SoftBank Air(ソフトバンクエアー)の回線でオンラインゲームがちゃんとプレイできるか検証するシリーズ。
今回は誰もがお馴染みの人気ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ(通称スマブラ)」を、ニンテンドースイッチ版と3DS版の両方で実際にプレイして検証したいと思います。
スマブラは格ゲーともいえる瞬発力を要するアクションゲームですから、回線のせいで一瞬のラグが発生したりすると命取りになります。
結論から言いますと、
私の環境下ではSoftBank Airでも基本的にはスマブラは快適にプレイできています。
ただし、時々ラグが発生することもあり。多少の許容は必要。
といった感じです。
ただ、SoftBank Airはモバイル回線サービスである性質上、エリアや環境によって速度が変わるなどの注意点もあるので、下記で詳しく説明していきます!
SoftBank Airの実際の速度ってどれくらい?
ゲームプレイは「Ping」の数値が重要!
まずSoftBank Airのスペック(速度)をテストするのですが、その前に1つ。オンラインゲームの快適性を計るには、下り速度だけでなく「Ping」という数値が非常に重要になります。
Pingは、応答速度を意味する数値です。オンラインゲームで言うとコントローラーで操作をしてからオンライン上のサーバーに内容が反映されて応答が返ってくるまでの時間のことです。
Pingの数値は、小さければ小さいほどサクサク動きます。主観ですが、おおよそPing値の目安は以下のようになるので参考にしましょう。
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
ソフバンクエアを朝から晩までスピードテストをした結果
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り83.6Mbps/上り6.02Mbps/Ping31ms
- 【昼12時】下り45.8Mbps/上り6.89Mbps/Ping28ms
- 【夕方17時】下り98.1Mbps/上り7.38Mbps/Ping29ms
- 【夜20時】下り9.52Mbps/上り7.43Mbps/Ping33ms
まず朝から夕方までは文句なしの速度が出ていますね。
SoftBank Airは夜間に速度低下しやすいので、夜20時になると下り9Mbpsまで下がっていますが、それでも下り9Mbpsも出れば大抵のことは問題なくこなせるレベルです。
Pingは30ms前後と今回はやや高めな印象。他記事のテスト時は20ms台前半も出るくらいなので今日はやや調子悪いみたいです。とはいえ、30msなら全然普通の範囲内ですね。
関連【レビュー検証】SoftBank Airは速度が遅い?評判が割れる理由
【注意】SoftBank Airの速度はエリアによって大きく変わる!
速度に関して1つ大事な注意点があります。
SoftBank Airはモバイル回線サービスなので、地域エリアによって通信品質(速度や安定度)が大きく変わる性質があります。
なのでまず、自分の住所がSoftBank Airのエリア圏内かどうかを必ず確認してください。
エリア情報は、
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261〜962Mbpsの速度が出せるということです。
ちなみに私が上記で速度テストしたエリアは「261Mbps」のエリアです。
結論を言うと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。ゲームはおろか、ネットサーフィンすらストレスが溜まるレベルの可能性があります。
下記の公式サイトで必ずエリアをチェックしておいてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
SoftBank AirでSwitch版スマブラをプレイしてみた
しかも対戦アクションゲームなので、動作のズレや一瞬のラグは致命傷になるゲーム。モバイル回線で大丈夫かな……と思っていましたが、 ほとんど問題なく快適プレイできました。
タイトル表示→マッチングまでの流れはサクサク
スマッシュブラザーズのメニュー画面から「オンライン」を選択すると、早速読み込みの後に対戦相手のマッチングがスタートします。
ロード画面の待ち時間は5〜10秒くらい。光回線でプレイするときと変わらないスムーズさです。
マッチングはCPUと対戦している裏で10~30秒かけて行われますが、こちらの動作や待ち時間も光回線で遊んでいるときと変わらないプレイ感。
朝から晩まで十数回プレイしましたが、ラグや動作の重さはなく、いつでも快適そのものでした。
2~3人対戦は動作サクサク、攻撃や移動の遅延も一切なし
スマッシュブラザーズのオンライン対戦は最大4人で行われますが、2~3人で対戦した状況ではとくに気になる部分はなし。
格闘ゲームなんかだとコマンド入力から攻撃の発生までにラグが出たりしがちなのですが、そういった「重さ」も一切なくサクサクと戦うことができました。
相手を掴んで投げたり、強力な必殺技で場外に飛ばしたりなど、至って快適そのもの。
ゲーム終了後の勝利画面や順位表示もスムーズ。
結局2〜3人プレイでは、SoftBank Airの回線でも全く問題なくサクサクプレイすることができました。
4人対戦プレイだとやや動作が乱れるシーンも(他プレイヤーの回線の遅さが影響している可能性)
唯一やや気になったのは、4人対戦時は動作が重くなる場面もちらほらあったことです。
画面がコマ送りのようにガタガタになったり、操作と画面の動きに若干ズレを感じたりする試合もありました。
とはいえ、4~5回対戦したうち、重さが気になったのは2回程度。
私の環境では速度に問題ないことは先の検証で明白だったので、一緒に対戦している3人の相手プレイヤーの誰かの回線がいまいちだった可能性が高いですね。
アイテム利用→発動はスムーズ、試合は白熱!
アイテムを拾って使う動作も、光回線と変わらずなめらかな動きで行えましたよ。
ステージに大きなギミックが表示され、一気に複数のプレイヤーを攻撃したり。
巨大なビームガンで、派手な演出とともに相手を攻撃したり。
変わった小道具で相手を混乱させたりなど、楽しい試合が展開されました。
最後の切りふだも問題なく発動、相手を一網打尽に
スマブラでは、ステージ上を飛び交う丸い「スマッシュボール」を破壊することで、超必殺技の「最後の切りふだ」を使えます。
素早い動きで飛び交うスマッシュボールを破壊→必殺技を放つ動作も、自分・相手プレイヤーどちらが行った場合もスムーズでした。
派手な演出と高い攻撃力で、試合はさらに白熱!
画質の乱れやガタガタ感もなく、迫力ある戦いを楽しめました。
4人対戦の時だけ数回、動作が重くなるシーンがありましたが、おそらく一緒に対戦している相手側回線の問題だと思っています。
オンライン対戦はこのように相手側の通信レベルも影響してくるわけですが、ひとまずこちら側はどんなときもWiFiの回線で問題なくプレイできるという検証はバッチリできました!
他ゲームの検証まとめ記事はこちら
SoftBank Air回線でスマッシュブラザーズfor3DSをプレイしてみた
続いては、3DS版のスマブラをプレイしてみます。
結論から言うと、スイッチ版に比べて3DS版スマブラは少々不安定になる場面もありました。
キャラクター選択までは順調
プレイ開始からキャラクター選択までの設定では、とくにラグなどを感じることはなかったです。
そもそも相手と戦う場面ではなく、各プレイヤーが数秒考えて使うキャラクターを選択するので、あまりラグなどがあったとしてもわからないかもしれませんね。
メンバーを探すゲームの読み込み部分も、あまり長く待たされることなく、すぐにメンバーの選定が済まされました。
さすがスマブラ、利用者数自体もかなり多いようでマッチングはいつも速いです。
対戦中の操作遅延など、ストレスを感じる場面は少ない
今回の検証では若干動きがもっさりした試合もあったものの、ゲームプレイに支障をきたす=ストレスを感じるほど重大なトラブルはほとんど起こっていません。
操作によるステージの移動、アイテムの使用、相手プレイヤーへの攻撃など、オフライン時や光回線でのオンライン対戦時ととくに違いは感じられなかったですね。
1回だけラグが大きい試合もあった
一切ラグによるストレスを感じられなかったわけではなく、1日遊んでみて1回のみラグが大きい試合がありました。
まともに移動するのも困難なレベルで、ストレスが溜まりました。
SoftBank Airの回線がたまたまその瞬間だけ弱ったのかは分かりません。爆速の光回線で遊んでいてもたまに極端にラグが発生することはあるので、1回のみだとSoftBank Airのせいとは言い難いです。
【番外】本体更新は1分程度で終えられた
スマッシュブラザーズを遊ぼうとした際ちょうど本体更新が必要になったのですが、下り80Mbps出ていたこともあってか、更新作業は1分ほどで終わりました。
遅いインターネット回線だと、データのダウンロードに時間がかかってイライラさせられてしまいますが、SoftBank Airなら心配なしです。
エリア判定を忘れずに!
※今回の検証は、あくまで私のエリア(最大261Mbpsエリア)で計測した結果です。
SoftBank Airはエリアによって速度が大きく変わるので、契約を検討する際には必ず公式サイトで自宅地域がエリア情報に掲載されているかチェックしてください。
スマブラは対戦相手の回線の影響でラグが出やすいゲームといえる
ゲームのオンライン対戦というのは、相手プレイヤーの通信レベルもプレイに影響します。
なので、自分の通信速度が問題なくても、一緒に対戦している誰かが遅い回線を使っていると試合全体が遅くなることがあります。
その点で言うと、スマブラというゲームは老若男女プレイヤー層の幅が非常に広く、子供のプレイヤーも非常に多いです。必然的に、安いWi-Fiやスマホ回線などチープな回線を使っているプレイヤーが多数混在しているゲームです。
そうして貧弱回線のプレイヤーとオンラインで一緒になるとラグが発生しやすくなるため、スマブラは特にラグが出やすいゲームという印象があります(PS4ゲームプレイヤーに比べると、スイッチゲームプレイヤーは回線の質が低い)
なので、オンライン対戦では動作が重くなっても、必ずしも自分の通信速度が遅いことが原因とは限らないということは知っておいた方がいいでしょう。
オンラインゲームをする上で、SoftBank Airの速度が遅い場合に試したい対処法
SoftBank AirはLANケーブルで有線接続も可能
PS4とSoftBank AirはLANケーブルを使った有線接続に対応しています。
一般的には、無線で接続するよりも有線接続した方が速度が(多少は)向上したり安定しやすくなったりします。
ただし、無線Wi-Fiの接続で最初からほとんど問題なく繋がっている場合は、有線にしてもさほど効果は変わりません。
有線接続が推奨されるのは、Airターミナルと接続機器(PS4やPCなど)の間にドアや家具などの障害物がある場合です。
とくに通信速度の速い5G電波は障害物に弱く、回り込みが苦手なので、間に物や壁や床があると電波が届きにくくなります。
そんな時は、有線ケーブルで直接繋げばダイレクトに通信できるのでパフォーマンスはアップするでしょう。
ちなみに、私のように障害物とかなく、Wi-Fi接続ですでに下り50Mbpsとか出る人は、すでに最大限のパフォーマンスが出てるので有線接続してもほとんど変わりません。
多分ですが、どう頑張ってもソフトバンクエアーで下り100Mbpsとかは出ないので、下り70MbpsくらいがソフトバンクエアーのMAXパワーだと感じています。
5G(5GHz帯)で接続する
SoftBank Airは「2G(2.4GHz)」と「5G(5GHz帯)」という2つの周波数帯を使うことができます。これは接続する際に好きな方を選ぶことができます。
両者を比較すると、5Gの方が新しい規格で通信速度が速いです。なので速度有線するなら5Gで接続するようにしましょう。「○○-5G」というSSIDに接続すれば5GHz帯を利用できます。
ただし、5Gは高速な反面、障害物に弱いという弱点があります。Airターミナルと接続機器(今回はiPhone)の間にドアや家具、床や壁などの障害物があると電波が届きにくくなるので注意しましょう。
2Gと5Gの特徴をざっくり比較すると以下の通りです。
2Gと5Gの違い
- 【2G(2.4GHz帯)】
→速度は普通だが、障害物に強く電波も遠くまで届く。しかし周りの機器の電波干渉を受けやすい。 - 【5G(5GHz帯)】
→ 速度は早いが、障害物に弱く通信距離が遠くなったりすると不安定になる。周囲の機器の電波干渉には強い
詳しくは下記記事に書いているので、参考にしてください。
Airターミナルは電波を拾いやすい窓際に設置する
SoftBank Airは外を飛んでいる電波をキャッチして室内に広げているので、Airターミナルの設置場所(置き場所)で電波の拾い具合に差が出たります。
結論を言うと、なるべく窓際にAirターミナルを置きましょう。その方が外の電波をキャッチしやすいです。逆に部屋の奥の方に置いたり、障害物に囲まれた位置に置くと外の電波をうまくキャッチできずに通信が不安定になったりするので移動させましょう。
ただ、厳密に言うとどの位置がベストかは一概に言えないので、自分で一番安定するポイントを探してみるといいです。
【申し込み前に】SoftBank Airの基本情報をおさらい
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず