iPhone 7以降、iPhoneではSuicaやiD、QUICPayが使えるようになりました。これは大きな進化でしたが、残念ながら未だに楽天Edyやnanaco、WAONといったチャージ式の電子マネーを使えないので、楽天EdyやWAON使いの私としては不満が残るところ。
そこで今回購入したのが、電子マネーそのものが使えるようになるわけではないものの、対応する電子マネー付きカードの残高チャージや確認をiPhoneから行えるようになる端末「Pasori RC-S390」です。
機能がかなり限られているため万人向けとは言えませんが、日々電子マネーチャージや残高確認をするのに結構役立っていますよ。
せっかく購入したので、Pasori RC-S390をしばらく使ってみた感想を紹介します。
Pasori RC-S390の外観
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本体は非常にコンパクトで、邪魔にならないサイズです。
色は白で、iPhoneと比べると以下のようなサイズ感となっています。
まずは簡単に、外観からチェックしてみましょう。
本体は非常に小さく、ICカードと同じサイズ
持ち運びにもそれほど支障はないサイズです。ポケットの中にも楽々入れられますね。
画像は付属するカバーを着けた状態で、カバー無しだと厚さは2mm程度薄くなります。カバーには紐をつけて、首からぶら下げることも可能となっています。
しかしながらこのPasoriでできることは残高の確認とチャージくらいなので、四六時中持ち運ぶ必要性は薄いです。
カバーを装着して日々持ち歩くことはありません。
充電端子はmicroUSBです。
Pasori RC-S390はiPhoneやiPad専用の端末なので、ここはできればLightning端子の方が嬉しかったですね。
電源ボタンは側面についています。
しかし電源ボタンはペアリングの際に押す程度で、ほとんど使うことはありません。
厚みはカード4~5枚分、カバーを付けるとさらに厚くなる
Pasori RC-S390の厚みは、文字の部分が浮き出ているタイプのクレジットカードと比較すると4〜5枚分くらいです。(画像だと平らなカードが多いので、少々Pasoriの方が厚くなっています)
財布に入れて持ち運べるほど薄くはありません。ポータブルタイプですが、カバンの中に入れておくか自宅の机の上に置いておくことになります。
Pasori RC-S390をしばらく使ってみた感想
Pasori RC-S390をしばらく使ってみましたが、結果的にはメリットの方が多いと感じました。
私のように電子マネーを日々活用しているiPhoneユーザーは、Pasori RC-S390を持っておいて損はないでしょう。
ただ3,000〜4,000円程度とやや高めなので、それほど電子マネーを使わない人にはコスパ悪いです。できることも限られているので。
楽天Edyのチャージがパソコンなしで気軽に行えるのは便利
楽天EdyはiPhoneで使えない電子マネーの代表で、スーパーやコンビニなどたくさんのお店で使えます。
他の電子マネーには対応していないのに、楽天Edyには対応しているお店もよく見かけますよね。
Pasori RC-S390があれば、楽天Edyのクレジットチャージや残高の確認ができます。
Pasoriに楽天Edy対応のカードを置いて「パソリ用Edy」アプリを起動すると、残高が表示されます。
「チャージ」ボタンを押すことで、チャージやチャージ設定を行うことができますよ。なおチャージには、クレジットカードが必要です。
私は楽天カードをチャージ用クレジットカードに設定しました。
オートチャージは使っていませんが、こちらもパソリ用Edyアプリから設定できます。
私はパソコン用のPasoriも持っているので、今まではパソコンから楽天Edyへチャージを行なっていました。iPhone向けPasoriを買ったことで、チェージのためにパソコンをいちいち立ち上げる必要がなくなったのが嬉しいです。
今や何でもスマホでできる時代なので、極力パソコンを使わないで何でもできて欲しいところ。電子マネーのチャージができるようになり満足です。
WAONのポイントダウンロードがスムーズに行える
私はイオンカードを所有しており、イオンに行く機会も多いためWAONを使うことが度々あります。
イオンカードで貯めたポイントをWAONポイントに交換できるので、WAONポイントを貯めるタイミングも多いです。
WAONポイントはWAONの残高にチャージできますが、チャージのためには基本的にイオン店頭などのWAONステーションで手続きが必要。わざわざお店に行って手続きをするのは面倒でした。
しかし今回iPhone用Pasoriを購入したことで、WAONポイントのダウンロードがiPhoneでできるようになりました。作業時間を短縮でき大満足です。
ポイントのダウンロードやポイントチャージ、クレジットでの残高チャージなど、様々なチャージ手続きをWAONアプリから行えます。
ただちょっと残念・不便に感じるのは、ポイントをWAON残高にチャージするときにメールアドレスを毎回入力するのが手間であることです。ここは改善して欲しい。
バッテリー持ちは非常に長く、数週間放置していても動く
Pasori RC-S390のバッテリーは公式に約1ヶ月持つと言われていますが、これは本当です。1回充電すれば1ヶ月くらい経っても問題なく使えるので、充電の煩わしさはありません。
ここまで持つとなると気づいたらバッテリーが切れてしまっている事態に陥る可能性も高いので、逆に少し恐いくらいですね。
iPhoneとの接続はスムーズで、ストレスを感じなかった
Pasori RC-S390はBluetooth接続です。
こういった端末はiPhoneとの接続で時間がかかったりうまく接続されなかったりしてイライラさせられがちですが、実際使ってみると接続不良などは一切起こりません。
Pasoriを使うアプリを起動すれば、すぐに近くに置いてあるPasroiと無線接続されます。一度ペアリングすれば、接続されずイライラさせられることはありません。
Pasori RC-S390のデメリット・イマイチだった点
実のところ、ここで挙げるデメリットは購入前からわかっていたところなので、以下の点はあらかじめ納得した上で買えばとくに問題はありません。
対応する電子マネーが少ない
Pasori RC-S390で対応している電子マネーは、
- 楽天Edy
- Suica
- WAON
- nanaco(残高確認のみ)
これだけです。
私がたまに使っている仙台市地下鉄用電子マネーのicscaには対応していませんし、その他の様々な電子マネーにも非対応となっています。
納得した上で購入しているので私はとくに不満がありませんが、購入を検討している方は理解しておきましょう。
iPhoneやiPadでしか使えないのは残念
せっかくBluetooth接続が採用されているのに、使える端末がiOS端末に限られているのは残念です。
Android端末で使えたり、パソコンに有線接続をして使えたりすればもっと便利なPasoriとなったでしょう。
Suicaチャージは制限があり、iPhone 7以降のユーザーにとってメリットも薄い
Pasori RC-S390の目玉機能がSuicaへの対応でしょう。目玉なのに触れていなかった理由は簡単、私が使っているのはSuica対応のiPhone Xだからです。
Suicaの残高確認やチャージができるのは本来嬉しい機能なのですが、iPhone Xユーザーの私にとってはとくに必要ありません。
また Suicaに残高をチャージする場合ビューカードが必須ということで、例えiPhone 6s以前のユーザーでもビューカードを持っていない人にとってはチャージができず、残高を確認できるだけなのも残念ですね。
nanacoは残高確認しかできないので要注意
nanacoに対応しているものの、クレジットカードでのチャージなどはできず残高を確認できるだけなのは残念です。
nanacoはセブン銀行のATMやセブンイレブン、イトーヨーカドーの店内などでチャージできますが、たまに込み合うこともありますし、自宅のPasori+iPhoneでもチャージできればなおのこと良かったと思います。
このように、今回紹介しているPasori RC-S390は「あと一歩」な部分が目立っている印象ですね。
今後仕様が改善されたリニューアルモデルなどが登場してくれれば嬉しいですが、既にiPhoneがSuicaなどに対応している関係上期待はできません。
まとめ
Pasori RC-S390があれば、WAONや楽天Edy、Suicaの残高チャージができたり、nanacoの残高確認ができたりします。
それぞれ活用できる環境が整っている人には役立ちますが、チャージするにはそれぞれに対応したクレジットカードが必要ですし、使えるスマホが限られるなど制限も多い点はあと一歩ですね。
とはいえ、総合的にはまぁまぁ買って良かったアイテムです。
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