固定回線を自宅で使えなかったり、外出先で仕事やネットサーフィンをしたい人にオススメなポケットWi-Fi。
自宅でも外でも高速通信を気軽に行えて、単体でネットに繋がらない機器もどこでも通信可能になるのが魅力です。
そんなポケットWi-Fiの中でも、とても人気が高いWiMAX(ワイマックス)。このWiMAXの通信量・速度制限が、2017年2月2日より大きく変わりました。
速度制限がかかる条件が「直近3日間で10GB以上通信した場合」に変更されたのです。
この変更は、人によっては改良ですし、人によっては改悪にもなり得ます。下記でWiMAXの速度制限について詳しく解説しますので、すでに所持している人も検討している人もチェックしておきましょう。
公式サイト UQ WiMAX
WiMAXの通信量制限が直近3日間につき10GBに変更!
WiMAXの通信量制限が、直近3GB間で10GB以上通信を行なっている場合に変更されました。
10GBは非常に大きな通信量です。ヘビーユーザー以外の一般的な使い方であれば、十分すぎる通信量と言えるでしょう。
今までは直近3日間につき3GBまでの「3日制限」だった
WiMAXでは、今までは直近3日間につき3GB以上通信すると速度制限がかかる仕様でした。俗に言う「3日制限」です。
つまり単純計算で1日1GBしか使えなかったので、「無制限」と謳いながら実質的には月30GB相当しか快適に使えなかったのです。
それが今回の変更により、「直近3日間」という点は変わりませんが、3GBから10GBに緩和されたのは大きな変化ですね。実に3倍以上の猶予ができました。
今までは1日1GBしか通信できませんでしたが、これからは1日3.3GBほど通信できます。
格安SIMユーザーのスマホプランは3GBが一番人気という点を考えても、1日3GB使えればよっぽどのヘビーユーザー以外は通信制限の心配は不要になるでしょう。
速度制限は一日中ではなく、18〜2時頃に変更される
WiMAXの速度制限は、今までは一日中行われていました。しかし今回の仕様変更で、「3日間で10GBを超えた日の翌日18時から翌々日2時頃」になりました。
つまり一日中速度制限が行われる仕様ではなくなったのです。万が一、速度制限を食らっても、制限時間が短くなったことはこれも助かる改善ですね。
速度制限後の通信速度は、今までの5Mbps前後から1Mbps程度にまで下がる
WiMAXにおける速度制限後の通信速度は、今までは5Mbps前後でした。ところが、仕様変更で「速度制限時は概ね1Mbps」になりました。
5Mbpsなら動画視聴やブラウジングなどが普通に行えていましたが、1Mbpsだとそれらの用途にもあまり適さないスピードです。
この点についてはよく注意しなければいけなくなるでしょう。
これからのWiMAX活用法は?
1日3.3GBは通信できるので、YouTubeなどで高画質動画が長時間見られる
WiMAXでは今まで、3日につき3GB以上通信すると速度制限がかかっていました。そのため動画のヘビーユーザーは、画質を落としたり視聴時間を減らしたりという工夫をしなければいけませんでした。
しかしこれからは毎日同じくらい通信するとして、1日3.3GBまで通信可能です。
例えばYouTubeにおいて1080pや720pといった高画質の動画を見るのをためらう必要は無くなるでしょう。
1時間動画を視聴するとして、720pならおよそ720MB、1080pなら1260MB前後の通信料が発生します。
もしも3.3GBの通信量全てをYouTubeの動画視聴に使うとして、720pなら4時間以上、1080pでも2時間以上は動画を見て大丈夫です。
余った通信量でけっこうな時間ブラウジングをしたり、あるいはアプリのダウンロードや更新をしたりもできるでしょう。
Apple Storeなどから高画質映画をダウンロード視聴でき、動画配信サービスもフル活用できる
直近3日間で3GBまでに通信量が制限されていた頃は、Apple Storeで高画質な映画をレンタルしたり、動画配信サービスで気軽に高画質な動画を見たりできませんでした。
例えばApple Storeで配信されている『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、080pだと5.34GBもの大容量です。
今まではこの作品をダウンロードするとそれだけで速度制限確定でしたが、これからはダウンロードしても4GB以上残るので、残り2日間を普通にしのげる場合も多いでしょう。
動画配信サービスも、例えばドラマを連続視聴していたら速度制限がかかってしまうので今まではちょっと抵抗がありました。しかしこれからはあまり気にせずに見られますね。
3DSやPS VITAなどの大容量のゲームをダウンロード可能
WiMAXでは今まで大容量データの通信は気軽に行えませんでしたが、これからはある程度なら大丈夫です。
例えばゲームのダウンロードは、通信量がGB単位でどんどん消費されていくため避けたいものでした。しかし3DSやVITAのゲームくらいであれば、1〜3GB程度で済むゲームも多いため問題ないでしょう。
ただし、PS3やPS4などのゲームになってくると10GB以上の大容量ゲームもたくさんあるため、やはりWiMAXでの通信はあまりおすすめできません。
アプリの更新がより気軽に行える
アプリの更新は意外と通信量が多いですよね。50MBや100GB以上、ものによっては1GB以上になることもあります。
3日3GB時代は「気にしながら」アプリの更新をしなければいけませんでしたが、今後はあまり気にせず、更新通知が来たらすぐに更新してしまっても支障はありません。
昼間に限れば使い放題なので、昼間に自由時間がある人にとっては改良
PS4のゲームなど、確実に速度制限がかかる本当に大容量なデータのダウンロードは避けたいものです。
しかしもし、昼間に自由時間があり夜に働くタイプの生活をしている人なら、WiMAXの速度制限はないに等しいです。そのためPS4のゲームなども、気軽にダウンロードできますね。
学生や会社員など、夜に自由時間があってその時間帯を中心に使う人は速度制限が行われる時間帯に被ってくるので、速度制限に気をつけなければいけません。
昼間のノマドワークには最適
喫茶店などで仕事をする人は、18時より前なら速度制限が行われないので、好きなだけ外出先で通信できます。大容量な動画を転送するなどの用途にも問題ないでしょう。
カフェや喫茶店の無料Wi-Fiは速度が遅かったりもするので、高速なWiMAXを無制限に使えるのは嬉しいですね。
ブラウザの利用が中心なら、朝から晩までWiMAXをオンにして仕事漬けになっても問題ないでしょう。途中でエクセルファイルなどを受信送信する際も通信量の消費を気にせずいられます。
ノマドワーカーやフリーランスの方はすでにポケットWi-Fiを利用している人も多いと思いますが、今回の仕様変更でWiMAXが一歩リードというところですね。
これからのWiMAX利用における注意点は?
自宅で固定回線がわりに使う人は、できる限り速度制限にかからないように気をつけたいですね。
1Mbpsに速度制限されてしまうと、ブラウジングなら画像が多いサイトは開くまで時間がかかりますし、動画は画質を落とさなければ読み込み中に何度も止まってしまって不便でしょう。
また上限が上がったため、気兼ねなく通信できるためについ使いすぎてしまう可能性は今までよりも高くなります。使いすぎには気をつけましょう。
おすすめのWiMAXプロバイダはUQ WiMAX
WiMAXは非常に多くのプロバイダが販売しているので、どこと契約すべきか迷う人が多いでしょう。
基本的に「同じ回線」を販売しているのでどこで契約しても品質に大差ないのですが、私がおすすめするのはWiMAX回線の本家である UQ WiMAX です。
格安SIMでおなじみUQ mobileを運営しているUQコミュニケーションズがプロバイダになっています。WiMAX回線の回線元であり、自分たちで販売(プロバイダ)も行なっているわけですね。
UQコミュニケーションズはauのグループ会社でもあり、信頼性もあります。迷ったときは、WiMAX回線の本家であるUQ WiMAXを選んでおいて間違いないでしょう。
公式サイト UQ WiMAX
ちなみに、UQ WiMAXから回線を借りて提供している他のプロバイダは、独自のキャッシュバックを設けるなどして差別化を計っています。
キャッシュバックは受け取りや契約手続きがやや面倒だったりするのですが、どうせならキャッシュバックが欲しいという人は他社プロバイダを検討してみましょう。
下記記事におすすめプロバイダをまとめているので参考に。
投稿が見つかりません。まとめ
WiMAXの通信量制限は、直近3日間で3GB使った場合から10GBに変更されます。
毎日使える量は増えますが、10GB以上通信した時の速度制限は今までも厳しくなるので、固定回線代わりに使う場合は速度制限に絶対にかからないように気をつけたいところです。
とはいえ、今回の仕様変更によってWiMAXがより使いやすくなったのは間違いありません。もしかすると、キャリアやMVNOが20GB以上の大容量プランを出し始めたのでポケットWi-Fi側も焦ったのかもしれませんね。
それでもまだまだ、外でネット通信をしたい人や、自宅にわざわざ固定回線を用意するのが面倒な人にとってWiMAXは重宝します。
唯一の弱点であった速度制限がかなり緩和されたので、これを機に契約を検討してみてはいかがでしょうか。
公式サイト UQ WiMAX