「格安SIMって海外で使えるの?」と不安に思っている人多いと思います。いざ海外旅行や海外出張に行く時に格安SIMが海外で使えないとなったら結構面倒ですよね。
しかしご安心を。海外でも使える格安SIMはちゃんとあります。ただしMVNOによって「海外でできること」は変わってくるので要注意です。
この記事では、海外でも使える格安SIMの状況をまとめておきます。海外に行く機会がある人は、この辺りもSIMを選ぶ基準にしておいた方が良さそうですよ。
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海外で使える主な格安SIM一覧
まずは海外でも使える主な格安SIMを一覧でまとめました。
詳細は後述で詳しく解説しますが、まずは利用可能なサービスとサービス価格をざっとご覧ください。
利用可能なサービス | サービス価格 | |
|
データ通信 | 1日0円~2980円 |
音声通話・SMS・MMS | 月額0円+通話料金 | |
|
音声通話・SMS | 月額0円+通話料金 |
LINEモバイル![]() |
音声通話・SMS | 月額0円+通話料金 |
楽天モバイル![]() |
音声通話・SMS | 月額0円+通話料金 |

ワイモバイル「海外パケットし放題」「国際ローミング」
ワイモバイルが海外でできること
- ネット通信(LINEなどSNSも可能)
- 通話
- SMS/MMS(キャリアメール)
ワイモバイルは国際通話だけでなく、海外でもデータ通信(ネット)が使える唯一の格安SIMです。
ワイモバイルはソフトバンクの格安ブランドなので、ソフトバンクの「海外パケットし放題」がそのまま利用できます。国際通話も、データ通信も、ソフトバンクスマホと同じサービスが使えます。
また、SMSやMMSなどのメールも問題なく海外で送受信できます。ガラケーを使っている知人との連絡ができますし、銀行等キャリアメールの登録が必須となるサービスから送られるメッセージも、海外でしっかり受け取れますよ。
ネットが使えるので、LINEやツイッターなどSNSサービスも当然使えます。
利用料金や注意点など
まず、海外で利用するにあたって特別な申し込みは不要です。ワイモバイルを契約した時点で「海外パケットし放題」は使えるようになっているので、渡航前にスマホで必要な設定(※)をしておくだけでOKです。
海外パケットし放題、そしてMMS、SMS、国際電話のいずれも、一定の月額料金が発生することはありません。現地で利用した分に応じて通信料金と通話料金が発生します。
海外パケットし放題(ネット通信)の利用料金は、以下の通りです。
1日の通信量 | 利用料金(1日) |
0MB~25MB | 0円~1980円 |
25MB以上 | 2980円 |
1日25MB以内に収めるのはかなりの節約が必要なので、ネットについては基本的には1日ごとに2980円かかると考えておきましょう(MMSもネット通信に入ります)。
もしネットは使わないという場合は、設定(※)によって通話のみ利用とすることもできます。
海外でのSMSは受信が無料ですが、送信にはSMS1通につき100円の送信料がかかります。
最後に国際電話ですが、通話料金は使用する端末や発信する国によって変わります。
各国ごとのソフトバンクが提携している通信事業者の料金が適用されるようになっているので、渡航前に自分が現地で使うことになる事業者名と通話料金はチェックしておいた方がいいでしょう。
例を挙げると、iPhone SEで「AT&T【USACG】AT&T/310410/Cingular/Dobson」という海外事業者を通して日本に発信する場合だと、1分140円の通話料金がかかる……という具合です。
(※)設定について
海外でネットや通話をするには特別な申し込みは不要ですが、渡航前にスマホで設定変更が必要になります。
設定自体は簡単なものですが、この設定がちゃんとできていないと、1日25MB使っただけで5万円以上の利用料金が発生しますので要注意です。高額請求で死にますので。
設定方法については下記記事にまとめていますので、渡航前であれば必ずチェックしておいて下さい。(飛行機に乗る前に設定すればOKです)

公式
ワイモバイル
UQモバイル「国際ローミング」
UQモバイルが海外でできること
- 国際電話
- SMS
UQモバイルができるのはこの2点のみで、ワイモバイルのようにネットをすることはできません。
国際電話は「国際ローミング」というサービスを利用します。事前の申し込みなどは必要ありません。スマホを海外モードに切替えれば、現地で通話やSMSが使えます。
切り替え手順は渡航前に公式サイトで確認しておきましょう。
料金や注意点など
定額料金などはかかりません。利用した分だけ通話料がかかる仕組みです。
UQモバイルで国際電話を使う場合は、auと同じ国際電話の通話料金がかかります。アメリカを例に挙げると、iPhone SEを使っての日本宛の発信にかかる料金は1分140円です。
SMSは受信無料、送信は1通100円となっています。
UQモバイルを海外で使う場合とくに注意したいのは、オプションで提供されているMMS(キャリアメール)が海外で使えないことです。普段MMSでやりとりしている知人と海外旅行中に話をする際はSMSなど他の手段を使いましょう。
詳細
UQモバイル
LINEモバイル「国際ローミング」
LINEモバイルが海外でできること
- 国際電話
- SMS
LINEモバイルもUQモバイルと同じく、国際電話とSMSのみ海外で使えます。
国際ローミングサービスを使っていて、ドコモと提携している海外の通信事業者の回線を使って電話やSMSの送受信ができます。
設定手順は渡航前に公式サイトで確認しておきましょう。
料金や注意点など
料金は他社と同じで、使った分だけ通話料がかかります。通話料は国によっても違いますが、例えばアメリカから日本へ発信する場合は1分140円で通話できます。またSMSは、送信に1通100円かかります。
一つ注意点ですが、10分かけ放題オプションや半額通話「いつでも電話」のアプリは海外で使えません。国際電話はかけ放題や半額にはできませんので注意。
海外から電話をかける際は、「いつでも電話」ではなくスマホに最初から入っている通常の通話アプリを使用しましょう。
詳細
LINEモバイル
楽天モバイル「国際ローミング」
楽天モバイルが海外でできること
- 国際電話
- SMS
楽天モバイルはLINEモバイルと同じですね。ドコモ回線の格安SIMで、国際ローミングを使って国際電話とSMSを利用できます。ネットはできません。
設定手順は渡航前に公式サイトで確認しておきましょう。
料金や注意点など
他社と同じで、定額制ではなく使った通話分だけ料金がかかります。例えばiPhone SEを使ってアメリカから日本へ電話をかけるなら、通話料金は1分140円となります。
SMSの利用料金も送信1通につき、100円です。
注意点は、楽天でんわのアプリや050データSIMを使っての発信ができないことです。かけ放題や半額通話は海外では使えません。
詳細
楽天モバイル
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海外でデータ通信ができない格安SIMだけど、現地でネットが使いたい時の対策
以上のように、格安SIMで海外でもネットが使えるのはワイモバイルのみです。では、他の格安SIMを使っているけど海外でネットが必要な場合はどうすればいいでしょうか?
その対策を2つ紹介しておきます。
対処法①:SIMフリースマホに現地で購入したプリペイドSIMを入れる
海外旅行に出かけた際、国によっては空港や駅でプリペイドSIM(現地で通信できるSIMカード)を販売しています。PASMOやSuicaのような先払いのプリペイドカードですが、これを購入しましょう。
SIMフリースマホを持っていれば、現地でプリペイドSIMを購入してスマホに挿せば通信ができるようになります。
ただ注意点としては、SIMカードを差し替えると、普段のSIM宛てにくる電話やSMSが受信できません。
そこでおすすめなのが、novaやZenfone 3といったDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応スマホです。
「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)」とは簡単に言うと、1台のスマホに2枚のSIMを挿入することが可能かつ、SIM1を使っている最中でもSIM2にくる電話を取ることができる機能です。
参考デュアルSIMデュアルスタンバイ搭載スマホとは?メリットと使い方を知ろう
つまり、SIM1に現地プリペイドカードを挿し、SIM2に普段のSIMカードを挿しておきます。そうすれば、SIM1の現地カードでネットを使いながらでも、普段のSIM2にくる電話やSMSを受信できます。
海外旅行に行く際は、DSDS対応のSIMフリースマホを購入しておくと良いですよ。先に紹介したnovaやZenfone 3は人気も高く、安くなってきているのでイチオシです。
対処法②:海外旅行者向けのポケットWi-Fiをレンタルして持っていく
スマホ自体で通信するのではなく、海外旅行向けのポケットWi-Fiをレンタルするのも一つの手です。
日本でWi-Fi端末をレンタルして持っていき、ネットはポケットWi-Fiの回線で行うようにすれば、海外通信ができない格安SIMでも問題ありません。
海外旅行向けのWi-Fiレンタルサービスは色々ありますが、有名どころではイモトのWi-Fiでしょうか。世界の果てまでイッテQなどでお馴染みのイモトアヤコが使っている(そして広告塔をしている)Wi-Fiです。
料金プランも、国ごとに30日パックや1日ごとなど色々なプランがあります。ハワイだと1日1GBで1880円/日という感じですね。1日1GB以下ならワイモバイル(ソフトバンク)の海外パケットし放題より安いかも。
詳細は公式サイトを見てみて下さい。
公式HPイモトのWiFi
まとめ
海外でも使うことを前提に格安SIMを契約するなら、今のところ
ワイモバイル
の一択ですね。ソフトバンクの海外サービスがそのまま使えるので不安な点がありません。やはりキャリア直系のSIMは強いです。
あるいは少し海外渡航に慣れている人なら、現地でプリペイドSIMを調達するか、海外用Wi-Fiをレンタルしておきましょう。今の時代、海外でもネットが使えないと何かと不便ですからね。

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