現在、数多くあるモバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)サービスの中でも、
- 初期費用・解約手数料・端末代金すべて0円!
- 契約期間の縛りなし!
という、契約のしやすさをウリにしているのが「SPACE Wi-Fi」です。
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
初期費用なしでサクッと契約できて、解約も縛りなくサクッと終えられるメリットから、民泊や旅行の際に使えるポケットWi-Fiとして人気と知名度があります。
今回は、そんなSPACE Wi-Fiを使ってPS4やニンテンドースイッチなどのオンラインゲームを快適に遊べるかを実際に検証してみました。
オンラインゲームは回線速度が遅かったり安定しないと、動作がガタガタになったりタイムラグが頻発したりしてまともに遊べるレベルじゃないことも多々ありますからね。
今回実際に遊んでみたゲームタイトルは以下の通り。
検証したゲーム
【PS4】
- モンハンワールド
- フォートナイト
- バトルフィールド1
- コールオブデューティーブラックオプス3
【ニンテンドースイッチ】
- スプラトゥーン2
- スマッシュブラザーズ
- フォートナイト
以上、人気ゲーム機・タイトルの7つです。
SPACE Wi-Fiでどの動画サービスもHD画質で快適に再生できました。
ただし、SPACE Wi-Fiには速度制限の規定があるので注意も必要です。
その辺も含めて、下記で詳しくまとめていきます。
SPACE Wi-Fiの通信速度はどれくらい? 実際に計測してみた
まずは、SPACE Wi-Fiの通信速度がどの程度なのか? を最初に計測してみます。
SPACE Wi-FiではWiMAX回線のルーター「W04」と、PocketWi-Fi(ソフトバンク)回線の「801ZT」いう2種類のルーターがありますが、今回はWiMAX回線で通信できるルーター「W04」を使用しています。
朝・昼・夕方・夜と4時間帯で速度テストした結果は以下の通り。
【朝8時】
【昼12時】
【夕方17時】
【夜20時】
- 【朝8時】下り17.9Mbps/上り1.82Mbps/Ping43ms
- 【昼12時】下り13.1Mbps/上り11.7Mbps/Ping42ms
- 【夕方5時】下り19.6Mbps/上り1.27Mbps/Ping49ms
- 【夜8時】下り23.3Mbps/上り1.49Mbps/Ping40ms
下り速度は概ね10Mbps〜30Mbpsくらい。調子がいいと下り40Mbpsくらいまで出せる印象です。
モバイルWi-Fiとしてそこまで「速い!」と言える速度ではないものの、ネットサーフィンしたり動画を見るくらいなら十分すぎる速度が出せてますね。
ただ、オンラインゲームの場合は話がちょっと別で、下り速度以外にも重要なポイントがあります。
オンラインゲームはPing(応答速度)が50ms未満であることが重要
Pingは「応答速度」を示す数値で、ゲームプレイなんかの動作の速さ(サクサク感)に影響してきます。
Pingは数値が低いほど良く(サクサク動く)、目安としては以下の通り。
Ping値の目安
- Ping100〜:ゲームの快適プレイは不可能
- Ping50〜100:動きがもたつき厳しい
- Ping20〜40:普通くらい
- Ping10以下:とても快適
※あくまで目安です。
上記の速度テストを見ると、SPACE Wi-FiのPingは40~50msと並〜ちょっと高いくらいなので、数値的にはやや心配さがあり。
下記で詳しく書きますが、実際にプレイしてみるとやはりちょっと重さを感じる場面がありました。
SPACE Wi-Fiの回線でPS4のオンラインゲームをプレイしてみた結果
まずはPS4のゲームから検証結果をまとめてみます。
PS4はハイスペゲーム機なので一番心配だったのですが、意外とPS4ゲームは接続が安定していて、普段使っている光回線とそれほど変わらない快適さでした。
SPACE Wi-Fi×モンハンワールドの検証結果
モンスターハンターワールドは最大4人で協力プレイをし、巨大なモンスターを倒していくゲーム。
ゲーム開始時にはロードが行われますが、読み込み時間もスムーズでした。
ゲームを開始、現在他のユーザーが救援を要請しているクエストをチェックして参加。
フィールドの移動も滑らかな動きで、重さやガタガタ感を感じることはありません。
モンスターへの攻撃シーンでもラグが発生したりすることはなく、サクサク動いてくれてます。
SPACE Wi-Fi×フォートナイトの検証結果
PS4版のフォートナイトは、テレビの大画面で100人のプレイヤーが戦う人気アクションゲーム。
ゲーム開始時のロードは30秒くらいで、こちらも光回線と変わりません。
キャラ移動中も動きはスムーズで重たい感じは全くなし。
フォートナイトではステージ上に壁や階段を建築できますが、建築作業でもサクサク快適に動いてくれました。
目の前に現れた他のプレイヤーを攻撃。ラグの発生が起きたシーンは一度もありませんでした。
SPACE Wi-Fi×バトルフィールド1の検証結果
バトルフィールド1は、戦場で大人数のプレイヤーが戦う激しいFPSゲームです。
大人数がオンラインで動くゆえ、タイムラグなど発生しやすいゲームともいえますね。また、オンライン対戦は一緒に戦っている他プレイヤーの回線状況も影響してくるので、ラグや重さが出ても必ずしも自分のせいだとは言い切れません。
参加する分隊選択し、広大なマップから好きな拠点を選んでゲームを開始。
リアルタイムで拠点の数や場所が変化していきますが、画面表示の変化がもたつくことはありません。
移動はサクサク、ボタンを押すとすぐに武器を構えたりその場に伏せたりできています。
美しいグラフィックですが、画面表示がガタガタになることもないです。
相手への攻撃対応も、ラグなど発生したシーンは一切なし。
SPACE Wi-Fi×コールオブデューティーブラックオプス3の検証結果
コールオブデューティーブラックオプス3は、近未来的な世界観を舞台にした人気FPSゲーム。
マッチング~ゲーム開始時のロードはスムーズで、数十秒でこなすことができました。
余談ですが、今回検証を記録した日は普段よりプレイヤーが少なく、プレイ開始までちょっと時間がかかっています。
キャラ移動もスムーズで重さは感じられません。
攻撃シーンもラグが発生したことはなく、サクサクと反応してくれました。
SPACE Wi-Fiの回線でニンテンドースイッチのオンライン対戦をしてみた結果
続いてニンテンドースイッチで、人気のスプラトゥーンやフォートナイトをプレイしてみました。
PS4のゲームが快適にプレイできたのでニンテンドースイッチも問題ないかと思いきや、
これまた予想外に、スイッチのゲームはやや接続が不安定で動作がもっさりする場面も見受けられました。
SPACE Wi-Fi×スプラトゥーン2の検証結果
スプラトゥーンはステージをインクで塗りつぶしながら敵を倒していくアクションゲームで、最大8人で戦います。
マッチング時間は普段と変わらず、すぐに人数が集まりプレイを開始できました。
ステージ上の移動やアイテムゲットも動きはスムーズで違和感は感じられず。
敵を倒したらすぐに地面に潜って遠くへ移動、といった操作もスムーズです。
攻撃シーンでもラグは発生せずに快適だったのですが・・・
途中、2回ほど回線接続が不安定な状態になってしまいました。
不安定になると、もれなく回線が切断されゲームが終了。
SPACE Wi-Fiは使っているとたまにアンテナが0本になってしまう時があるので、おそらく電波をうまくつかめなくなってしまったと考えられます。
頻度的にはたまに起こる程度ですが、ゲーム終了になってしまうのはイタイですね・・・。
SPACE Wi-Fi×スマッシュブラザーズの検証結果
スマッシュブラザーズは最大4人で対戦を行う人気アクションゲームで、オンライン対戦もさかんです。
マッチングは即座に行われ、ゲームを開始。
スマブラは他のゲームと比べると全体的に動きややもっさりした印象で、ジャンプや攻撃時に動作がガタガタになることがしばしばありました。
ラグもちょいちょい発生してしまい、うまく操作できずに落下して倒されてしまうことも。
ただ、前述した通り、オンライン対戦は自分だけでなく他プレイヤー側の回線状況もプレイに影響します。要するに、一緒に対戦してる他プレイヤーが遅すぎる回線を使っているとコッチにも支障が出るわけです。
スマブラは子供から大人まで幅広い層がプレイしているため、かなり悪い回線を使っている人と(対戦で)当たることも多い印象です。
スマブラは普段、光回線でプレイしていてももっさりすることがあるので、特にラグや重さが発生しやすいゲームと言えますね。
SPACE Wi-Fi×フォートナイトの検証結果
フォートナイトにはスイッチ版もあるので、PS4版と合わせて検証しています。
ロードからゲーム開始時のマッチングまではスムーズで、動作にもたつきは感じられず。
移動にも重さは感じられず滑らかです。他のプレイヤーの動きも滑らかに表示されていました。
フォートナイトに関しては、PS4版と同じように快適に遊べましたね。
【注意】オンラインゲームをしすぎると速度制限の恐れあり
SPACE Wi-Fiで貸し出されるルーターには速度制限が存在することに注意が必要です。
いくら快適にゲームできるといっても、ゲームしすぎて速度制限を受けたら快適プレイは不可能です。
速度制限の内容
速度制限の内容 | ||
W04(WiMAXルーター) | 3日間に合計10GB以上通信すると、翌日夜の一部時間帯に速度が制限 | |
801ZT(Pocket WiFi) | 1日3GB以上通信すると、当日中に速度が制限 |
貸し出されるルーターによって微妙に制限内容が変わってきますが、概ね1日3GB程度の通信量が上限になるイメージです。
細かいことを言えば、1日単位での上限が決まっている801ZTの方が制限に厳しいです。(W04なら、10日の通信量が10GB以内なら一日2GB、5GBなど自由に通信してOK)。
オンラインゲームしてると1日3GB程度は一瞬で使ってしまうので、オンラインゲーム目的でのSPACE Wi-Fiは正直向いていません。
例えば、PS4やSwitchのゲームは時折アップデートが発生するので膨大なデータをダウンロードすることがあります。
アップデートで3GB以上の大容量になることもしばしばあるので、そうなるとアップデートしただけで速度制限になります・・・(笑)。
注意!SPACE Wi-Fiの有線LAN接続は不可、または別売りクレードルでの対応
インターネット接続を安定させたい場合はLANケーブルで有線接続できると便利ですが、SPACE Wi-Fiで提供されるルーターは有線LAN接続に標準対応していません。
WiMAX(W04) | Pocket WiFi(801ZT) | |
USBケーブルによるパソコンとの接続 | ○ | ○ |
有線LAN接続 | クレードルを購入すれば可能 | × |
USBケーブルでパソコンと有線接続することはできますが、LAN接続ができるのはWiMAXルーターのW04が届いた場合のみ。
W04が届いたとしてもクレードルを購入しなければ有線接続できないので、基本的に無線接続を検討することとなるでしょう。(SPACE Wi-Fiは解約時にルーターの返却が必要なので、解約したら単体だと何もできないクレードルだけ手元に残ることとなります…)
SPACE Wi-Fiの基本情報まとめ
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
というわけで、最後にSPACE Wi-Fiの基本情報をまとめます。
初期費用なし!SPACE Wi-Fiは月額料金のみで始められる!かかる追加費用は返却時の送料のみ
SPACE Wi-Fiの最大の強みは、初期費用やルーター代など一切ゼロコストで契約できること。
さらにいつ解約しても違約金がかかることはありません。
月額料金 | 3680円 |
契約事務手数料 | 0円 |
ルーター代金・契約時の送料 | 0円 |
解約事務手数料 | 0円 |
解約時のルーター返送料 | 負担あり(元払いでの発送) |
月額料金以外に唯一確実に発生するのは、解約時のルーター返送料のみとなっています。
なお支払い方法にはクレジットカードと口座振替を選択可能・どちらを選んでも月額料金は変わりません。
「旅行に行く間、民泊で使う短期間だけモバイルWi-Fiを契約したい!」
みたいな人には、非常に助かるサービスだと思います。
SPACE Wi-Fiはルーターは基本選べない。ルーターで回線(エリア)が異なるので、エリア確認が必要
SPACE Wi-Fiでは、仕様が全く異なる2種類のルーターのうちどちらかがレンタルで提供されます。
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
W04 | 801ZT | |
回線 | WiMAX | SoftBank |
連続通信時間 | 10.5時間 | 10時間 |
同時接続台数 | 10台 | 10台 |
最大通信速度 | 下り440Mbps/上り37.5Mbps | 下り最大112.5Mbps/上り最大37.5Mbps |
この2種類のルーターは、使われている回線(キャリア)が「WiMAX回線」か「SoftBank回線」かで違ってきます。
ちなみに今回わたしが使ったルーターは「W04」です。
W04は2017年登場のルーターで、2019年11月時点で最新のW06から2世代前の機種。
正直消耗が感じられた(朝から晩までバッテリーが持たない、通信が不安定)ので、新品・100%の調子が出るルーターを使いたい方はご注意ください。
W04は「ハイスピードプラスエリアモード」なら本来下り最大758Mbpsに対応していますが、SPACE Wi-Fiでは使用できないモードであるため、事実上最大440Mbpsとなります。
そして、Pocket WiFiの801ZTは2019年4月発売の新しい機種、法人向けに展開されているものです。仕様上のバッテリー持ちや速度はW04に劣りますが、新しい機種なのは魅力的ですね。
そして重要なこととして、
この2種類のルーターは、基本的に自分で選ぶことができません。
(申し込みフォームを見ても、機種を選べるフォームはない)
公式サイトのQ&Aには以下の記載があります。
Q:端末(ルーター)はどちらが届きますか?
A:Speed Wi-Fi NEXT04(WiMAX)、Pocket WiFi 801ZT(Softbank)どちらかの端末をお届けいたします。電波状況等の理由により端末にご希望がございましたら、お申込完了後にサポートセンター(0120-546-573/info@spacewifi.info)までご連絡ください。
ご覧のように、電波状況などの理由があった場合のみ、連絡すれば希望の端末が選べます。
この電波状況の理由というのは、いわゆる「エリア」のことです。
WiMAXルーターとPocketWi-Fi(ソフトバンク)ルーターではエリア圏が違ってくるので、利用場所によってはエリア圏外になってしまうケースもあります。首都圏や大型都市圏であれば圏外になる可能性は低いですが、地方の田舎だと圏外になってる可能性もあります。
WiMAX回線とソフトバンク回線のエリア確認は、以下の公式ページのエリアマップで確認できます。
エリア確認ページ
WiMAXのエリア確認 → https://www.uqwimax.jp/signup/area/
ソフトバンク回線のエリア確認 → https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/
特にWiMAXはドコモ等の一般的なスマホ回線に比べるとエリアが狭いので、要チェック。
SPACE Wi-Fiの解約について
SPACE Wi-Fiの解約手続きは、Web上の申請フォームから行うしくみです。
解約ページhttps://spacewifi.info/cancel/
解約タイミング(解約月)は「解約申請をした月の翌月末」となるので、SPACE Wi-Fiは事実上最短でも2ヶ月間の利用が必要となっています。
また解約した際は解約月の「翌月5日」までに、以下の住所へ返却する必要があります。
返送先住所
- 060-0061
北海道札幌市中央区南1条西5丁目20
郵政福祉札幌第一ビル1D(札幌南1条郵便局留め)
SPACE Wi-Fi - 電話番号:0120-546-573
郵便局留めの指定があるので、ゆうパックなど郵便局での取り扱いがある発送方法を選びましょう。
返送する必要がある機器類は以下の3点。
- Wi-Fiルーター本体
- 充電ケーブル
- ACアダプター
もしも返却が遅れると、1ヶ月間追加で月額料金がかかってしまうのでご注意ください。