ソフトバンクの”置くだけWi-Fi”「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は、工事不要でコンセントに挿して電源ONするだけでインターネットが使えるようになるという超お手軽なネット回線です。
ただめちゃくちゃ便利な反面、モバイル回線を使ったWi-Fiサービスなので利用可能なエリアが限られるのがややツラいところ。
しかもSoftBank Airの電波はかなり敏感で、地域どころか町内の1丁目で使えるのに2丁目で使えなかったりするくらい”徒歩レベルの差”でもエリア判定が変わるのです。
そのため、SoftBank Airを契約する際には自宅のエリア確認が必須です。
この記事では、SoftBank Airのエリア確認方法から、もしエリア外だった場合の対策まで紹介していきます。
ひとまず、下記の公式サイトにて「住所別下り最大速度情報」のページを開いておきましょう。
必ず契約前に!自宅がSoftBank Airの対象エリア内か「住所別下り最大速度情報」を確認しよう
初めてSoftBank Air(ソフトバンクエアー)を利用する人はもちろん、SoftBank Airを持って引っ越す人も必ずエリア確認を行いましょう。(引越し先がエリア外のケースもあります)。
まずは公式サイト内の、「住所別下り最大速度情報」というページを開きます。
全国の都道府県、地区が並んでいるので、自宅など利用予定の場所を選択します。
例えば「関東甲信」→「東京」→「千代田区」を選ぶと、さらに細かい町内エリアにまで分かれます。
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度です。
つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261〜962Mbpsの速度が出せるということです。
SoftBank Airはエリアによって通信速度が違う
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は現状、最新のAirターミナル4で最大962Mbpsまで高速化していますが、エリアによっては261Mbps〜962Mbpsまでと様々です。
Airターミナルのスペックによって最大速度が変わり
- Airターミナル2:最大261Mbps
- Airターミナル3:最大350Mbps
- Airターミナル4:最大481Mbps(一部エリアで962Mbps)
となっています。
新規契約するなら最新のAirターミナル4になると思うので、基本は最大481Mbpsのスペックを引き出せるでしょう。
ただ、例えば下記のようにエリアによって最大速度は変わってくるので、自分のエリアを確認しておきましょう。
一つ注意点として、この最大速度というのは”理論上可能な数値”なので、実際にこの速度が出るわけではありません。分かりやすい「潜在的なスペック数値」みたいなものです。
ちなみに、私は現在仙台の「最大261Mbps」に入るエリアでSoftBank Airを使っています。参考までにうちの環境でSoftBank Airの実際の通信速度をテストしてみると、
- 5G:下り51.2Mbps
- 2G:下り31.6Mbps
というなかなか優秀な速度結果が出ています。
ネットサーフィンはもちろん、YouTubeやNetflixで動画を観たり、PS4やニンテンドースイッチでオンラインゲームも快適にできています。動画やゲームのプレイ感に関しては詳しい検証もしたので、下記の関連記事を参考にしてください。
ひとまず、この「住所別下り最大速度情報」に載っているエリア(=つまり最大261Mbpsはでるエリア)であれば問題ありません。
詳しい検証記事はこちら
対象エリアに載っていない「エリア外」の地域は通信速度がダダ下がる
この「住所別下り最大速度情報」に載っていないエリアは、
- SoftBank Airが使えない(電波圏外)
- 使えるが、最大速度が481Mbpsも出せない
のどちらかになります。
公式サイトの「住所別下り最大速度情報」に載っていないと100%使えないわけではありません。さすがに日本全国全ての住所は載せられないので、公式サイトに掲載されているのは最大261~481Mbps以上が出る主要地域になります。
自分の住所が載っていないけど使えるか知りたい場合は、公式サイトにてチャット相談ができるのでそこで聞いてみましょう。
公式チャット
(画面右の「チャットで質問する」を押せば、メッセージウィンドウが開きます)
ただし、最大速度情報に載っていないエリアでもSoftBank Airが使えるエリアはありますが、その場合は通信速度がめちゃくちゃ下がります。
SoftBank Air提供エリアで、上記に記載のない地域は、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsを提供しております。
正直、これほど最大速度が下がると快適に使えるか不安なところ……。
ネットサーフィンくらいなら問題ないですが、動画見たりとかゲームやりたいような人はこの地域だと厳しいかもしれません。
ただ後述しますがSoftBank Airのエリア判定は正直精度があいまいな部分があり、使えるはずのエリアで上手く繋がらなかったり、逆にエリア判定では弾かれたエリアで問題なく使えたり……という口コミも多々溢れています。
なので、実際のところは使ってみないと何とも言えません。
もし速度が出ない場合、SoftBank Airは8日以内なら無料キャンセル可能!
もし万が一、契約してしまってから速度が全然出ないことが判明した場合、SoftBank Airは契約日から8日以内なら無料で契約解除が可能です。
これはWi-Fiのような通信サービスにおいて国が定めているルールなので安心しましょう。
なので、もし使ってみて速度が出ないようであれば、8日以内に無料キャンセルすれば大丈夫です。
自宅がエリア対象外で契約できない場合、実家や身内の家名義で契約することも可能
自宅の住所がSoftBank Air(ソフトバンクエアー)の提供エリア圏外に判定されると、「残念ながら圏外ですね」と契約させてもらえないことがあります。
ただSoftBank Airのエリア判定は精度が若干アレなので、「近所の友人宅や祖父の家では使えているのに、何でうちだけエリア外に判定されるんだ!おかしい!」といったことも起こり得ます。
そんな納得いかない時の対策として、『自分以外の家の名義で契約し、契約後に自宅に住所変更する』という方法があります。
SoftBank Airの契約は自宅名義でなくてもOKです。なので例えば実家の住所で契約したり、身内や近しい人の誰かの住所名義を借りて契約を済ませ、その後に住所変更で自宅を登録しなおせばOKです。
住所変更の手続きについては、下記記事にまとめていますので参考に。
参考記事SoftBank Airは引越し先で使える?住所変更の手順・注意点まとめ【ソフトバンクエアー】
それで自宅で使ってみてやっぱりダメだったら、契約日から8日以内に無料で契約解除しましょう。
SoftBank Airの電波はエリア内でも周辺の通信環境で大きく変わるので注意!
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)が快適に使えない(あるいは全く使えない)というのは、エリアの問題を除くと大体以下2つの原因によります。
- 基地局が遠い
- 周辺に障害物が多い
そもそも基地局が遠くて電波が届きにくい場合はエリア判定で概ね弾かれるので分かりやすいですが、意外なほど落とし穴になるのが周辺の障害物です。
SoftBank Airはスマホと同じモバイル電波を使ったWi-Fiなので、スマホと同じように場所によって電波が弱まったり圏外になったりするわけです。
エリア判定が○なのに速度が遅かったり電波が弱いのは、電波が障害物に邪魔されている可能性が大です。
地下や高層階の建物周辺は電波が届きにくい
地下へ潜れば電波が弱くなったり圏外になったりしますし、周囲に高層ビルなどが立ち並んでいるような場所だと電波が弱まります。また地方だと山間部は繋がりにくいですね。
そもそもモバイル電波は屋内に弱い習性があるので、屋内で使うにしても壁の内の内にいくほど電波をキャッチしづらくなります。
SoftBank Air(Airターミナル)はできるだけ壁際に設置しよう
外を飛んでる電波を少しでもキャッチしやすいように、SoftBank Air(Airターミナル)は壁際の高い位置に設置するようにしましょう。
できれば屋内で最も電波が入りやすい場所を色々試してみるのが良いね。なるべく障害物が前にない窓の近辺に設置することを推奨します。
(Airターミナルの大きさはティッシュ箱くらいです↓)
先にも言いましたがモバイル回線はもともと屋内に弱いので、戸建なんかだと壁を2枚3枚またいだ別室だと電波が弱くなったりします。例えば1階にAirターミナルを置くと、2階の離れた部屋には届きにくいなど。そのあたりは最も良い位置を探すしかありません。
実際に設置すれば分かりますが、”たったこれだけのこと”でも通信速度の快適さに結構差がでますよ。すでにSoftBank Airを使っていて速度が遅いと感じている人も、いちど最適な設置場所を探してみて下さい。
参考記事SoftBank AirのAirターミナルは置き場所で速度が変わる?どこに置くのがベストか
同じエリア内のユーザー数でもSoftBank Airの回線速度は変化する
この辺りもスマホと同じです。同じ回線を使うエリア内にSoftBank Airユーザーが多くいれば回線が混雑しやすくなるので速度が低下しやすくなります。逆に利用者が少なくて回線が空いていれば、それだけ快適に使えます。
SoftBank側もユーザー数が特定エリアに偏らないように均一化の対策を取っているようですが、正直なところは分かりません。
本当はエリア内なのに「エリア外です」と言われるケースは、こうした裏事情があるのかもしれません
エリア内にどれほど利用者が混雑しているのかなんて契約者側がわかるわけないですし、本当にSoftBank Airは実際に使ってみないと分からないのが現状ですね。
ほんと、SoftBank Airは人によって使い心地が全然変わってくるのです。
参考記事【制限】SoftBank Airは通信速度が遅い?口コミ評判が割れる理由
【申し込み前に】SoftBank Airの基本情報をチェック
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず