私は入浴時にタブレットで動画や電子書籍をみるのが至福タイムなのですが、今まではiPadを100円ショップで購入した防水ケースに入れて使っていました。ただ、防水ケース+iPadではケースの傷などで画面が見づらく、誤タップも多いので、とても利便性は良くありません。
そこで悩んだ結果、完全にお風呂専用の安い防水タブレットを導入しようと決めました。
今回選んだのは、auから発売された8インチタブレットの「Qua Tab PX」です。キャリア端末ですがAmazonでも新品や中古で購入でき、SIMカードを入れなくてもWi-Fiで通信可能です。
しばらく使ってみた感想は「大満足」です。Qua Tab PXはお風呂用としてはこれ以上ないタブレットでした。
詳しくレビューしていくので、防水タブレットを探している人はぜひ参考にしてください。
8インチ防水タブレット!Qua Tab PXの外観からチェック!
早速、Qua Tab PXを開封していきます。
Qua Tab PXはとにかくシンプルで、価格の安さが端末デザインや付属品にも現れているように思えました。
Qua Tab PXの外箱は極限までシンプル
Qua Tab PXの外箱はいかにもキャリア端末といったシンプルなもので、文字しか書かれていません。ファーウェイやApple端末のような素材や設計のワクワク感はなし。
本体デザインはシンプル、手触りは正直安っぽい
Qua Tab PXの本体は、非常にシンプルで平均的なデザインです。
Qua Tabにはたくさんのバリエーションがありますが、今回購入したPXは8インチサイズの中型タブレットです。
iPad Pro(写真右)と並べると、細長さがよくわかります。
私が購入したのはホワイトモデルで、本体前面も背面も真っ白です。
購入前に一度auショップで現物を確認しましたが、正直「前面・背面共に安っぽい」という印象でした。
普段使っているのが高額なiPad(レビュー記事はこちら)なせいもあるかもしれませんが、完全にプラスチックな背面や側面の手触りはちょっとがっかりでした。
ただQua Tab PXは価格相場1万円台の安価なタブレットなので、質感を求めるのは酷です。価格を考えれば十分立派と妥協できる水準ですね。
また私はあくまでお風呂用に使う予定なので必要十分です。
ボタンが3つ並んでいて少々戸惑う
Qua Tab PXの本体右側面には、ボタンが3つ並んでいます。
画像の左から順番に「ブルーライトカット」「音量」「電源」ボタンです。
Qua Tab PXを1ヶ月使ってきましたが、今もなお電源を入れようとしてブルーライトカットボタンを押してしまいます。一応電源ボタンには凹みがありますが、手触りでは違いをまったく認識できません。
確認したところ、後継機のQua Tab QZ8では電源ボタンが本体上部に移動していました。私のように、押し間違える人が多かったのかもしれません。
充電端子はmicroUSB、最新型はType-Cに改善済み
Qua Tab PXの充電端子は縦持ち時の本体下部にあり、端子はmicroUSBです。
私は旧規格のmicroUSBを極力使いたくないですが、今回は用途が大幅に限られることもあり購入価格の安さを重視したので妥協しました。
最新の「Qua Tab QZ8」は充電端子がUSB Type-Cなので、そちらを重視する方はQua Tab QZ8を選んだ方がいいですね。
スピーカーの音質は悪い
Qua Tab PXのスピーカーは、本体背面の向かって左上にあります。持ち方によっては指で塞いでしまうので注意ですね。
Qua Tab PXのスピーカーは、iPadなどの高性能端末と比べるとやはり音質が悪いです。音質を求めるならイヤホン必須ですね。
イヤホンジャックは縦持ち時の本体上部にあります。
ただ、浴室の中ではどのみち音が反響するので、スピーカーの音質は別にこだわりはありません。
付属品は一切なし!
Qua Tab PXは、別売りで充電ケーブル等を用意しているキャリア端末だからか、付属品が何もありませんでした。
ファーウェイやAppleの端末なら、充電ケーブルやACアダプターなどの豪華な付属品があるのでちょっと物足りない感はありますね。
microUSBの充電ケーブルとACアダプターは、自分で用意する必要があります。これらは100円ショップでも買えます。
Qua Tab PXのスペック
Qua Tab PXのスペックは、一昔前の仕様(発売されたのが2016年なので、当然ですが…)です。主なスペックは以下の表のとおり。
価格 | 15000円~18000円(執筆時のAmazon価格) |
OS | Android 7.0 |
CPU | Snapdragon 617 |
メモリ | 2GB |
ストレージ容量 | 16GB |
画面 | 8インチ、WUXGA |
カメラ | アウトカメラ:500万画素 インカメラ:500万画素 |
重さ | 310g |
バッテリー容量 | 4800mAh |
Amazon商品ページLG au Qua tab PX LGT31 (ホワイト)
2018年現在からすると全体的にスペックは低いです。CPUやメモリの性能が低いと動作が重くなりがちなので、購入前はちょっと心配でした。
とはいえ実際に使ってみると特に問題も感じません。使いたいように使っていても「動作がギクシャクする」とか「もっさりしている」という感じはしないですね。
流石に最新iPad Proと使い比べると、アプリの起動時間など画面の切り替わりが0.5秒くらい遅い気がしますが、その程度です。
肌身離さず持ち歩いて毎日何時間も使うようなメインタブレットなら高性能な端末を選ぶべきですが、私のように「1日数十分のネットサーフィン」などの軽い用途で使うなら、まったく不自由しません。
Qua Tab PXの1ヶ月間使用レビュー・購入のメリット

1万円程度の端末は正直「安物買いの銭失い」になりがちなのですが、サブタブレットとしてのQua Tab PXはコスパの良い商品でした
やはり防水性能は最高
やはり湯船に浸かりながらネットをするなら、当たり前ですが防水性能最強です。最初は防水ケースに入れれば同じと思っていましたが、やはり生の端末で操作できると快適さが段違いです。
水滴がかかっても誤動作はなく、使い心地は快適そのもの。サイズも大きすぎないので持ち込み・操作がしやすく、画面自体は大きいので動画もはっきり視聴できます。
なお確認したところ、Qua Tab PXは防水であるものの耐熱設計ではなく、「熱湯をかけたり浸けたりしないでください」と公式サイトに記載があります。お風呂で使う際は、お湯に落とさないように注意しましょう。
画面分割機能はお風呂での暇つぶしに最適
Qua Tab PXはAndroid 7.0にアップデートされていて、画面の上下に別のアプリを表示できます。(アップデート前も同様の機能がありましたが、アップデートで対応アプリが増えたとのこと)
2つのアプリの表示領域は自由に変更でき、画面の3分の1をYouTube、残りはブラウザにできるのがとても便利です。
例えば上画像のように、上画面で動画を流しながら下画面のブラウザでブログを読んだりできます。Youtubeなどで音声を流しながらネットサーフィンをするのが捗りますね。
ちなみに、iPadでもアプリの同時表示はできますが「左右分割」になります。Android端末の画面分割機能のように「上画面に動画、下画面にブラウザ」を表示することはできません。
お風呂で使うタブレットには、「ながら作業」を楽しめるQua Tab PXが最適です。
使っていない時のバッテリー持ちが良い
私はQua Tab PXをほぼお風呂でしか使っていないのですが、未使用時のバッテリー消費が少ないので充電があまり減らず助かっています。
一般的なタブレットやスマートフォンだと、使っていなくてもバッテリー消費するので、長くても2~3日に1度は充電が必要になります。
しかしQua Tab PXは、体感的に1日30分程度の使用なら1週間以上はバッテリーが持ってくれます。地味ですが結構嬉しいポイントです。
ボタン一つでブルーライトカット!寝る前の目にも優しい
音量ボタンの下にあるボタンを押すと、即座にブルーライトカット機能が起動して画面が赤っぽくなります。
どうしても就寝時にスマホやタブレットをイジるのがやめられないのですが、Qua Tab PXならボタン一つで目の負担を軽減できます。そんなところも地味に嬉しいですね。
使ってみて感じたQua Tab PXのデメリット
ストレージ容量が少ないので、microSDカードは必須
Qua Tab PXのストレージ容量は16GBしかありません。自分が所有する動画ファイルや音楽ファイルを保存したい場合はmicroSDカードが必須になります。
またシステムデータで5GBも使われているうえにプリインストールアプリが多く、実際に使えるストレージ容量は9GBもありません。
動画配信サービス系のアプリと電子書籍系アプリを合計20個ほど入れただけで、もう残りが3GB程度になってしまいました。
アプリや写真などストレージを使う人はmicroSDを購入しておきましょう。
参考【容量別】Androidスマホで使えるおすすめmicroSDカードランキング
SIMロックがかかっていると格安SIMが使えない
私はWi-Fiでしか通信していませんが、人によっては格安SIMを入れて外出先でも使いたいという人もいると思います。
しかし、Qua Tab PXはあくまで「au端末」なので、基本的にSIMロックがかかっています。SIMロックはauでQua Tab PXを直接購入した人しか解除できません。
そしてQua Tab PXは、au回線の格安SIMで使う場合、SIMロックが解除されていなければいけない仕様です。
なので、Qua Tab PXに格安SIMを入れて使いたい方は、既にSIMロックが解除されているものを選んで購入するよう注意しましょう。
ちなみに、au回線の格安SIMであれば
タブレットは通信速度が遅いと使い物にならないので、格安SIM運用ならUQモバイルを選びましょう。
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