今はモバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)サービスが数多くありますが、その中でも、
- 初期費用・解約手数料・端末代金すべて0円!
- 契約期間の縛りなし!
という、契約のしやすさをウリにしているのが「SPACE Wi-Fi」です。
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
初期費用なしでサクッと契約できて、解約も縛りなくサクッと終えられるメリットから、民泊向けのWi-Fiとして非常に人気と知名度があります。
今回は、そんなSPACE Wi-Fiのルーターをお借りすることができたので、実際にスピードテストで速度を測ってみたり、動画視聴やオンラインゲームが問題なくできるか色々と試してみました。
SPACE Wi-Fiの通信速度はどれくらい? 実際に計測してみた
ルーターは「W04」という、WiMAX回線で通信できるルーターです。
朝・昼・夕方・夜と4時間帯で速度テストした結果は以下の通り。
【朝8時】
【昼12時】
【夕方17時】
【夜20時】
- 【朝8時】下り17.9Mbps/上り1.82Mbps/Ping43ms
- 【昼12時】下り13.1Mbps/上り11.7Mbps/Ping42ms
- 【夕方5時】下り19.6Mbps/上り1.27Mbps/Ping49ms
- 【夜8時】下り23.3Mbps/上り1.49Mbps/Ping40ms
1日通して概ね下り10〜20Mbps程度の速度になります。
この下り速度はモバイルWi-Fiとしても「速い!」というわけではないですが、一般的な用途(YouTube見たりネットサーフィンしたり)においては問題ない速度と言えますね。
格安SIMだと速度が落ちがちなお昼や夜の時間帯でも、速度がそこまで変化せずに安定しているのは高評価なポイントです。
一方で、上り速度の遅さとPingの高さはデメリットとしてやや気になるところ。
上り速度というのは「アップロードする時の速度」のことで、動画や画像なんかをネットに載せるときに必要な速度になります。例えば私のようにブログを書いていて大量の写真・画像をアップする必要がある人や、YouTubeに動画投稿をしている人なんかはアップロード速度が結構影響してきます。
が、ほとんどの人はネットに何かをアップすることはないと思うので上り速度は関係ないでしょう。
もう一つ、Pingというのは「応答速度」のことで、オンラインゲームプレイ時の動作のサクサク感に影響してきます。Pingは数値が低い方が良く、高いほど悪くなります。
ゲームの快適性について詳しくは後述しますが、上記速度テストのPing40〜50msくらいだと、ゲームプレイにおいてやや動作の重さやラグの発生が気になりだすレベルだと言えますね。
速度制限は送られてきたルーターの種類によって異なる
続いて重要な速度制限について。
公式サイトにも記載のとおりSPACE Wi-Fiに月間通信制限はありません(=使い放題)が、ルーターで使われている回線自体に速度制限は存在します。
SPACE Wi-Fiでは、仕様が全く異なる2種類のルーターのうちどちらかがレンタルで提供されます。
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
機種 | 回線(キャリア) | 速度制限内容 |
WiMAXルーター「W04」 | WiMAX | 3日間で10GB以上通信すると、翌日夜の一部時間帯に速度が制限 |
Pocket WiFiルーター「801ZT」 | SoftBank | 1日3GB以上の通信すると、当日中に速度が制限 |
どちらのルーターも、目安としては3日で10GB使うと速度制限がかかります。なので概ね1日3.3GBくらいですね。
私が今回使っているW04はWiMAXルーターなので、速度制限を受けると速度は最大1Mbps程度にまで落ち、YouTubeの標準画質がギリギリ見られる程度のスピードになります。
高画質での動画視聴、オンラインゲーム、アプリのダウンロードなどは速度制限中は厳しいイメージですね。
とは言え、後述しますがSPACE Wi-Fiは基本的にルーターを自分で選んで申し込むことができません。どちらかが送られていきます。
なので、どちらのルーターにするかは悩む必要もないですね・・・。
WiMAXルーター「W04」でハイスピードプラスモードは利用不可
WiMAXルーターは本来「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えることでauの4G LTE回線を使って通信できます。
WiMAX回線は屋内や地方で圏外になるケースもあるため、通信環境が悪い時にauのエリアが広い回線に切り替えられるのはメリットですが…
見てのとおりルーターに「ハイスピードプラスエリアモードは利用できません」と記載されているので、WiMAXルーターが届いてもau回線は使えないことにご注意ください。
有線接続や周波数帯の切り替えはルーターごとに可否が異なる
SPACE Wi-Fiではルーターによって仕様が違うため、届いたルーターによって有線接続や周波数帯の切り替え可否が異なります。
WiMAX(W04) | Pocket WiFi(801ZT) | |
有線接続 | USB接続可能、クレードルを購入すればLAN接続も可能 | USB接続可能 |
周波数帯の切り替え | ○ | ×(2.4GHz帯のみ) |
有線接続ができればインターネット接続が安定しやすくなるので、動画やゲームしてて速度が不安定な時の対処法のひとつです。
SPACE Wi-Fiで提供されているルーターは、USBケーブルによるパソコンとの有線接続ならどちらでも可能ですが、LANケーブルで有線LAN対応機器と接続できるのはW04のみ。
ただしW04でLAN接続する際は、Amazonで2780円から販売されているクレードルの購入が必須なのでご注意ください。
そしてモバイルルーターは、5GHz帯での接続に切り替えるとより高速・他の電子機器(電子レンジなど)との電波干渉が起きづらくなりますが、5GHz帯での接続に対応するのはW04のみになります。
リンクSPACE Wi-Fiのルーターについて詳しく見る(公式サイト)
SPACE Wi-Fiの通信速度で、YouTube動画やNetflixは問題なく視聴できた(注意点あり)
SPACE Wi-Fi(W04)で1日かけて
- YouTube
- Netflix
- Amazonプライムビデオ
この辺りの動画を視聴してみましたが、
電波がしっかり届いている場所ではフルHDの高画質で動画を視聴できました。
どの動画サービスも、フルHD相当の画質で安定して再生可能であり、検索画面やメニューの表示もスムーズです。
ただ、たまに一時的に電波が途切れて通信不能になってしまうことがありました。
↑アンテナが0本になってしまうことがたまに。
ルーター自体が明らかに中古品なので、機器自体の調子が悪くなっているかもしれません。
速度自体は動画再生に支障なしですが、安定性にはやや不安ありですね。
なおSPACE Wi-Fiのルーターには速度制限があり、1日3GB(W04が届いたなら3日10GB=平均3.3GB)以上の通信をすると速度が遅くなります。速度制限を食らったら、さすがに高画質での動画視聴は難しくなるのでご注意を。
SPACE Wi-Fiでのオンラインゲームプレイはやや重さ・ラグあり
動画に続いて、オンラインゲームの快適性も試しておきます。
SPACE Wi-Fiでオンラインゲームの「モンスターハンターワールド」を遊んでみましたが、100点満点中でいうと65点程度でした。
端的に言って、プレイしていて重さやラグの発生が気になります。
キャラ動作で極端なカクつきやガタガタ感はありませんが、光回線でプレイしている時と比べるとコントローラー操作と画面の動きに若干のラグ(ズレ)がある印象。
集会所やフィールドで移動する際に、足取りが重く感じられました。
戦闘シーンでも、攻撃のボタンを押したタイミングと画面での攻撃にわずかながらラグが発生する(時間差が起きる)感覚でした。
まるでプレイできないような極端な重さではないものの、普段から光回線で快適サクサクプレイに慣れている人だとストレスを感じるレベルではあります。
またオンラインゲームの注意点は、ゲーム本体やアップデートファイルのダウンロードで速度制限がかかってしまう可能性があること。
正直に感想を言えば、オンラインゲームを快適にプレイするにはややスペック不足ですね。動画程度なら問題ありません。
SPACE Wi-Fiは最大10台での通信に対応!複数人でも活用できる
今回SPACE Wi-Fiを使いながらルーターの仕様を調べていて魅力的に思ったのが、最大10台の機器を同時にインターネットに接続できること。(W04・801ZTどちらでもOK)
これは他社のモバイルWi-Fiに比べても優れているSPACE Wi-Fiの強みです。(他社サービスでは5台しか同時接続できず、家族で使う際に手持ちの機器をすべて接続しきれない問題が生じたことがありました)
SPACE Wi-Fiはもともと民泊用Wi-Fiとしてニーズが高いWi-Fiなので、2〜3人程度がそれぞれスマホとタブレット、ゲーム機でネット接続しても大丈夫な設計になっているわけですね。
民泊だけでなく、友達や家族で旅行に行くときもSPACE Wi-Fiを1つ用意しておけば、みんなで使えるので安心です。
もちろん、普段からスマホやタブレット、PCをたくさん持ち歩く私のようなガジェットマニアにとっても嬉しい仕様ですね。
SPACE Wi-Fiの基本情報まとめ
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
というわけで、最後にSPACE Wi-Fiの基本情報をまとめます。
初期費用なし!SPACE Wi-Fiは月額料金のみで始められる!かかる追加費用は返却時の送料のみ
SPACE Wi-Fiの最大の強みは、初期費用やルーター代など一切ゼロコストで契約できること。
さらにいつ解約しても違約金がかかることはありません。
月額料金 | 3680円 |
契約事務手数料 | 0円 |
ルーター代金・契約時の送料 | 0円 |
解約事務手数料 | 0円 |
解約時のルーター返送料 | 負担あり(元払いでの発送) |
月額料金以外に唯一確実に発生するのは、解約時のルーター返送料のみとなっています。
なお支払い方法にはクレジットカードと口座振替を選択可能・どちらを選んでも月額料金は変わりません。
「旅行に行く間、民泊で使う短期間だけモバイルWi-Fiを契約したい!」
みたいな人には、非常に助かるサービスだと思います。
SPACE Wi-Fiはルーターは基本選べない。ルーターで回線(エリア)が異なるので、エリア確認が必要
SPACE Wi-Fiでは、仕様が全く異なる2種類のルーターのうちどちらかがレンタルで提供されます。
公式サイトhttps://minpaku-bukken.com/spacewifi
W04 | 801ZT | |
回線 | WiMAX | SoftBank |
連続通信時間 | 10.5時間 | 10時間 |
同時接続台数 | 10台 | 10台 |
最大通信速度 | 下り440Mbps/上り37.5Mbps | 下り最大112.5Mbps/上り最大37.5Mbps |
この2種類のルーターは、使われている回線(キャリア)が「WiMAX回線」か「SoftBank回線」かで違ってきます。
ちなみに今回わたしが使ったルーターは「W04」です。
W04は2017年登場のルーターで、2019年11月時点で最新のW06から2世代前の機種。
正直消耗が感じられた(朝から晩までバッテリーが持たない、通信が不安定)ので、新品・100%の調子が出るルーターを使いたい方はご注意ください。
W04は「ハイスピードプラスエリアモード」なら本来下り最大758Mbpsに対応していますが、SPACE Wi-Fiでは使用できないモードであるため、事実上最大440Mbpsとなります。
そして、Pocket WiFiの801ZTは2019年4月発売の新しい機種、法人向けに展開されているものです。仕様上のバッテリー持ちや速度はW04に劣りますが、新しい機種なのは魅力的ですね。
そして重要なこととして、
この2種類のルーターは、基本的に自分で選ぶことができません。
(申し込みフォームを見ても、機種を選べるフォームはない)
公式サイトのQ&Aには以下の記載があります。
Q:端末(ルーター)はどちらが届きますか?
A:Speed Wi-Fi NEXT04(WiMAX)、Pocket WiFi 801ZT(Softbank)どちらかの端末をお届けいたします。電波状況等の理由により端末にご希望がございましたら、お申込完了後にサポートセンター(0120-546-573/info@spacewifi.info)までご連絡ください。
ご覧のように、電波状況などの理由があった場合のみ、連絡すれば希望の端末が選べます。
この電波状況の理由というのは、いわゆる「エリア」のことです。
WiMAXルーターとPocketWi-Fi(ソフトバンク)ルーターではエリア圏が違ってくるので、利用場所によってはエリア圏外になってしまうケースもあります。首都圏や大型都市圏であれば圏外になる可能性は低いですが、地方の田舎だと圏外になってる可能性もあります。
WiMAX回線とソフトバンク回線のエリア確認は、以下の公式ページのエリアマップで確認できます。
エリア確認ページ
WiMAXのエリア確認 → https://www.uqwimax.jp/signup/area/
ソフトバンク回線のエリア確認 → https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/
特にWiMAXはドコモ等の一般的なスマホ回線に比べるとエリアが狭いので、要チェック。
SPACE Wi-Fiの解約について
SPACE Wi-Fiの解約手続きは、Web上の申請フォームから行うしくみです。
解約ページhttps://spacewifi.info/cancel/
解約タイミング(解約月)は「解約申請をした月の翌月末」となるので、SPACE Wi-Fiは事実上最短でも2ヶ月間の利用が必要となっています。
また解約した際は解約月の「翌月5日」までに、以下の住所へ返却する必要があります。
返送先住所
- 060-0061
北海道札幌市中央区南1条西5丁目20
郵政福祉札幌第一ビル1D(札幌南1条郵便局留め)
SPACE Wi-Fi - 電話番号:0120-546-573
郵便局留めの指定があるので、ゆうパックなど郵便局での取り扱いがある発送方法を選びましょう。
返送する必要がある機器類は以下の3点。
- Wi-Fiルーター本体
- 充電ケーブル
- ACアダプター
もしも返却が遅れると、1ヶ月間追加で月額料金がかかってしまうのでご注意ください。