引越しをして固定回線(ネット環境)を契約しなければならないとき、フレッツ光の光回線は契約まで数ヶ月かかるけれど、JCOMならすぐに工事をしてネットを利用開始できると言われた経験がありませんか?
幅広いエリアで契約できる自宅向けのネット回線「JCOM(ジェイコム)」は、インターネットやケーブルテレビ、固定電話を提供しているサービスです。
この記事では、JCOMのメリットとデメリットをまとめます。
実際に筆者の私がJCOMを契約していますので、本当のところはどうなのか、リアルな感想を知りたい方もご覧ください。
JCOMってどんなネット回線?
まずはJCOMのサービス内容について詳しく解説します。JCOMはフレッツ光やauひかりなどに比べて、ちょっと変わった仕様なんですよね。
そのため、フレッツ光やauひかりから乗り換える人はちょっと違和感を覚えることもあるかもしれません。
事前にどんなサービスなのかを知っておきましょう。
JCOMはコースごとに速度が違う
JCOMは、速度の違いがある5つのコースが存在します。
- 1Gコース(戸建限定)
- 1Mコース
- 10Mコース
- 120M(40M)コース
- 320M(160M)コース
マンションでの契約なら最大で下り320Mbpsでの通信となります。ちなみに筆者はマンション住まいなのでこのコースですね。
月額料金は以下の通りです。
コース | 月額料金 |
1Gコース | 6500円 |
1Mコース | 2980円 |
10Mコース | 3980円 |
120M(40M)コース | 5500円 |
320M(160M)コース | 6000円 |
(40M)や(160M)とは、一部地域ではこの通信速度であるということです。これは事前に対象地域かどうか確認しておいた方が良いですね。
320Mコースでも、上りは10Mbpsが上限
コース名は下り(ダウンロード)速度を表しているJCOM。実はJCOMの上り(アップロード)速度は、320Mコースでも10Mbpsが上限です。
そのため、データのアップロードには非常に不向きであることに注意しましょう。
ちなみに120Mコースでも上りは10Mbpsが上限、12Mコースは2Mbps、1Mコースは512kbpsです。
1Gbpsの速度で通信できるコースは、一部地域のみの提供かつ戸建限定
戸建住宅限定で契約できる、上りと下りが1Gbpsの1Gコース。これは関西エリアの人が契約することはできない仕様です。
申し込んでから1ヶ月後に開通工事が行われる仕様なので、時間に余裕を持って申し込むことが必要になりますね。
プロバイダ料金込みで月額料金が請求される
JCOMは、フレッツ光と違いプロバイダ料金も月額料金に含まれています。そのため、支払いがまとまるのはありがたいですね。
光コラボやauひかりと共通の仕様と考えればわかりやすいでしょう。
ケーブルテレビや電話とセット契約できる
JCOMは、ケーブルテレビのサービスや固定電話サービスとセットでも契約できます。これらのサービスを使いたいならネット回線と合わせて契約すればお得ですね。
ちなみにクレジットカード払いの場合、ネットとケーブルテレビは別々の明細になっていました。
JCOMの評判は?
ここからは、JCOMの評判について、筆者の意見も交えながらチェックしていきます。
JCOMは速度が遅いと評判・使っているけど、確かに遅い!
まずJCOMの通信速度の評判ですが、残念ながら速いと言っている人はほとんど見受けられないですね。
ちなみに、こちらが無線ルーターを通したWi-Fi接続でiPhoneからJCOMの速度を計測したものです。
固定回線なのにスマホの普通の通信速度よりも遅いんです。
測るタイミングによって速度にはばらつきがありますが、基本的にはスマホの4G回線よりやや遅い程度のスピードですね。
320Mコースを契約しているのですが、スピードテストにおいて下り100Mbps以上出たことはないです。
ただし、このスピードでもブラウジング(ネットサーフィン)などであればとくに問題はありません。
しかしマンション契約で一番高いコースでもこのスピードですので、もしも120Mコースやそれ以下のコースだと一体どんなスピードなのか考えるのも恐ろしいですね……。
とはいえ、これはあくまで私の自宅での通信状況であり、しっかりと理論値に近いスピードが出ていると言う人もいます。
ばらつきがあり、実際に契約しなければどのくらいの速さが出るかわからないことには注意したいですね。
ツイッターで不満をかくとサポートに声をかけられる(笑)
JCOMの速度が遅い! とネット上で不満をぶちまけている人がたくさんいますが、こう言った行為をするとサポートにすぐに見つけられ対応されます。
良い言い方をすれば不満をすぐに解消してくれてありがたいと言えるのですが、JCOM関連のツイートなどは全て監視されていると考えるとちょっと怖いとも言えますね。
工事が早いのは素晴らしい
JCOMは開通工事が非常に早く、申し込んでから1週間もかからないうちに工事をしてくれる場合さえあります。この点については好評ですね。
すぐに工事をしてくれるからこそ、JCOMを選んで契約する人がたくさんいます。例えば引越しをした時は、できるだけ早くネットを開通させなければ今の時代は非常に不便ですよね。
ちなみに私は東京と仙台で合わせて2回JCOMを契約していますが、どちらも契約から10日経たないうちに工事を行ってくれました。
フレッツ光は1ヶ月かかると言われてしまったため断念し、すぐに使えるJCOMを選んで契約しています。
ネットをしていると回線がやたら途切れる
JCOMは通信速度もイマイチという評判ですが、もう一つ通信において不評なポイントがあります。それは、ネット中に頻繁に接続が切れることです。
本当に突然、しかも1日に何回もスマホやパソコンのネット接続が切れます。私も何百回も経験がありますね。
JCOMを契約するなら、この問題と向き合っていく必要があるでしょう。対処のしようがないので受け入れるしかありません。
速度の割に月額料金は高い
月額料金に関しては、JCOMしか知らない人はとくに何も言いませんが、他の光回線などを契約していた人はけっこう不満に思う金額です。
おそらくほとんどの人は最高速度である320Mコースを契約することになりますが、月額6000円です。ちなみに学生なら学割の適用により4000円程度で契約できることもあります。
下り最高320Mbps、上りは10Mbpsしか出ないのにフレッツ光などで1Gbpsの光回線を契約するよりもやや高い月額料金なので、月額料金は確かにイマイチですね。
まとめ
JCOMは、ネット上では正直なところかなり不評な意見が多いネット回線です。
すぐに契約して利用開始できるという非常に優れたメリットはあるのですが、使い始めてからは不満ばかりが募っていくケースがしばしば見受けられるため、契約するかどうかはじっくり検討しましょう。
私が使っていて個人的に最も気になるのは、ネット接続が切れる現象ですね。Wi-Fiルーターに原因があるのかと思って替えてみたりもしましたが全然変わりません。
同様の症状を訴えている人は多いので、JCOMの仕様と考えられます。
- すぐにネットを使い始めたい
- ブラウジングなどライトな使い方が中心で、大量のデータアップロードなどはしない
- ネット接続が切れたら困るような使い方(大容量データを数時間かけてダウンロードするなど)はしない
こういった人なら、JCOMをうまく活用していけるのではないでしょうか。
JCOMの契約を検討している方は、JCOMのデメリットについてもよく考えたうえで契約しましょう。