SoftBank Airの回線でオンラインゲームがちゃんとプレイできるか検証するシリーズ。今回はPS4の人気FPSゲーム「Apex Legends」を実際にプレイして検証したいと思います。
Apex Legendsは、リアルタイムで大勢のプレイヤーと共に戦うハイスペゲーム。それなりの処理速度が必要とされますが、SoftBank Airのような工事不要のモバイル回線Wi-Fiでも快適にプレイできるでしょうか?
結論から言いますと、
私の環境下ではSoftBank AirでApex Legendsは快適にプレイできています。
下記で詳しく書きますが、オンライン対戦まで至ってサクサクプレイできていて、回線の遅さや重さを感じるシーンは一度もありません。
ただ、SoftBank Airはモバイル回線サービスである性質上、エリアや環境によって速度が変わるなどの注意点もあるので、下記で詳しく説明していきます!
SoftBank Airのスペックをチェック!通信速度を計測してみた
ゲームプレイは「Ping」の数値が重要!
まずSoftBank Airのスペック(速度)をテストするのですが、その前に1つ。オンラインゲームの快適性を計るには、下り速度だけでなく「Ping」という数値が非常に重要になります。
Pingは、応答速度を意味する数値です。オンラインゲームで言うとコントローラーで操作をしてからオンライン上のサーバーに内容が反映されて応答が返ってくるまでの時間のことです。
Pingの数値は、小さければ小さいほどサクサク動きます。主観ですが、おおよそPing値の目安は以下のようになるので参考にしましょう。
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
参考SoftBank AirのPing値(応答速度)ってどれくらい?実際に測定してみた【PS4・スイッチのゲーム使用感など】
ソフバンクエアーを朝から晩までスピードテストをした結果
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】:下り71.8Mbps/上り9.67Mbps/Ping28ms
- 【昼12時】:下り85.0Mbps/上り9.01Mbps/Ping29ms
- 【夕方17時】:下り68.1Mbps/上り7.67Mbps/Ping29ms
- 【夜20時】:下り8.13Mbps/上り8.09Mbps/Ping28ms
ご覧の通り、朝から夕方までは十分すぎる速度が出ています。下り100Mbps以上でる光回線に比べるとやはり劣りますが、下り数十Mbpsも出ればネットを使う上では問題ないですし体感的な違いは気にならないレベルです。
SoftBank Airは夜間から(大体20時くらいから)速度低下しやすいので、夜20時になると下り9Mbpsまで下がっていますが、それでも下り9Mbpsも出れば大抵のことは問題なくこなせるレベルです。
- 朝〜夕方:下り40Mbps〜80Mbps
- 夜:下り8Mbps〜15Mbps
程度になることがほとんどです。
Pingは30ms前後と今回はやや高めな印象。他記事のテスト時は20ms台前半も出るくらいなので今日はやや調子悪いみたいです。とはいえ、30msなら全然普通の範囲内ですね。
関連【レビュー検証】SoftBank Airは速度が遅い?評判が割れる理由
【注意】SoftBank Airの速度はエリアによって大きく変わる!
速度に関して1つ大事な注意点があります。
SoftBank Airはモバイル回線サービスなので、地域エリアによって通信品質(速度や安定度)が大きく変わる性質があります。
なのでまず、自分の住所がSoftBank Airのエリア圏内かどうかを必ず確認してください。
エリア情報は、
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261〜962Mbpsの速度が出せるということです。ちなみに私が上記で速度テストしたエリアは「261Mbps」のエリアです。
結論を言うと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。ゲームはおろか、ネットサーフィンすらストレスが溜まるレベルの可能性があります。
下記の公式サイトで必ずエリアをチェックしておいてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
SoftBank AirでPS4「Apex Legends」を実際にプレイしてみた
PS4のApex Legendsを、SoftBank Air回線で実際にプレイしてみました。
下記で細かく書いていきますが、
最初に言った通りざっくり結論をまとめると、いたって快適にプレイできました。
回線が不安定になったり、ラグや画面のガタつきなどのストレスはなく、スムーズ滑らかに動いてくれます。
イベントムービーの動きはなめらか
ゲームの初回プレイ開始直後は長めのチュートリアルが行われるApex Legendsですが、イベントムービーのキャラクターの動きはなめらか。ガタついたり途切れることはありません。
快適なプレイ環境で、しっかりゲームプレイのための準備を整えられます。
ゲームモード選択・マッチング~プレイ開始までの読み込みもスムーズ
Apex Legendsには様々なゲームモードがあり、中には期間限定のものもあります。
モード選択ボタンを押せばすぐに切り替わり、マッチングを開始できました。
マッチングでは数十人のプレイヤーが集まりますが、プレイヤー人数が多い夜間なら20~30秒程度で完了しました。
(朝は人数が少ないので、マッチングに失敗することも)
ゲーム開始までのロードは十数秒で読み込みを完了できています。
光回線でプレイしている時と体感的にはほとんど何も変わりません。
Apex Legendsではゲーム開始前に3人のチームが組まれ、各自好きなキャラクターを選択可能。
各プレイヤーが選択すればすぐに選択が反映、ゲームの準備をサクサク整えていけました。
ステージへの降下やマップ表示もサクサク動作
Apex LegendsではPUBGやフォートナイトのように空からマップ状の好きな部分へ降下でき、3人チームのいずれか1人が降下場所を決める「ジャンプマスター」に自動で選ばれます。
ジャンプマスターとして降下場所を選択・落下していく操作はスムーズにこなすことができました。
他のプレイヤーがジャンプマスターになっている時も、他の人の操作がしっかり即座に反映・降下を始めました。
移動シーンや攻撃シーンもラグの発生はなく、動きはスムーズ
ステージへ降下してからは自由に移動できますが、動きはスムーズで滑らかです。コントローラー操作がズレてストレスを感じる場面はありませんでした。
大勢の人がリアルタイムでプレイするオンラインゲームなので、おそらくどんな回線状況でも快適に遊べるようゲーム自体もしっかり調整されていると思われます。
Apex Legendsはチーム戦で、アイテムを見つけたら仲間のプレイヤーにシグナルを送って知らせるシステムがあります。
もちろんシグナルを送った瞬間に、ゲーム内の仲間プレイヤーに通知が送られました。
武器を拾って様々な敵と戦う攻撃動作もラグの発生やガタつきはなく、スムーズにこなせます。
ただしリリースから1年経過した人気ゲームなので他プレイヤーが強く、今回の検証中はまともに攻撃を当てることができませんでした…。
ゲーム開始時に選んだキャラクターごとに専用のスキルがあるApex Legends。
L1+R1ボタンを押したらすぐに、スキルが発動しました。
リアルタイム対戦ゲームなのでズレがあるとゲームプレイに支障が出ますが、終始滑らかな動きでラグを感じるシーンは一切ありませんでした。
グレネード投げの動作もスムーズです。
他プレイヤーの動きも遅延なく表示された
仲間プレイヤーが倒されたら、画面左下に「バナー回収待ち」の表示が現れました。
Apex Legendsでは一定時間内に仲間のバナーを回収・リスポーン装置を使えば復帰させられます。即座に仲間のプレイ状況を確認できるのは大助かり。
自分が倒された際に表示される、倒した相手視点でのプレイ映像もラグ無しでなめらかな映像として表示されていました。
敗北画面→プレイ結果表示もスムーズ。
あらゆるシーンにおいてストレスなく快適にプレイすることができました
PS4のFPSゲームはハイスペ要求されるので工事なしWi-Fiだと少し心配でしたが、いい意味で予想は裏切られストレスフリーにプレイできました。
他のゲームについての検証まとめはこちら
PS4でオンラインゲームをする上で、SoftBank Airの速度が遅い場合に試したい対処法
SoftBank AirはLANケーブルで有線接続も可能
PS4とSoftBank AirはLANケーブルを使った有線接続に対応しています。
一般的には、無線で接続するよりも有線接続した方が速度が(多少は)向上したり安定しやすくなったりします。
ただし、無線Wi-Fiの接続で最初からほとんど問題なく繋がっている場合は、有線にしてもさほど効果は変わりません。
有線接続が推奨されるのは、Airターミナルと接続機器(PS4やPCなど)の間にドアや家具などの障害物がある場合です。
とくに通信速度の速い5G電波は障害物に弱く、回り込みが苦手なので、間に物や壁や床があると電波が届きにくくなります。
そんな時は、有線ケーブルで直接繋げばダイレクトに通信できるのでパフォーマンスはアップするでしょう。
ちなみに、私のように障害物とかなく、Wi-Fi接続ですでに下り50Mbpsとか出る人は、すでに最大限のパフォーマンスが出てるので有線接続してもほとんど変わりません。
多分ですが、どう頑張ってもソフトバンクエアーで下り100Mbpsとかは出ないので、下り70MbpsくらいがソフトバンクエアーのMAXパワーだと感じています。
5G(5GHz帯)で接続する
SoftBank Airは「2G(2.4GHz)」と「5G(5GHz帯)」という2つの周波数帯を使うことができます。これは接続する際に好きな方を選ぶことができます。
両者を比較すると、5Gの方が新しい規格で通信速度が速いです。なので速度有線するなら5Gで接続するようにしましょう。「○○-5G」というSSIDに接続すれば5GHz帯を利用できます。
ただし、5Gは高速な反面、障害物に弱いという弱点があります。Airターミナルと接続機器(今回はiPhone)の間にドアや家具、床や壁などの障害物があると電波が届きにくくなるので注意しましょう。
2Gと5Gの特徴をざっくり比較すると以下の通りです。
2Gと5Gの違い
- 【2G(2.4GHz帯)】
→速度は普通だが、障害物に強く電波も遠くまで届く。しかし周りの機器の電波干渉を受けやすい。 - 【5G(5GHz帯)】
→ 速度は早いが、障害物に弱く通信距離が遠くなったりすると不安定になる。周囲の機器の電波干渉には強い
詳しくは下記記事に書いているので、参考にしてください。
Airターミナルは電波を拾いやすい窓際に設置する
SoftBank Airは外を飛んでいる電波をキャッチして室内に広げているので、Airターミナルの設置場所(置き場所)で電波の拾い具合に差が出たります。
結論を言うと、なるべく窓際にAirターミナルを置きましょう。その方が外の電波をキャッチしやすいです。逆に部屋の奥の方に置いたり、障害物に囲まれた位置に置くと外の電波をうまくキャッチできずに通信が不安定になったりするので移動させましょう。
ただ、厳密に言うとどの位置がベストかは一概に言えないので、自分で一番安定するポイントを探してみるといいです。
【申し込み前に】SoftBank Airの基本情報をおさらい
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず