最近はPCよりもスマホでネットをする人の割合が多くなっているようで、YouTubeやNetflixなど動画系サービスもスマホやタブレット片手に観るタイプの人が増えています。
私も外出先などではスマホで動画見るのが日課ですが、スマホ自体のSIM通信で動画サービスなんて観てたら一瞬で通信量オーバーになるので、 ワイモバイル のPocketWi-Fi「603HW」を使っています。
ポケットWi-Fiは通信速度が不安……という人もいるかもしれませんが、私が実際に使っている感じ動画サービスの視聴ならポケットWi-Fiで問題なく快適です。
そこで今回は論より証拠ということで、ポケットWi-Fiのスピードテストと、私が普段利用している
- Amazonプライムビデオ
- Netflix
- YouTube
という3大動画サービスが快適にポケットWi-Fiで観られるか検証してみました。ワイモバイルのポケットWi-Fiを検討中の人には参考になると思います。
ワイモバイルのポケットWi-Fi「603HW」でのスピードテスト結果
まずは、私が使っているワイモバイルのポケットWi-Fi「603HW」のスピードテストをしてみます。
603WHは”PocketWi-Fi史上最速”とされる下り最大621Mbpsに対応するほか、省エネ性能があるので長時間の動画視聴にもってこいの機種です。
機種詳細 ワイモバイル
レビュー記事ワイモバイルのPocket WiFi「603WH」レビュー|通信速度や使用感をまとめ
なお速度テストに使用した端末は最近購入したGalaxy S9+です。
今回のテストはスマホで行っていますが、ポケットWi-Fiはタブレットやパソコンでも使えます。自宅のリラックス空間で楽しみたいときは、ソファに寝そべってタブレット鑑賞が最強ですよ。
快適な動画視聴に必要な目安速度は?
動画サービスで必要目安となる通信速度は、画質によって異なります。当然ながら高画質モードを選ぶほど通信量が多くなり、通信速度が必要になります。
目安となる速度は動画サービスによっても違うのですが、最高レベルに高品質なNetflixを基準にすると、公式に以下の通信速度が推奨されています。
速度 | 対応画質 |
3Mbps | SD |
毎秒5Mbps | HD |
毎秒25Mbps | UHD(HD以上の高画質) |
スマホで動画を見るなら少なくとも3Mbps、大画面のタブレットやパソコンなら5Mbps以上の速度が目安といったところでしょうか。Netflixが快適に観れる速度なら、ほかのどんな動画サービスも問題ないかと思われます。
では、実際にPocketWi-Fiがどのくらいの速度が出るのかテストしてみましょう。
朝8時のスピードテスト結果
通勤や通学時に動画観て暇つぶししたい朝8時のスピードテスト結果です。
下り15.2Mbpsとなかなか十分な結果が出ています。さすがワイモバイルといったところ。
下り15Mbpsが出れば、少なくとも各動画配信サービスではHD以上の高画質が楽しめるはずです。
昼12時のスピードテスト結果
昼12時〜13時は、ネット回線が最も混みやすい時間帯です。世の中が一斉に昼休みに入ってみんながスマホをいじりだすからですね。
……が、そんな中でもワイモバイル回線はさすがの一言です。
朝とほぼ変わらない下り13.8Mbpsの速度が出ました。一般的な格安SIMでも10Mbpsすら出ないのが当たり前の時間帯なので、これは非常に優秀な数値です。
ネットサーフィンはもちろん、HD以上の画質で動画も楽しめる水準ですね。
夕方17時と18時のスピードテスト結果
夕方は2回スピードテストしてみました。
まずは17時から。
31Mbpsと爆速ですね。何の問題もないレベルです。
続いて18時台になるとやや速度が落ちました。
14.4Mbpsと1時間前の半分以下に。朝・昼と同じくらいの水準ですね。おそらく学校や会社が終わってプライベートタイムに入る人が急増するのが6時くらいなのでしょう。
夜20時のスピードテスト結果
最後は夜の時間帯。当然ながら多くの人がプライベートタイムでネットをしているので混雑しやすい時間帯です。
さすがに夜になるとやや落ちましたね。それでも10Mbps出ればHD画質での動画鑑賞に困らない水準ですし、ネットサーフィンも問題ありません。
オンラインゲームだとちょっとツラいくらいですね。ちなみに「ワイモバイルのPocketWi-Fiでオンラインゲームができるか?」という検証も下記記事でしているので参考に。
ワイモバイルのポケットWi-Fiで各種動画サービスを利用した感想
速度テストでは数値として問題なさそうでしたが、実際にYouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオで動画を再生してみました。
早朝の動画再生は快適、高画質なコンテンツも自由に再生可能
早朝の時点で、すべてのアプリで高画質な動画再生ができました。
YouTubeは1080pの高画質動画でも問題なし、NetflixやAmazonプライムビデオも同様に高画質なコンテンツを問題なく再生できました。
ポケットWi-Fiでは格安SIMと違い、速度制限を回避するように気をつけてもなお「直近3日間に10GB(※通信制限については後述)」までの大容量通信ができます。
通勤や通学中に暇なら、朝から高画質な動画を長々と再生することも十分可能です。
お昼も変わらず快適。高画質でも視聴できます。
お昼のスピードテスト結果は朝と変わらず好調でしたが、実際に動画アプリを利用している時も再生状況は好調そのものでした。
YouTube、Netflix、Amazonプライムビデオのいずれも、きれいな画質で動画を再生できました。
夕方もまったく問題なし、帰宅中は動画鑑賞で暇つぶし
夕方でも動画再生は朝や昼と変わらず、3つのアプリで高画質な動画再生を行えました。
今回のスピードテストでは17時台と18時台で速度が変化していましたが、YouTubeの1080p動画でテストしたところどちらの時間帯でも問題なく再生できました。
帰宅する時間帯が早めでも遅めでも、動画再生ならとくに画質の劣化などについて心配することはないでしょう。
夜も動画再生は高画質で全然イケた
スピードテストでは夜間にやや速度減少がありましたが、動画の視聴は全く遅れることなく快適に観れました。やはり10Mbps出れば基本的に問題なさそうですね。
【結論】ワイモバイルのポケットWi-Fiなら朝から晩まで快適に動画視聴可能!ただし注意点も……
動画視聴は全時間帯で問題無し!
細かく検証するまでもなく、動画視聴は割と余裕で快適でしたね。HD画質でもカクカクしたり遅れたりせずストレスゼロで観れます。
混雑度MAXのお昼時でも十分な使い心地なので実力は確か。ワイモバイルはSIMも高速なので、やはりさすがの回線ですね。Youtubeのような軽い動画だけでなく、NetflixやAmazonプライムのようなガチ映画の鑑賞でもいたって快適でした。
注意!ポケットWi-Fiには速度制限がある
ワイモバイルのポケットWi-Fiを利用する上で、1点だけ重要な注意点があります。それは「速度制限」です。
ワイモバイルのポケットWi-Fiは、直近3日間に10GB以上通信すると、当日18時~翌日1時まで速度制限がかかります。速度制限にかかると、通信速度は「概ね1Mbps」に制限されます。
サービス詳細 ワイモバイル
「概ね1Mbps」はYouTubeで標準画質(480p)動画が再生できる程度とされていて、HD画質などで動画を視聴するのは厳しいと言わざるを得ません。
NetflixだとSD画質の動画再生は3Mbps必要なので、速度制限時の動画再生は困難です。Amazonプライムビデオでも同様です。
通信量の目安は一概に言えないのですが、480〜720pのHD画質で2時間映画を観ると6GBほど消費するといわれることもあります。つまり、3日で10GB制限であれば、3日で映画2本も観るのも難しいかもしれません。
もちろん画質を落とすなりすれば多少省エネできますが、毎日のようにNetflixやAmazonプライムで映画ガッツリ観たい人には向いていないかもしれません。
もしWi-Fiで通信量制限を気にせずに動画を観たいなら、同じソフトバンク系サービスの SoftBank Air を検討した方がいいでしょう。
SoftBank Airは外へ持ち運びはできないホーム用Wi-Fiですが、工事なしでコンセントに挿すだけでOKというお手軽Wi-Fiです。ポケットWi-Fiのような一律の通信量制限がなく(※)、基本は使い放題なのでこちらの方が安心です。
ただ、SoftBank Airは地域によって速度に差が出るので、導入前のエリア判定が必須です。詳しくは下記記事に書いているので検討する人はチェックしておきましょう。
参考SoftBank AirでYouTubeは快適に視聴できる?夜間の速度制限など注意点【ネット動画視聴】
公式 SoftBank Air
※SoftBank Airの通信制限
工事不要の自宅用Wi-Fiの中では唯一、一律の通信制限がないのがSoftBank Airです。
しかし、通信制限が全くないわけではなく、「3日で10GB以上」など一律明確な制限ラインがないという意味であり、公式には「混雑状況が酷くなった場合には、速度制限する場合がある」と明記されています。この辺りを勘違いしないように。
※通信量の制限はありません。使い放題です。
公式 SoftBank Air
ワイモバイルのポケットWi-Fi・基本情報まとめ
最後に、ワイモバイルのポケットWi-Fiを契約する前に知っておきたい基本情報を簡単にまとめておきます。
ポケットWi-Fi(使い放題プラン)の月額料金や契約期間
ポケットWi-Fiを使い放題プランで利用する場合は月額4380円以上かかります。
代表的な「Pocket WiFiプラン2」だと以下の通り。
月額料金 | |
Pocket WiFiプラン2 | 3696円 |
アドバンスオプション(使い放題) | 684円 |
本体代金 | 実質0円など |
合計 | 4380円~ |
ポケットWi-Fiは、通信料無制限(使い放題)で通信をするための「アドバンスオプション」料や本体代金がかかるため、月額料金は4380円からとなります。
本体代金は発売からしばらく経つと実質0円など安価になるので、安く契約したい方は実質0円など安価で買える機種を選びましょう。
またポケットWi-Fiの契約期間は基本的に3年間です。WiMAXなら2年契約も選べますが、ポケットWi-Fiは3年と長めなので注意しましょう。
機種は豊富に揃っている
ワイモバイルのPocketWi-Fiは機種も豊富に揃っています。定期的に新しい機種が登場していたりもしますね。
使う回線はどれも同じなので機種は好みで選べばOKですが、一つおすすめするとすれば私がいま使っている「603WH」は良いと思います。
603HWは「キャリアアグリゲーション」「4×4 MIMO」など、一言でいうと通信速度を加速化させる先端技術が搭載されており、一応公式サイトのキャッチコピーだと「超高速下り最大612Mbps!」と謳われています。
まぁこの記事で速度テストした通り、実際はそこまでの速度が出るわけではないのですが、一応1Mbpsでも早い速度を出すための工夫が施されていると思えば、速度重視なら603HWを選ぶといいかと思います。
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