ソフトバンクの「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」は”置くだけWi-Fi”と称され、工事不要でコンセントにつなぐだけで即ネットが使える手軽さが最大のメリットです。
私自身、手軽さというメリットに惹かれて契約したわけですが、モバイル回線を利用したWi-Fiサービスとあって通信速度は光回線に劣るという点で、
SoftBank Airの速度で動画がちゃんと観れるか?
という点だけちょっと心配でした。
予想より良い結果だったので先に結論を言ってしまいますが、
SoftBank AirでもAmazonプライムビデオは基本的に高画質で視聴可能でした。
下記で詳しく検証結果をレビューしていきます。
SoftBank Airの実際の通信速度はどれくらい?|時間帯ごとの速度テスト結果
Amazonプライムビデオの視聴検証に入る前に、実際にSoftBank Air(ソフトバンクエアー)ってどの程度の通信速度なの? という点を確認しておきましょう。
SoftBank Airは光回線とは違い、スマホなどと同じモバイル回線を利用したWi-Fiサービスとあって速度面に不安がある人が圧倒的に多いでしょう。
ただ実際に私のSoftBank Airで計測してみると、意外なほど好調な結果がでました。
時間帯ごとの速度テスト結果
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】:下り55.5Mbps/上り7.56Mbps/Ping22ms
- 【昼12時】:下り29.4Mbps/上り8.20Mbps/Ping21ms
- 【夕方17時】:下り51.7Mbps/上り7.03Mbps/Ping22ms
- 【夜20時】:下り9.59Mbps/上り7.09Mbps/Ping23ms
1日通して全体的にさほど問題ない速度が出ましたが、この日は普段より数値的には不調ですね。
YouTubeを検証した時(「SoftBank AirでYoutubeは快適に観れるか検証したみた!」)は夜間でも30Mbpsくらい出たので、SoftBank Airは日によっても結構速度が(数値上では)上下することを実感します。
とはいえ、このくらいの速度が出せればネットや動画再生は全く問題ないレベルです。
夜20時の速度がガクッと下がっていますが、もともとSoftBank Airは最も回線が混雑する夜間は速度低下しやすいので、夜は下り6〜10Mbpsくらいまで速度制限されることが多いです。
速度制限と言っても、WiMAXやポケットWi-Fiのように下り1Mbps以下まで制限されることに比べたら、制限されても下り10Mbps弱まで出せるのはかなり緩いです。なので、
夜間でも動画視聴やゲームなど特に問題なくできていますよ。
関連記事【レビュー検証】SoftBank Airは速度が遅い?評判が割れる理由
【注意】SoftBank Airの速度はエリアによって大きく変わる!
ただ注意点があります。
SoftBank Airはモバイル回線サービスなので、地域エリアによって通信品質(速度や安定度)が大きく変わる性質があります。
上記の速度結果は、あくまで私のエリアでの速度なので、あなたのエリアで同レベルの速度が出るかはわかりません。
なのでまず、自分の住所がSoftBank Airのエリア圏内かどうかを必ず確認してください。
エリア情報は、
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度です。つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261Mbps(※)の速度が出せるということです。
逆に、ここに掲載されていないエリアでは、最大速度が、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbps(※)にまで落ちることが公式に明記されています。
結論を言うと、このエリアに載っていない市町村に住んでいる場合はSoftBank Airは諦めた方がいいです。動画はおろか、ネットサーフィンすらストレスが溜まるレベルの可能性があります。
下記の公式サイトで必ずエリアをチェックしておいてください。
参考記事SoftBank Airのエリアを確認する方法。自宅が対象エリア外の対策まで
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)でAmazonプライムビデオを1日かけて視聴|概ねHD画質以上での視聴が可能!
Amazonプライムビデオは、結構良さげな新作も随時追加されていくし、海外ドラマも豊富に揃っているので重宝しています。あと、何気にドキュメンタリー番組やプライム独自のお笑い番組も面白いです。
Amazonプライム会員になれば使い放題なので、会員になっておけば暇しません。
公式サイト:Amazonプライム会員になると何ができるのですか?
さて、実際の検証に入りましょう。
Amazonプライムビデオは、回線接続状況によって常に画質が変化するシステムが採用されています。画面に画質情報が出るので確認しやすいです。
基本的にHD以上なら画面はかなり綺麗です。HDにならなかった場合は、高画質なスマホや大画面のテレビなどでコンテンツを楽しむ際に、画面がちょっとぼやけた感じになります。
今回の検証は、
- 画質がHD以上なら「満足」
- HDにならなければ「悪い」
という判断基準を設定しておきます。
Amazonプライムビデオ視聴に必要な速度は「HDの4倍綺麗なHDR画質で」15Mbps以上
Amazonプライムビデオは必要速度について公式の情報が少ないですが、「HDR画質では15Mbps以上」の速度が必要とあります。
HDR画質はHDの4倍綺麗な画質ですが、実際のところHDR画質の動画コンテンツはまだほとんどラインナップにありません。概ねほとんどの動画がHD〜フルHD画質の範囲です。なのでHDR画質については特に言及しません。フルHDが実質の最高画質として語ります。
ちなみに他社サービスの必要速度を参考にすると、NetflixはHD画質の動画を見るのに5Mbps以上必要と公式に明記されているので、同じ基準をAmazonプライムビデオに適用すると、速度テストの数値でいえばHD画質なら問題なく観れそうな予想ですね。
【視聴結果】朝〜夜まで概ねHD画質での再生が可能!
まず朝の時間帯に視聴してみた結果、HD画質で動画を再生できました。
読み込みもスムーズで、動画一覧の各動画のサムネイル画像(動画内容を紹介する画像1枚)もすぐに表示されました。
続いて昼の時間帯。
お昼12時台はさらに結果が好調で、フルHD画質での再生が可能でした。
画面には「HD 1080p」と表示されています。
1080pはフルHDであることを意味しています。
夕方は、最初はHD画質で動画が再生されました。
しかし、再生開始から30秒ほど経ったタイミングで、画質が自動的にフルHDに切り替わりました。
「HD(高画質)」→「HD 1080p」へ。
夕方くらいになると少しずつ回線が混み始めるころですが、それでもフルHD画質で再生できるのは優秀ですね。今のところ、予想していたよりかなり好調な結果です。
しかし……夜の時間帯はさすがに不安定に。
一応、基本的にはHD画質で再生することができたのですが、
時折、HD未満の画質に下がってしまうことも……
時間表示の横、画質の文字の部分が消灯してグレーになっていますね。
私はスマホで視聴することが多いので、HD未満になっても極端にクオリティが下がる感じはなく「ちょっと画面がぼやけてるな」程度の体感です。
タブレットやテレビなど大画面で視聴すると、もう少し劣化感を感じるかもしれません。
【総評まとめ】概ねHD画質以上で問題なく視聴できる
私は毎日のようにAmazonプライムビデオを使っていますが、今回の検証通り、ほぼほぼHD画質以上で動画コンテンツが再生できています。というか、フルHDで観れる時間も多いですね。
唯一、フルHDがキツいのが夜の時間。たまにHD未満に落ちることもありますが、まぁ大体はHD画質で観れます。
HD画質が出せれば体感的には十分に綺麗なので、結論として
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)でAmazonプライムビデオは快適に視聴可能
という結果になりました。
エリア判定を忘れずに!
この検証は、あくまで私のエリア(最大261Mbpsエリア)で計測した結果です。
SoftBank Airはエリアによって速度が大きく変わるので、契約を検討する際には必ず公式サイトで自宅地域がエリア情報に掲載されているかチェックしてください。
【ちなみに】SoftBank Airを有線接続するとパフォーマンスはアップするか?
SoftBank AirはLANケーブルで有線接続ができる
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は、LANケーブルを直接繋ぐことで「有線接続」することもできます。
一般的には、無線Wi-Fiで電波をキャッチするよりも、有線で直接繋いで通信する速度向上・安定が見込めます。
LANポートは1Gbpsまでに対応。
プライムビデオはパソコンで視聴する人も多いと思うので、有線接続で通信速度(視聴の快適さ)が変化するかも検証してみました。
有線接続で視聴しても再生状況はほぼ変わらなかった
結論から言うと、有線接続しても無線Wi-Fiのクオリティとほぼ変わりませんでした。朝から晩まで基本的にHD画質。夜はたまにHD未満になることも……といった感じですね。
一応有線での速度テストもしてみましたが、この日はさほどWi-Fi速度と大差ありませんでした。
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】:下り57.3Mbps/上り7.58Mbps/Ping25ms
- 【昼12時】:下り44.9Mbps/上り7.76Mbps/Ping25ms
- 【夕方17時】:下り33.9Mbps/上り3.55Mbps/Ping25ms
- 【夜20時】:下り9.62Mbps・上りは6.96Mbps/Ping30ms
有線接続は速度テストでは向上することも多いのですが、この日はさほど変わらず。応答速度(Ping)が若干向上しているくらいですね。Pingが重要なオンラインゲームプレイなら有線接続する価値はあります。
参考記事有線必須!SoftBank AirでオンラインゲームやPS4はできる?【ネトゲ】
一応の補足説明ですが、SoftBank Airの通信は、
- 【外の電波】→(無線)→【SoftBank Air】→(無線/有線)→【接続デバイス(PCやスマホなど)
という順番でつながっていきます。
有線接続はこのうち【SoftBank Air → 接続機器(PCやスマホなど)】の間の通信を安定させるのに役立つもので、
最初のキャッチである【外の電波】→【SoftBank Air】の通信を向上させるわけではありません。
なので、エリアの問題などでそもそも外の電波を屋内にキャッチできずに速度が出ない場合は、いくら有線接続しても速度アップは望めません。こうした場合は、SoftBank Airが外の電波をキャッチしやすいように窓際に置くなどの対策の方が期待できます。
私の場合、無線(Wi-Fi)の状態から良い速度が出ているので、多分元々の通信環境が良いのでしょう。有線接続するまでもなく、Wi-Fiで十分なスペックが出せているということだと捉えています。
≫SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトへ移動する
動画が重い・・・SoftBank Airが遅いときに通信速度を少しでもあげる対策方法
ただし、どちらとも劇的な改善をもたらすものではありません。
5G(5GHz帯)で接続する
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は「2G(2.4GHz)」と「5G(5GHz帯)」という2つの周波数帯を使うことができます。これは接続する際に好きな方を選ぶことができます。
両者を比較すると、5Gの方が新しい規格で通信速度が速いです。なので速度有線するなら5Gで接続するようにしましょう。「○○-5G」というSSIDに接続すれば5GHz帯を利用できます。
ただし、5Gは高速な反面、障害物に弱いという弱点があります。Airターミナルと接続機器(今回はiPhone)の間にドアや家具、床や壁などの障害物があると電波が届きにくくなるので注意しましょう。
2Gと5Gの特徴をざっくり比較すると以下の通りです。
2Gと5Gの違い
- 【2G(2.4GHz帯)】
→速度は普通だが、障害物に強く電波も遠くまで届く。しかし周りの機器の電波干渉を受けやすい。 - 【5G(5GHz帯)】
→ 速度は早いが、障害物に弱く通信距離が遠くなったりすると不安定になる。周囲の機器の電波干渉には強い
詳しくは下記記事に書いているので、参考にしてください。
Airターミナルは電波を拾いやすい窓際に設置する
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は外を飛んでいる電波をキャッチして室内に広げているので、Airターミナルの設置場所(置き場所)で電波の拾い具合に差が出たります。
詳しくは「SoftBank AirのAirターミナルは置き場所で速度が変わる?どこに置くのがベストか」という記事で検証してみたのですが、
結論を言うと、なるべく窓際にAirターミナルを置きましょう。
窓際の方が外の電波をキャッチしやすいからです。逆に部屋の奥の方に置いたり、障害物に囲まれた位置に置くと外の電波をうまくキャッチできずに通信が不安定になったりするので移動させましょう。
ただ、厳密に言うとどの位置がベストかは一概に言えないので、自分で一番安定するポイントを探してみるといいです。
≫SoftBank Air(ソフトバンクエアー)公式サイトへ移動する
【申し込み前に】SoftBank Airの基本情報をおさらい
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず