SIMフリースマホで、たまに「キャリアアグリゲーション対応」と書いてある端末を見かけます。
なんか特別感は感じるものの、そもそもキャリアアグリゲーションとは一体何なのか普通の人には分かりませんよね。
これは一言でいうと、「高速通信に対応している」という意味になります。高速通信ができる技みたいな感じですね。
つまりスマホを買うときは、キャリアアグリゲーションに対応していた方が速度の面では良いことになります。
このキャリアアグリゲーションというのは実は格安SIMを使う場合にも重要であり、キャリアアグリゲーションの恩恵を受けて高速通信できる場合があるのです。
なので格安スマホを使う上で一応知識として知っておりたい「キャリアアグリゲーション」について、下記で詳しく解説します。
キャリアアグリゲーションは”超高速通信”ができる手法
キャリアアグリゲーションとは、無線通信を高速で行うための仕組みです。LTE通信において、キャリアアグリゲーションに対応している端末なら非常に高速で通信をすることができます。
なぜキャリアアグリゲーションなら高速通信ができるのかというと、異なる周波数の電波を同時に使って、それぞれからデータを送受信できるためです。つまり複数の電波を重ねることで速度がアップします。

http://www.au.kddi.com/mobile/area/4glte/carrier-aggregation/
もう少しわかりやすく電車に例えて説明すると、ある駅まで行ける路線がいくつもあれば、たくさんの人を短い時間で運べますよね。それと同じような感覚です。
キャリアアグリゲーションは格安SIMにも対応している
キャリアアグリゲーションは、キャリアだけでなく格安SIMでも適用されます。ただし必ずしも高速になるとは限りません。
格安SIMはお昼や夕方頃に回線が混雑し、速度が遅くなります。そして通常の時間帯でも通信速度はキャリアに比べると遅いのが一般的です。
投稿が見つかりません。キャリアアグリゲーションによって速度が速くなることはあるのですが、時間帯によってはあまり効果が感じられないこともあるでしょう。
2016年11月現在のキャリアアグリゲーション対応機種の例
キャリアアグリゲーションは対応している端末でしか使えません。安い端末だとキャリアアグリゲーションに対応していない場合もあります。
キャリアアグリゲーションに対応している端末の例をいくつか紹介します。
iPhone7
iPhone7では、キャリアアグリゲーションを使って高速通信を行うことができます。
流石に高価な人気端末だけあって、機能は優れていますね。
P9
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楽天モバイル
ファーウェイのP9は、キャリアアグリゲーションを設定でオンにすればキャリアアグリゲーションの機能が使えます。
キャリアアグリゲーションに繋がると、画面上部のアンテナが4G+という表記になるので一目でわかりますね。
ちなみに安価なモデルであるP9liteはキャリアアグリゲーションに対応しておらず、UQ mobileで販売される予定のP9lite PREMIUMについてはキャリアアグリゲーションに対応しています。
Zenfone 3
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楽天モバイル
人気SIMフリースマホのZenfone 3も、P9と同様にキャリアアグリゲーションに対応しています。
やはり画面上部に「4G+」と表示されるので、今キャリアアグリゲーションに繋がっているかどうかはすぐにわかります。
キャリアアグリゲーションは田舎でも普通に使える
キャリアアグリゲーションはLTEにおいて使用できる仕組みであり、LTEが繋がるなら対応エリアについては問題ありません。田舎でも普通に使えます。
キャリアアグリゲーションに繋がればどこでも高速通信ができるので、とても助かりますね。
ただしLTEが使えない圏外の場所や、3Gでしか通信できない場所だと、キャリアアグリゲーションは使えないので注意しましょう。
まとめ
キャリアアグリゲーションに対応したスマホを格安SIMで使えば、混雑していない時間帯であれば速度が速くなる可能性があります。
SIMフリースマホを購入するときは、キャリアアグリゲーションに対応したものを選ぶと、より速い通信速度で通信できるタイミングがあります。
しかし回線が混雑しやすい格安SIMでの利用ならあまり恩恵を受けられない時間帯も多いので、絶対になければいけない機能というわけではありません。
iPhoneをはじめ、Zenfone3やP9など人気どころの端末はキャリアアグリゲーション対応している印象ですね。
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