
iPhone XRは家電量販店でセール(実質0円、一括0円など)が行われていることもあるので、今だからこその需要もある気がします。ぜひ参考に。
2018年には3種類の新しいiPhoneが登場しましたが、iPhone XRは一番価格が安いモデルです。
とは言いつつも、「画面サイズはXS(5.8インチ)より大きい6.1インチ」、「CPUはiPhone XSと共通」など、価格が安いわりに性能には妥協していない高コスパモデルとなっています。
実際に使ってみて、気になっていた点を簡単に評価すると、
- 性能スペック:○
- バッテリー性能:◎
- カメラ性能:△
といった感じでした。
下記で詳しくレビューしていきます!
iPhone XRの外観・機能をチェック!
外箱はいつものiPhoneの箱ですね。
購入したのは、ブルーの64GBモデルです。
ポケモンGOやSNSに使うサブスマホとして購入したので、容量は最小限でOKということで64GBモデルを。カラーは他の機種にない色を選びたかったのでブルーを選択。
ブルーの本体カラーは鮮やかで魅力的
iPhone XRの本体前面は、iPhone Xや最近のAndroidスマホの多くと同様に黒一色です。
今回購入したのはブルーモデルですが、本体前面の縁(ベゼル)は黒でした。
本体背面は青一色となっています。
正直なところ、ブルーモデルはあまり「高級感」があるとは言えません……。
しかし、今までのiPhoneにはなかった鮮やかな色合いなので、これはこれで美しいと思います。
Androidスマートフォンは同じ青系のカラーでも全体的にメタリックだったり、深い青だったりすることが多いんですよね。
一方でiPhone XRのブルーは水色で、良い意味で派手で主張が強いです。
ボタンや端子類はいつもどおりの仕様
電源ボタンは本体右側面にあります。
私が別に所有しているZenfone Max Pro M1などは、ボタンが片側に集中・サイズも似通っていてどこが電源ボタンか迷ってしまうことがあるんですよね。
iPhone XRなら右側にある長めのボタンが電源なので、ポケットの中で操作するときもすぐに音量ボタンとの区別がつきます。
左側面には音量ボタンと、マナーモードのスイッチが。
スイッチ一つでマナーモードにできるのは、iPhoneの大きなメリットですね。Androidは音量ボタンでの操作が必要なので。
充電端子はいつもどおりのLightning端子です。
背面カメラはレンズが一つ。
カメラ性能については後述しますが、まぁ正直あまりよくはありませんでした……。
付属品は充実|イヤホン変換ケーブルは無し
付属品
- イヤホン
- ACアダプター
- USBケーブル
Lightning端子からイヤホンジャックへ変換するケーブルは付属していません、Amazonなどで購入して用意しておきましょう。(Amazon価格1031円)
カバーは100円ショップでも買える
iPhone XRのカバーは、100円ショップでも売っていました。
#iPhoneXR のケースをセリアで購入しました。
ボタン部分は穴が空いている仕様で、完全に本体をガードできるわけではありませんが100円でこれなら十分ですね! pic.twitter.com/3uOUzLcWrP— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) 2019年3月5日
ボタン類の部分のみ欠けている仕様で、あまり頑丈そうではないですね。
よりしっかりしたカバーが欲しい場合は、Spigenなどのものを購入するのがオススメです。
精度はそれなりですが、100円ショップで手軽にケースを買えるのはiPhoneの強みですね。
Androidスマホは、家電量販店やネットショップでしか買えない場合が多いです…。(ただし最近は、P20 liteなどケース付属のスマホが増えてきています)
iPhone XRのカメラ性能はデメリットもあり
写真の綺麗さは基本的には十分
iPhone XRの写真の綺麗さは、基本的には十分高いです。
ダブルレンズではないのが残念ですが、風景写真や食事の写真くらいなら十分綺麗です。
公園の木々を撮影してみましたが、高額なカメラなどで撮影した写真だと言われても疑わないくらいには綺麗ですよね。
木々の緑色や空の青さが鮮やかに映し出されています。
夜景も撮影してみましたが、なかなか綺麗じゃないですか?
強いて言えば駅名表示や街灯の光はちょっと眩しめですが、そのくらいです。
食事の写真も2枚ほど撮ってみました。
2枚目は松屋の「あんかけ肉たま丼」ですが、あんかけ部分の透明感がはっきり写せていると思いました。
このように、iPhone XRのカメラ性能は価格に見合ったクオリティだと思います。
ポートレートモードを人物写真でしか使えないデメリット
ただ一つ、決定的なデメリットがあります。
iPhone XRでは背景をぼかせるポートレートモードを使えますが、人物写真以外には適用できません。
上記画像はXRで撮影したものですが、ポートレートモードではないため、見てのとおり背景をボカすことができません。
基本的には綺麗な写真を撮れるiPhoneXRですが、人物写真以外は機能による背景ボケを適用させられないことにご注意。
ただし、iPhoneのポートレートモードはなぜか撮影時にシャッター音がうるさく(2つのスピーカーから大音量で鳴り響く仕様)、正直使い勝手が最悪です…。
またXSのポートレートモードはiPhone Xより性能がアップしていますが、それでもなお背景と被写体の境目が曖昧で見栄えが悪い写真が撮れてしまうことも多いです。
以上2つのデメリットがある関係上、私はポートレートモードを使う機会がほとんどないので、個人的にはXRの仕様でも問題ありませんでした。
iPhone XRのスペック評価|CPU性能はXSと同じ
iPhone XRのスペックは、CPU性能が高いのが特徴です。
主なスペックは、以下の表にまとめました。
価格(AppleStore) | 84100円(64GBモデル) |
OS | iOS12 |
CPU | A12 |
ストレージ容量 | 64GB、128GB、256GB |
画面 | 6.1インチ、1792×828 |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素 インカメラ:700万画素 |
重さ | 194g |
色の種類 | レッド、イエロー、コーラル、ブラック、ブルー、ホワイト |
バッテリー容量 | 非公表 |
iPhone XSとスペックを比較してみるとこんな感じ↓
iPhone XR | iPhone XS | |
64GBモデル価格 | 84100円 | 112800円 |
画面サイズ | 6.1インチ・液晶画面 | 5.8インチ・有機EL画面 |
画面解像度 | 1792×828 | 2436×1125 |
重さ | 194g | 177g |
本体容量 | 64GB、128GB、256GB | 64GB、256GB、512GB |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素 インカメラ:700万画素 |
アウトカメラ:1200万画素×2 インカメラ:700万画素 |
CPU性能はどちらも同じです。ゲームアプリなどの処理動作のサクサク感はほとんど変わらないでしょう。
XRとXSの選択ポイントとしては、「価格」「カメラ性能」「本体サイズ」といった点ですね。
私は実際にXSとXRの両方を持っているので、両方の使用感についても次の項目で書きます。
iPhone XRを使ってみてわかったメリット



バッテリー持ちが良く、使いすぎなければ2~3日は持つ
iPhone XR最大のメリットは、バッテリー持ちが良いことですね。
私は仕事などで地方へ遠出することも多いのですが、日帰りくらいならバッテリーの心配をする必要がないくらいです。
届いた #iPhoneXR と共に、所用で栃木に向かってます。
数時間電車に乗りながら使っていますが、バッテリー持ちはなかなか良くてまだ半分も減っていません。 pic.twitter.com/G7QTgXefRj— しむまる@ガジェット好きブロガー (@sim_maru) 2019年3月1日
SNSを見たり、街中で写真を撮ったりするくらいなら2〜3日はバッテリー持ちします。動画やゲームなどを消費がデカいことをしても、朝から晩までは問題なく電池が持ちます。



iPhone XSもかなりバッテリー持ちが良いですが、流石に満充電から2日は持たないので、バッテリー持ちではXRの勝利ですね。
もちろん防水対応|お風呂で動画視聴できるが注意点あり
iPhone XRは、防水対応となっています。私もお風呂場や台所などで使っています。
ただしiPhone XRの防水・防塵性能は、IP67=「粉塵が内部に入らない」+「水中に入れても有害な影響がない」で、防水レベルはXSには若干劣ります。防水というより「耐水」ですね。
iPhone XSは防水性能がより高い「IP68」で完全密閉構造です。
例えば、お風呂でがっつり水に浸かったまま長時間使っていると壊れる可能性もないわけではないです。防水性を重視したいならXSを選んだ方が良いです。
iPhone XRとXSで性能スペックの差は感じられないレベル
iPhone XRとXSのCPUは同じ「A12」です。
使い比べても、とくに動作面での違いは感じられなかったですね。
一応Antutuのベンチマークテストをして、性能差を比べてみました。
使用したのはiPhone XR(64GB)と、iPhone XS(256GB)です。
(XR)
見てのとおり、XSの方が3万点ほど高かったです。
大きく差がついた「MEM」はメモリやストレージの性能を表す項目です。ストレージ容量やメモリ容量の違い(非公表ですが、XSは4GB、XRは3GBとのこと)の差だと考えられます。
一応数値では差がありましたが、使っていて体感的に「XRは動作が重い!」「XSに動作が劣る」と感じられることはないので、性能について気にする必要はないでしょう。
絶妙なサイズ感/iPhoneXRはXSより一回り大きい
iPhone XRは6.1インチ画面で、5.8インチ画面のXSより本体サイズが一回り大きいです。
XSと比べてみましたが、見ての通りXRの方が縦に1cm程度大きくなっています。
またXSとXRを比較すると、画面の黒い縁はXRの方が一回りくらい太くなっていますね。(個人的にはとくに気になりません)
本体サイズは、より大きい「XS Max」は片手操作が無理なサイズ感ですが、XRならギリギリ片手操作OKです。
スピーカーの音質は十分
iPhone XRの本体スピーカーは高音質で、XSと同様に満足度が高いですね。
私は家にいる時に本体スピーカーで音楽を聴いたり、動画を見たりします。
XRはわざわざイヤホンなどを用意しなくても音質に満足できるので、手軽に動画や音楽を楽しめますよ。
iPhone XRのイマイチだったデメリット



しかし実際に使っている私としては、やはりiPhone XRは「廉価版」だと思います。
明らかにXSやXと差がある部分もいくつかあります
画面解像度の低さはXSと見比べると気になる
iPhone XRの画面解像度はフルHD未満です。
「画面の色の鮮やかさ」だけなら、XSもXRも差はありません。しかし、解像度の違いは見比べるとはっきりわかります。
XSでははっきりと文字が表示されますが、XRはわずかにぼやけた印象。見比べなければ大丈夫ですが、比べると差を感じてしまいちょっと物足りないですね。
ただでさえiPhone XRは6.1インチの大画面なので、解像度の低さがより目立ってしまっている印象です。
XRはLiquid Retinaディスプレイといってももともとの解像度がXSよりかなり低いです
ホーム画面のアプリの名前もドット感がありました。まあ、目を凝らしてみないとあんまりわからないですけどねw— Mercedes AMG F1推し (@mercedes3951313) 2019年3月19日
XRは廉価版といっても定価8万円以上の高額端末なので、画面解像度はXSと同等にして欲しかったです。



それが8万円もするiPhone XRがフルHD未満て……
iPhone XRは重量が重い
iPhone XRは194gもあり、ケースをつければ200gをオーバーします。
片手で持っているとずっしりと重みが感じられるので、軽いiPhoneを使いたいならXSの方が満足できると思います。
しかし、XSも170g超えでけっこう重いです。片手で持ちやすい軽さ重視ならiPhone 8(148g)や7(138g)などの古い機種を選んだ方が満足度は高いかもしれません。
まとめ



しかし、画面解像度の低さやポートレートモード非搭載という難点もあるので、XSと比較すると一概にお勧めできる感じではなさそうです