2017年6月、新型のiPad Proがついに登場しましたね。2016年3月にiPad Proの9.7インチモデルが登場してから1年以上に渡り沈黙を続けていましたが、ようやくようやくです。
発売から1ヶ月ほど経ちますが、端末価格が安いWi-Fiモデルでも7万円台と高額、しかもLTEモデルに至っては9万円を超えてしまっています。これでは購入の手も慎重にならざるを得ないと思います。
そこで今回、私が実際にiPad Proの10.5インチモデルを買ってみましたので、実機レビューしてみたいと思います。しかもちゃんと9万円のLTEモデルなのでご安心下さい。
ひとまず1ヶ月近く使ってみての感想は……

下記でじっくり新型iPad Proの感想レビューを書いていきます。購入の手が止まっている人はぜひ参考にしてみて下さい。
新型iPad Pro・外観レビュー
まずは新型iPad Proの外観からレビューしていきます。
新型iPad Proの外箱付属品
こちらが新型iPad Proの外箱です。
外箱のデザインはいつものiPadシリーズといったところで、とくに気になる点はなかったですね。サイズもいつもとそれほど変わらないように思えます。
付属品はいつも通りシンプルですね。
- 本体
- ACアダプター
- USBケーブル
- 説明書
iPadの場合これだけあれば基本的に何もいらないですね。
iPhone 7では外箱を開くといきなり説明書が出てくる仕様になっていて古参のAppleファンが困惑する出来事がありましたが、iPad Proでは今までの仕様に戻っていました。
新型iPad Proを眺めてみる
こちらが新型iPad Proの本体前面です。
9.7インチモデルとデザイン自体は変わらないですが、画面サイズが大きくなっているのは手に取ってみるとはっきりわかりました。
ただ、画面サイズが大きくなったことで使いやすくなったという感じは特にないですね。わずかな差に思えます。反対に使いづらいと感じた場面もありません。
ベゼル画面左右の端のスペースは狭くなっていますが、しばらく使ってみた限りでは使用感が変わっているということもなく、普通に使えていますね。
こちらが指紋認証センサーです。
iPad Airの頃から思っているんですが、私の使い方ではiPhoneよりもiPadの指紋認証センサーの方が反応が良いです。
おそらくiPadはiPhoneに比べて四六時中触っているわけではないため、センサーが汚れにくいなどの理由もあと思います。今回の新型iPad Proの指紋認証も非常に反応が良いので大満足ですね。
スマートフォンの指紋認証センサーは背面にある方が好きですが、iPad Proのような大きなタブレット端末だと前面の方が位置を探す必要がなくて良いように思えますね。
こちらが本体の背面ですね▼
LTEモデルなので、アンテナラインがあります。
背面は触り心地が良いですね。
iPhoneの場合背面をカバーで覆ってしまいますが、iPadは私の場合前面にSmart Coverをつけるだけでむき出しであるため、本来の端末の手触りを感じられます。
続いてはカメラ。
こちらが背面のカメラなんですが……カメラのでっぱりはやっぱりダメですね。
あくまで個人的な意見ですが、仮に旅行にiPadを持って行ったとしてもスマホで撮影するのでiPadのカメラってそんなに使わないんですよ。それなのにこんなにカメラが出っ張って存在感を醸し出しているのは、正直ジャマとしか言いようがないです。
カメラ性能の高さもiPad Proのウリとなってはいますが、カメラを飛び出させてまで性能を高くしなくても良いかな……と思います。
せっかくなのでカメラも使ってみました。
ちなみにこちらが実際にiPad Proで撮影した喫茶店の座席の写真です。わざわざカメラを飛び出させてまで性能を上げているだけあって、きめ細かくきれいに撮れました。
スマホがある私にとってはここまでの性能はカメラ不要ですが、iPadで良く写真を撮る人からすればとても満足度が高いカメラでしょう。
その他、ボタンについても形状や操作感など今までのiPadシリーズと変わりありません。
新型iPad Proをしばらく使ってみた感想
9.7インチのiPad Proより明らかに動作が快適になっている
今すでに9.7インチモデルを持っていて、買い換えるかどうか迷っている人は多いと思います。
私も発表時は「そんなに使い心地変わらないのではないか」と思っていて、発売日前日までは買う気も一切ありませんでした。
たまたま不要なスマホなどを売却したら9.7インチモデルの売却相場と合わせて10.5インチモデルが買える金額になったので、なんとなく購入してみたのですが……



むしろ、なぜ買い換えようと即座に思わなかったのか!?
と自分を疑いたくなるほど、10.5インチの新型はあらゆる作業が快適になりました。
元々持っていたiPad Pro9.7インチモデルにも不満はなかったのですが、明らかに動作が快適化されています。
AirやAir2のような古いiPadを使っている人はもちろんですが、9.7インチモデルを持っている人でも「買い換えて良かった」と心から思えるほどに動作がサクサクになっているんです。
非常に微妙な変化なので説明が難しいんですが、iPadやiPhoneでたまにある「開いた途端アプリが落ちてしまう」現象が全然起こらなかったり、アプリを使っているときなど色々な場面にあるわずかな「間」が感じられなくなっていたりするんですよね。
新型iPad Proは、iPadシリーズを使ったことがない人やAir2以前の古い機種から買い換える人でも「快適に使えるタブレットだな」と感じられるはずです。
しかしそれ以上に、9.7インチモデルのiPad Proを持っていた人はその進化に驚くと思います。
動画再生、ゲームプレイ、音楽の再生、ネットサーフィン、そして電子書籍を見るなど、iPadでできることすべてがただ「できる」だけでなく、「快適にできる」ようになったのが新型iPad Proです。
LTEモデルにした理由と、LTEがついていることに対して思ったこと
今回私は、新型iPad ProをLTEモデルで購入しました。
その理由は、9.7インチのiPad ProをWi-Fiモデルで購入した結果、持ち歩く機会がほとんど訪れなかったからです。
今回はもっと外でも使いたいと考え、どこでも通信できるLTEモデルを購入しました。
しばらくLTEモデルを使ってみた結果としては……無理にLTEモデルを選ぶ必要性は薄いですね。
格安SIMやキャリアでスマホを契約していて特典としてWi-Fiスポットが使えたり、無料Wi-Fiスポットが近くに沢山あったりして困らない場合は、はっきり言ってWi-Fiモデルで十分だとも思いました。
まずiPad ProをApple Storeで買うと、Wi-FiモデルもLTEモデルもSoftBankのWi-Fiスポットを無料で使えるんですよね。
その時点でおそらく、喫茶店などを中心に使うならLTE通信機能が必要になる場面がかなり少なくなります。
あとスマホからのテザリングでもネットにつなげられますし、iPad本体に通信機能がついているメリットは意外と薄いと思いました。
結局ほとんどLTE通信を行っていないんですが、私自身は「いつでも使える」という安心感を買ったと考えているのでとくに後悔などはありません。
LTEモデルを買う場合は、自分の用途や使う場所についてじっくり考えてからにした方が良いですね。LTEモデルは価格が15000円近く高くなってしまいますし……。
まとめ
新型iPad Proは、非常に満足度の高い端末でした。あまり褒めすぎるのも考え物だとは思っているのですが、貶さざるを得ないようながっかりポイントは、新型iPad Proには見当たりません。
でっぱりカメラは置いとくとして、価格については一見高額ですが、実際に使ってみると納得できる快適さでした。
というわけで新型iPad Proの10.5インチモデルの総評ですが、


