこを撮っているのか・写したい場所までどのくらい動かせばいいのかを一目で判断できるようになり、撮影時になかなか便利ですよ。
さらに、Galaxy S20ではデジタルズーム(全体の一部分を切り取る形でのズーム)で最大30倍ズームを使えるということで、試してみました。
駅ビルの頭頂部部分だけをこれほど大きく撮影できるのは驚異的ですね。
しかし、流石に画質はかなり劣化ぎみですね・・・。
というわけで、標準→3倍ズーム→30倍ズームと写真を並べてみるとこんな感じ↓
- 標準撮影
- 3倍ズーム
- 30倍ズーム
なかなか素晴らしいですね!
夜景モードや広角など目立つ機能の進化ばかりが目をつけられがちですが、ズーム機能の進化も見逃せません。
夜景撮影で暗い場所も明るく!文字もはっきり確認可能に
最近のスマホは夜景に強いということで、Galaxy S20でも夜景撮影を試してみることに。
通常モードで撮影
コロナの外出自粛の影響で人通りの多い場所へ行けなかったので、近場のコインランドリーを被写体に。
というより、暗すぎてコインランドリーの看板すら見えませんね。
こちらをナイトモード適用で撮影してみると…
ナイトモードで撮影
明るさの差は一目瞭然。
ほとんど見えていなかったコインランドリーの文字がはっきり見えるようになりました。
黒くつぶれていた空の雲やお店の脇の道路も見えるようになっていて、夜景を明るく撮影する性能の高さは申し分なしですね。
片手操作でも快適に使えるコンパクトさ!縦長大画面・6.2インチの小型スマホ
Galaxy S20は縦長の6.2インチ大画面なので、片手でも使えるコンパクトサイズと表示領域の広さ=画面の情報量の多さを両立しています。
表示領域が狭いとスクロール量が増えて操作に疲れますが、S20では一度に文字や写真をたくさん表示できるので疲れないのが良い。
従来の「60Hz」から「120Hz」での画面スクロールに対応した結果、スクロール中の文字を目で追えるくらい表示がなめらかになっているのも良いですね。
今までは「少しスクロールする」→「一旦止まって文字を読む」だったのが、S20では「スクロールしながら文字を読む」でOKになりました。
画面の発色も過去最高レベルに良いです。
iPhoneと同レベルのメリハリの効いた発色で、毎日使うたびに「なんて表示がキレイなんだ…」とうっとりさせられます。
写真に撮ってみてもうまく表現できませんでしたが、Note10+と比べても明らかに明るく・色も濃くなっています。
写真や動画をスマホで見る機会が多いなら、画面がキレイなS20を選ぶと表示のキレイさに満足できますよ。
おサイフケータイや防水にも対応!支払い用やアウトドアのスマホとしても最適
Galaxy S20はおサイフケータイに対応しています。
レジのリーダーにスマホをタッチすれば支払いができるので、財布からお札や小銭を出す必要はありません。
スマホにおサイフ決済アプリとdポイントカード等のアプリをそれぞれ入れておくことで、支払いからポイント獲得まで全てをスマホ単体で完結させられてとても助かっています。



またGalaxy S20は防水性能もあり。
お風呂でスマホをいじったり、アウトドアに携帯したりなどいろいろなシーンで便利に使えますね!
Galaxy S20のスペック評価|動作はサクサク・5Gにも対応済み
Galaxy S20のスペックは以下の表にまとめたとおり。
参考までに前機種のS10のスペックも横に記載しています。
Galaxy S20 | Galaxy S10 | |
税抜価格(docomo) | 93600円 | 89424円 |
OS | Android 10 | Android 9(10にアップデート済み) |
CPU | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
メモリ | 12GB | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB | 128GB |
画面 | 6.2インチ、3200×1440 | 6.1インチ、3040×1440 |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素×2+6400万画素
インカメラ:1000万画素 |
アウトカメラ:1200万画素×2+1600万画素
インカメラ:1000万画素 |
重さ | 163g | 158g |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3300mAh |
記事を書いている2020年4月時点では最高の性能で、ほとんど言うことはないですね。
S10に劣るのは重さが5gだけ重くなったことと、価格が4000円上がったことのみです。
S10は1年前の機種=1年早くアップデート等が終了すると考えられるので、今から買うならよほど(6万円以下など)値引きされていない限りS20がおすすめ。
強いて言えばストレージ容量はNote10+から半減しているので、256GBにしてくれると嬉しかった程度。(microSDカードで増設できるので問題なし)
Antutuベンチマークテストで性能をチェック
スマホの性能を数値化できるAntutuベンチマークテストをしてみた結果は555420点でした。
ちなみに前機種のS10は346311点だったので向上していますね。Snapdragon 855世代の40万点台から10万点程度も向上しました。
正直Note10+と使い比べても体感的なレベルでの性能差は感じられませんが、とりあえずネットサーフィンや動画再生、ゲームなど何をしていても動作はなめらか・快適です。
ゲーム性能もバッチリ!PUBGはHDR・ウルトラでサクサク動作した
スマホのCPU性能によって選べる画質が変わる人気ゲームPUBGを遊んでみると、画質は「HDR・ウルトラ」を選べました。
以前Note10+をレビューしたときは「極限」というさらに上のフレーム設定があったんですが、今回は項目自体がなくなっていました。
何れにせよ、このレベルの高画質で遊べたら不満はないでしょう。
実際にプレイしてみても、動きはサクサク滑らかです。
遊んでいて不自然に感じる部分はありません。カメラを動かしたりプレイヤーキャラを操作したりしても常時動きはなめらか。
攻撃シーンや、車移動や飛行機からの降下といった乗り物搭乗時も動作はサクサクです。
もはやゲーム機のゲームで遊ぶ時よりも画面がキレイ・動作もスムーズな印象ですね。ゲーム性能は全く問題なく快適に遊べます。
Galaxy S20を使ってみて感じたメリット・デメリットまとめ
購入して満足できたメリット
よかった!
- Androidスマホでは最高クラスの画面の発色の良さ!動画や写真閲覧時に満足度が高い
- 120Hzの画面表示でスクロールがなめらか、ブラウザやSNS閲覧時に画面を移動しても表示を目で追える
- Snapdragon 865のCPUでゲームサクサク・アプリ起動も爆速
- カメラ性能が高く、遠くの被写体のズームや夜景に強い
最新スマホで機種選びに迷ったら、Galaxy S20を選んでおけばまず間違いないですね。
とにかく画面がキレイ、撮った写真を眺めているとあまりの美しさに見とれてしまいます。
S9→S10ほど大々的な進化はなかったものの、細かい部分の調整で満足度を高めています。
イマイチに感じたデメリット
イマイチ・・・
- 5Gは格安SIM非対応・エリアも狭く使える機会が皆無
- Galaxy S10~Note10+を持っている場合は進化点が少なめに感じる可能性大
- バッテリー持ちが悪い
- カメラの写りの傾向が変わった。おそらくS10やNote10+の写りが好きな人もいる
一応5G対応スマホですが、格安SIMは非対応+そもそもエリアが狭すぎなので5G目当てで5Gスマホを買うのはまだ早い印象。
そしてS10やNote10+を持っている場合は進化点が少なめなのも留意すべきポイント。使えば進化は間違いなく感じられるものの、無理して買い替えるほどではないと思いました。
あとは、バッテリー持ちがちょっと悪いですね・・・。
Galaxy S20、深夜に満充電にしてコンセントから外して朝起きたら10%バッテリーが減ってるくらいには燃費が悪いです(^_^;)#GalaxyS20
— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) April 8, 2020
Pixel4の時と同じくらいイマイチで、すぐなくなるので毎日1回以上は充電が必要。
総評まとめ



Galaxy S20では色々な細かい部分がS10シリーズから変化しましたが、画面のキレイさには特に満足できました。
AndroidスマホってiPhoneより画面のキレイさが劣る印象だったんですが、S20は完全に最新iPhoneに並んでますね。
Galaxy S20はドコモとauで販売中
Galaxy S20は格安SIMとのセット購入不可です。
入手の際はAmazonで販売されている白ロム(SIMカードを抜かれた中古品)か大手キャリアでの新品購入となります。
本体税抜価格 | |
93600円 | |
au(オンラインショップ) | 106800円 |
auモデルよりdocomoモデルの方が1万円以上安いので、キャリアにこだわりがないならdocomoから購入するのがオススメですね。
なお大手キャリアは5Gプランでの契約が必要・2020年時点での5G対応エリアは各社で異なることにご注意ください。(どちらもエリアが狭く、一般的な自宅での5G通信は不可能)
もちろん、Amazonで白ロム購入するのもアリです。
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