iPadシリーズは使い心地抜群で、私もiPad2以降ほぼ毎年買い替えているくらいのファンです。ただiPadシリーズは年々価格が高額化していってるのがややデメリットでもあります。
とくにiPad ProシリーズはApplePencilへ対応するなど便利になりましたが、7万円以上もするという……なかなか気軽に買えない値段です。
そんな中、新登場したiPad(2018年モデル)は3万円台から購入できる安さでありながらApple Pencil対応という、Proにも負けない機能性に進化しています。
今からiPadを買うにあたり、iPad Pro(2017年モデル)にすべきかiPad(2018年モデル)すべきかは悩みどころになるはず。そこで、実際に両方を購入してみた私が実際の使い心地や違いを比較してみました。
先に感想だけ一言いってしまうと、

といった感じですね。
下記で詳しくレビューしていきます!
追記
最新の新型iPad mini 2019年版のレビューも書きました! 最新iPadに興味があればこちらもどうぞ。


2018年モデルのiPadをサクッと開封!
比較に入る前に、サクッと2018年モデルのiPadの本体外観や付属品だけ見せちゃいます。
iPadの外箱は本体の側面の写真が記載されているもので、本体前面が大きく記載されているProシリーズと異なります。
今回はスペースグレイモデルの128GBモデルを購入しました。
本体前面は左右のベゼル(液晶画面外のスペース)が広めに設計されていて、一昔前のiPadといった印象。
ちなみに選んだのはWi-Fiモデルで、
ワイモバイルのポケットWi-Fiは常時高速で、動画を見たりアプリをダウンロードしたりといった作業はストレスフリーでこなせています。
本体背面も非常にシンプルです。
iPadの付属品は、USBケーブルとACアダプターのみです。
とくに他に目立った付属品はありませんが、本体を購入すれば使用に必要な全ては揃っているので問題ないでしょう。
商品情報はこちら↓
iPad(2018年モデル)とiPad Pro(2017年モデル)のスペックの違いを比較!
まず、iPadとiPad Proのスペックを比較してみましょう。
※スマホは横スクロールできます。
iPad | iPad Pro | |
価格(Amazon) | 40600円(32GB) | 70178円(64GB) |
OS | iOS11 | iOS11 |
CPU | A10 | A10X |
ストレージ容量 | 32GB、128GB | 64GB、256GB、512GB |
画面 | 9.7インチ、2,048 x 1,536 | 10.5インチ、2,224 x 1,668 |
カメラ | 8MP | 12MP |
重さ | 469g | 469g(Wi-Fiモデル) |
見ての通り、スペックが全然違いますね。
価格の差がそのままスペック差に現れています。
画面サイズはiPad Proの方が大きい
画面サイズは、iPadの9.7インチに比べて10.5インチのiPad Proの方が大きいです。例えば動画コンテンツをなるべく大きな画面で楽しみたい人は、iPad Proの方が満足度は高いでしょう。
CPU性能はiPad Proの方が高い
iPadに搭載されているCPU「A10」は、iPhone 7シリーズに搭載されていたものです。
iPad Proに搭載されているA10XはiPad ProとApple TV4Kにのみ採用されているCPUで、より新しく性能も高いCPUが搭載されているのはiPad Proとなっています。
CPU性能が必要になるのは、例えばハイスペックなゲームをするときです。ゲームが要求するスペックよりCPU性能が低いと、キャラクターの動きがカクカクしたり遅延したりします。なので3DCGをフル活用するゲームなんかは一定レベル以上のCPU性能が求められます。
とはいえ、iPadのCPUもProに比較して劣るのであって、一般的に見れば決して低いわけではありません。iPad(2018年モデル)のCPU性能が低くて困るような人はそういないでしょう。
iPad(2018年モデル)とiPad Pro(2017年モデル)の使い心地を比較!
左がiPad、右がiPad Proです。
どちらも使い較べてみた結果、2018年版iPadはかなりいい感じに健闘していることがはっきりわかりました。
当然ながら基本的に性能・機能ともにiPad Pro>iPadではあるのですが、おそらくほとんどの人はiPadでも十分満足できます。
具体的に説明しましょう。
本体サイズはiPadの方が少し小さいが、iPadの方が厚い
iPadとiPad Proのサイズを比べてみました。
左がiPad、右がiPad Proです。
見ての通り、本体サイズは縦に1cm程度iPad Proの方が大きいです。Apple公式サイトの比較表によると「1.6cm」の違いがあるとのことです。
本体を重ねてみると、iPad ProよりもiPadの方が一回り程度小さいのがわかりますね。
両者を見比べてみると、底面のスピーカーの配置も若干異なっていました。iPadの方がLightning端子から近い位置にスピーカーが配置されています。
Apple公式サイトで比較してみると、iPad ProはiPadよりも1.4mm薄いとのことでした。実際に較べてみてもわずかにiPadの方が厚みがありました。
持ち運びやすさにおいてサイズのコンパクトさは重要です。わずかな差ではあるものの、iPadの方がコンパクトで持ち運びやすいと言えます。
本体外観の大きな違いはカメラ
iPad ProとiPadを見比べて一番違いが目立ったのは、カメラです。
手前側のiPadはカメラが本体にしっかり内蔵されていますが、iPad Proはカメラが飛び出しています。
私はiPadで写真を撮ることがほとんど無いので、スッキリ収まったiPadのカメラのほうが気に入っています。iPad Proは床に置くときなどカメラが傷ついてしまわないか心配で心配で…。
CPU性能の違いによる使用感の差は、とくに感じられなかった
CPU性能については前述しましたが、iPadの方がProに劣るとはいえ体感的に気になるレベルではありません。実際に私もiPadを使っていてCPU性能の至らなさを感じた場面は一切ありませんでした。
参考までに私がよく使うのは、
- ネットサーフィン
- お絵かきアプリ
- 動画再生
- 電子書籍の閲覧
といったアプリですが、全く問題なく快適に使えます。
もしCPU性能で不満が出るとすれば、例えばハイスペックゲームのプレイや、高度な動画編集、音楽編集ソフトを使ったりするときでしょうか。
ただ、そうした高度な作業は普通はパソコンで行うのでiPadを使う人は少ないでしょう。なので、やはりCPU性能の差はほとんどの人は気にしなくてOKです。
画面のクオリティはiPad Proの方が間違いなく高い
写真に撮ってもよくわからなかったので実際に家電量販店などで確認して欲しいのですが、iPad Proの方が画面は綺麗です。
と言っても「iPadは画面が綺麗ではない」というわけではありません。おそらくiPadで満足できない人は相当のマニアだけです。印象ではiPadは100点満点中90点、iPad Proは100点の液晶画面です。
また画面サイズもiPad Proの方が大きいので、映画などのコンテンツを楽しむ際の満足度はiPad Proの方が高いです。
写真や動画を見る時に、より発色が良い綺麗な状態で楽しめるのはiPad Proです。しかし3~4万円の価格差を出してまでiPad Proを選ぶべきかと言われると……って感じです。
Apple PencilはiPadでも問題なく使える
iPadは2018年モデルでついに、(今まではPro限定の周辺機器だった)Apple Pencilに対応しました。
私はApple Pencilで絵を描くなどの細かい操作をほとんどしません。主にネットサーフィン時の操作などに使っていますが、iPadでも十分快適な操作ができました(Proとの差はとくに感じられず)。
軽い用途なら、iPad+Apple Pencilの組み合わせでも十分満足できるでしょう。
スピーカーの数が違い、iPadは本体の片側からしか音が聞こえない
iPad ProとiPadを比較して最も大きな差が感じられたのは「音」です。
iPad Proは本体上部と本体背面にスピーカーが搭載されていますが、iPadは本体底面のみです。
見ての通り、iPadの本体上部にはスピーカーがありません。
スピーカーが片側にしかないので、本体を横向きにして動画を見ているとiPadでは片側からしか音が聞こえません。これがややイマイチ。
音質が悪いわけでは決してないものの、iPad Proの「良すぎる」スピーカーと比較するとどうしても残念に思えてしまいます。
注意!iPadはSmart Keyboardに非対応
iPadはSmart Keyboard非対応です。iPad ProはSmart Keyboardに対応しています。
ただしiPadでもBluetoothキーボードなら使用できるので、ただキーボードを外付けしてOfficeファイル等を編集したいだけなら無理にiPad Proを選ぶ必要はありません。
iPad(2018年モデル)を選ぶメリットは安さ!
できることそのものはこれまでに発売されたiPadシリーズと変わりません。やはり価格が安いのがiPadを選ぶメリットです。
iPad Proは、Wi-Fiモデル64GBモデルの最も安い機種でも定価69800円と高額です(記事執筆時点のAmazon価格↓)
しかしiPadなら37800円。概ね半額という安さです。
Androidタブレットでも、iPadクラスの性能を持つ機種は高額になってしまいがちです。例えばファーウェイのMediaPad M5 Proは、Amazonでは59184円で販売されています。
そう考えると、やはり2018年モデルのiPadのコスパの良さは強すぎるメリットですね。
iPad(2018年モデル)の気をつけたいデメリットは2つ



あえてProから乗り換える必要はない
私はどうしても使い心地が気になったので、iPad Proを持っていながらもiPadを購入しました。
しかし既にiPad Proを持っている人なら、あえてiPadに乗り換える必要は一切ありません。性能はiPad Proの方が高く、iPadに劣る部分は皆無です。
強いて言えば本体サイズが小さくなるので、カバンに入れる際により持ち運びやすい程度です。iPad Proを持っているなら、新型のProが出るまでそのままiPad Proを使い続けましょう。
使っていて一番気になった違いはスピーカー
ここまでに細かい違いをいくつも挙げましたが、一番性能面で差があると感じたのはスピーカーでした。
私はiPadで音楽を聴いたり動画を見たりする機会が多く、今回の2018年版iPadだと「やはりProの方が音は良かった」と感じます。
iPadの主な用途がYouTubeやNetflixなどでの動画再生やAppleMusic等での音楽再生なら、iPad Proを選んだほうが満足度は圧倒的に高くなります。
まとめ
iPad ProとiPadを較べてみるとあまり使い心地に差はなく、今から購入するならiPadでもまったく問題ないと感じました。唯一大きな差があったのはスピーカーです。
ただ、そこまでのこだわりを捨てればiPad2018年モデルの方が半額近く安いので、一般目線でおすすめするならやはりiPadの方になるでしょう。
▼iPad(2018年モデル)詳細はこちら▼
▼iPad Pro(2017年モデル)詳細はこちら▼


追記
最新の新型iPad mini 2019年版のレビューも書きました! 最新iPadに興味があればこちらもどうぞ。

