ソフトバンクの「置くだけWi-Fi」と呼ばれる「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」。
開通工事が不要で、コンセントに挿して電源ONするだけで即ネットが使えるというお手軽インターネット回線です。
ただSoftBank Airは開通工事をして回線を引っ張ってくる「光回線」とは違い、スマホなどと同じくモバイル電波を使ったWi-Fiです。そうなると気になるのは、
SoftBank Airって田舎でも使えるの?(電波ちゃんと入る?)
ということ。
私は主に仙台の比較的都市部に近いアパートでSoftBank Airを使っていて、ブログ記事の検証のために仙台の田舎にある実家でもSoftBank Airを使って試してみましたが、
結論から言うと、
まぁまぁ田舎でもSoftBank Airは問題なく使えました。
ただし、関東圏ならまず問題ないと思いますが、地方で使う場合はエリア圏内かどうかの確認が必須なので注意が必要。
その点も含めて下記で詳しく解説していきます!
仙台のアパートと実家(田舎)でSoftBank Airの通信速度をテストしてみる
まず最初に大前提ですが、
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は光回線とは違います。
SoftBank AirはスマホやWiMAXなどと同じく、モバイル回線(4G LTE回線)を利用した無線のWi-Fiサービスです。
工事が不要というメリットの反面、しっかり工事して屋内まで線を引いてくる光回線よりは通信速度・安定感は劣ります。
そのため、通信速度を最優先でネット回線を選びたいなら、おとなしく光回線(固定回線)にしておいた方が間違い無いです。ソフトバンクなら「
SoftBank光
参考ソフトバンク光はAirと何が違うの?メリットデメリットを比較して解説!
とはいえ、私のSoftBank Airの速度は普通にネットする分には何不自由ないくらいのスピードは出ます。
速度テストで実測してみたので、早速みてみましょう。
仙台のアパートでの計測結果
私は仙台のアパートで一人暮らししていてSoftBank Airを使っています。
地方といえど田舎とは言えないレベルですが、まずは自宅で朝〜晩まで時間帯ごとの速度を測ってみました。
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り37.8Mbps/上り7.35Mbps/Ping19ms
- 【昼12時】下り46.9Mbps/上り7.76Mbps/Ping23ms
- 【夕方17時】下り68.7Mbps/上り6.66Mbps/Ping22ms
- 【夜20時】下り8.86Mbps/上り6.66Mbps/Ping22ms
※SoftBank Airは2Gと5Gの2種類の周波数帯で接続できますが、基本的に最新規格で高速が出る5G接続で使います。
時間帯によって振れ幅が大きいですが、朝〜夕方までは十分すぎる速度が出ていますね。SoftBank Airは夜間に速度低下しやすいので20時にグッと下がって下り9Mbps弱くらいの結果がでました。
大体このくらいの速度が出れば、オンラインゲームや動画視聴、ネットサーフィンは問題なくできています。夜間に10Mbps以下まで下がると多少オンラインゲームが重くなることがあるくらいですね。
ちなみに、SoftBank Airの速度は日によって同じ時間帯でも結構速度が変わります。当サイトのSoftBank Airの他記事でも幾度と速度テストしていますが、平均的には
- 朝〜夕方:下り30〜60Mbps
- 夜:下り8〜15Mbps
くらいの間に収まるイメージです。
仙台のもっと田舎の実家で速度をテスト
続いて、もっと田舎の実家にSoftBank Airを持っていって速度テストしてみました。
※これは「SoftBank Airは戸建の1階2階で使えるか?」という記事を書くのために一時的に持ち帰った際の検証ですが、
本来はSoftBank Airは別の場所に持ち出して使うのを原則禁止しているので注意してください
同じように朝〜晩まで時間別にスピードテストした結果がこちら↓
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り48.4Mbps/上り2.71Mbps/Ping23ms
- 【昼12時】下り50.2Mbps/上り4.40Mbps/Ping23ms
- 【夕方17時】下り11.4Mbps/上り2.60Mbps/Ping20ms
- 【夜20時】下り6.52Mbps/上り3.88Mbps/Ping23ms
時間帯によってはアパートでの速度より高速が出ていたりもしますね。ただ夜になるに従って、やはり結構速度が落ちてきた印象はあります。
これがより田舎の方へ行った影響と判断するのはちょっと微妙です。というのも、この程度の差は速度テストするたびに変動する範囲であり、実際にネットを使っていて使用感は全然変わらないからです。
もちろんネットサーフィンはサクサクできますし、Netflixでドラマを見たりオンラインゲームも普通にできます。
なので私が実際に試してみた結論としては、
まぁまぁ田舎でもSoftBank Airは問題なく使える。
という結果でした。
SoftBank Airは東京より田舎の方が使える可能性すらある!?
なんとなくイメージだと都会ほどネットがサクサクで、地方の田舎ほど電波が悪い……と思っている人は多いと思いますが、上記の検証結果のように田舎の方が速度が出るケースもありますし、仕組み的にもSoftBank Airはむしろ東京より田舎の方が快適に使える可能性すらあります。
というのも、SoftBankは地方の電波網を強化していることと、人口密度の高い(同じエリアに利用者が多い)都会ほど回線が渋滞して速度制限を食らったり重くなったりしやすいからです。
実際に地方の田舎でSoftBank Airを快適に使えている人の声がこちら↓
softbank air意外と使えるな?
というか東京の友人の家で試した時より遥かに早いんだが、田舎有利? pic.twitter.com/AMMgzZDJ9t— AKA (@AKA_Produce) August 19, 2019
こんな田舎でもSoftbank Airの電波が入るようになったので、ポケットwi-fiからSoftbank Airに乗り換えることにしました😉 pic.twitter.com/opYIy0R4m9
— TAKA (@takaasahi_nikon) September 26, 2020
田舎のSoftbank Airの実力は?
*但し23時から1時くらいまで速度規制あり
前の居住先だと規制無かったんだけどなぁ多分都会だと、こんな速度出ねえだろw pic.twitter.com/SDJSg5RT7f
— サクサクサクッ (@kts91812) July 7, 2021
SoftBank Airは同一エリア内のユーザーたちみんなで同じ回線を使うため、同じエリア内にAirユーザーが少ないほど回線が混みづらく快適に使いやすくなります。
その点で、絶対的に利用者数が少ない田舎の方が混雑が起きにくいと考えられるわけですね。
ただし、電波の届きやすさに関しては100%確実に都心部の方が強いので、そもそも電波すら届かないような田舎だと問題外ということになります。
なので最低限、契約する前に必ずエリア確認(詳しくは後述)をして、自分の住所がSoftBank Airのエリア内か確かめましょう。
万が一、契約して全然使えない…!!となった場合は、契約から8日以内であれば解約料なしでキャンセルできるので安心しましょう。
田舎で使う場合は、契約前にSoftBank Airの対象エリア内かエリア確認が必須!
SoftBank Airはスマホなどと同じく飛んでる電波をキャッチして使うタイプのネット回線(Wi-Fi)なので、田舎で使う場合はそのエリアがちゃんと電波の圏内かどうかを確認(エリア確認)することが必須です。
もしSoftBank Airのエリア圏外であれば使えない可能性があります。
エリア情報はSoftBank Air公式サイト内の、「住所別下り最大速度情報」というページで確認できます。
ここで自分の住所エリアが記載されているかを確認します。
全国の都道府県、地区が並んでいるので、自宅など利用予定の場所を選択します。
例えば「関東甲信」→「東京」→「千代田区」を選ぶと、さらに細かい町内エリアにまで分かれます。
右の「対応速度」というのはSoftBank Airがそのエリアで出せる最大速度です。
つまり、これらのエリアならSoftBank Airで最大261〜962Mbpsの速度が出せるということです。
SoftBank Airはエリアによって通信速度が違う
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は現状、最新のAirターミナル4で最大962Mbpsまで高速化していますが、エリアによっては261Mbps〜962Mbpsまでと様々です。
新規契約するなら最新のAirターミナル4になると思うので、基本は最大481Mbpsのスペックを引き出せるでしょう。
ただ、例えば下記のようにエリアによって最大速度は変わってくるので、自分のエリアを確認しておきましょう。
一つ注意点として、この最大速度というのは”理論上可能な数値”なので、実際にこの速度が出るわけではありません。分かりやすい「潜在的なスペック数値」みたいなものです。
対象エリアに載っていない「エリア圏外」の地域は通信速度がダダ下がる
この「住所別下り最大速度情報」に載っていないエリアは、
- SoftBank Airが使えない(電波圏外)
- 使えるが、最大速度が481Mbpsも出せない
のどちらかになります。
一応補足ですが、公式サイトの「住所別下り最大速度情報」に載っていないと100%使えないわけではありません。
さすがに日本全国全ての住所は載せられないので、公式サイトに掲載されているのは最大261~481Mbps以上が出る主要地域になります。
自分の住所が載っていないけど使えるか知りたい場合は、公式サイトにてチャット相談ができるのでそこで聞いてみましょう。
公式チャット
(画面右の「チャットで質問する」を押せば、メッセージウィンドウが開きます)
ただし、最大速度情報に載っていないエリアでもSoftBank Airが使えるエリアはありますが、その場合は通信速度がめちゃくちゃ下がります。
SoftBank Air提供エリアで、上記に記載のない地域は、下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsを提供しております。
正直、これほど最大速度が下がると快適に使えるか不安なところ……。
ネットサーフィンくらいなら問題ないですが、動画見たりとかゲームやりたいような人はこの地域だと厳しいかもしれません。
ただ後述しますがSoftBank Airのエリア判定は正直精度があいまいな部分があり、使えるはずのエリアで上手く繋がらなかったり、逆にエリア判定では弾かれたエリアで問題なく使えたり……という口コミも多々溢れています。
なので、実際のところは使ってみないと何とも言えません。
田舎でも都会でも夜間の速度制限はある
SoftBank Airは夜間に速度が下がりやすい(=制限されやすい)という特徴があります。これは田舎とか都心とか関係なく全員共通の妥協せざるを得ない点です。
実際にもう一度私の速度テスト結果を見てみると、
<朝8時>
<昼12時>
<夕方17時>
<夜20時>
- 【朝8時】下り37.8Mbps/上り7.35Mbps/Ping19ms
- 【昼12時】下り46.9Mbps/上り7.76Mbps/Ping23ms
- 【夕方17時】下り68.7Mbps/上り6.66Mbps/Ping22ms
- 【夜20時】下り8.86Mbps/上り6.66Mbps/Ping22ms
夜21時の速度がめちゃくちゃ下がっていることが分かりますね。
私の環境では、夜20〜21時以降くらいから下り10Mbps前後くらいまで速度がガクンと下がることが多いです。
これが、SoftBank Airユーザー全員が受け入れなければならない速度制限というヤツです。
SoftBank Airには「1日◯GB使ったら制限」といった”一律”の速度制限ルールはないのですが、回線が混雑した場合には状況によって速度制限がかかることがあります。
公式サイトでも下記のように明記されています。
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。
「低下する”場合がある”」という書き方してますが、実際に夜間に低下する確率はかなり高いです(苦笑)。
夜間になるとSoftBank Airユーザーがみんなネットしだすので回線が混雑しやすくなるからです。モバイル回線なので、仕組み上ユーザーが増えて渋滞するほど速度低下しやすいのです。
とはいえ、速度制限といっても下り8〜15Mbpsくらいの速度は普通に出ています。
繰り返しますが、これくらいの速度が最低出れば、(私の環境では)動画視聴やオンラインゲームもさほどストレスなくできています。
なので、工事不要で使えるというメリットのために多少の速度減は妥協しています。
なので、いくら使っても通信量の心配は不要です
参考記事SoftBank Airは夜に速度低下しやすい?時間帯による速度変化と夜間の使用感をレビュー
【申し込み前にチェック!】SoftBank Airのキャンペーン情報
SoftBank Airは時期によって多様なキャンペーンを行っているので、申し込む前にチェックしておくといいです
1. スタート割プラス
SoftBank Airの新規契約+Airターミナル購入プランにすると、24カ月間割引が受けられるキャンペーンです。
下記で紹介する25歳以下の「U-25 SoftBank Air 割引」、60歳以上の「60歳以上向け SoftBank Air割引」とは併用不可なので注意。
25〜60歳の人はこちらの割引をもれなく受けておきましょう。
※詳しい適用条件などは必ず公式サイトをご確認ください。
リンク
1. U-25 SoftBank Air 割引
25歳以下の若者が新規申し込みで受けられる24カ月間の月額割引キャンペーンです。
上記のスタート割プラスより割引額が大きい上、契約事務手数料 3,300円が無料になる点と、Airターミナル購入プランだけでなくレンタルプランでも適用されるのがメリット(ただしレンタル料の月額539円/月(初月0円)は普通にかかります)。
25歳以下ならかなりお得なボーナスキャンペーンですね。
※他キャンペーンとの併用は不可なものが多いです。適用条件を含め詳細は公式サイトでご確認お願いいたします。
リンク
60歳以上向け SoftBank Air割引
満60歳以上の方の新規申し込みで受けられる24カ月間の月額割引キャンペーンです。
内容的にはU25割引と同じく、契約事務手数料 3,300円が無料になる点と、Airターミナル購入プランだけでなくレンタルプランでも適用されるのがメリットです(ただしレンタル料の月額539円/月(初月0円)は普通にかかります)。
つまり25歳以下の若者と満60歳以上のシニアには、一般の人よりも大きな割引キャンペーンが用意されている感じですね。
※他キャンペーンとの併用は不可なものが多いです。適用条件を含め詳細は公式サイトでご確認お願いいたします。
リンク
ここで紹介したのは多くの人が利用できる人気キャンペーンです。
他にも多様な割引キャンペーン・乗り換えキャンペーン・プレゼントキャンペーンが多数あるので、詳しくはSoftBank Air公式サイトでご確認ください。
【最後に】SoftBank Airの基本情報をおさらい
SoftBank Airに最新5Gモデル「Airターミナル5」が登場!
今まではAirターミナル4(下り最大612Mbps)が最新モデルでしたが、現在ついに最新5GモデルのAirターミナル5が登場しました。
5Gモデル「Airターミナル5」の最大の特徴は、
- 下り最大2.1GBpsという超高速
- (まだ提供エリアは少ない…)
下り最大2.1Gbpsというのは、もはや光回線のレベルの速度です。文字通り今までとはケタ(メガ→ギガ)が変わりました。
あくまで「下り最大速度」というのは理論値(理論上可能な速度でありベストエフォート)なので、実際に家で使って2.1GBpsが出るわけではありません。ただ、さすがに今までのAirターミナル4よりは平均して高速が出せます。
一つ注意点として、5Gモデル(Airターミナル5)はまだ提供エリア=使えるエリアがかなり少ないです。
下記の公式サイトで5Gの対象エリアを確認できるので、5G検討してる人は自分の住所が対象エリアに記載されているか必ず確認してください。
ソフトバンク Airの月額料金
上記の最新Airターミナル5とAirターミナル4で月額料金が変わります(最新Airターミナル5の方が少し高い)。ただ、最新Airターミナル5はまだ提供エリアが少ないので、下記では従来のAirターミナル4の料金を記載します
ソフトバンクAirの月額料金は、Airターミナルを「レンタル」するか「購入」するかで変わってきます。
レンタルした場合の購入料金
※購入の場合は分割回数(12回/24回/36回/48回)によって月ごとの支払額が変わるので、詳細はSoftBank Air公式サイトのシミュレーションを確認してください。
※事務手数料3300円が必要です
※SoftBank Air の契約期間は2年間(SoftBank Air の課金開始日の属する月を1ヵ月目として、24ヵ月目の末日まで)です。解約の申し出がない場合は、更に2年間を契約期間として更新します。契約期間満了の月以外で解約した場合、9,500円の解除料が必要です。
【最後に】ソフトバンクAirは8日以内なら無料で返却可能。お試し利用してみるのが最も確実
ここまで色々説明して最後は身も蓋もないですが、1番確実なのは実際に使ってみることです。
SoftBank Airは本当にエリアや環境で天と地ほど変わるので、使ってみて判断するのが一番話が早いし確実です。
先にちょろっと言いましたが、ソフトバンクAirは契約日から8日以内なら無料で契約解除・返却が可能です。
必ず