私は年間100万円以上使って様々なスマートフォンを購入しているのですが、基本的にスマホは価格が高ければ高いほど性能も上がります。当たり前ですが。
しかし時折、「その価格でこんなに性能が高いの?」と驚かされるコストパフォーマンスが高いスマートフォンに出会うこともあります。今回レビューするのはまさにそのひとつ。
auとUQモバイルで販売されている「nova2」は、「価格が安い=性能が低い」の常識を覆すハイスペックな端末です。
今回はnova2を実際に購入し、しばらく使ってみた感想をお届けするので、コスパの高いスマホを探している方は参考にしてください。
販売サイト auオンラインショップ
スポンサーリンク
nova2(auモデル)を開封!
それでは早速、nova2を開封していきます。
nova2は定価が3万円程度、未使用品の市場相場が2万円台前半と安価ですが、端末の実物を見たらとてもそんなに安いとは思えません。なかなか高級感のある端末ですよ。
外箱はいつものファーウェイ端末仕様
今回購入したのはauモデルですが、キャリア端末特有の安っぽい箱ではなく、しっかりしたいつものファーウェイ端末系の外箱でしたね。
箱を開けるとすぐに本体が現れます。本体は縦に収納されていて、横にSIMトレイを抜き出すためのリリースピンが見つかります。
nova2の付属品は充実!
ファーウェイのスマートフォンはいつも付属品が充実していますが、nova2も同様でした。
付属品一覧
- ACアダプター
- USBケーブル
- イヤホン
- 保護ケース
- 説明書
最近のスマートフォンは説明書がなかったり、あっても薄い紙1枚だったりしますが、nova2のいくつかに分かれた説明書はすべて合わせるとかなり厚みがあります。
Wi-Fi設定の方法など詳しく書かれているので、初めてのスマホとしてnova2を購入した人も安心です。
nova2本体は旧nova以上にiPhone風
nova2の本体は、良くも悪くもかなりiPhoneに似ています。しかし特に背面や側面は質感も完璧で、「安っぽいニセモノ」のような悪い印象は持ちませんでした。
本体前面にはファーウェイのロゴがあります。あとは上部に前面カメラがありますね。
背面には、指紋認証センサーの下にauロゴがありました。それほど主張は強くなく、とくに不満はありません。
UQモバイルモデルならauロゴがないようなので、気になる方はUQモバイルモデルを買うのが良いでしょう。
参考
UQモバイル
本体右側面にあるボタンは、上が音量ボタン、下が電源ボタンです。
電源ボタンは小さく、ザラザラの手触りになっているのですぐに区別できるのが親切ですね。
左側面にはSIMスロットがあります。
ピンを押し込むとトレイが出てくるタイプで、道具がなければ開けないのは個人的にはマイナスポイントですね。
本体下部のUSB端子はUSB Type-Cです。隣にイヤホンジャックもあります。
iPhoneは独自端子なので、ケーブルを専用に用意しなければいけないのが難点でした。
nova2はパソコンやスマートフォンなどで広く使われるUSB Type-Cなので、複数の機器を持ち歩く時にも専用のケーブルが必要ないのがメリットです。
カバーと保護フィルムが付属! ただし保護フィルムはサイズが合っていない…
nova2の評価ポイントは、カバーや液晶保護フィルムといった本体を保護するためのオプション品を買う必要がないことです。
背面を覆うケースが付属していて、写真のとおりしっかり本体をガードできます。ちなみにプラスチック製の固いケースです。
nova lite2のケースは安っぽくて手触りがいまいちでしたが、nova2のケースは手のひらに当たる部分がさらさら、尖っていて指に刺さるような箇所もなく、質感は上々でした。
ここまでに何枚か載せた写真を見て気づいていたかも知れませんが、nova2には最初から液晶保護フィルムが貼られています。
ただ付属するだけでなく、自分で手間をかけて貼る必要もないのはありがたいです。
しかし残念だったのは、保護フィルムが液晶画面と較べて1mmくらい小さいことです。両側面の液晶画面が1mm程度覆えていません。
写真だと分かりづらいのですが、よく見ると液晶画面の端付近がピンク色に滲んで見えているのがわかります。
私自身はそこまで気になりませんが、気になる人は別に保護フィルムを購入したほうがベターかもしれません。
nova2のスペック評価
nova2のスペックを以下の表にまとめました。
税抜価格 | 28900円 |
OS | Android 7.0 |
CPU | Kirin659 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB |
画面 | 5インチ、フルHD |
カメラ | アウトカメラ:広角1200万画素+望遠800万画素 インカメラ:2000万画素 |
重さ | 143g |
バッテリー容量 | 2950mAh |
参考
UQモバイル
基本スペックで嬉しい点は、
- メモリ4GB
- ストレージ容量64GB
という2つ。
メモリ容量が大きいので動作がもっさりしづらく、ストレージ容量も64GBと大きいので本体に写真や動画、アプリといったデータをたくさん保存できます。
ケースや保護フィルムが付属するだけでなく、容量アップのためにmicroSDカードを買い足す必要性もそうないのがnova2の魅力ですね。
ただ、CPUが「Kirin659」と高性能とは言えません。CGを使うようなハイスペゲームには向いていないCPUなので、その点は一つ注意が必要ですね。ゲームに強いのは「Snapdragon」というCPUです。詳しくは下記記事を参照。
≫デレステも快適!ゲーム専用におすすめのSIMフリースマホ比較【Android/Snapdragon 625のCPU搭載】
スポンサーリンク
nova2を使ってみて感じたメリット
総評として先に言っておくと、かなり満足しています。よほどスマホの機能や性能にこだわりがないなら、nova2で大体の人は満足するはず……と言えるレベル。
auモデルの市場相場が2万円前後と安いので、下手に3~5万円くらいのSIMフリースマホから機種を選ぶよりもnova2を入手したほうが満足度は高いです。
他に何も買う必要がない親切な構成は嬉しい
前述の通り、nova2ではUSBケーブルなどの使用に必須な機器やケース、保護フィルムといった「必要な人には必要」なオプション品まで全てが付属しています。
「スマートフォンを初めて買う人」や「iPhoneから乗り換えるため使えるケーブル等を持っていない人」など、幅広い層に対応できているのが見事です。
しかもこれだけ付属品が充実していながら定価は3万円程度、未使用品は2万円台前半で手に入ってしまいます。コストパフォーマンスは最強ですね。
指紋認証センサーは背面に!精度はバツグン
nova2の指紋認証センサーは背面にあります。手で端末を持った時に自然に指が当たるので、煩わしさがありません。
指紋認証センサーの精度もバツグンで、触れれば0.4秒程度で画面ロックが解除されます。
指紋登録の設定も、iPhoneに比べるとかかる時間が短いように感じました。
たくさんのスマートフォンを今まで使ってきましたが、指紋認証センサーの使いやすさはファーウェイ端末が最強です。
本体スピーカーの音は十分良く、音量も大きく設定できる
以前レビューしたGalaxy S8やAQUOS R Compactなど、新しくても本体スピーカーの音質が微妙なスマートフォンは色々ありますが、nova2は本体スピーカーの音が良いです。
iPhone8やGalaxy S9にはさすがに負けますが、Galaxy S8などと比べるとかなり音が良いと感じました。音量も大きく出せます。
私は台所で洗い物をしながらスマホでラジオを聴く機会が多いので、本体スピーカーのボリュームも重要です。nova2なら、洗い物の音にも負けない音を出せるので重宝します。
カメラ性能は価格を考えると十分
nova2のカメラ性能は、iPhoneやGalaxyなどの高価格端末と比べてもあまり遜色はないと感じています。
まぁセミプロ視点で細かい部分を言えば差がありますが、2万円台の端末でこれだけきれいな写真が撮影できるなら誰も文句は言えないでしょう。
こちらの桜の写真は、nova2で撮影してみました。
パソコンの大画面で拡大してよく見ると花びらの細かい部分はちょっとぼやけてしまっていますが、スマホなどで見る分にはかなりきれいに見えるのではないでしょうか。
続いてこちらは歩道の端にあった植物の写真ですが、緑色がなかなか鮮やかに表現されています。
こちらは晴れの日に横を通り過ぎていった猫を撮影した写真ですが、猫以上に道路や排水口などが綺麗に写っていると思いました。
続いて焼き魚定食の写真を紹介しますが、こちらは最新のGalaxyで同じ被写体を撮影して比較してみました。
どちらも補正などはかけておらず、1枚目はnova2、2枚目はGalaxy S9です。
(nova2で撮影)
(Galaxy S9で撮影)
かなり微妙な違いですが、nova2の方がやや色が鮮やかで美味しそうに見えます。Galaxy S9はより現実に近い細かい描写ができていると感じました。
インスタ映え的には、食べ物を撮影してそのまま編集せずアップロードする場合nova2の方が良いように思えます。
nova2の残念だったデメリット・注意点
nova2はコストパフォーマンスが高く、ほとんど完璧な端末です。しかし1点だけ価格相応に感じた箇所がありました。
また注意点としてもいくつかあるので、合わせて解説します。
タッチパネルの反応は、iPhoneやGalaxyに劣る
nova2の唯一「価格相応」と感じた点は、タッチパネルです。iPhoneやGalaxyシリーズに比べて、タッチパネルの反応が明らかに悪いと感じました。
すばやく文字入力を行いたいときなどは、文字を打ち間違えてしまうことが多々あります。
ただし保護フィルムが貼られた状態でのデメリットなので、もしかしたら保護フィルムを剥がせば改善されるかもしれません。
auモデルは仕様にいくつかの難あり
私が今回購入したnova2はauモデルですが、キャリア端末と言ってもおサイフケータイや防水などの機能はとくに搭載されていません。おサイフや防水など機能性重視の方は、他のスマートフォンを検討したほうが良いかもしれません。
またnova2のauモデルは、auユーザー向けのアプリが約20個インストールされています。
ストレージ64GBの大容量なのでそれほど容量が圧迫されるわけではありませんが、使わない人にとって邪魔なアプリがたくさん用意されているのはイマイチですね。
またauモデルは、auアプリからの通知が度々届きます。これもちょっとうっとうしく感じてしまうことが。
以上3点が、auモデルを買う場合に知っておきたいデメリットですね。
nova2はUQモバイルかauで購入可能
最後に販売状況ですが、
nova2をSIMカードとセットで購入する場合は、購入先にauかUQモバイルを選べます。ドコモ回線やソフトバンク回線のSIMとセット購入することはできないので注意しましょう。
もちろん、SIMは別で契約したい人はSIMロック解除済みの未使用モデルをAmazonで購入できます。
自分が使うSIMに合わせて購入しましょう。