格安SIMの比較・選び方

【上級者向け】通話かけ放題プランがある格安SIM(MVNO)を徹底比較!

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これまで、格安SIMを提供するMVNOには、「かけ放題」や「無料通話」というものはありませんでした。

しかし、最近になって、「かけ放題」や「無料通話」に相当する料金プランを用意するMVNOが増えています。

ここでは、最初に「かけ放題」プランの概要について説明し、次に各MVNOの「かけ放題」プランの特徴やポイントを紹介していきます。

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 まず、「かけ放題」や「無料通話」について考えてみる

そもそも、携帯電話やスマートフォンの料金で、根本的に「無料通話」、「通話料無料」というのはあり得ません。携帯キャリアは、主に通話料金で利益を上げているのですから、それを「無料」にしてしまうと、「商売が成り立たない」ことになります。

よく、

  • 5分までならタダ(無料)で電話がかけられる
  • 携帯キャリア(docomo、au、Softbank)には「無料通話」があるのに、格安SIM(MVNO)にはない
  • 無料通話を使いきらないと、損をする

など、「無料通話」という言葉が日常的に使われます。

通話料金は、基本的に「従量制」です。これは、携帯キャリアもMVNOも同じです。

「かけ放題」や「無料通話」プランは、「通話料金すべてが無料」ではなく、「一定の月極め料金を別に払えば、それに応じて料金がかからない時間枠が与えられる」と理解しなければなりません。

 MVNOの「通信料」は安いが、「通話料」は安くない

geralt / Pixabay

携帯電話やスマートフォンの通話料金の基本は、「20円/30秒」です。

これは、どの携帯キャリア(docomo、au、Softbank)でも、MVNOでも変わりはありません。

これは、携帯キャリアが「横並び」で通話料金を設定しているためです。

携帯キャリアのdocomoから回線(基地局などの通話設備)を借り受けているMVNOは、通話料金についてはdocomoの料金に「上乗せ」も「値引き」もせずに「通話機能」を売っています。docomoの料金に上乗せすれば、「格安」のイメージはなくなり、値引きすれば採算がとれません。

また、docomo側は、通信料金の「卸し値」も、通話料金の「卸し値」は値引きはしていません。

そこで、主なMVNOは、次のような手段を使っています。

通話料金を下げるために、「中継電話」(*1)

これは、ユーザーの発信で、最初の発信時に少しだけdocomoの回線(基地局)を使い、その先は基地局経由で別の「提携電話会社」に接続されます。

「提携電話会社」に接続するための番号が「プレフィックス」です。

料金が安い(2円/30秒程度)海外の電話会社を迂回させることが多いようです。これによって、「10円/30秒」を実現しているというわけです。

(*1) 少数ですが、IP電話という手段を使っているMVNOもあります。

通信料金を下げるために、「レイヤー2接続」または「レイヤー3接続」(*2)

これは、通信をdocomoの回線設備に全面的に頼るのではなく、自前のネットワーク設備を持ち、docomoの回線(基地局)から自前の設備経由でインターネット接続を行います。

MVNOによって、「つながりやすさ」や「通信速度・通信品質が違う」のは、MVNOによって自前のネットワーク設備が異なるためです。

(*2) 技術的な説明は、かなり難しいので省略します。

MVNOの通信料金は安いのは、自前でレイヤー接続が構築しやすいからです。通話料金が高い(あまり安くない)のは、迂回する提携電話会社に従量制の費用を支払わなければならないためです。

このように、格安SIMがお得なのは主に「データ通信」であって、「通話」ではありません。すべてが「格安」になると思っている方は、もう一度自分のスマホの利用パターン(月間の通信量や通話時間)を見なおしてみることをおすすめします。

 各MVNOの「かけ放題」プラン比較表

以下の比較表は、「かけ放題」プランがある主なMVNOについて、料金面や使い心地の面から比較したものです(2016年6月現在)。金額は、税抜きです。

この表を見るときは、次の点に注意してください。

  • 料金は、最も単純なケース「1人住まいで、1人で契約している」ことを前提にしています。ファミリー向けや学生向けの割り引き、長期割引は除外しています。
  • 「端末セット料金」や「端末セットに伴う割引き」は考慮していません。基本になる「SIMのみ」プランの比較です。
  • 「キャンペーン割引き」などがある場合でも、「割引き期間」が過ぎたときの通常料金を掲載しています。
  • docomoについては、MVNOと対比できるようにするために、掲載してあります。
  • Y!mobleはMVNOではなく、MNOなので、掲載していません。
  • 「Webサイトのわかりやすさ」は、入会前に料金体系などを把握する際の「分かりやすさ」です。(*1)

※表は横にスクロールできます

docomo
カケホーダイ
docomo
カケホーダイライト
DTI SIM NifMo BIGLOBE SIM
基本料金
(通話SIM+2GB)
3,500円(*1) 3,500円(*1) --- --- ---
基本料金
(通話SIM+3GB)
--- --- 1,490円 1,600円 1,600円
基本料金
(通話SIM+5GB)
5,000円(*1) 5,000円(*1) 1,920円 2,300円 ---
基本料金
(通話SIM+6GB)
--- --- --- --- 2,150円
1分以内かけ放題 --- --- --- --- ---
5分以内かけ放題 --- 1,700円 780円 --- ---
30分定額 --- --- --- --- ---
60分定額 --- --- --- --- 690円
かけ放題無制限 2,700円 --- --- 1,300円 ---
最低契約期間 24ヶ月 24ヶ月 12ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
解約違約金(*2) 9,500~25,600円 9,500~25,600円 9,800円 8,000円 8,000円
通話方式 docomo回線 docomo回線 docomo回線 IP電話 プレフィックス
通話音質
プレフィックス --- --- なし 050 非公開
専用アプリ --- --- 不要 あり あり(必須)
専用アプリの使い勝手 --- --- --- ×
固定電話への番号表示 表示される 表示される 表示される 表示される (正しく)
表示されない
緊急通報(110、119など)(*5) ×
料金体系の分かりやすさ
Webサイトの分かりやすさ ×

 

FREETEL mineo もしもシークス U-mobile 楽天モバイル
基本料金
(通話SIM+2GB)
--- --- --- --- ---
基本料金
(通話SIM+3GB)
1,600円 1,600円 1,200円 1,580円 1,600円
基本料金
(通話SIM+5GB)
2,200円 2,280円 1,800円 1,980円 2,150円
基本料金
(通話SIM+6GB)
--- --- --- --- ---
1分以内かけ放題 399円 --- --- --- ---
5分以内かけ放題 840円 --- 850円 --- 850円
30分定額 --- 840円 --- --- ---
60分定額 --- 1,680円 --- 800円 ---
かけ放題無制限 --- --- 1,800円 2,000円(*4) ---
最低契約期間 なし なし(*3) 12ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
解約違約金(*2) 0円 0円(*3) 10,000円 6,000円 9,800円
通話方式 プレフィックス docomo/au回線 プレフィックス プレフィックス プレフィックス
通話音質
プレフィックス 0032-6035 なし 非公開 非公開 0037-68
専用アプリ あり 不要 あり(必須) あり(必須) あり
専用アプリの使い勝手 ---
固定電話への番号表示 (正しく)
表示されない
表示される (正しく)
表示されない
(正しく)
表示されない
表示される
緊急通報(110、119など)(*5)
料金体系の分かりやすさ ×
Webサイトの分かりやすさ ×

(*1) spモード(月額300円)は含めていません。

(*2) 音声付きのプランの場合の違約金です。

(*3) MNP(携帯電話番号ポータビリティー)で転出しない場合です。12カ月以内にMNP転出する場合は、転出手数料とが11,500円と高額になります。13カ月目以降のMNP転出手数料が2,000円であることから、「最低契約期間は12カ月、解約違約金は9,500円」という考え方もできます。

(*4) 「通話プラス」とは別に、「U-mobile SUPER」 としてS/M/Lの3つのプランがあり、「基本料金」と「かけ放題料金」が合算された金額が示されています。また、「通話プラス」と「U-mobile SUPER」で通信料を微妙に変えてあり、差額が計算しにくくなっています。ここでは、共通する3GBのプランを元にして2,000円という金額を算出しています。

(*5) この欄が△になっていても、「専用アプリ」を使わなければ、緊急通報は可能です。

 各MVNOの「かけ放題」プランの特徴やポイント

各MVNOの「かけ放題」プランの特徴やポイントをまとめると、次のようになります。

DTI SIM

  • 専用アプリ(プレフィックス)が必要ない。
  • 「かけ放題」の料金が最も安い(月額780円)。
  • 5分以上通話すると、割高(20円/30秒)になることに注意する必要がある。

NifMo

  • 無制限の「かけ放題」(月額1,300円)がある。
  • 最低契約期間が短い(6ヶ月)。
  • @nifty会員には、月額200円の割引きがある。
  • IP電話(050)方式なので、通話品質はあまり良くない。
  • 緊急通報ができない。

BIGLOBE SIM

  • 60分定額プランしかないが、他のMVNOより月額が安い(1,200円分の通話料金が月額650円)。
  • ヨドバシカメラやビックカメラに専用カウンターがある。新規も、MNPも、即日受け取りが可能。
  • BIGLOBE会員には、月額200円の割引きがある。

FREETEL

  • 「使った分だけ安心プラン」(月額299円)がある。
  • ヨドバシカメラにFREETELコーナーを設けている。新規も、MNPも、即日受け取りが可能。
  • MVNOの中で、唯一「1分以内かけ放題」がある。
  • 「最低契約期間」がなく、「解約違約金」もかからない。

mineo

  • docomo回線だけでなく、au回線にも対応している。
  • 専用アプリ(プレフィックス)が必要ない。
  • エントリーパッケージ(初期費用に相当)がamazonなどで格安で購入できる。
  • 30分または60分以上通話すると、割高(20円/30秒)になることに注意する必要がある。

もしもシークス

  • 「かけ放題」プランをMVNOとして国内で初めて提供した。
  • 完全定額制の「かけ放題」を実現している。
  • 無制限の「かけ放題」が最安である。

 U-mobile

  • 無制限の「かけ放題」がある。
  • 「無制限のかけ放題」以外は60分定額プランしかないが、1,200円分の通話料金が月額800円になる。

楽天モバイル

  • 直営の実店舗がある(東京では、銀座や渋谷など。大阪では心斎橋、名古屋では栄など)。
  • 楽天市場など、楽天グループと連携している。
  • メールアドレス(@rakuten.jp)が利用できる。

 「プレフィックスを使うMVNO」で発信するときの問題点

geralt / Pixabay

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多くのMVNOでは、

  • 通話料金を割り引く
  • かけ放題を実現する

ために「プレフィックス番号」を用意しています。

「プレフィックス番号」というのは、発信する相手の電話番号の前に付ける番号のことで、この番号を付けると通話料金が割り引きされます

プレフィックスを使うときには、次のような問題が起こります。

【問題1】固定電話への発信が「番号非通知」になることがある(MVNOによる)

固定電話への発信が番号非通知になると、相手が「ナンバーディスプレイ」を利用しているとき、「非通知」と表示されます。非通知の電話には出ない人や、「非通知拒否」に設定していると、非常に困ったことになります。

これは、MVNOによって違いがあり、今後対応するMVNOもあるでしょう。

【問題2】電話の履歴に「邪魔」なプレフィックスが表示される

電話アプリの履歴を見ると、プレフィックスが邪魔になって、「電話番号の肝心な部分」(相手の電話番号)が見えなくなる場合があります。とくに画面の横幅が狭い機種では深刻です。

 

 最後に

「かけ放題」プランがある「格安SIM(MVNO)」について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

「格安SIM」の購入や利用では、携帯キャリアの場合より「自分で判断」して「自分で解決」することが重要になります。

それぞれのMVNOの「かけ放題」プランの特徴を把握・理解し、自分に合った選択をしてください。









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