AQUOS senseシリーズは2017年より展開されていて、3万円程度の低価格におサイフケータイ・防水機能が備わっている日本人向けのシャープスマホです。
sense 2までは正直「安かろう悪かろう」な部分も見受けられましたが、今回購入してみた2019年のAQUOS sense 3では、ストレージ容量が倍増して保存できるデータが増えたり、広角カメラが搭載されてカメラ性能がアップしたりと、全体的にスペック・機能が改善されて使いやすくなりました。
ただしスピーカー音質の悪さやゲームが苦手なCPUなど、今一歩な部分も少なからずあります。
今回は、AQUOS sense 3を使ってみた感想をレビューしてみます。
AQUOS sense 3の外観デザインをチェック!
AQUOS sense 3の外箱は本体とあまり変わらないコンパクトサイズで、シンプルなデザイン。
開封すると本体の登場です。
本体はアルミボディとなっていて、冬場に触るとちょっとひんやりします。(ケースがあったほうが良いですね)
金属系ボディなので、むしろ高価格帯のAQUOS R3やR2 Compactよりも高級に感じられます。
本体前面は画面下部に指紋認証センサーがあるのみで、黒一色。
画面を大きく見せる関係もあるかもしれませんが、最近のスマホってどれも前面が黒で没個性気味ですね。
ボタンは右側面の上側にまとまっています。
ちょっと上すぎて押しづらいのが難点ですが、長いボタンは音量、短いボタンは電源で触っただけでも判別しやすいのは良いですね。
充電端子はUSB Type-C。ケーブルは向きを気にせず装着可能です。
高価格帯のスマホからは軒並み撤去されているイヤホンジャックも、AQUOS sense 3にはバッチリ搭載されています。
変換ケーブル不要・充電しながらでも有線イヤホンで音楽を聴けますよ。
付属品は充電器と説明書のみ
AQUOS sense 3には急速充電器と説明書が付属します。
ケーブルがくっついている充電器が付いているので、一応最低限必要なものは揃っていますね。
音楽や写真をパソコンから取り込みたい方は、百円ショップでUSB Type-Cのケーブルを購入しましょう。
ケースは市販品の購入がおすすめ
AQUOS sense 3には、残念ながらケースや保護フィルムが付属しません。
なので私はAmazonで、630円の激安ケースを購入しました。
本体のフレームをしっかり保護してくれていて、手触りの安っぽさもなく満足です。
カメラやボタンまで覆われているので、落としても安心ですね。
AQUOS sense 3のカメラ性能を検証|デュアルレンズで広角写真を撮影!
AQUOS sense 3は、広角レンズを搭載したデュアルレンズ仕様に進化しています。
sense 2までは一眼でしたが、2眼になってより綺麗・便利に写真を撮れるようになりました。
撮影ボタンの左にカメラの切り替えボタンがあり、上は通常撮影、下は広角撮影です。
あくまで3万円のスマホのカメラなので「最高」とまでは言えませんが、風景写真については最低限満足できる写真が撮れる印象。
ちなみに、 楽天モバイル 販売のAQUOS sense 3liteは、広角レンズ非搭載のシングルカメラなのでご注意ください。
風景写真を撮影してみた
AQUOS sense 3はAI搭載で、自動的にその場の状況に合った設定を適用して綺麗な写真を撮影してくれます。
試しに駅の写真を撮ってみましたが、iPhoneで言うとiPhone 5s(2013年)〜iPhone 6(2014年)くらいのクオリティでしょうか。
ずば抜けて良くもないですが、大きな不満が生じるほど悪くもないので3万円でこの程度なら十分ですね。
同じ被写体を広角で撮影してみるとこんな感じ↓
手前のオブジェや地下への入り口といった、通常の写真では写しきれなかった部分まで写せます。
風景写真はもちろん、集合写真や複数人で自撮りしたいときは広角レンズが役に立ちそうです。
食事写真のクオリティはややイマイチ
食事写真は風景に比べるとイマイチなクオリティになってしまいました。
AIにより自動的に補正されていますが、色のメリハリを付けようとして失敗したようで黄色っぽい写真に。
後日もう一度AQUOS sense3で食事写真を撮ってみましたが、今度は白っぽくなりすぎてしまいました…。
細かい色合いの調整部分で、なかなかいい具合に決まらないのは安価スマホを感じる部分ですね。
AQUOS sense 3のSIMフリーモデルはDSDV対応!2枚のSIMで通信・通話できる
私がAQUOS sense 3の購入を決めた最大の理由が、2枚のSIMカードを入れて使い分けられるDSDV機能への対応です。
実は元々AQUOS sense 3liteを購入して使っていたんですが、DSDV対応の無印が発売されたらいてもたってもいられなくなり発売日に買い換えてしまいました。
悩んだ末に、AQUOS sense3liteを売却しつつ無印AQUOS sense3を購入することに。
デュアルSIM対応と、広角レンズ搭載によるカメラ性能の変化が気になるところですね。(^_^)
データ移行用に、現在バックアップ作業中です。#AQUOSsense3lite #AQUOSsense3 pic.twitter.com/90QechRT95— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) November 27, 2019
DSDV対応なら、片方のSIMを通話用・もう片方を通信用にしたり、2つの電話番号それぞれにかかってきた電話を1台のスマホで待ち受けられたりします。
私はスマホの割引購入のためにセット販売のSIMを契約することが多く、常にSIMカードが余っている状況…。
AQUOS sense 3があれば無駄なくSIMを持ち運べるので、大変助かっています。
SIMフリーなので、もちろんドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobileいずれも利用可能。
ただし UQモバイル 版やドコモ・au版、 楽天モバイル のAQUOS sense 3liteはDSDVに非対応です。
DSDV機能を活用する場合は、 IIJmio などで販売されているSIMフリーの「SH ~M12」を購入してくださいね。
AQUOS sense 3は独自機能が満載!カスタマイズしてより快適な操作が可能に
AQUOSスマホは日本人向けの様々な機能を搭載していて、老若男女誰でも使いやすいようになっています。
【機能例】
スマホ初心者向けのホーム画面があり、ガラケーから乗り換えたお年寄りでもスマホに慣れやすくなっています。
指紋認証センサーがiPhoneと同じ本体前面にあり、押すとホーム画面に戻ったり、指をスライドさせて「戻る」機能を使ったりできます。
スマホを置いておくと勝手に音声で話しかけてくれる「エモパー」は、最新ニュースや天気、占いの結果といった様々な情報を教えてくれます。
不要な機能はオフにできるので、必要な機能だけ使ってベストな状態を構築しましょう。
おサイフケータイや防水防塵にも対応!支払いOK・お風呂でも使える
AQUOS senseシリーズはおサイフケータイや防水に対応しているので、XperiaやGalaxyからの乗り換えでも機能が削られずに済みます。
おサイフケータイではモバイルSuicaを使って電車に乗ったり、iD・QUICPayで買い物をしたりできますよ。
防水はお風呂での利用にも対応していて、水滴が画面にかかっていても操作可能なほどの性能です。
海外メーカーのスマホだとおサイフ・防水に対応していないケースが多いですが、元々日本メーカーだったシャープは国内の需要にしっかり応えられています。
AQUOS sense 3は大容量バッテリー搭載!最大38日間バッテリーが持つ
AQUOS sense 3やAQUOS sense 3liteは、バッテリー容量が4000mAhと大きく長持ちします。
本体のバッテリー持ち重視なら、AQUOS sense3一択ですね…!#AQUOSsense3lite#AQUOSsense3 pic.twitter.com/hghgJBFpVk
— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) November 24, 2019
私は色々なスマホを使ってきましたが、実のところ4000〜5000mAhの大容量だからといって必ずしも電池持ちが良いとは限りません。
しかしAQUOS sense 3は体感でも数値以上に長持ちで、普通にSNSや動画再生をしながら使っていても2〜3日は電池が切れません。
待機状態なら最大38日間持つと公式に謳われていますが、実際に触ってみても少なくとも1週間以上は大丈夫だと感じました。
iPhone 11 ProとAQUOS sense 3が、今年のバッテリー持ち抜群スマホの2台巨頭ですね。
AQUOS sense 3のスペック評価|ゲームプレイには正直向いていない
AQUOS sense 3のスペックは、以下の表にまとめたとおり。
販売価格(Amazon) | 35148円 |
OS | Android 9 |
CPU | Snapdragon 630 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB |
画面 | 5.5インチ、1080×2160 |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素+1200万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 167g |
バッテリー容量 | 4000mAh |
AQUOS sense 2からのスペックの進化を比較してみると以下の通りです。
AQUOS sense 3 | AQUOS sense 2 | |
CPU | Snapdragon 630 | Snapdragon 450 |
メモリ | 4GB | 3GB |
ストレージ容量 | 64GB | 32GB |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素+1200万画素 インカメラ:800万画素 |
アウトカメラ:1200万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 167g | 155g |
バッテリー容量 | 4000mAh | 2700mAh |
AQUOS sense 2からの改善点
- メモリが1GB増量、アプリをたくさん起動しても動作が重くなりづらい
- ストレージ容量が2倍に、アプリや写真などのデータをより多く保存可能
- 超広角レンズが追加
- バッテリー容量+1300mAh、電池が長持ちに
重さが12g増えた代わりに全体的にスペックがアップ、サクサク動作で電池持ちも良くなりました。
サイズが近いiPhone 11 ProはAQUOS sense3よりさらに21g重い188gもあるので、重さの増加も許容範囲内でしょう。
CPU性能アップにはもう一声欲しかったですが、その他のスペックは2019年冬のスマホとして十分他の機種に対抗できる仕上がりです。
ベンチマークテストをしてみた
性能を数値化してくれる「Antutuベンチマーク」を使ってみたら、結果は118769点。
ちなみに買い替え前のAQUOS sense 3liteは111666点で、若干無印モデルより低い結果でした。
PUBGを遊んでみた|動作厳しめ、3Dゲームには不向き
AQUOS sense 3で、3DアクションゲームのPUBGを遊んでみました。
PUBGは性能によって選べる画質や動作の快適さが変化するので、本体性能を確認するのにうってつけ。
自動で初期設定された画質は低めの「標準・中」でした。
この時点で察しがつきましたが、やはりこの画質設定でプレイすると動作がかなり重めでカクつきがちになります。
手動で最低スペックの「スムーズ・低」に変更するとギリギリ遊べる程度の動作になりましたが、操作にもたつきがあり快適ではなかったですね。
ポケモンGOや麻雀アプリのようなテーブルゲーム程度ならサクサク動作しますが、PUBGのようながっつき3DハイスペゲームになるとAQUOS sense 3のCPU性能では結構苦しいです。
3Dゲームをするなら、以前にもレビューで紹介したReno AやZenFone Max Pro M2などCPU性能がもう少し高い機種を選ぶのがおすすめです。
AQUOS sense 3を購入して感じたメリット・デメリットまとめ
AQUOS sense 3を買って良かったと感じたメリット
- 2枚のSIMカードで通信・通話可能になったので、手持ちのSIMを余らせず使える
- 電池持ちが良く、長めに使っても2~3日はバッテリーが切れない
- おサイフケータイや防水にも対応しているので、機能面での物足りなさがない
- 2年間はOSアップデートで最新機能を使えるので、メインスマホとしても使いやすい
- 片手で握りやすいサイズ感
全体的なスペック向上とDSDVへの対応が、とにかく嬉しいポイント。
電池持ちの良さも驚異的で、ここまで長持ちするなら多少のデメリットも妥協できるレベルですね。
シャープは2年間のOSアップデートを保証する機種が多く、AQUOS sense 3も発売から2年間は最新OS・最新セキュリティで快適に使えますよ。
よく比較されるReno Aは大きくて片手操作が困難でしたが、AQUOS sense3はiPhone X系と同じ大きさなのでいくらか片手操作もしやすいですね。
AQUOS sense 3を使ってみて残念だったデメリット
- 本体スピーカーの音質が悪い
- カメラのクオリティはやや改善されたものの、もう一声欲しい
- 指紋認証センサーの位置が下すぎ・横長で操作しづらい
- CPU性能が上がったもののゲームは苦手
シャープのスマホは何年も前から本体スピーカーの音が悪いです。
高価格帯のAQUOS zeroは音質が良かったので、AQUOS sense3くらいの安価スマホだと価格を下げるにあたりスピーカーの性能が削られているのでしょう。
しかし2019年末に販売されているスマホとして、流石にこのレベルの音質はアウト…。
上位モデルのAQUOS sense 3 plusはスピーカー性能が高いようなので、音楽をよく聴く方は上位モデルも検討したほうが良さそうです。
カメラ性能や指紋認証センサーの位置・精度も以前から変わらない難点、AQUOS特有の特徴として受け入れるしかないかもしれませんね。
AQUOS sense 3を販売しているMVNO
最後に、AQUOS sense 3の販売情報をまとめておきます。
人気のMVNOでも格安SIMとセット購入できるので、ぜひ検討してみてください。
MVNO | 価格 |
OCNモバイルONE | 14800円 月額250円のマイセキュア契約で13800円(音声通話SIMのセット購入必須) |
UQモバイル (auモデルのSHV45) | 21600円 |
楽天モバイル (AQUOS sense3 lite) | 24800円(通話SIM) 32800円(データSIM) |
IIJmio | 29800円 |
LINEモバイル | 35800円 |
mineo | 36000円 |
DSDV対応のSH-M12は、 OCNモバイルONE の安さが際立っていますね。
SIMカードの初期費用3000円や最低利用期間中の月額料金1180円〜×6ヶ月を含めても激安なので、こだわりがなければ OCNモバイルONE で音声SIMとのセット購入がおすすめです。
DSDV非対応でも構わないなら、 UQモバイル や 楽天モバイル で購入するのも良いです。
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