1万円以下という激安価格で買えるSIMフリースマホとして有名だったのが「g06(8000円程度)」ですが、スペックが向上した後継機の「g06+」がついに登場しました。
お値段なんと、8424円(Amazon価格)!
性能は上がり、価格はまだ1万円を余裕で切っています。
私も前々から気になっていた端末だったので、この度実際に購入してしばらく使ってみました。
使ってみた感じ……、

ただ、サブスマホや予備機として持っておくのは全然アリな端末ですね。使い方次第です。
というわけで、下記で詳しくレビューしていきます。
g06+外観デザインレビュー
まずは開封から外観レビューを進めていきます。
外箱
スマートフォンは高額な買い物。1万円以下のg06+も安い買い物というわけではないので、個人的には外箱にもちょっとわくわく感は欲しいところです。
g06+の外箱はこんな感じ。私個人の感覚としては、この「+」の模様はちょっと安っぽさが目についていただけないかなと思います(外箱マニア)。
さすがに1万円以下の激安スマホとあって、外箱も安っちいですね。
替えの背面カバーと液晶保護シート、充電器やケーブルが付属
g06+の付属品はこんな感じ。
- 本体
- ACアダプター
- USBケーブル
- 液晶保護シート
- 替えのカバー(Amazon販売のものは黄色が付属)
一通り必要なものがしっかり揃っています。これは感心ですね。



また、液晶保護シートが付属しているのも良いですね。
この端末はサイズが小さかったりとやや特殊なので、市販品を探すのは手間なもの。最初から付いている液晶保護シートを使うのが良いでしょう。
前面はシンプル、画面サイズは小さいが画面外のスペースが広め
続いて本体の前面です。
本体はお世辞にも高級感があるとは言えません。8424円ということで価格なりのクオリティです。
詳しくは後半の端末使用感レビューで詳しく解説しますが、本体前面の作りは正直価格を考慮しても厳しいと思えました。
また画面サイズは4インチとなっていて小型がウリの端末なのがg06+ですが、画面上部と下部に広めのスペースが取られているので思ったよりは大きかったですね。
実質サイズはiPhone 7より一回り半くらい小さい程度なので、コンパクトさを期待して購入するとやや残念に思うかもしれません。
本体側面にはボタンが搭載されています。電源ボタンと音量ボタンです。
このボタンは押し心地がしっかりしていて、作りに問題はありませんでした。毎日何十回、何百回と押すボタンなのでここに手を抜かれていないのは安心です。
背面カバーはしっとりとした手触りが良い
本体背面は取り外しのカバー式。私は標準カラーの赤を使っています。
カバーに高級さはありませんが、しっとりしていて手触りは良いですね。おそらく背面カバーについては、不満を持つ人は多くないでしょう。
ちなみに背面の下部に、スピーカーが搭載されています。
バッテリーは取り外し可能になっている
g06+の背面カバーを外すとバッテリーが。
替えのバッテリーはgoosimsellerで販売されているので、バッテリーが消耗しても安心です。また予備として持ち歩けば、外出中にバッテリーが切れても大丈夫ですね。
g06+のスペック評価
続いてg06+のスペックをみてみましょう。
スペックは全体的にかなり抑えられています。以下の表をご覧ください。
価格(Amazon) | 8424円 |
OS | Android 7.0 |
CPU | MT6737M クアッドコア 1.1GHz |
メモリ | 2GB |
ストレージ容量 | 16GB |
画面 | 4インチ、800×480 |
カメラ | アウトカメラ:500万画素 インカメラ:200万画素 |
重さ | 129g |
バッテリー容量 | 1700mAh |
前機種であるg06からは、
- メモリが1GB→2GB
- ストレージ容量が8GB→16GB
とパワーアップしています。またOSも最新のAndroid 7.0が搭載されていますね。
このようにスペックはアップしていますが、それでもだいぶ人を選ぶ端末だと使っていて感じました。
g06+をしばらく使ってみての感想
動作はとてもじゃないけど優れているとは言えない
g06+の動作は非常にイマイチです。価格が1万円以下ということでやむを得ない部分はありますが、それでもかなり重くもっさりしています。
例えばブラウザアプリを開いて、検索を行うだけでもけっこう動作がギクシャクします。
同時に複数のアプリを開くとメモリ容量がいっぱいになり動作はもっさり、場合によってはフリーズ気味になってしまうことも。
しばらく使ってみましたが、メイン端末としての使用はまず厳しいですね。
g06+は公式サイトで「子供に持たせる端末」と掲げています。また本体には、子供向けの「マイセキュア」というフィルタリング系アプリも搭載されています。
しかし、率直な感想としては子供に持たせるとしてもこの動作では厳しいように思えました。下手をするとイライラして投げて壊してしまうかもしれないレベルです。
g06+を購入する場合は、少なくとも「サブ機」となるでしょう。しかしサブ機で使うとしても快適に動くアプリはあまり多くないため用途は限られてきますね。
液晶画面の触り心地が悪い
スマホで一番触る箇所といえば液晶画面ですよね。g06+の液晶画面は正直言って触り心地が悪いです。
とにかくつるつるしていて滑りやすく、うまくタッチできないこともあります。また夏場だと汗でさらに滑りやすくなりますし汚れも目立ちます。
液晶保護シートは必須ですね。
スピーカーの音が悪いが、動画の再生は可能
背面にあるスピーカーはあまり音がよくありません(もちろん、何を言っているのか聞き取れないレベルではないですが)。音楽を聴くにはそれなりに音質の妥協は必要です。
またYouTubeアプリ自体は、それなりに快適に動きますね。LTEやWi-Fiを使える端末なので、動画再生機として使うのはアリだと感じました。
画面解像度がHD以下と低いですが、画面サイズ自体小型なので意外と気にならないのもポイントですね。
サブ機や予備のスマホとして使うなら、価格が安いのでアリ
メイン機としては「あまり」どころか「絶対に」おすすめしないレベルですが、g06+は用途が限定されたサブ機や予備としてならアリですね。
色々と問題点がありますが、価格そのものが1万円を切っているのでそれらについては妥協せざるを得ません。
もっと快適に動作する端末が欲しいなら、予算を増やしてファーウェイのスマホなどを買えばいいんです。
g06+はどんな使い方がおすすめか?
少なくともg06+は、公式に謳われている「子供向け」ではありません。またスマホ初心者にもまったくおすすめできないです。
基本的にメインで使っているスマホがあったうえで、その補助をするために買う端末がg06+ですね。
テザリング専用機として、モバイルルーター代わりにする
g06+ではテザリングができます。まずおすすめしたい用途は、テザリング専用機ですね。
モバイルルーターは、買うと安くても1万円くらいするものです。例えばAmazonで販売されているファーウェイのモバイルルーター「E5577S」は9572円です。


g06+なら8000円台なので、モバイルルーターを買うよりも安価です。また格安SIMで通信をするためのAPN設定もスマホなので端末からすぐに行えます。
テザリング専用機として使うなら、費用を抑えられるのでg06+もなかなか悪くない選択肢ではないでしょうか。


スマホが壊れたときに臨時で使う予備
g06+はメインで使っているスマホが壊れたときに臨時で使う予備機としても最適です。
格安SIMとセット購入したり、家電量販店で購入したりした端末は、基本的に壊れたらメーカー対応です。修理には日数がかかりますし代替機を貸してもらえない場合もあります。
g06+なら8000円台で買えるので、もしもの時の予備機としてスマホを別に確保しておくにあたっての出費額を抑えられます。
iPhoneユーザーが、AndroidのOSを試すテスト用
最後に、g06+はAndroidを使ったことがない人がOSをテストするのにも良いでしょう。
ただし端末スペックそのものがイマイチなので、挙動についてはあまり参考になりません。
あくまで「どんなアプリがあるのか」「設定画面や細かい部分の違いは何か」といった大まかな部分の把握用なのが、g06+ですね。
【まとめ】g06+はAmazonやOCNモバイルONEで販売中
最後に感想をまとめておくと、
- サイズは意外と小さくない
- 液晶画面の質が悪い
- モバイルルーターより安いので、テザリング専用機として買うのもアリ
- 画面解像度の低さは気にならず、動画再生は十分可能
こんなところですね。
使い方はかなり限られてくるので、下手に購入するとゴミになりかねないです。メイン機として使うのであれば他の端末を選んでおいた方が無難。g06+はあくまでサブ機向けです。
利用目的を絞ってから購入検討しましょう。
そんなg06+は、AmazonやOCNモバイルONEで購入することができます。


