多くのスマホユーザーの頭を悩ませるのが『通信制限』です。この悪夢のような呪縛にかかるまいと、毎月のように通信量に気を使いながらスマホを利用している人が多いと思います。
経験ある人なら分かると思いますが、ひとたび速度制限くらうと以降は地獄ですからね。
通信制限で最も気をつけたいのは、月間7GB(ギガバイト)というラインですが、実際に7GBって何をどれくらい使ったら到達するのかイマイチ分からないですよね。
なので、「通信量7GBの目安はどれくらいなのか?」問題について書いていきます。
通信量7GBってどのくらい?
通信量7GBはどれくらいで到達するのか?
まずは、本家である通信キャリアが公表している数字を見てみましょう。
ソフトバンクとauがそれぞれ公式サイトに載せている7GBの目安が以下になります。
※数字は全て「およそ」です。
ソフトバンクの公表
メールの送受信 | 14,630通 |
Web閲覧 | 24,430ページ |
動画視聴 | 31時間(1日1H) |
音楽ダウンロード | 1,750曲 |
参考:ソフトバンクHP
auの公表
うたパス | 126時間 |
ビデオパス | 17時間半 |
ニュースサイト閲覧 | 46,200ページ |
メール送受信 | 14,000通 |
ネット動画(低〜中画質) | 28時間 |
参考:au公式HP
キャリアの数字は当然、”盛って”いるので注意
これらの数字はあくまで参考程度に出しましたが、当然アテにはなりません。
各キャリアとも、消費者にとって通信制限が最たる「嫌われポイント」だと承知しているので、少しでも良く見せようとします。なので上記の数字は流し見でけっこうです。
ユーザーが体感した7Gの目安
やはり最も信憑性があるのは、ネット上のユーザーの生の声です。
様々なネット上の口コミをもとに、私自身の経験も含めて「ユーザーが体感した目安」をいくつか挙げてみます。
YouTube(720P高画質) | 5〜7時間 |
Hulu動画 | 11〜13時間 |
HD画質映画(iTunes) | 3〜4時間 |
スマホテザリング | 重いファイル扱うと瞬殺 |
ご覧の通り、高画質動画は瞬殺です。
動画はもちろん画質が高くなるほど通信量が増えますが、その前に動画ごとによっても通信量は変わってきます。なので上記の数字はあくまで目安ですが、それでもその気になれば1日で7GBを余裕で使い切れる威力です。
ちなみに、先に紹介したauの公式サイトには、高画質動画についてこんな注意書きがあります。
YouTube等の一部動画サービスは高速通信時はHD動画再生時に480~720Pの画質で再生される可能性があり、高画質(720P画質)の場合、約2時間で6GBに到達することもあるため注意が必要です。
だそうです。
約2時間(笑)
だそうです。
約6GB到達に最速2時間ですから、本気出せば2時間半ほどで1ヶ月分7GBを使い切ることも可能ということですね。
つまり、「動画は見ちゃダメ、絶対!」ということです。
IT業界ではAbema TVを開始したサイバーエージェントを中心に「動画元年」が毎年のように言われていますが、
ぶっちゃけこの通信制限がある限り「動画元年」なんて一生やってこない気がするんですが……(笑)
テザリングで死んだ話
ちなみに、私の実経験で一番驚いたのがスマホのテザリングです。
例えば、スマホのテザリングを利用してノートPCからOfficeファイルをメール送信する時、Excelファイルを1つ送信するだけで1GB以上消費することがあります(Wordなら軽い)。
Excelファイル添付して3通ほどメール送信しただけで3日3G制限をくらったので「!?!?」となってソフトバンクショップに訴えに行ったところ、テザリングでExcelファイルは一度に1GB程度かかることもあるそうで……(全然知らなかった)。
なので、動画視聴&テザリングを使うときは通信量に厳重注意が必要です。本当にミスると瞬殺されます。
もし通信量オーバーで速度制限をくらったら?
制限速度128kbpsは絶望的……
ひとたび通信量をオーバーし、速度制限をくらってしまったときの絶望感は誰もが一度は経験があるのではないでしょうか?
仮にスマホで速度制限をくらってしまうと、回線速度を最大で128kbpsに抑えられてしまいます。
(※ワイモバイルのポケットWi-Fiも同じ。WiMAXは3日3GB制限は同じ)
この「最大128kbps」という単位じゃいまいちイメージが掴めないので分かりやすく言うと、
Yahoo!JAPANのトップページを開くの数十秒かかるよ
はい。殺意。
もう少し例を挙げてみましょう。これが「最大128kbps」の実力です。
- 広告の多いニュースサイトを開くのに数十秒〜数分
- Googleマップを開くのに3分以上
- Youtubeはトップページが立ち上がるのを諦めるレベル
- LINEだけはそこそこ使える
(※あくまで目安)
いかがでしょう?
大丈夫です。殺意を抱くのは常人の感覚です。
真面目に言って、速度制限をくらうとネットは使えないと言っていいでしょう。使おうものなら、超ストレスです。
ドコモによれば、128kbpsの速度だと1MBのページを開くのに1~2分程度かかるそうです。
Yahoo!JAPANのトップページが300KB前後だそうで、お世辞抜きに数十秒かかる計算ですね……。
通信速度制限はいつ解除される?
ドコモ・auの場合だと、月末まで制限され、翌月1日の午前0時ごろに制限解除されるようです。3日3GB制限の場合は、過去3日の合計通信量が3GBを下回った日の翌日午前0時辺りより解除。
ソフトバンクは締日が10日、20日、月末と3パターンあり、人によって異なってきます。ちなみに私は締日10日なので、7G制限は10日の午前1時頃にリセットされます。
ちなみに、速度制限がかかるタイミングは、昼の12〜13時頃です。私の場合(ソフトバンク)はちょうど昼12時を境に速度が一変します。
速度制限を解除するには?
まず、3日3GBの速度制限を解除する術はありません。私もソフトバンクショップに行ってお願いしてみましたが、3日3G制限はどうしようもないと言われましたね。甘んじてペナルティを受け入れ、じっと時が過ぎるのを耐え忍ぶのみです。
しかし、月間7GBを使い切ってしまった場合には、追加料金を払ってGB(ギガバイト)を買うことで回復することができます。
料金の目安は各キャリアともおよそ【2GB = 2500円】ほどでしょうか。ソフトバンクだと1GB追加ごとに1000円の課金が必要になります。
もちろん、追加したGBも尽きてしまったら、再び速度制限 or 再び課金で回復の2択を迫られることになります。
こうして、GBが尽きるごとに課金を繰り返して、気づけば制限解除のためだけに何千円も支払っている人がかなりいます。
このように、毎月の何千円も速度制限解除に課金している人は、モバイルWi-Fiを持った方が安くすむかもしれません。
通信制限を回避するためのモバイルWi-Fi
モバイルWi-Fiは、無線でインターネットが利用できるモバイルルーターのことで、ポケットサイズのルーターを持ち運ぶだけで外出先でもノートPCやタブレットでネットに繋ぐことができるようになります。
【関連記事】今話題のポケットWi-Fiとは?外出先でネットを利用したい人におすすめ!
モバイルWi-Fiには月の通信量制限なしの「ギガ放題」もあり、月額2500〜4000円ほどのプランが並んでいます。スマホで月7GB以上使う人は、モバイルWi-Fiと併用した方が月のトータルコストが安く済む & 使える通信量も増えるかもしれません。
7GBじゃ全然足りない人は、ギガ放題のWiMAX
動画見まくりで月7Gじゃ全然足りないという人は、通信制限なしの「ギガ放題」が売りである『WiMAX』が救世主になります。
大手IT企業のGMOが提供する『GMOとくとくBB』なら、高額なキャッシュバックによって実質的な月額料金は3000円以下に抑えられるので、コスパで考えると最強です。
WiMAXに関しては以下の記事で詳しくまとめていますので、参考にどうぞ。
【参考記事】WiMAXのおすすめプロバイダ4社!キャッシュバックキャンペーンに注目しよう!
月7Gをちょっとオーバーする程度なら業界最安値の「Yahoo!Wi-Fi」
スマホのみだと月7Gをちょっとオーバーしてしまう……という人は、ワイモバイルが提供している『Yahoo!Wi-Fi』が最も安く抑えられます。
Yahoo!Wi-Fiは自身も月7GB制限がありますが、月額料金は2,480円とモバイルWi-Fiの中でも最も安くなっています。
こちらは、モバイルWi-Fi自体は7Gも使わない人、あくまでスマホがオーバーすることを見越してサブ用として持っておきたい人に重宝するアイテムです。
まとめ
やはり通信制限をくらってしまう最大の要因は「動画」にあると言えます。
YouTubeなどの動画を見ないという人でも、最近はFacebookやインスタグラムなどSNSの中にも動画が多く投稿されるようになっているので注意が必要です。
個人的には月間7GBよりも、3日1GBの方が天敵なんですけどね……。