
ファーウェイは日本国内で積極的にSIMフリースマホを販売していますが、毎年秋~冬にかけて発売される「Mate」シリーズの「Pro」は中でも最高スペック・機能のモデルです。
Mate 20 Proは大手カメラメーカー・ライカ製のトリプルレンズを搭載していて、「広角」「望遠」「マクロ」で撮影ができるのが特徴。
私は一眼レフやコンデジも好きですが、普段積極的に使うのはやはりスマホのカメラです。スマホにカメラ性能を追い求めるものにとってMate 20 Proは外せません。
早速購入して1ヶ月ほど経ちますが、Mate 20 Proはカメラ性能・本体性能・機能いずれもパーフェクトの最強スマホであることが発覚しました。
Mate 20 Proの外観をチェック!
トワイライトカラーのMate 20 Proは高級感バツグン
Mate 20 Proは最高級クラスのAndroidスマホなので、本体デザインも最高級の美しさです。
今回私が選んだのは、海外版P20 Proなどでも採用されている「トワイライト」カラーです。(日本のドコモモデルでは非採用で、当時がっかりしました…)
本体前面は黒一色なのでわかりづらいですが、背面を見ればご覧の通り。
本体上部は青、下部は黒に限りなく近い紺色のグラデーション仕様です。
R17 NeoやR17 Pro、nova lite 3など他にも似たようなカラーリングのスマホがありますが、Mate 20 Proは圧倒的な高級感がありますね。
グラデーション調のカラーリングのスマホは、機種によっては派手すぎてちょっと下品に見えてしまうこともあります。しかし、Mate 20 Proのトワイライトカラーは派手すぎず落ち着きを保っていて、うっとりさせられます。
ボタンやカメラの位置は慣れが必要
本体前面から見て右側面には、長めの音量ボタンと赤いカラーリングの電源ボタンがあります。
赤い電源ボタンが青系のカラーリングの中でアクセントになっていて、面白いですよね。
一方、電源ボタンと音量ボタンが同じ側にあるので向きを判断しづらく、ポケットの中で手にとるときに逆さまに持って取り出しやすいデメリットもありました。
充電端子はUSB Type-C採用です。向きを気にせずケーブルを挿し込めますよ。
画面上部の切り欠き(ノッチ)は大きめ
iPhone X登場以降、国内外のスマホはインカメラの周りまで画面が広がっている「ノッチ」デザインが主流になりました。
Mate 20 Proはちょっとインカメラ周りのスペースが広く取られていて、横に配置される通知やアンテナ表示が窮屈な印象です。
同じファーウェイでも、nova lite 3やP20 liteなどノッチ部分の消費スペースが狭い機種も多いので、謎な仕様ですね。
(インカメラ性能を高めるためなど、なにか事情があったんでしょうか?)
Mate20Proの付属品は充実、ケースやイヤホン付き
付属品
- イヤホン
- イヤホンジャック変換アダプタ
- ACアダプター
- 充電ケーブル
- ケース
Mate 20 Proの付属品は充実していますね。あとは必要に応じて保護フィルムを着けるくらいでOKです。
ケースはAmazonで1000円程度で売られているような質感・デザインですね。つけてみるとこんな感じ。
写真だとそれほどわからないですが、使っていると指紋が目立ちやすいのはちょっと難点です。
スマホケースはボタンを覆っていないものもありますが、Mate 20 Proの付属ケースはボタンもしっかり覆われていて、押しやすい加工もされています。
とくにこだわりがなければ、付属のケースをそのまま使ってしまって良いと思いますね。
Mate 20 Proのカメラ性能を存分に検証!様々な設定できれいな写真を撮ってみた
さて、Mate20Proの最大のウリであるカメラ性能について見ていきましょう。
カメラはレンズがライカ製のトリプルレンズ採用で、まるでサイコロのようなデザインです。
Mate 20 Proは。このカメラを使ってできること(撮影方法)がとにかく豊富です。
普通の一眼レフカメラやミラーレスカメラだと、撮りたい写真に合わせて大きなレンズを何本も持ち歩かないと望遠や広角、マクロといった写真は撮れません。
しかしMate 20 Proなら、スマホ1台にレンズ3つ搭載しているのでどんな状況にも対応できるんです。
実際にどれほどすごいのか見てみましょう!
カメラモードの充実度が高い!AIで自動的に設定を適用可能
Mate 20 Proは様々な設定(カメラモード)で写真を撮影できます。
- 人物撮影ができる「ポートレート」
- 背景をぼかせる「アパーチャ」
- 細かい設定を自分で適用する「プロ」
- 暗い場所で明るい写真を撮れる「夜景」
以上4つの独自モードに加えて、「その他」の項目から様々な設定を適用できますよ。
モノクロ写真を撮ったり、横に広いパノラマ写真をしたりなど、自由自在です。
「フィルタ」を利用して、写真の色合いを変えることもできます。
Mate 20 ProのAI機能は優秀で、「曇り」や「食事」など、写真を撮ろうとカメラアプリを開けば、即座に自動で場の状況に合った設定が適用されます。
例えば上の写真では「草木」が適用されています。
カメラが多機能でも、こうしたAI機能が働いてくれるので、自分で調整が必要しなくても綺麗な写真を撮ることができます。
一方、自分で細かく調整したい人向けには「プロモード」があります。
カメラ設定にこだわりのある人も十分に満足できる仕様になっています。
背景ボケのある写真は「アバーチャ機能」で撮影可能
素人でも手っ取り早くプロっぽい写真を撮るなら、やはり「背景ボケ」ですよね(偏見)。
Mate 20 Proでは、「アパーチャ機能」を使えば簡単に背景ボケのある写真を撮れます。
普通に撮るとこんな感じの写真が↓
アバーチャ機能で背景ボケをオンにするとこうなります↓
背景はしっかりボケており、かなり被写体に寄った状態の写真になります。
広角レンズで横に広い建物や景色を大きく写せる
続いて、Mate 20 Proの広角レンズを使って景色を撮影してみました。
広角撮影機能は、通常の写真撮影モードの「1x」ボタンをタップ→「広角」に切り替えれば使えます。
まずは普通に撮ってみた風景がこちら
ドームを撮ってみました(なお、AIにより「曇り」設定が適用されました)
これを同じ位置から広角レンズで撮ってみると、
ドームの全体や脇の景色まで写りました。さらに実際は最初から目の前にあったものの、広角適用前の写真には写っていなかった白い柵も写っていますね。
景色が手前から奥まで一気に拡張され、世界が広がりました。
マクロレンズで近くの被写体にピントを合わせられる
私はよくフィギュアを撮影するんですが、スマホのカメラは小さな被写体を撮影しようとすると、なかなかピントが合わなくて困ります。
しかしMate 20 Proはマクロ撮影対応なので、かなり近くまで寄ることができます。
普通に撮っても、だいたい被写体の7cm手前くらいまでは寄れるので凄いのですが↓
これにスーパーマクロを適用すると↓↓
さらに3cm近づいて、4cmほど手前まで寄れました。
スマホで、これほど近づいた被写体を綺麗に撮れるのはさすがとしか言いようがありません。
壮大な景色や自然はもちろん、フィギュアのような小さな被写体の撮影にも完璧に対応しているところが嬉しすぎました。
望遠レンズ(3倍ズーム/5倍ズーム)で遠くのものを大きく写せる
Mate 20 Proは望遠レンズ搭載です。遠くのものを最大5倍ズームで写せます。
カメラの「1x」ボタンをタップすれば、3倍ズームか5倍ズームを選択できますよ。
まず、スポーツドームの外観を通常モードで撮影してみたのがこちら。
これを3倍ズームで撮影してみるとこんな感じ↓
画質はかなり綺麗な状態を保ったままズームされています。
さらに5倍ズームで撮影してみるとこちら↓
建物の細かい部分がはっきり見えるレベルでズームされています。
ズームの性能もかなりのものだということがわかりました。
夜景モードで撮れば夜景もキレイに映る!
Mate 20 Proには夜景モードもあります。撮影モードから切り替えて適用できるのですが、これがまた非常にキレイで驚きました。
まず、普通に撮ってみるとこんな感じの写真。
これでもまぁまぁキレイに撮れている感があるのですが、
これを夜景モードONで撮影してみると↓
凄くないですか!?!?
この明るさ!!
私もガジェットブロガーなので今まで数多くのスマホを扱ってきましたが、ここまで夜景がキレイに撮れるスマホはそうありませんでした。それほどの感動。
ただ、Mate 20 Proの夜景モードは、撮影時に5秒くらいカメラを固定して待機する必要があるという地味なデメリットもあります。
風景や食事の写真をMate20ProとiPhone XSで比較!
カメラ性能の高さは多くの人が持っているiPhoneと比べるとわかりやすいので、Mate20ProとiPhone XSで写真を撮り比べてみました。
まずは風景写真をパシャり。
iPhone XSで撮影
iPhone XSで撮影した風景写真は、全体的に色が沈みがちなのが気になります。
Mate20Proで撮影
Mate 20 Proだと全体が明るくなっているのがはっきり分かりますね。映る範囲も広いです。
見栄えがいいのはMate 20 Proの方でしょう。
続いて、食事の写真もパシャり。
iPhone XSで撮影
全体的に色が薄めですね。カツの衣の細かい部分まで描写できていたり、奥にあるキャベツの千切りがボケていたりなど、総合的にクオリティは高いです。iPhoneらしい実力をうかがわせます。
Mate20Proで撮影
続いてMate20Proがこちら。もう一目見て「格が違う」と分かるレベルで美しいですよね。美味しそうな感じがもう全然違います。
撮影時は食事モードが適用されており、全体的に暖かい色合いで調整され背景ボケもキレイです。インスタ映えするのは誰が見ても明らかにMate 20 Proでしょう。
下記のカメラ性能ランキングでも最上位にランクインしている1台です。


Mate20Proはリモコンでテレビなどの家電製品を操作できる
Mate 20 Proの機能の一つとして、登録した家電製品のリモコンとしても使えます。
私はテレビを使ってNetflixなどのコンテンツを楽しむことが多いので、試しにテレビをリモコン登録してみました。
普通のリモコンよりは動作がもっさり(ボタンを押してから反応するまで長い)していますが、使えないことはないですね。必要に応じて機器を登録して活用できそうです。
Mate20Proはワイヤレス給電でイヤホンやスマホを充電できる
Mate 20 Proにワイヤレス充電対応のスマホなどを乗せると、なんと給電できます。
試しにワイヤレス充電対応のAirPodsを載せてみると、充電開始を知らせるオレンジ色にランプが点灯しました。
非常時にモバイルバッテリー代わりになるのも、Mate 20 Proの見逃せないメリットでしょう。
Mate 20 Proはバッテリー持ちが良いので、途中で他の機器を少し充電しても、十分朝から晩まで使い続けられますよ。
Mate20Proは画面内指紋認証にも対応!保護フィルムを貼っても大丈夫
Mate 20 Proでは、R17 NeoやR17 Proのように画面内指紋認証ができます。
高級端末だけあって反応が良く、iPhoneなどの指紋認証ともそれほど遜色はありません。
画面内認証というと、「保護ガラス・保護フィルムを着けた場合は、指をうまく認知できず画面内指紋認証ができなくなってしまうのでは?」と心配になりますよね。
私が購入した「Alinsea」製の保護フィルムでは、問題なく指紋認証を使えていますよ。
こちらの保護フィルムは2枚入り・透明なケースも付属しているので、かなりお得でした。
ただし他の保護フィルム・ガラスについては、Amazonのレビューなどを見ていると影響が出るものもあるようなので、注意が必要です。
Mate 20 Proのスペック評価|CPU性能も高く、ゲームもサクサク動作
Mate20Proのスペック
税抜価格 | 84800円(
OCNモバイルONE![]() ![]() |
OS | Android 9 |
CPU | Kirin980 |
メモリ | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6.39インチ、3120×1440 |
カメラ | アウトカメラ:4000万画素+2000万画素+800万画素 インカメラ:2400万画素 |
重さ | 189g |
バッテリー容量 | 4200mAh |
CPU・メモリは高性能ですし、ストレージ容量も128GBと十分な大ボリュームです。
カメラ性能についても前述の通り文句なし。
スマホの性能を数値化できるベンチマークテストの結果は、以下のとおりでした。
273258とかなり高いですが、この点ではiPhone XSが371330なので流石に敵わないですね。
とはいえ、これはあくまで数値上は差。動作のサクサク感は体感ではiPhone XS・Mate 20 Pro共に遜色ありません。
ソシャゲ(PUBG)はHDR・ウルトラ設定で遊べた
ファーウェイのスマホに搭載されているkirinというCPUはゲームアプリなどと相性が悪く、快適に動かないこともあります。
しかし、今回テストで遊んでみたPUBGは問題なく高画質で遊べました。
アプリ起動時はデフォルトでもHD画質に設定されました。
設定画面で選べる最高設定は、HDRのウルトラです。
最上級設定のウルトラHDはそもそも他の機種でも選択できない開発中項目なので、2019年5月時点では最高クラスの画質で遊べるということです。
こうしてみても画質キレイですね。
移動はサクサクなめらかですし、向きを切り替えたりしてもカメラはスムーズに動きます。
敵との戦闘でも瞬時に相手の方向を向き攻撃、ラグやガタガタ感が出ることもなくサクサクプレイできます。
以上のとおりMate 20 Proでは、ファーウェイスマホの弱点でもあったCPU性能(ゲームとの相性)でも問題なく、ハイスペゲームも快適に遊べることがわかりました。
Mate 20 Proのメリット・デメリットまとめ
Mate 20 Proの使ってみて良かった点
ココがよかった!
- カメラ性能が最高すぎた。スマホに一眼レフが搭載されているに等しい。
- ハイスペゲームもサクサク遊べるほどのCPU性能
- ワイヤレス給電で無接点充電対応機器を充電できる
- リモコン機能で、テレビなどの家電を操作できる
やはり最大の見所はカメラ性能ですね。10万円を超えるiPhoneを圧倒するレベルで凄いです。
もう一眼レフカメラ付きスマホみたいなレベルなので、写真を覚えたい人もMate20Pro持っておけばいいのではないでしょうか。3つのレンズ搭載なので撮れる写真も幅広いですし、一眼レフと違ってレンズ3つ持ち歩く必要もなく、スマホ一台あれば撮り放題です。
そのほか、ワイヤレス給電やリモコンなど機能もたくさんあって遊び心が満たされますね。
Mate 20 Proの使ってみてイマイチだった点
ココがイマイチ……
- 販売価格が7~10万円程度で高め
- おサイフケータイや防水には非対応
- microSDカードを入れられない(NM Card)
とくに注意したいのは、microSDカードに非対応なことですね。
専用の「NM Card」を購入すれば容量を増やせますが、ケーズデンキやヤマダ電機、ヨドバシカメラなどの普通の家電量販店ではまず売っていません。しかも128GBで6000円程度と割高です(microSDカードなら、3分の1程度の価格で買えます)。
基本的に本体容量の128GBでうまくやりくりしていったほうが良いでしょう。
Mate 20 Proを販売しているMVNO
最後に、Mate 20 Proの販売情報をまとめておきます。
様々な格安SIMとセット購入できるので、運用するSIMも検討している人はセット購入もチェックしておきましょう。
MVNO名 | 販売価格 |
※Amazon参考価格 | 税込み79987円(税抜74063円相当) |
OCNモバイルONE![]() ![]() |
84800円(音声SIMとのセット契約必須) |
DMMモバイル![]() ![]() |
91880円(5月30日までのセール価格、通常111880円) |
|
98000円 |
mineo
|
99600円 |
楽天モバイル![]() ![]() |
105880円 |
楽天モバイル
もちろんAmazonでも購入できます。