
モバイルバッテリーと言えば有線接続が基本でUSBケーブルの用意が必須ですが、肝心のケーブルを忘れて充電できなかったり、そもそもケーブル所持するのかさばるから嫌だ・・・みたいなことありませんか? 私はしょっちゅうあります。
というわけで、ワイヤレスで充電できるモバイルバッテリーないかなと探してたところ見つけたのが、Energy Plus miniです。
実際に使ってみると、確かにワイヤレス充電ができるのは携帯性やケーブル忘れがない点でも便利なのは間違いなし。
ただ、ワイヤレスだと予想以上に充電スピードが遅かったり、そもそもスマホを満充電するにはバッテリー容量が足りなかったりと、やや残念な部分もしばしばみられました。
下記で詳しくレビューしていくので、ぜひ参考にしてください。
Energy Plus miniの外観デザインをチェック!
Energy Plus miniの外箱は本体が見えるので、写真でなく実物のサイズ感がわかりやすくて良いですね。(店頭で陳列されているケースはあまり多くないですが…)
Energy Plus miniはワイヤレス充電対応なので「Qi」のロゴマークが書かれています。
中央の円はゴムっぽい質感で、スマホなどを載せた際にズレ落ちないよう工夫されています。
スマホの背面はガラスのような滑りやすい素材が使われているケースも多いので、しっかり設置状態をキープできる作りは素晴らしいですね。
背面には充電性能等の情報が書かれていますが、銀色で主張が強くありません。
本体カラーが白なので、安易に黒字にして外観を悪くしていないのは好印象です。
電源ボタンは本体側面にあります。
かなり薄いボタンなので、ちょっと押しづらいのがイマイチでした。
ちなみに。電源ボタンを長押しするとライトが点灯します。
暗いところを照らせますが、そこまで広範囲を照らせないので実用性は微妙なところ…。
充電ランプは4つ・本体上部に設置
Energy Plus miniの残量がわかるランプは4つで、オレンジ色に発光します。
ランプ数が多いので残量の目安を測りやすいのは良いんですが、使っていて気づかされたのは位置が悪いこと。
Energy Plus miniはワイヤレス充電対応で本体の上にスマホなどを載せるので、ランプが隠れてしまうんです。
使用中にモバイルバッテリー側の残量をいつでも把握できるよう、側面にランプを設置していてくれるともっと良かったですね。
USBポートはUSB-C対応!ケーブルの向きは気にしなくてOK
Energy Plus miniの隠れたメリットが、給電や充電に裏表を気にせず接続可能な「USB-Cケーブル」を使えること。
USB-Cはスマホやゲーム機、パソコンなどたくさんの機器で採用されているので、モバイルバッテリーもUSB-Cならケーブルをすべてまとめられるので超便利。
旅行などでの移動時に持ち歩くケーブルも、自宅で使うケーブルも全部USB-C一本にまとめられます。
2000円台の低価格モバイルバッテリーなので、本来は裏表があるmicroUSB端子を採用していてもおかしくありません。
低価格に加えてワイヤレス充電対応という特殊な設計ながら、充電端子という細かい部分も最新の使いやすい仕様になっているのは見事です。
付属品は説明書とUSBケーブル
Energy Plus miniの付属品は説明書とUSB-Cケーブルです。
充電器は付属しないので、別途購入しましょう。
cheeroでは最大30W対応で1980円の低価格ACアダプターが販売されているので、cheero製品で揃えてみるのも良いと思います。
ワイヤレス充電の性能を検証!スマホとイヤホンで充電時間をテストしてみた結果
Energy Plus miniは、本体にQi対応機器を置くだけで充電できるワイヤレス充電対応です。
わざわざケーブルを用意する必要がないので机の上がごちゃごちゃせず、外出時にケーブルを忘れても本体だけで充電を進められたりして、大変役立っています。
ただしワイヤレス充電は使ってみて、見逃せないと感じたデメリット・注意点もありました。
Galaxy Note10+は問題なく充電可能・ただしフル充電は不可
充電性能の検証に、ワイヤレス充電対応スマホ「Galaxy Note10+」を使ってみます。
Galaxy Note10+は大きめのスマホなので、だいぶモバイルバッテリー本体からはみ出してしまっていますが…問題なく充電は行えました。
16時25分に、バッテリー残量20%の状態から充電スタート・・・
しばらく待つと…
19時28分、充電92%のタイミングでストップしました(モバイルバッテリー側のバッテリー切れ)。
おおよそ、3時間で70%ほどバッテリー回復できたことになります。
ひとまずワイヤレス充電はしっかり使えることがわかりましたが、フル充電できなかったのは残念。
Energy Plus miniは4400mAh、Galaxy Note10+はバッテリー容量が4300mAhなので容量的にかなりギリギリ、結果としてフル充電はできませんでした・・・。
2020年時点では、スマホのバッテリー容量が平均4000mAh程度まで増量しています。
以前にレビュー紹介した低価格帯のスマホ「AQUOS sense3」ですら、4000mAhの大容量バッテリー搭載です。
なので、現在の最新スマホクラスだとフル充電が厳しめなのは要注意ポイントです。
そしてもう1点、ワイヤレス充電のスピードがかなり遅く、最終的に充電が終わるまで3時間もかかってしまいました…。
ケーブル不要というメリットは大きいですが、ここまで長時間かかるならできる限り有線で運用したほうが快適に感じます。
ワイヤレス充電に対応しているのは画期的ですが、あくまでケーブルを忘れた時の補助機能として使うのがベストだと思いました。
バッテリー容量と充電スピードは、今後の後継機等での改善に期待ですね。
ワイヤレスイヤホンはフル充電可能・充電スピードは遅め
容量の大きいスマホはフル充電できませんでしたが、もっとバッテリー容量が少ないイヤホンなどの製品は問題なくフル充電できます。
ワイヤレス充電対応のイヤホン「Galaxy Buds+」(イヤホン本体+ケースで合計355mAh)を、Energy Plus miniで充電してみました。
18時38分から、ほぼ充電空の状態にして充電スタート・・・
およそ30分で、イヤホン本体は40%前後充電できました。
Galaxy Buds+はイヤホン単体で通常11時間音楽を聴けるので、30分充電すれば5時間程度は音楽を聴き続けられると考えられます。
最終的にケース込みでフル充電になったのは22時10分、3時間半近くかかってしまいました…。
充電スピードは遅かったですが、モバイルバッテリー側のバッテリー容量はランプが4つ点灯したままでした。
イヤホンのような小容量機器ならフル充電できますが、充電時間はやはり早いとは言えませんね・・・。
有線での充電性能を検証!充電スピードはワイヤレスの2倍の速さ
Energy Plus miniのワイヤレス充電は画期的なものの、充電スピードが遅く物足りない印象でした・・・。
しかし!有線接続なら最大15Wでの急速充電を行えます。
というわけで、ワイヤレス充電と同様にGalaxy Note10+を使って、今度は有線で充電性能を試してみました。
13時12分より、バッテリー残量20%から充電スタート・・・(充電開始直後に21%になりました)
約90分後の14時43分、残量94%まで充電できたところでバッテリーが空になりストップ。
90分で75%ほどの充電回復と、ワイヤレス充電の2倍の速度で充電ができました。
とは言え、容量の問題でやはりフル充電はできませんでしたが・・・。
有線接続時は充電スピードが速いので、移動時などは有線で素早く多めの充電をして、万全のバッテリー状態を確保できています。
Energy Plus miniのメインはあくまで有線利用、ワイヤレス充電は非常時等の補助的な運用で使い分けていくのがベストですね。
2台同時充電対応だが、容量的に活用は難しい…
Energy Plus miniには通常サイズのUSB-A端子も搭載されているので、試しにケーブルを接続してみたところ、2台同時の有線充電も行えました。
本来は「2台同時に充電できるので、複数機器の充電にかかる時間とケーブル付替えの手間を削減できて満足!」と言いたいところですが…
ここまでに何度か述べた通り最近のスマホからするとバッテリー容量が少ないので、2台同時充電での活用はちょっと難しいですね。(Pixel4とワイヤレスイヤホンのような、小容量バッテリー機器なら大丈夫ですが)
スマホやタブレットの2台同時充電を行うなら、バッテリー容量は少なくとも10000mAh以上欲しいところ。
せっかくの便利な機能ですが、バッテリー容量の関係で使いどころが少ないのは悩ましいです。
Energy Plus miniのスペック評価|機能性十分だがバッテリー容量が難点
Amazon価格 | 2480円 |
バッテリー容量 | 4400mAh |
充電端子 | USB-A×1、USB-C×1 |
充電性能 | 最大15W出力、ワイヤレス充電時最大5W出力 |
サイズ | 105×64×15mm |
重さ | 115g |
4400mAhという容量はモバイルバッテリーとしては少なくはない、むしろどちらかというと大容量だったんですが……ここ1~2年でスマホのバッテリーが大容量化したため、スマホ用の充電器としてはやや物足りなくなってしまいました。
特にワイヤレス充電は有線の3分の1しかスピードを出せないので、ワイヤレス機能自体は魅力的なものの、実用的ではないかな……という印象。
とは言え、有線充電ならスピードは十分ですし価格も2000円台前半と安いです。「ワイヤレス充電もできる変わったモバイルバッテリーを試しに使ってみたい」といったライトな目的なら満足できると思います。
Energy Plus miniを使ってみて感じたメリット・デメリットまとめ
Energy Plus miniの満足できたメリット
良かった!
- モバイルバッテリーなのにワイヤレスで充電可能・ケーブルを忘れても大丈夫
- 多機能ながらコンパクトなサイズで持ち運びやすい
- 無骨さのないおしゃれなカラー・デザイン
デザイン良し、機能性良しで、製品の仕様は魅力的ですね。
とくに白を基調としたデザインはモバイルバッテリーだと珍しく、おしゃれでかなり満足度が高かったです。
Energy Plus miniのイマイチに感じたデメリット
イマイチ・・・
- バッテリー容量が少なく、使いどころは限られる
- 無線充電時のスピードがかなり遅い、あくまで空き時間の継ぎ足し用
独自の便利機能であるワイヤレス充電や素早い充電スピードをもっと活用しやすいように、せめて最近のスマホも1回はフル充電にできる5000mAhくらいの容量が欲しかったですね。
また後継機では10~15Wの急速ワイヤレス充電に対応してくれると、空き時間の継ぎ足し充電・スマホのフル充電共に使い勝手が良くなりそうです。
総評まとめ



実用性にはやや難があったので、変わった機能を先行で試したいマニア向けなモバイルバッテリーという印象です。
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