「通信制限(3日10GB制限)一切なし!」という圧倒的なメリットを打ち出して今年登場した新たなモバイルWiFiサービス「 どんなときもWiFi 」。テレビCMの効果もあって知名度が上がってきましたね。
実は、どんなときもWiFiは「通信制限なし」というメリットがあるものの、商品設計上の最大速度は下り150Mbpsと、同じモバイルWi-FiサービスのWiMAX(最大1.2Gbps)やSoftBank Air(最大261Mbps)なんかよりも遅いんですね。
なので「どんなときもWiFiは通信制限ないと言っても、標準の速度が遅いんじゃ……?」と懸念を抱いている人も多いはず。
私も最初は期待していなかったのですが、実際に使ってみると動画視聴もゲームも問題なくできるし、ていうかむしろWiMAXより速度安定して早くね? ってなってるので驚いています。
下記で詳しい検証結果を見ていきましょう!
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どんなときもWiFi 公式サイト
どんなときもWi-Fiの通信速度を実際にテストしてみた
「通信制限一切なし」という今までのモバイルWiFiの常識を覆してきた「
どんなときもWiFi
というわけで、どんなときもWiFiを1日使って通信速度を計測してみました。
まずは結果から見ていきましょう。
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り30.1Mbps/上り10.1Mbps/Ping20ms
- 【昼12時】下り27.1Mbps/上り24.2Mbps/Ping20ms
- 【夕方17時】下り35.1Mbps/上り16.6Mbps/Ping57ms
- 【夜20時】下り38.3Mbps/上り24.6Mbps/Ping26ms
ご覧の通り、下り30Mbps〜40Mbpsくらいの範囲で安定しています。
率直な感想としては「決して早くはないが遅くもなく、モバイルWiFiとしては時間帯によらず速度が安定している」という感じ。とくに回線が混雑しがちな夜間でも速度が落ちないのは素晴らしいです。
動画視聴やゲームなど含め、ネットを快適に使える目安速度が下り20Mbpsほどと言われています。このラインは常時クリアしているので、どんなときもWiFiはネットを快適に使うのに必要な速度は出せていると言えます。
どんなときもWiFi、お昼の測定結果がこちら。
上下20Mbps台、Ping20と悪くない結果ですね。フルHDの動画再生やネットサーフィンなど、問題なくこなせてます!#どんなときもWiFi pic.twitter.com/UUe8pxS69L— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) August 26, 2019
どんなときもWiFiは仕様自体が下り最大150Mbps・上り最大50Mbpsと、そこまで高速ではありません。下記の通り、同じモバイルWiFiサービスの「WiMAX」と比べると下り最大速度は約10分の1、上り速度も少し遅いです。
どんなときもWiFi | WiMAX(W06の場合) | |
下り最大速度 | 150Mbps | 1.2Gbps |
上り最大速度 | 50Mbps | 75Mbps |
この点がどんなときもWiFiのデメリットとして語られることがありますが、この「最大速度」というのは理論値であって実際には出ない数字なので比較してもさほど意味がありません。
実際の速度はWiMAXも下り20Mbps〜30Mbps程度なので、体感的には正直差を感じないレベルです。
むしろ、どんなときもWiFiは回線が混雑しがちな夜間でも速度が落ちず、山間部や地下鉄・新幹線の中でも通信レベルが良いので「速度の安定度」で言うとかなり好印象です。
どんなときもWi-Fiは3キャリアの回線に対応!エリアによって最適な回線が自動適用される
どんなときもWiFiの大きなメリットとして、ドコモ・au・ソフトバンクの3回線全てに対応している点があります。
その場所その場所で最もつながりやすい回線が自動で選択されて接続される仕組みになっており、例えばドコモが圏外だったり電波が弱い場所では、他2回線から繋がりやすい方に自動で切り替わってくれます。
ただ、私が使っている限りでは常にソフトバンク回線につながっています。自宅はもちろん、都市部や新幹線の車内、地方の山間部でも常にソフトバンク回線でした。なので今回の速度検証も全てソフトバンク回線での結果です。
口コミを見ても、ほとんどの利用者がほぼソフトバンク回線につながっているようですね。
ソフトバンク回線が優先されてるのか? と思ったので、どんなときもWiFiの運営会社の人に直接聞いてみましたが、「ソフトバンク回線に優先的に繋がる仕組みはなく、あくまでその状況で最適な回線がシステムで自動選択された結果、ソフトバンク回線が最も確率が高い」とのこと。
まぁソフトバンク回線で十分な速度が出ていますし安定もしているので、別にソフトバンク回線だけでも困ることはないです。
「ネットワークを著しく占有するほどの通信」をした場合のみ速度制限がある(が、ほぼ心配なし)
どんなときもWiFiは「通信制限なし」つまり、いくら使っても実質的に速度制限がほとんどないです。
ただし、速度制限が100%存在しないわけではなく、公式サイトには下記の記載があります。
「著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をされた場合、該当のお客様に対し通信速度をおおむね384Kbpsに制限する場合があります」
と思い、運営会社の人に直接聞いてみましたが、「人間が普通に使っているレベルでは(制限されるようなことは)ありえない」とのこと。
例えば、ルーターを何十台使ってシステムを組んで24時間フル稼働させる……みたいなレベルでないと「著しくネットワークを占有するレベル」にはならないそうです。
なので、ネットをしたり動画観たりゲームしたりといった「普通の使い方」の範囲内では、速度制限を食らう心配はそうないかと思います。
いかんせん速度制限にならないので、制限時の「384Kbps」がどれほど遅いかは検証できないのですが、近い速度である最大300kbpsに制限される「UQモバイル・おしゃべりプラン」の「低速モード(節約モード)」は検証したことがあります。
参考UQモバイル低速(節約)モードを検証!制限速度で動画は快適に視聴できるか?
結果、最大300KbpsではブラウザでWebサイトを読み込んだり、動画の読み込みに長い時間がかかりました。
つまり、万が一どんなときもWiFiで速度制限(最大384Kbps)を食らったらネットが快適に使えないレベルだと覚悟しておいた方がいいでしょう。
ただ繰り返すように、普通にネットを使っているだけで速度制限にかかる「著しくネットワークを占有するレベル」になることはあり得ないそうなので、さほど心配はいらないでしょう。私も実際にかなり使っていますが速度制限を受けたことないので。
有線接続や周波数帯の切り替えには非対応
補足の情報ですが、どんなときもWiFiは有線LANでのインターネット接続に対応していません。
無線接続しかできないので、ルーターから離れた場所(例えば違う部屋や1階/2階など)で通信すると壁や天井が障害物となって電波が弱まる可能性があります。
また、他社モバイルルーターだと接続する「周波数帯」を切り替えることができたりしますが、こちらもどんなときもWiFiでは非対応です。
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どんなときもWiFi 公式サイト
どんなときもWi-Fiの速度でYouTubeなど動画再生は高画質で再生可能!
どんなときもWiFiを使って1日動画をみましたが、YouTubeやAmazonプライムビデオなど、問題なく高画質で視聴することができました。
動画自体の再生だけでなく、関連動画の画像表示なども含めて重さは感じられず、快適そのものです。
YouTubeは朝から晩までフルHD(1080p60)画質で再生できました。詳しくは下記記事で検証していますので、参考にしてください。
参考どんなときもWiFiでYouTube動画を快適に視聴できるか?【高画質で再生してみた】
AmazonプライムビデオやNetflixも高画質で見ることができています。
ただしNetflixのプレミアムプランの最高画質「UHD 4K動画」は、常時25Mbpsの速度が出ている必要があるためちょっと厳しいですね。そこまでの高画質を求める人は少ないと思いますが。
どんなときもWiFiの速度でPS4などオンラインゲームも問題なくプレイ可能!
どんなときもWiFiでモンスターハンターワールドを1日遊んでみましたが、問題なく他のプレイヤーと協力プレイをすることができました。
攻撃や回避、場所の移動といった動作はサクサク。ラグが発生したり動きがガタガタになることもなく、滑らかに動いてくれます。
前述の通り、どんなときもWiFiは速度制限もほぼかからないので、ゲームのアップデートやダウンロードで大容量通信が必要な場合でも心配はなし。
とはいえ、あくまで速度は20~30Mbps程度なので、容量が大きい(数十GBなど)と完了まで時間がかかることは仕方ありません。
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どんなときもWiFi 公式サイト
オンラインゲーム検証まとめ記事はこちら
どんなときもWi-FiはスマホとPCで同時に使えるので自宅の固定回線としても使える
どんなときもWiFiは、最大5台の機器を同時接続できます。
スマホ/PC/タブレットなんかを同時に使うことも可能なので、自宅のネット回線として固定回線(光回線)の代わりにする使い方もできますね。
私も実際にスマホとPCを同時に接続して使う機会が多いですが、片方の読み込みが極端に遅くなることもなく、快適に使えています。
しっかり工事をして回線を引く光回線に比べると通信速度は劣りますが、そのぶん月額料金も3480円(2年間)と光回線より安く、また外に持ち運びできる点で利便性も高いです。家のネット回線として使うのも選択肢としてはありでしょう。
ただ、同時接続は最大5台まで。デバイスを多数持っていたり、家族など複数人で使う場合は注意しないといけません。
一人暮らしで一人で使う分には、どんなときもWiFiで自宅のネット回線も賄うのはアリだと思います。
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どんなときもWiFi 公式サイト
【申し込み前に】どんなときもWiFiの基本情報をおさらい
どんなときもWiFiの月額料金プラン
どんなときもWiFiは制限なしの使い放題なので、月額プランが1つだけです。シンプルで選ぶのに悩まないのが良いですね。
ただし、支払い方法を「クレジットカード払い」にするか「口座振替」にするかで月500円ほど料金が変わってきます。
クレジットカード払いは月額3480円
口座振替は月額3980円
ご覧の通り、クレジットカード払いの方が月々500円ほど安くなります。なので、とくに理由がなければクレジットカード払いの方がおすすめです。
クレジットカードを持っていないなどの事情がある人は、口座振替を選びましょう。クレジットカードがなくても契約できる点も、どんなときもWiFiの一つのメリットです。
※契約期間は2年
※初期手数料3000円が別途かかります
端末は一種類のみ。カラーはグレーとゴールドの二色
公式HP
どんなときもWiFi
どんなときもWiFiの端末は、現時点では「D1」の1種類のみ。カラーは「ゴールド」と「グレー」の二色です。
WiMAXなんかは端末の種類が色々ありますが、逆に1種類のみというのも悩む必要がなくシンプルで良いのではないでしょうか(今後に増えていく可能性はあります)。
【契約は2年間】解約時はルーターの返却が必要。更新月以外の解約は契約解除料がかかる
どんなときもWiFiはルーターをレンタルするので、解約時にルーターの返却が必要になります。付属品一式はしっかり保管しておきましょう。
また、どんなときもWiFiは2年契約/自動更新のサービスです。
25ヶ月目の契約更新月以外は以下の通りの契約解除料がかかることにご注意ください。
契約期間 | 契約解除料 |
~12ヶ月目 | 19000円 |
13~24ヶ月目 | 14000円 |
25ヶ月目(更新月) | 0円 |
26ヶ月目~(更新月を除く) | 9500円 |
【最後に】申し込みは公式サイトから。申し込み手順はこちらを参照
どんなときもWiFiの申し込みは基本的にネットの公式サイトから行います。
申し込み
どんなときもWiFi 公式サイト
申し込みは10分もあれば終わる程度で簡単ですが、手順を見ながら申し込みたい方は、下記記事に申し込み手順から配送・初期設定まで基本的なことを全てまとめましたので参照してください。