ノマドワーカーであり複数の格安SIMを契約している私は、外出先でネットをする時にスマホからのテザリングだけでなく、SIMフリーのモバイルルーターを利用することもあります。
モバイルルーターは単体で複数の機器をネットに繋げることができるし、スマホのバッテリーを消費することもありません。
それに端末によっては2枚のSIMカードを入れて切り替えながら使うこともでき、複数のSIMカードを使い分けるのにも便利です。SIMフリーならどの格安SIMも使えます。
ノマドワーカーやフリーランスの人であれば、仕事必携アイテムとして一つ持っておいてまず損はありませんよ。
そこで今回は愛用者の私が、SIMフリーモバイルルーターの選び方から、Amazonですぐに購入できるおすすめのSIMフリーモバイルルーターまで紹介していきます。
SIMフリーモバイルルーターのメリット・端末の選び方
まずはSIMフリーモバイルルーターについて簡単におさらいしておきます。
SIMフリーのモバイルルーターなら基本的にどの回線でも使える
モバイルルーターは、SIMカードを入れて設定をすることでWi-Fiを利用して様々な機器をネットに接続できる機器です。
キャリアでもモバイルルーターは販売されていますが、それらはSIMロックがかかっているため、そのキャリアのSIMや販売キャリアと同じ回線を使った会社のSIMでしか使えません。
しかしSIMフリーのモバイルルーターなら「SIMロック」がかかっていないので、”その端末で対応している周波数・通信形式のSIMカードなら”自由に使えます。
「会社」の縛りはなくなりますが、「回線」の縛りはあります。
SIMフリーモバイルルーターであれば、端末はそのまま、中身のSIM(回線)は比較的手軽に乗り換えられるのが便利です。格安SIMであれば、データSIMなら最低利用期間がない or 短いところがほとんどなので、自由度がかなり高いです。
また格安SIMのデータSIMなら月額料金もかなり安いので維持費も抑えられます。
SIMフリーモバイルルーターの選び方
SIMフリーモバイルルーターには、スペックや機能が異なるたくさんの種類があります。
私が選ぶ上で注意しているポイントは下記4点。
- 価格
- 対応している回線、入れられるSIMカードの数
- 重さ、サイズ
- バッテリー容量(電池持ち)
もちろん人によって、端末のスペックのどの部分を重視するかは異なってくるでしょう。
予算が少ないなら、必然的に安い端末を選ぶことになります。
たくさんのSIMカードを使い分けるなら、対応する回線の多さやSIMカードを複数装着できる端末を選ぶべきですね。
持ち運び重視ならバッテリー容量や端末のサイズ、重さに注目しましょう。
おすすめのSIMフリーモバイルルーターベスト5
あくまで選んだ順位は「私基準」です。あくまで参考にまでに。
※表記価格は、記事執筆時点のAmazonプライム価格
第5位:ARIA 2
第5位は、フリーテルのARIA 2です。
スペックはこちら。
価格 | 10980円 |
同時接続台数 | 10台 |
SIMスロット | 標準SIM |
サイズ | 110×66×17mm |
重さ | 110g |
バッテリー容量 | 2300mAh(17時間連続通信) |
まず特徴として、「docomo」「au」「SoftBank」「Y! mobile」と日本の主要回線全てに対応していることです。およそどの回線のSIMでもOKです。
ARIA 2は価格が1万円台前半と安価ながら対応する回線も多く、
- QRコードでスマホから簡単にWi-Fiに接続できる
- microSDカード(最大32GB)を入れてストレージとしても使える
といった機能も備えています。
最大17時間も連続通信ができるため、外出先でガッツリ長時間PCワークしたいノマドワーカーにおすすめです。
第4位:AirCard AC785-100JPS
4位はNETGEARの「AirCard AC785-100JPS」(以下、AC785)です。
スペックはこちら。
価格 | 10600円 |
同時接続台数 | 15台 |
SIMスロット | micro SIM |
サイズ | 109.9×68.9×14.6mm |
重さ | 127g |
バッテリー容量 | 2000mAh(10時間連続通信) |
AC785はdocomo回線にのみ対応しているので、格安SIMもdocomo回線のもので使うことになります。UQモバイルなどau回線のSIMは使えないので注意しましょう。
AC785は同時接続台数が最大15台と非常に多いのが特徴なので、接続台数の多さを重視したい人にはピッタリです。価格も1万円程度なので手頃です。
第3位:E5577S
第3位はファーウェイのE5577Sです。
主なスペックはこちら。
価格 | 9572円 |
同時接続台数 | 10台 |
SIMスロット | 標準SIM |
サイズ | 58×96.8×17.3 mm |
重さ | 112g |
バッテリー容量 | 3000mAh(12時間連続通信) |
E5577Sは主に、docomoやSoftBank回線向けのモバイルルーターです。
E5577Sは価格1万円を切る安さがウリですね。サイズがコンパクトで軽く、持ち運びやすいのもメリットです。
バッテリー容量が3000mAhと大きいですが、連続通信時間は公式で12時間となっています。朝から晩まで1日持たせることは十分可能でしょう。
「特別な強みはいらないから、必要十分なスペックで安いものがいい」というタイプの人におすすめです。コスパいいですね。
第2位:Battery Wi-Fi MF855
スペックはこちら。
価格 | 9399円 |
同時接続台数 | 8台 |
SIMスロット | micro SIM |
サイズ | 75×102.2×22.3mm |
重さ | 235g |
バッテリー容量 | 7800mAh(18.5時間連続通信) |
Battery Wi-Fiの強みはなんといっても、バッテリー容量の大きさでしょう。7800mAh(18.5時間連続通信可能)という超がつく大容量です。
また「バッテリー」と名前がついているだけあり、Battery Wi-Fiはモバイルバッテリーとしてスマホやタブレットなどの充電に使うこともできます。
ただしデメリットとして、モバイルバッテリーとしての機能がある代わりに同時接続台数は少なく重さも重め、サイズも大きめなことが懸念されます。
しかしこのバッテリー性能は、人によってはデメリットを大きく上回るメリットがあるはずです。
- モバイルバッテリーとして1台2役で使いたい
- 日をまたぐような外出でフルに使いたい
こういった需要がある人にピッタリですね。
第1位:Aterm MR05LN
第1位は、Aterm MR05LNです。
信頼できる日本メーカーNECの製品であり、機能の充実度が高く多くの人が満足できるため今回1位に選びました。
スペックはこちら。
価格 | 18989円 |
同時接続台数 | Wi-Fi:10台 Bluetooth:5台 |
SIMスロット | nano SIM×2 |
サイズ | 63×115×11mm |
重さ | 115g |
バッテリー容量 | 2500mAh (Wi-Fiなら14時間、Bluetoothなら30時間連続通信) |
MR05LNは、価格が高いものの様々な便利機能を備えています。
- 2枚のSIMカードを切り替えながら通信可能
- 本体からタッチパネルで簡単にAPN設定ができる
- Wi-FiとBluetooth、二つの接続方法がある
- 有線LANに対応したクレードルも提供されているので、家でも外でも使える
設定が面倒に思えるかもしれませんが、マニュアル通りにすれば簡単です。
Bluetoothが使えたりSIM2枚使えたりと利便性が高いほか、コンパクトで電池持ちも良いのであらゆる利用スタイルで満足できる一台です。
他ルーターと比べると高価になりますが、これだけ機能がついていれば妥当な価格です。
やはり信頼あるNECのルーターとあって人気が高いですね。
【番外編】auスマホ代が割引になるWiMAX(ワイマックス)
番外編として、au系列が提供しているモバイルWi-Fiルーター「WiMAX(ワイマックス)」も紹介しておきます。こちらも同じくポケットサイズの小型ルーターなので、家の中だけでなく外出先にも手軽に持ち運べる点が大きな特徴ですね。
また、auスマホユーザーならセット割引でスマホ代が割引になるので非常にお得です。
主な特徴としては下記の通り。
- ギガ放題プランあり(通信量無制限)
- 最大速度440Mbps(機種による)
- 3日10GB制限あり
- プロバイダが複数ある
- auスマホにセット割引あり
それぞれ簡単に説明します。
使い放題のギガ放題プランあり
WiMAXには、通信量無制限で使い放題の「ギガ放題プラン」と月7GBまでの「7GBプラン」があります。現在の主流はやはりギガ放題ですね。7GBを選ぶ人はあまりいません。
ただ後述しますが、WiMAXには3日10GB制限があるので、実質的には月100GB程度が上限になります。
通信速度は最大440Mbps
WiMAXの最大速度は機種にもよっても変わるのですが、現在最新の機種では最大440Mbpsまで進化しています。
(
UQ WiMAX
ただ、「最大速度」というのは理論値(理論上可能な最大数値)なので実際にこのスピードが出るわけではありません。実際の速度はエリアや通信環境によって大きく変わります。
※厳密に言うとWiMAXは、機種によって利用するモバイル回線が3種類あります。
- WiMAX回線(旧時代)
- WiMAX2+(今の最新)
- LTE(auスマホの回線)
今の最新機種はWiMAX2+(ツープラス)が主流ですが、この記事では「WiMAX」で統一して記載します。
3日で10GBまでの制限あり
WiMAXには3日10GB制限があります。ここがWiMAXを選ぶ際の最大のデメリットですね。
直近3日間の通信量が10GBを超えると、超えた日の翌日18時から翌々日2時頃まで最大1Mbps程度に速度制限されます。はっきり言って、速度制限を食らうと使い物にならないと思っていいでしょう。
3日で10GBというと普通の人ではそうそう超えないレベルだとは思いますが、一応契約前に自分がどの程度使うのかシミュレーションしておいた方がいいかと思います。
プロバイダが複数ある
WiMAXは、回線事業者であるUQ WiMAXの他にも代理販売しているプロバイダが複数あります。同じauスマホを、auショップだけでなくヨドバシカメラやビッグカメラでも売っているようなイメージですね。
商品(WiMAX)自体は同じものですが、どこのプロバイダで契約するかによってほんの少し月額料金が変わったり、キャッシュバックが受けられたりします。
各プロバイダの月額料金とキャッシュバックを表にしてみました。
プロバイダ | 月額・キャッシュバック特典 |
UQ WiMAX |
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BIGLOBE WiMAX |
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※全てギガ放題プラン(通信量無制限)の料金です
繰り返しますが、商品(WiMAX)自体は同じもので「どこで契約するか」だけの話です。それでもどのプロバイダにするか決められない人は、下記の基準で選びましょう。
信頼とサポート力を優先するならUQ WiMAX
UQ WiMAXは、WiMAXサービスの運営元であり「本家」に当たります。auスマホをauショップで契約するようなものなので、契約するにしても1番安心と言えるでしょう。
キャッシュバック額などは少なくても1番信頼できるところで契約したいならUQ WiMAXを選びましょう。
月額料金の安さを優先するならBroad WiMAX
シンプルに月額料金が一際安いのがBroad WiMAXです。キャッシュバックは高額な初期費用と相殺されるので戻ってくるお金はないのがネックですが、初期費用無料で月額最安なので最もお得感を味わいやすいプロバイダです。
一番お得にWiMAXを契約したいならBroad WiMAXにしましょう。
auスマホユーザーはセット割引あり!「auスマートバリューmine」
WiMAXを契約すると、お使いのauスマホ/auケータイの契約プランに応じて毎月スマホ代が割引されます。
契約プラン | 割引額 |
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934円 |
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734円 |
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500円 |
公式サイトよりWiMAXの申し込み後、KDDIのお客様センターに連絡してauスマートバリューmineに加入しましょう。
まとめ
最近は外でもWi-Fi飛んでいる場所が多くなりましたが、それでも常にネットに繋がっていたい私なんかはモバイルルーターやモバイルWi-Fiの存在が欠かせません。
モバイルルーターを持っていればあらゆるデバイスをいつどこでもネットに繋げるほか、スマホの通信量を節約してスマホ代の節約することも可能です。
今のスマホ代(プラン)を安くできると考えればコスパは決して悪くないので、フリーランスの方やノマドワーカーはぜひ1台持っておきましょう。